#何もしない の #同義語 が #爆発的増加 ――#全身全霊 #火の玉 #命がけ――
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――#全身全霊 #火の玉 #命がけ――
私の #同義語辞書
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昨年11月15日には、「『ボキャ貧』が政治劣化を招く」と題して、政治を批判する言葉が十分にその力を発揮していないことを嘆きました。趣旨は同じなのですが、今回は、岸田政権と岸田総理そして自民党等の権力者たちが、如何に日本語を豊かにしているのか、褒めたいと考えています。
「ボキャ貧」の反対で、日本語を豊かにしているという主張ですが、これでも「多様性」を尊重している積りです。
かつて、ある文化の特徴を知るには、その文化で大切にされていることを表す単語がいくつあるのかが、重要な指標になる、という何方か専門家の知識が披露されたことがあり、一時それが通説として受け行けられていました。
その例として、エスキモー (当時はこの単語が使われていました。「イヌイット」を使うべきなのかもしれませんが、歴史的な文脈もありますので、ここでは昔の表現を使います) の言葉には、「雪」をあらわす単語が何百だかあるという説明が付けられていました。
実は、それほどの数もなく、この説は今では採用されていませんし、他の言語での雪の表現の方が多いことなども知られています。
とは言え、今回は、敢えて葬り去られた「通説」に従って、現在の日本の政治を見てみたいと思います。
岸田政権になってから、次のような表現が何度も現れてその度に私たちは「度肝を抜かれました」。毎日のように使う言葉ではない、という認識が先立ったからです。(ニュースソースはマスコミ各紙です。ネットで簡単に調べられますので、URLは省略します。) でも、それとは正反対の解釈も可能だということを今回は披露します。
- 政権発足から一年経った2022年10月4日には、「これからも全身全霊で務めを果たすべく努力を続けていきたい」
- 2023年10月20日には、臨時国会について、「『明日は今日より必ず良くなる』と皆さんが実感できる日本を作るために、全身全霊で取り組んでいきたい」
- 2024年2月13日、在任日数が歴代首相で10位に並んだことを受けて、「先送りできない課題に全身全霊で取り組む毎日だ」
- 2023年12月13日には、「国民の信頼回復のため火の玉となって先頭に立つ」
- そして昨2024年3月16日には、「命がけで党再生に努力をしていきたい」
この記事も同じことの繰り返しなのですが、お断りしておきます。昨年12月14日の「人魂」もお読み下さい。簡単にまとめると、爆発的に増加している同じ趣旨の言葉について、私の「同義語辞書」には次のようなエントリーが作れそうです。
「何もしない」という事実を述べる言葉として、日本社会には「多様な」表現があり、その例としてリーダーたちが最近使っているのは、「全身全霊」、「火の玉」、「命がけ」などである。
なお、この言葉の類語として近い内に恐らく使われるであろう候補としては、「天地神明に誓って」とか「一意専心」などがある。
日本社会にとって「大切な」価値である、「何もしない」を表す言葉がどんどん増えているのです。こうして日本文化は日に日に豊かになっています。もう一つ、追加のエントリーです。
「多様性」とは、人間はじめ生きとし生けるものの命を尊び、生命体一つ一つの個体としての尊厳を表す言葉だった。最近は、自らの破廉恥、非常識な行動を反省するのではなく、それを糊塗して無きものとして扱うための隠れ蓑としても使われている。このような状況で「多様性」を持ち出すこと自体も顰蹙を買っている。
2024年も言葉を大切にして、知的にも情緒的にも誠実さが輝く年にすべく頑張りましょう。
[2024/3/17 人間イライザ]
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