« 2023年11月 | トップページ | 2024年1月 »

2023年12月

2023年12月31日 (日)

#買って良かった #ハンダ鏝 ――何十年振りかのハンダ付けで、人生がチョッピリ楽しくなりました――

#買って良かった #ハンダ鏝

――何十年振りかのハンダ付けで、人生がチョッピリ楽しくなりました―

231231

左右のスピーカーをつなぐコードを延長

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

今年買って良かったものの一つは、ハンダ鏝です。PC用に使ってきたスピーカーの左側の音が小さくなってしまったのですが、どうも、スピーカー・コードが原因だったようです。

元々のコードでは短かったので、延長するために別のコードを繋げていました。もうかなり前になりますが、その際面倒なのでハンダ付けはせずに、先端を捩じって留めておいたのですが、やはりそれが原因でした。捩じり留めた部分を解いて先端をふき取り再度繋げたら、音が元に戻ったのです。

ということで今度はハンダ付けをしてもう少し本格的な接続にしようと、ハンダ鏝を買いました。そして何十年振りかにハンダ付けをしました。

大晦日にハンダ鏝を取り上げたのには理由があります。一年を終るに当り、戦争や環境、人権や政治の腐敗等々、山積している問題に溜息が出ます。そして、このような巨大な悪に対する私たちの力が余りにも小さいことに、絶望感を抱いても仕方がないほどの昨今です。

でも、ハンダ鏝を手にして、こんなチッポケなしかも原始的な道具でも、これからの私の人生を確実に楽しいものに変えてくれることに気付きました。政治についても同じことが言えるのではないか、というのが年の瀬の私の感慨です。

「バタフライ効果」という考え方が持て囃されたこともありましたし、私の愛読書の一つ『ロバート・ケネディー演説集』の中で、ロバート・ケネディーが何度も強調していることでもあります。

2024年には、ハンダ鏝の代りになる新たな道具を手に入れて、世界の平和と日本社会の改革のための努力を続けたいと思っています。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/31 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月30日 (土)

#お年玉 には #安野光雅 ――#表紙 だけでも読んで欲しい――

#お年玉 には #安野光雅

――#表紙 だけでも読んで欲しい―

231230_20231230145601

80ページほどの文庫です

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

年末・年始に読んで欲しい本をお勧めしましたが、同じくらい感動的な本を御紹介します。大きな違いは、こちらなら「お年玉」としてお子さんたちにプレゼントすることができる点です。

安野光雅先生著の『天は人の上に人をつくらず』ですが、長さは80ページほどの文庫本です。内容は、表紙の言葉が余すところなく伝えています。

「私には夢がある。いつの日か、谷間は高められ、丘や山は低められ、でこぼこしたところは平らにされ、曲がりくねったところは真直ぐに・・・・」(キング牧師)

わたしは、この言葉を声に出して読むことができない。読もうとすると声がふるえてしまう。リンカーンの「奴隷解放宣言」も、福沢諭吉の「天は人の上に」もそうだ。

安野先生だけではなく、これは私たちの世代の人間の多くが示す反応です。それだけでも若い世代の人たちに知っておいて貰えれば、というのがこの本をお勧めする理由の一つです。目次だけでも掲げておきましょう。

ワシントン大行進

自由

キング牧師

バス・ボイコット事件

約束手形

リンカーン

咸臨丸

福沢諭吉

南北戦争

学問のすすめ

(その後に参考資料として日本国憲法の抜粋が掲載されていますし、リンカーンや諭吉、キング関連の年表が続いています)

かつて、広島市の成人祭では、新成人の皆さんへのプレゼントとしてこの本を贈呈していました。お年玉としても最高ではないかと思います。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/30 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月29日 (金)

#年末 #年始 に #『1984年』を読もう ――毎年恒例の #推し つまり、お勧めにします――

#年末 #年始 に #1984年』を読もう

――毎年恒例の #推し つまり、お勧めにします―

1984

ジョージ・オーウェル著『1984年』

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

紙の年賀状を止めて、e-カードを送るようになってからずいぶん経ちますが、年末にはその文面を考えています。

日本も世界も多くの悲劇に見舞われ、しかしながらそれを解決する力を持つ人たちの不甲斐なさに、溜息を吐きつつ一日も早く戦争が終結するよう祈る気持で新年を迎えるのが圧倒的多数の市民の姿かもしれません。

では私たちにはそんな世界を変える力がないのかと問われれば、私は、「そんなことはない。世界は変えられる」と答えます。これまでの無窮の時間軸を振り返ると、人類が究極的には賢い選択をしてきているからです。

しかし、そのために必要なのは、私たちが地球や世界、そして政治や社会の問題についての共通理解を持つことです。

中でも私が多くの皆さんに共有して頂きたい考え方があります。「ダブルスピーク」という言葉なのですが、それを解説している小説が、私のお勧めする、ジョージ・オーウェルの小説『1984年』です。

『1984年』はジョージ・オーウェルが1949年に発表した小説です。その舞台は、1950年代に勃発した核戦争後に三つの国に分割された国の一つであるオセアニアの一地域、「エアストリップ」の首都ロンドンです。そこで、1984年には、少数独裁制集産主義というイデオロギーの下、全ての人は、「Big Brother」の監視下に置かれ、「テレスクリーン」と呼ばれる双方向テレビジョンによってのみ情報を得ることができ、またテレスクリーンによって監視されています。当然音声も筒抜けです。

一党支配下にあるロンドンでは、党の三つのスローガンが至る所に掲げられています。その三つは、次の通りです。

  • 戦争は平和である (WAR IS PEACE)
  • 自由は奴隷制である (FREEDON IS SLAVERY)
  • 無知は力である (IGNORANCE IS STRENGTH)

これらのスローガンは、『1984年』に描かれている社会を作るための決定的な洗脳手段でもあるのですが、その特徴は「ダブルスピーク」の典型例であることです。

『1984年』は1950年代、世界的なベストセラーになり、そこに描かれた未来社会のイメージは欧米を中心に多くの人に共有されました。その未来社会の本質、そしてその社会を作るために作中で使われた有効な手段を表現するための、「ダブルスピーク」という概念と言葉が生まれました。

詳しくは、Wikiwandの「1984年」を読んで頂きたいのですが、「ダブルスピーク」の説明をそこから引用します。

「『1984年』作中の例でいえば「戦争は平和である」や「真理省」のように、例えば自由や平和を表す表の意味を持つ単語で暴力的な裏の内容を表し、さらにそれを使う者が表の意味を自然に信じて自己洗脳してしまうような語法である。」

『1984年』を年末年始に読もう、という呼び掛けは、このブログでも2016年の年末にしています。もう既にお読み頂いている方も多いと思いますが、一人でも新たな読者が現れるよう希望を持ちつつ、今年もお勧めします。

来年以降も恒例の「推し」として、皆さんに呼び掛けお願いする積りです。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/28 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月28日 (木)

#大掃除 の最中に、洗面台の修理です ――ホースからの水漏れ対策です――

#大掃除 の最中に、洗面台の修理です

――ホースからの水漏れ対策です―

231228_20231228121001

ホースが長過ぎました

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

大掃除の最中に、洗面台のホースから水漏れしていることに気付きました。幸いなことに、以前使っていたシャワーのホースのサイズが合う様でしたので、取り付けてみました。

水漏れはなくなりましたが、やはりホースが長過ぎます。

早速近くのホームセンターで、交換用のホースを探したのですが、何と長さも金具の大きさもピッタリのものがありました。

231228

と言うことで、まずは修理を終えて、残りの大掃除に戻りました。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/28 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月27日 (水)

#頭の中 も #身の回り も #大掃除 ――#2023年を振り返り #2024年を展望 しています――

#頭の中 #身の回り #大掃除

――#2023年を振り返り #2024年を展望 しています―

231227_20231227120001

ファイルボックスの置き場所も確保しました

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

岸田総理を初め、政府関係者が何を言っても、意味のない言葉としか聞こえなくなり、政治と金、そして政治と既得権力の結び付きは数十年前と相も変らぬ腐敗ぶりを露呈しています。残念なことに、与野党どちらからも政治の信用回復のための効果的な対策が打ち出せない状況が続いています。

世界的にはウクライナの情勢は良くならず、ガザではイスラエルによる残虐行為が続いていますし、その他の地域でも、大きくは報道されていなくても戦争や紛争が起きています。

企業による不祥事は後を絶たず、地球規模の環境問題に正面から向き合う代りに、既得権を手にした大権力者たちは、例えば原発の再稼働や新規開発等の推進のための口実に悪用し、限られた情報にしか接することのできない多くの人々の視野には核兵器による脅威さえ映らなくなってしまっています。2023年の年の瀬はそれほど酷い状況です。

とは言え、人類生存のためにまた未来世代のためには、この難局を乗り切らなくてはなりません。その責任は私たちが「当事者」として、こうした事態に関われるかどうかにかかっています。その詳細はまたの機会にお伝えしますが、暮の27日ですので、まずは頭の整理をして皆さんに何をどう伝えれば良いのかをまとめておきたいと思います。

身の回りの整理も当然必要ですので、今日から二三日掛けて大掃除をする積りです。大晦日にはきれいになった机周りの写真をアップできると良いのですが---。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/27 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月26日 (火)

#クリスマス に #福岡 に来ています ――ホテルが快適です――

#クリスマス に #福岡 に来ています

――ホテルが快適です―

231226

窓からの景色です

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

クリスマスですが、所用で福岡に来ています。仕事ばかりではなく楽しいことも織り交ぜてはいるのですが、特にホテルが快適です。

夜景は撮るのを忘れましたが、朝の景色が何とも言えません。山に囲まれた日頃の景色とは対照的な美しさを満喫しています。

朝食は標準的ですが、かつて忙しく動き回っていた頃を懐かしく感じながら活力を頂きました。

231226_20231226094401

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/26 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

 

2023年12月25日 (月)

#2023年 #買って良かったもの (5) ――32GBのメモリー――

#2023年 #買って良かったもの (5)

――32GBのメモリー―

231224-team-20231224-173447

TEAMGROUP16GB X 2 32GBメモリーです

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

「今年買って良かったもの」の第5弾です。パソコンの周辺機器が続きます。今まで、苦労してきたことが嘘のように思えるのですが、パソコンのイライラが解消しました。

パソコンの初心者にさえ、こんな状態で良く使い続けられると呆れられたほど、遅くなりしかも不正確にしか動かなくなったパソコンなのですが、その対策としてRAMメモリーを増やしました。

新しく、16GB X 2 = 32GBのメモリを追加したのです。

動きが「スイスイ」に変りました。その結果、快適なパソコン・ライフを今の時点では楽しんでいます。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/24 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月24日 (日)

#2023年 #買って良かったもの (4) ――TP-LINKの爆速ルーター――

#2023年 #買って良かったもの (4)

――TP-LINKの爆速ルーター―

231031_20231223215401

Archer AX73Vは、3倍の速さです

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

「今年買って良かったもの」の第4弾です。久し振りにアップデートしたルーターで、11月1日付の本ブログにも掲載しました。

それまで使っていたルーターでも問題はなかったのですが、新しいものに変えて見ると技術の進歩を目の当りにできる快感がありました。

その先がまたあって困っているのですが、一つ、早くなったり改善されたりする機械があると、その周りにある他のものの欠陥が目に付くことになるのです。この点については、人間性の本質についての考察とともにまたの機会に論じたいと思います。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/24 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月23日 (土)

#車種別 の #事故統計 を公開して下さい ――全てを #高齢者 のせいにするのではなく、マツダのように車の構造にも目を向けるべきなのでは――

#車種別 の #事故統計 を公開して下さい

――全てを #高齢者 のせいにするのではなく、マツダのように車の構造にも目を向けるべきなのでは―

231223-20231222-215702

読売新聞の御堀さん記事から

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

ダイハツの検査不正が大きく報道されている理由の一つは、その結果として事故が起き人的または物的な被害の生じる可能性がより高くなるからです。

そして、こうした被害の原因の一つとして脚光を浴びてきたことの一つがブレーキとアクセルの踏み違いです。さらに、高齢のドライバーによる踏み違い事故が圧倒的に多いという「神話」が作られ、その結果として「運転免許の返納」があたかも高齢者の義務であるかのようなキャンペーンさえ張られています。

私自身、自分の身体能力が経年劣化していることは良く分りますので、車の運転には特に注意が必要であることに異論はありません。それを確実にするために免許証を返納するという手段も否定はしません。

しかしながら、社会全体で車による事故や悲劇を減らすために、高齢者だけに原因があるかのような論調を強める以上に大切なことがあるように感じています。例えば、ここで提案しているのは、車種別の事故数を多くの人に分る形で公開することですが、その一例を読売新聞からの引用でお伝えします。御堀直嗣さんが、2017年にマツダ開催の車の安全技術に関する体験会で得た情報を元にした記事です。

その中で、12年以降に発売された新型のマツダ車と、それ以前に発売された旧型のマツダ車との比較で、二点重要な防止策に言及しています。

一つは、マツダの新型車では「オルガン式」と呼ばれるアクセルペダルになっていて、その方が、踏み間違いの可能性が低いということです。

もう一つの方は、数字による比較ができますので、より説得力があるのですが、その違いは

「マツダの新型車は、運転者が座った姿勢で真っすぐ右足を伸ばしたところにブレーキとアクセルペダルが配置される車体構造としている。一方、吊り下げ式のアクセルペダルとブレーキペダルを採用するクルマでは、ペダルが全体的にやや左寄りに配置されている場合が多い。」

この記事にアクセスして、この違いを示した図を含めた全文をお読み頂きたいのですが、

「マツダによると、新型車になってから、ペダルの踏み間違いが原因と見られる死傷事故の件数は、旧型車の頃に比べて86%も減ったという」ことなのだそうです。

さて、このようなデータが手に入れば、次に車を買うときには、アクセルペダルはオルガン式、そしてアクセルとブレーキの位置が、身体の真ん前にあるような車種を選ぶことになるのが合理的です。私たちのほとんどは、より安全な車を選びたいと考えているはずですので、このようなデータをもっと広めて欲しいと思うのが人情でしょう。

それをまとめて、「車種別」の「事故統計」と呼びましたが、マツダの数字だけでも私たちには十分役に立ちます。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/23 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月22日 (金)

#ダイハツ だけではない #自動車業界 の #検査不正 その他の #不正 ――#最優先 されるべき #ユーザー の #安全性 はどこに?――

#ダイハツ だけではない #自動車業界 の #検査不正 その他の #不正

――#最優先 されるべき #ユーザー の #安全性 はどこに?

231221-20231221-202634

ダイハツのロゴ

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

ダイハツの検査不正  (「不正検査」とは意味が違いますので、要注意です) で、大騒ぎですが、一番大切な視点が強調されていません。

それは、ダイハツの車に乗っている人たちの生命の危険や安全性についての配慮です。車の品質を保証するのに必要な検査についての不正があり、何が原因なのか、防止策はどうあるべきなのか等、もちろん重要ですので、こうした事を避けて通ってはいけません。

でも、検査に不正があったのですから、今出回っているダイハツ車の中には、欠陥車が混じっていても不思議ではないというのが事実なのです。その車に、万一、あなたが乗る羽目になったとして、自分の命を守るためにはどうすれば良いのか、まず、その点についての情報を出すのがその車を造り売ったダイハツの責任でしょう。それが後手後手に回っているのでは、そもそも、車を造って売るという仕事をしてはいけないのではないでしょうか。

第二の点は、このような検査不正そしてその他の不正は、ここ数年、鳴り物入りで報じられてきています。にもかかわらず、今回はこうした「長期的」かつ自動車業界全体の体質としか思えないように事態であるという認識がマスコミにはないようです。

私の記憶を元に、複数のサイトからの指摘をまとめると、次のようなものになります。

[・alterna の記事 ・品質不正企業リスト ]

2016年 三菱自動車による燃費検査データの捏造・改竄

2016年・2018年 スズキによる完成検査手続き不正、燃費・排出ガス検査不正

2017年・2018年 日産自動車による完成検査手続きの不正、測定方法の変更とデータの改竄

2017年・2018年 スバルによる完成検査手続きの不正、測定方法の変更とデータの改竄

2018年 マツダによる燃費・排出ガス検査不正

2021年 曙ブレーキによる検査結果の改竄等

2022年 日野自動車による燃費・排出ガス検査不正

さらに、今回のダイハツの不祥事も、30年以上も前から続いていたと報じられているのですが、日産やスバルの不祥事の時も、同じく30年以上前から現場で「常態化」していたと言われたのです。

つまり、自動車業界全体の意識がこれくらいのレベルだということになるのではないでしょうか。「業界」と書きましたが、日本自動車工業会という組織があり、参議院選挙や岸田内閣発足に当って、積極的に声明を出しているくらいですし、その従業員550万人を代弁する立場であることも強調する動画等も広めていますので、その団体として車に乗っている私たちの生命や安全にどう取り組んでいるのかについても責任ある立場だと考えて良いのではないかと思います。

今回のダイハツの事例でも、それ以前の不祥事においても、例えば経営陣と現場との意思疎通が上手く行っていなかったとか、経営の問題であるといった視点は強く打ち出されているのですが、そんなちっぽけな技術的問題に矮小化してはいけません。

車に乗る私たち一人一人の命と安全を最優先するということ、そして人類全体という視点から地球環境を守るという視点を大切にして、550万人一人一人がその価値観を内面化して仕事に当っているということが実現しているか否かが問われているのです。

仕事のプレッシャーが強いから安全性には目を瞑ることが日常化している職場とは、上記の大原則が蔑ろにされている職場に他なりません。その点から始めないと、「常態化」した不祥事を一掃することはできないでしょう。

一縷の希望は、こうした不祥事が明るみに出たきっかけとして「内部告発」のあることです。それをもっと広めるためにも必要なのは、さらなる情報公開です。特に私たちに役立つのは、各車種毎の重大事故発生率です。

どの車に乗ると事故が起きる可能性が高いのかを知ることで私たちの側でも、少しでも安全な車を選択できるようになれば、全てを車のメーカーの責任にしなくても、それなりの解決策にまなるのですから。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/22 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月21日 (木)

#2023年 #買って良かったもの (3) ――広告なしのYouTube――

#2023年 #買って良かったもの (3)

――広告なしのYouTube

231221-youtube-premium-20231220-085512

YouTube Premium

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

「今年買って良かったもの」の第3弾です。「買って良かったもの」に入るかどうか分らないのですが、YouTube Premiumです。

「サブスク」と言った方が良いのでしょうが、変なところでコマーシャルに邪魔されずに、必要な情報を得られるのは便利です。

特に、YouTubeで便利なのは、DIY情報の多いことです。昔なら、一度経験したことは完璧に覚えていられたのに、記憶があやふやになっている昨今、具体的に画像でお浚いのできるのは有り難いですし、手間も掛かりません。

スポーツの中継もコマーシャルなしで観られますので、これも満足度が高い理由の一つです。

まだ、いくつかはあるのですが、一日一つということにしましたので、また次に。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/21 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月20日 (水)

#広島市の資料 には #教育勅語 は #「良いもの」 として引用されています ―― #稲田朋美 元防衛大臣発言と ほぼ同じです――

#広島市の資料 には #教育勅語 は #「良いもの」 として引用されています

―― #稲田朋美 元防衛大臣発言と ほぼ同じです――

A_copy_of_the_imperial_rescript_on_educa

教育勅語

https://www.wikiwand.com/ja/%E6%95%99%E8%82%B2%E3%83%8B%E9%96%A2%E3%82%B9%E3%83%AB%E5%8B%85%E8%AA%9E#Media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:A_copy_of_the_Imperial_Rescript_on_Education_distributed_to_various_schools_in_Japan_by_the_Department_of_Education.jpg

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

広島市の新人研修の資料として教育勅語の一部が引用されている理由は、資料そのものにはっきり明記されています。ウェッブ上のNHKのサイトには、「松井広島市長”「教育勅語」は分析の目を持つため使用”」というタイトルで、記者会見の模様が報道されています。

その中の画面には、

5 生きていく上での心の持ち方

という項目のすぐ下に、次の言葉があります。

    (1) 我々の先輩が作り上げたもので良いものはしっかりと受け止め、また、後輩に繋ぐことが重要

そのすぐ下に、教育勅語の一部を抜粋したものの英語訳らしきものと、教育勅語の一部抜粋が載せられています。つまり、ここで資料として使われている教育勅語の抜粋は「先輩が作り上げたもので良いもの」の一例なのです。

にもかかわらず記者会見での松井市長の説明は、「実は民主主義的な発想の言葉が並んでいるが使い方を誤って戦争国家となったために今の憲法下では否定されていると研修で説明している。物事を一律に良いと悪いとせずに分析する目を持とうという資料として使っている」とのことですが、配布されている資料の言葉とは矛盾しています。「良い」例として市長が挙げている言葉を、「悪い」という視点から見直しなさいと言われて新人職員はどう考えれば良いのでしょうか。

この一連のやり取りから思い出したのが、2017年の稲田朋美(当時)防衛大臣の言葉でした。これも、正確なやり取りが、BuzzFeed News の籏智広太レポーターの記事として載っていました。

3月8日、参議院予算委員会で社民党の福島瑞穂副党首に、教育勅語について問われた稲田防衛大臣。

「日本が道義国家を目指すというその精神は今も取り戻すべきだと考えている」「教育勅語自体がまったく誤っているというのは私は違うと思う」などと発言し、野党だけではなく、与党・公明党からも批判を呼びました。

また、「教育勅語が戦前、戦争への道あるいは国民の道徳の規範になり問題を起こしたという認識は」と問われると、こうも答えました。

「そういうような一面的な考え方はしておりません」

松井市長の説明と、当時の稲田防衛大臣の認識とが、ピッタリ重なって見えるのは、私の老眼のせいでしょうか。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/20 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月19日 (火)

#広島のメディア が #一面トップで報道 すべき  ―― #リーパーさん の #谷本清平和賞受賞――

#広島のメディア が #一面トップで報道 すべき 

―― #リーパーさん の #谷本清平和賞受賞―

231120

中国新聞11月20日の報道 

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

事実としては、昨日のこのブログに書いた通り、11月19日に、谷本清平和賞の授賞式が執り行われました。イメージとしてお届けしたのは地元の中国新聞の11月20日の記事です。

とても小さい記事ですので、リーパーさんのこれまでの活動内容も谷本清牧師の偉大な平和貢献も、とてもこれだけの分量で書き尽くすことはできません。

広島の新聞社として、特に自ら被爆した体験を持つ報道機関としての中国新聞は、被爆体験とその結果生まれた核兵器の廃絶・世界平和実現の願いを、太い柱として活動してきた歴史があります。その広島の歴史を語る上で大きな足跡を残した「谷本清」を名前に関した「平和賞」を報じるに当って、こうした歴史を知らない若い世代にその意味が伝わるくらいの報道をするのが最低限の責任のような気がするのですが、これは期待のし過ぎでしょうか。

カープについては一年の内何度も一面トップの報道が行われています。それが大切であることの否定をする積りはありません。

G7の広島サミットについて、政府や広島県・広島市・経済会等の音頭で、何か月にもわたってのキャンペーンを地元の主要メディアとして報じてきました。その結果、G7サミットの最終文書は、核兵器の存在や核抑止論を容認し、被爆者の願いは無視する内容になりました。

私は違和感を持ちましたが、「事実」を報道する立場だからという言い訳だけで正当化して良いのかという疑問は残ります。

そして広島市政の哲学は、被爆者のメッセージではなく教育勅語だったことが明らかになった今、「広島」あるいは「ヒロシマ」の意味を未来に伝えるためには新たな覚悟で事に当らなくてはなりません。

そんな、大きな流れがあるからこそ、その流れに乗っていては核兵器の廃絶はできないこと、そしてそれは被爆者の切なる祈りと願いを裏切る行為であることを、仮に直接訴えることができないのであれば、谷本清牧師の志を今一度報じ、リーパーさんの活動を詳細にわたって知らせることで、間接的にではあっても確実に伝える選択肢があったのではないでしょうか。

来年の谷本清平和賞が、一面トップで報じられることを期待しています。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/19 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月18日 (月)

#スティーブン・リーパー さん #谷本清平和賞 受賞 ―― #ヒロシマ がもっと大きく取り上げないで誰が取り上げてくれるのですか?――

#スティーブン・リーパー さん #谷本清平和賞 受賞

―― #ヒロシマ がもっと大きく取り上げないで誰が取り上げてくれるのですか?

231218

授賞式でのリーパーさん

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

もう旧聞に属しますが、11月19日に、谷本清平和賞の授賞式が執り行われました。今年の受賞者はスティーブン・リーパーさんでした。この賞は、公益財団法人ヒロシマ・ピース・センターが1987年のノーマン・カズンズさんを第一回の受賞者として選んでから、毎年授与している平和賞です。授賞理由とともに、今年の受賞者についての同センターの発表文書をお読み下さい。

谷本清平和賞 第35回授賞者

ステイーブン・ロイド・リーパー

Steven Lloyd Leeper 氏

当財団ヒロシマ・ピース•センターは、被爆地広島において微力ながら世界の平和をめざして活動を続けております。その主な活動として、被爆体験の継承や恒久平和実現に向けて貢献された人または団体に、「谷本清平和賞」 を贈り顕彰してきました。

本年度の第35回谷本清平和賞は、公益財団法人 広島平和文化センター 理事長を務められ、現在、NP0法人Peace Culture Village代表理事のスティーブン• ロイド•リーパー氏に決定いたしました。

【授賞理由】

スティーブン•ロイド•リーパー氏は、アメリカ•イリノイ州出身で日本語を学ぶため1984年に来日され、広島で英語教師や翻訳•通訳などの傍ら、 被爆体験の通訳や広島平和記念資料館の資料の翻訳に携わられました。 2007年に外国人として初めて広島平和記念資料館などの運営を行う広島平和文化センター理事長に就任され、平和市長会議の活動や全米における原爆展の開催、国際交流•協力事業を指揮されるなど、2013年までの在任中、 広島から世界に向けて核兵器廃絶を訴える広範な活動を展開されました。

また、2014年に平和文化の創造に向けて人々が活躍する機会を創出する ことを目的としたNP0法人Peace Culture Villageを広島県三次市に創設 されました。

現在も、アメリカと日本を行き来しながら、若者たちとともに平和につ いて考える取り組みや核兵器廃絶を訴える平和活動家として被爆者の思いや体験談を伝える講演を各地で行うなど、平和活動を通じた国際交流の振興、とりわけ世界平和を訴え続けておられます。

このように、長年にわたって「核廃絶」と「平和な世界の再構築」に向け て献身的に取り組まれている同氏に、第35回谷本清平和賞を贈ります。

今回、リーパーさんと谷本清平和賞を取り上げた理由は、そのこと自体に焦点を合わせることが目的ではありません。その報道の仕方に問題があることを指摘したいからです。つまり、「ヒロシマ」がもっと積極的にこの賞の意味と受賞者について報道しなければ、誰がしてくれると思っているのかを、皆さんに問うことが目的です。詳細は次回以降を御覧下さい。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/18 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月17日 (日)

#上野公園 の #銀杏の落ち葉 きれいでした ――そして素晴らしい天気の行楽日和でした――

#上野公園 の #銀杏の落ち葉 きれいでした

――そして素晴らしい天気の行楽日和でした―

231216

久し振りに東京の落ち葉を堪能しました

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

仲の良かった、今は亡き友人のお墓参りに上野の寛永寺に行きました。

帰り道、素晴らしい天気に恵まれた上野公園は、気温も文句なしでした。家族連れをはじめ多くの人の渦で、ここにも「東京」を感じたのですが、もう一つ懐かしかったのが、銀杏の落ち葉です。

国会周辺や明治神宮等、東京には銀杏の美しいスポットが多くありますが、上野もその一つです。時期的に今年は平年より遅いのかもしれませんが、思いがけない風景を堪能する一時になりました。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/17 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

 

2023年12月16日 (土)

#円の7等分 ――思わず「神業」だと思ってしまいました――

#円の7等分

――思わず「神業」だと思ってしまいました―

231215-7

見事にピツァを7等分してくれました

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

今日も忙しい一日でしたが、夜には仲間が集まってイタリアンということになりました。注文した皆の好物の一つがピツァだったのですが、人数は7人です。

8等分して貰って、一人が二切れということになるのかなと思っていたのですが、テーブルに届いたのは、見事に7等分されたピツァでした。

数学的に見ると、ちょっと不正確かもしれませんが、私たちにとっては何とも嬉しい「神業」としか見えませんでした。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/16 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

 

2023年12月15日 (金)

日比谷公園の周りの変りようにただただ吃驚 ――どれが何ビルなのか全く分りません――

日比谷公園の周りの変りようにただただ吃驚

――どれが何ビルなのか全く分りません―

231214-1

帝国ホテルや市政会館くらいは分りますが----

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

色々用事があって東京に来ています。

今日は、プレスセンターの9階、記者クラブの食堂でランチです。会員のKさんの指先を見ると、景色が丸っきり昔とは違っていたので、戸惑いました。第一勧銀とか、NTTのビルは既になくなり、今あるビルもどれが何だか全く分りません。

少し視点を変えて、日比谷公園を真ん中にしてみましたが、こちらも状況は似たり寄ったりでした。

231214-2

正にお上りさん状態ですが、ランチの漬け鮪丼も東京の味でした。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/15 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

 

2023年12月14日 (木)

#安倍派だけが悪いのか いや #悪いのは自民党そのもの ――「人事」で誤魔化されるな!――


#安倍派だけが悪いのか いや #悪いのは自民党そのもの

――「人事」で誤魔化されるな!

231213publicdomainq0030326mqb

「火の玉」? 「人魂」?

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

「裏金疑惑」という、現実を矮小化した言葉が独り歩きしていますが、「選良」と呼ばれ国民のお手本になるべき人達の裏切りは、もっと厳しい言葉で糾弾しないと事の真実は伝わりません。

「安倍派だけが悪いのか」「安倍派だけが罪人扱いか」といった声も事態を矮小化しています。私のところに聞こえてくるのは、「これが自民党政治」、「一人責任を取るとしたら、それは党の総裁の岸田総理」です。これが真実でしょう。

でもこうした声も、「人事」の面白さの前には色褪せてしまい、真の責任の追及はなおざりにされてしまっています。誰が何大臣になっても、自民党の金権体質はおいそれとは変らないでしょう。

もうお忘れかも知れませんが、河井元法務大臣が1億5000万円もの巨額をばらまいて選挙運動をした原資が、今一ハッキリしませんでした。でも、今回の事件でそれが明らかになったと思っているのは私だけではないでしょう。

それほど長期で広範かつ根深い問題が明るみに出て、世間が憤っているときに、総理大臣の言葉は「遺憾に思う」です。当事者として、自分に最大の責任があるという認識もできず、他人事としてコメントしている人に、この問題の本質的解決は任せられないでしょう。

「火の玉」になって自民党を変えていくという決意もあったようですが、総理大臣就任直後には、「全身全霊を捧げる覚悟」で総理大臣を務めると言っていたのです。「全身全霊を捧げ」た結果がこんな体たらくです。「火の玉」になることが「全身全霊を捧げる」こと以上に力を尽くすという意味を持つのでしょうか。

最近耳が悪くなってきましたので、最初、この言葉を聞いた時には「人魂」になってと聞いてしまいました。まずは、耳鼻咽喉科の予約を取ることが先なのかもしれません。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/14 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月13日 (水)

#2023年 #買って良かったもの (2) ――「Life」には生活という意味もあります――

#2023年 #買って良かったもの (2)

――Life」には生活という意味もあります―

231213_20231212210701

Hisenseの洗濯機

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

「今年買って良かったもの」の第2弾です。夏にもこのコラムで報告した洗濯機です。ほぼ半年使っていますが、故障もせず快適に動き続けてくれています。

それまで使っていた東芝の洗濯機と同じく、12年間使えるかどうかは分りませんが、今の調子が当分続くことを祈っています。

新しく洗濯機を購入した経緯については、7月15日付のこのコラムを御覧下さい

手袋と言い洗濯機と言い、なんだか生活臭が漂ってきますが、「Life」には生活や人生という意味があることを考えると、かなり本質的なトピックが続いていると解釈することも可能です。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/13 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

 

2023年12月12日 (火)

#2023年 #買って良かったもの ――一休みして楽しい話題を――

#2023年 #買って良かったもの

――一休みして楽しい話題を―

231211

コストコで買った牛革の作業用手袋

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

ちょっと難しい、しかも長い記事が続きましたので、ちょっと一休み。とは言え、年末ですので恒例のトピックです。もう体力もなくなってきていますし、記憶力も減退していますので、一日一品のペースで書いて行きます―――もうお分りですね。「これを買って良かった!」と思うと、実は昨年とか一昨年買ったもの、というケースが多いので、記憶を確かめながらのペースなのです。

今年買って何より良かったのは、コストコの作業用手袋です。一言で片付けてしまえば、手にピッタリ合って手をしっかり守ってくれて、まるで手の皮膚が、数ミリ厚くなったらこうなのかなと思うくらいの使い心地です。

薪を折ったり切ったり運んだりするときに、手の負担がまるっきりなくなりました。土をいじったりシャベルを使ったりするときも手が痛くなったり手に傷が付く心配は無用になりました。

とにかくこれまで長く使ってきた軍手とは比べ物にならないくらい優秀です。

今までの政治が軍手だとすると、それはさっさと捨て、この「ウェルズ・ラモント」印の作業用手袋に変えれば全て解決、という比喩を持ち出したいくらいです。

 明日は何が登場するでしょうか。お楽しみに。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/12 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月11日 (月)

#科学者の社会的責任 について、#藤永茂 博士の結論 ――#オッペンハイマーを知っていますか?――

#科学者の社会的責任 について、#藤永茂 博士の結論

――#オッペンハイマーを知っていますか?――

230925_20231210222801

藤永茂氏の著書の問

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

唐木、武谷、そして藤永による物理学者の社会的責任についての引用を続けています。その理由の一つは、私たち人間の性として、自分自身を客観的に見ることが難しいからです。三氏の感情的なあるいは冷静な発言に触れることで、私自身、自らの考え方についての指摘であるかのような感慨を持つこともしばしばでした。

ということで今回は、藤永茂著の『ロバート・オッペンハイマー 愚者としての科学者』の「序」からの引用です。

ここで、この三氏だけではなく私たちが同じようなテーマで議論をするときに、何故「科学者」という言葉になってしまうのかという疑問を呈しておきましょう。科学者の中には、例えば生物学者も入るでしょうし、広く考えると数学者も入るという人もいるでしょう。そういう人たちについての記述はほとんどないだけではなく、物理学者と言っても、アインシュタイン、湯川秀樹、朝永振一郎、ロバート・オッペンハイマーくらいしか主要な登場人物がいないのに、「科学者」の社会的責任についての一般論になるのは何故なのでしょうか。

この疑問が主題ではありませんが、答の一部は見付けられます。それも含めて今回はかなり長いのですが、藤永茂博士の考察から学んで行きましょう。

私の世代で、物理学を学び、それを教えることで生計を立ててきた者ならば、核兵器の問題がいつも心のどこかに貼りついた感じでこの50年を生きてきたはずである。原爆を可能にしたのは物理学である。 原爆の開発を政府に進言し、それをロスアラモスの山中でつくり上げたのは物理学者である。 「原爆の父」 ロバート・オッペンハイマーは「物理学者は罪を知った。 これは物理学者が失うことのできない知識である」と言った。 湯川秀樹は核兵器を「絶対悪」であるとしてその廃絶を唱えた。文芸評論家唐木順三は、その「絶対悪」を生んだ物理学そのものも「絶対悪」であると考えた。ガンによる死の床から、唐木順三は湯川秀樹をはげしく糾弾した(遺稿、1980)。湯川が原水爆を絶対悪として平和運動を進める一方で、依然として物理学研究の喜びを語っていることが許せなかったのである。核兵器は悪いが、物理学は悪くない、ということがあり得るか。194510月ロスアラモスを去ったオッペンハイマーは、二度と核兵器の開発を手がけることはなかった。194710月プリンストンの高等学術研究所の所長となり、1948年には湯川秀樹を、1949年には朝永振一郎を客員教授として招いた。湯川(1949)、朝永(1965)のノーベル賞受賞はオッペンハイマーの推薦に負うところが少なくなかったとされている。1967年、オッペンハイマーは、核兵器は悪だが物理学は悪ではないと信じたままで世を去った。

私がロバート•オッペンハイマーに関心を持ってから20年はたつ。オッペンハイマー の名は科学者の社会的責任が問われる時にはほとんど必ず引き出される。必ずネガティヴな意味で、つまり悪しき科学者のシンボルとして登場する。オッペンハイマーに対置される名前はレオ・シラードである。シラードは科学者の良心の権化、「あるべき科学者の理想像」として登場する。このおきまりの明快な構図に、あるうさん臭さをかぎつけた時から、私の視野の中で原水爆問題を執拗に包みこんでいた霧が少しずつ晴れはじめたのであった。

この、大天才でも大サタンでもないただの一人の孤独な男を、現代のプロメテウス、ファウスト、メフィスト、フランケンシュタイン博士、はたまた狡猾な傭兵隊長(コンドティエーレ)、ハッカー・ネドリーのアイドルに仕立て上げ、貶める必要はどこから生じるのか。そうすることで、誰が満足を覚え、利益を得るのか?

私が見定めた答は簡単である。私たちは、オッペンハイマーに、私たちが犯した、そし て犯しつづけている犯罪をそっくり押しつけることで、アリバイを、無罪証明を手に入れようとするのである。オッペンハイマーは「原爆の父」と呼ばれる。これは女性物理学者リーゼ•マイトナーを「原爆の母」と呼ぶのと同じく愚にもつかぬ事だが、あえてこの比喩に乗りつづけるとすれば、オッペンハイマーは腕のたしかな産婆の役を果たした人物にすぎない。原爆を生んだ母体は私たちである。人間である。

「人は人に対して狼なり」という西洋の古い格言がある。人間が人間に対して非情残忍で あることを意味する。しかし狼は非情残忍な動物ではない。狼に対して失礼というものである。「人は人に対して人なり」と言うべきであろうと私は思う。人間ほど同類に対して残酷非情であり得る動物はない。人間が人間に対して加えてきた筆舌に尽くしがたい暴虐の数々は歴史に記録されている。それは不動の事実であり、人間についての、失うことのできない確かな知識である。

オッペンハイマーの生涯に長い間こだわりつづけることによって、私は、広島、長崎を もたらしたものは私たち人間である、という簡単な答に到達した。私にとって、これは不毛な答、責任の所在をあいまいにする答では決してなかった。むしろ、私はこの答から私の責任を明確に把握することができた。唐木順三の声高な非難にもはっきり答えることが出来るようになった。 「物理学を教えてよいのか、よくないのか」という切実な問題に対する答も出てきた。 「物理学は学ぶに値する学問である」。

私がこれからロバート・オッペンハイマーを描くことを試みるのは、オッペンハイマー を知る労もとらずに、オッペンハイマーの名と、彼が口にしたとされるいくつかのキャッチフレーズを勝手な方向に乱用する人たちの退路を断ちたいと思うからである。オッペンハイマーのステレオタイプをつくりあげた評伝の類は数々あるが、それに対しては、最近 亡くなった物理学者ユージン・ウィグナーの言葉を引用しておく。「彼の名は今ではかなり知れわたっているが、彼について一般に思われていることのほとんどは誤っている」。

『ロバート・オッペンハイマー 愚者としての科学者』からの引用は続きます。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/11 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月10日 (日)

#武谷三男 博士の結論 ――#科学者の社会的責任 について――

#武谷三男 博士の結論

――#科学者の社会的責任 について――

231209

武谷三男氏の著書

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

昨日の本欄では、武谷(前回に続いて敬称略)による朝永批判まで辿り着きましたが、今回はその続きです。『科学者の社会的責任--核兵器に関して』(勁草書房、1982年)の最後には武谷と哲学者の粟田賢三の対談が掲載されていて、その最後の部分が武谷の一番言いたいところです。その部分を以下、引用します。

粟田 まず価値観についていうと、私たちの価値観、 または価値意識は重層的構造をもっているのだと思います。手近かな例で言えば、 一家の主人にとっては家族の生活を維持することが一つの価値です。その人が会社に勤めている場合、会社を発展させてゆくことが価値になります。 このように一個人の生活の場面は、 つぎつぎにいわば層をなして拡がっていて、個人の価値意識は家族関係、職業上の関係、社会的な関係、国家との関係等々によって重層的になっているわけです。それに対応して家族に対する責任、職業上の責任、社会的責任、国家に対する責任、さらに大きく人類に対する責任という、 いろいろな段階の責任があるわけです。そして、例えば自分の勤めている会社への責任を果すことが、社会に対しては無責任になることもあるし、国家に対して責任をはたすことが、その国家を代表する政府の政策にしたがうことになる場合には、他国民への惨禍を招くことになることもあるわけです。

だから、今日では、科学者の責任はもう国家の枠をこえて、人類全体に対する責任になっていると思います。国家、というよりはそれを代表する政府の政策に反対することが、人類に対する責任をはたすことになる場合があるわけです。

 武谷 大いにあるわけですね。

 粟田 だから科学というものはそういう普遍性をもつようになっているものですから、 一国家の手段や道具になっては困るわけです。核戦争で人類が急速に死減してしまうか、環境破壊や資源の枯渇で人類がしだいに死滅に向かうかという危機に面しているのが現在の状況ですから、今日における科学者の責任、通常の市民とはちがう専門的知識をもつ者としての科学者の責任は、人類の存続にとって危険なことを予見し、それについて警告することだと思います。 またはっきり予見できない場合でも、危険の可能性が考えられる場合には、そのことを指摘することだと思います。

 武谷 ざんげしたりなんかしてもあまり意味がない()

 粟田 意味ないですよ。それより危険を警告することですよね。

 武谷 それがいちばん重大な問題だと思います。

 

後悔したり懺悔したりすることに意味はないという見解ですが、オッペンハイマーも、自分は遺憾の意を表したり後悔したりということは決してしなかった、という点を最後まで強調していました。それに付いては、本ブログの2023926日のエントリーをお読み下さい。

それは、物理学者の藤永茂氏の『ロバート・オッペンハイマー 愚者としての科学者』からの引用だったのですが、次の機会には藤永氏の結論を紹介したいと考えています。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/10 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月 9日 (土)

#唐木順三 と #武谷三男 ――#科学者の社会的責任 についての論争です。――

#唐木順三 と #武谷三男

――#科学者の社会的責任 についての論争です。――

231208

唐木順三・武谷三男両氏の著書(出版されたのは、それぞれ1980年と1982年)

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

来年は、アメリカで大ヒットした映画「オッペンハイマー」が日本でも公開されるとのことですので、物理学者、ひいては科学者や文化人・知識人等の社会的責任が話題になるかもしれません。その点について、40年以上前の論争の一部を紹介しておきましょう。私の考えでまとめるのではなく、論争の御本人たちの言葉で要点を知って頂くことに意味がはあると思いますので、以下唐木・武谷両氏の引用です。(以下、敬称は略し、旧漢字・旧仮名は常用漢字・新仮名に書き替えます)

まずは、唐木の著書に収められている1979年の日記の抄録の一部です。(158ページから159ページ)

昨日から、「科学者の社会的責任についての覚え書」を初から読みえしているが、まづまづの出來なり。今日は七十枚まで。

二月三日。

午前中に、「科学者の社会的責任についての覚え書」百十六枚の点検を了る。

なお先へ向つて書きたいが、今の体力ではすぐに書けそうにない。ただこの夏亡くなった朝永振一郎氏についてだけは、少々でもいいから書いておきたい。湯川氏よりも深いところから現代物理学、核物理学を考えている。夏、ガン研で亡くなられたが、その最後の執筆が、『物理学は何であらうか』(下卷)であり、その最後のところに、「罪」の問題が述べられていたと思う。とにかく湯川より一段深いところから発言していた。

 二月十三日。

「科学者の社会的責任についての覚え書」は、七月下旬の入院前に、たしか70余枚まで綴つたが、その後、ちちとして進まず、一週間ほど前、百数枚でペンを置いた。然し、それで終ったわけではない。残るのは、湯川の晩年(京都会議以後)に対する不徹底への批判。例えば「核兵器は絶対悪を信條」としながら、その兵器製造につながる道に、自らつらなったことに反省を欠くこと。簡単にいえば、二十世紀以後の物理学に対する自己批判が淡い。

それに對し、朝永振一郎氏は、その死の後に出た『物理学とは何だらうか』において、最近代科学者の罪の問題に触れている。雜誌『科学』(中公)の朝永振一郎特集号にも某氏がそれについて書いていた。この湯川、朝永両者の間の違いは重要である。このことを実証的に書きたかったが、体力整わず書けなかった。他日書ける狀態戻ったら書きたい。

 

唐木はアインシュタインも朝永同様かそれ以上に高い評価をしているのですが、その違いを表現する際にはかなり感情的になっているように思えます。そしてそれに対する武谷の反論も、感情的という点では引けを取りませせん。以下、武谷の朝永評の一部です。(173ページから174ページ)

学術会議会長朝永氏のやったこと

朝永氏は戦後一貫してサイクロトロンや大加速器をつくることに大変な努力をした第一人者であり、さらに学術会議会長としても努力をしていた。その彼が、核物理学がそんなに悪いものなら核物理学はやめろという提言をすればいい。それを一向にそういう提言も何もしないで、
いいかげんなことを書いている。岩波新書下巻の最後のは講演だ。だから病気になって死を前にして書いたものではない。講演を載せたのだ。いかにも原罪とかなんとか、あの人は洒脱な人だからね。

ところで朝永さんは大物理学者なのだが、どちらかというとテクニカルな人で、そんなに基本的なことを深刻ぶって悩み考える人ではない。大まじめにそんなふうにとられては困る。  「科学の原罪性」なんていう小見出しがついているんで、飛びつくのだろう。朝永氏は知識が原罪というのをいっている。旧約聖書の知恵の実、人間の原罪と同じ。だから科学はもともと原罪だという話につないだのだ。

あの人は秀才だから、ちょっとそういうことをいってみたいのだ。彼が真面目にそうだと思ったのなら、学術会議会長なんかになっているのはおかしい。もし朝永氏が自分の物理学の罪を本気で認めるのなら、それで取ったノーベル賞をはじめとしたあらゆる栄誉を返上しているはすではないか。

南極観測艦を自衛隊にくつつけたのも朝永氏だ。だから、彼のいっていることと彼の行動したこととはまるで違うのだ。それで結局唐木氏たちにほめられたものだから、その本がひどく受けて、朝日出版文化賞だかとった。大宅壮一賞か・・・。私のみるところ、湯川さんのほうが深刻で、朝永さんのほうが知的遊戯でいっているというタイプだ。

時代背景もずいぶん違いますし、人類の直面する課題の見方も変化しています。議論の仕方やその前提(暗黙裡のものも含めて)をどう把握しているのかも大きく変わっています。さらに人類滅亡の可能性についての認識も、環境問題そのものへの理解もまだまだの時代です。しかし、こうした先人たちの言説からも貴重な教訓が学び取れますので、敢えて資料としてお届けすることにしました。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/9 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月 8日 (金)

#朝永振一郎 と #学術会議 ――#戒心 がキーワードです――

#朝永振一郎 と #学術会議

――#戒心 がキーワードです――

Photo_20231208100701

朝永振一郎 Wikiwandから(Public Domain)

https://www.wikiwand.com/ja/%E6%9C%9D%E6%B0%B8%E6%8C%AF%E4%B8%80%E9%83%8E#Media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Tomonaga.jpg

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

今回は、三人の物理学者の内の一人、朝永振一郎博士に焦点を合わせます。日本学術会議の議長だった時の言葉を「軍学共同反対連絡会」の事務局長、小寺隆幸さんが強調しています。以下、メーリングリストからの引用です。

このウクライナとパレスチナの戦争は改めて科学の在り方を私たちに問うものです。科学の粋を凝らした兵器が、今この時にも市民や子どもたちを殺しています。

1967年の学術会議総会で決議された「軍事目的のための科学研究を行なわない声明」にはこう書かれています。

「現在は、科学者自身の意図の如何に拘わらず科学の成果が戦争に役立たされる危険性を常に内蔵している。その故に科学者は自らの研究を遂行するに当って、絶えずこのことについて戒心することが要請される。ここにわれわれは、改めて、戦争を目的とする科学の研究は絶対にこれを行わないという決意を声明する。」

この声明はべトナム戦争で新たな科学兵器が多くの人々を殺傷している現実の中で発せられました。米軍はナパーム弾や枯葉剤を使用し、その惨状に対し世界中でベトナム反戦運動が広がり科学者も声をあげたのです。

声明をまとめた学術会議会長朝永振一郎は8年後にこう記しています。

「インドシナで科学、技術、軍事工業等々の不吉なリンクから出現したあらゆる種類の複雑化された新兵器による戦争に巻き込まれて、犠牲者たちは家を破壊され家族を失い、廃墟の中を力なくただ平和の再来を望みつつ彷徨っていた状況に心をいためない科学者が一人もいないことを願う。 」

これは今の私たちにも問いかけられています。そして今日本でも、「あらゆる種類の複雑化された新兵器」の開発が始まろうとしている中で、科学者としての深い「戒心」が求められているのではないでしょうか。

「戒心」はそれほど使われている言葉ではありません。でも意味するところは明白ですし、何より「当事者」としての姿勢を示す言葉だという点が重要です。

この朝永振一郎博士について、唐木順三氏と武谷三男氏とでは、(その他の二人についても)、違った見方をしています。紹介すべきかどうかも問題なのですが、追って対比をしておきたいと思います。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/8 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月 7日 (木)

#平和運動 の柱だった #物理学者 ――#アインシュタイン #湯川秀樹 #朝永振一郎 がまず頭に浮かびます――

#平和運動 の柱だった #物理学者

――#アインシュタイン #湯川秀樹  #朝永振一郎 がまず頭に浮かびます――

231207

筑摩書房は唐木や臼井吉見らが設立しました。雑誌『展望』の出版社でもあります。

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

わが国の平和運動の中で、ベ平連の果した役割については異論がないと思いますが、それと並行してベト数懇も頑張っていたことは、「数学人」にとっては励みになる事実ではないかと思います。

そして数学と言えば、当然物理学との関連抜きには語れないのですが、我が国だけではなく、世界的にも物理学者が平和運動のリーダーとしての役割を果したことも重要です。私の頭にまず浮かんだのは、アインシュタイン、湯川秀樹、朝永振一郎の三氏です。

この三人についてはもう少し詳しく論じなくてはならないのですが、例えばアインシュタインは、1939年にレオ・シラードの勧めでルーズベルト大統領に原爆開発の必要性を訴えた手紙を出しています。その後、1945年にはシラードがアインシュタインの仲介で、日本への原爆使用の懸念と戦後の核開発競争への懸念をルーズベルト大統領に伝えようとしましたが、ルーズベルトの急死でそれが読まれることはありませんでした。

しかし、1955年には、イギリスの哲学者バートランド・ラッセルとともに世界の科学者11人に呼び掛けて、核兵器の廃絶と科学技術の平和利用を訴える宣言(ラッセル・アインシュタイン宣言と呼ばれる)を出し、それが切っ掛けとなって平和運動の重要な一翼を科学者が担うことになりました。

この宣言には湯川秀樹博士も名を連ねていますし、この宣言をフォローする形で開かれたパグウォッシュ会議には、湯川博士とともに、朝永振一郎博士も出席しています。

そこで、写真を掲げた『科学者の社会的責任についての覚え書』(筑摩書房、1980年。漢字は常用漢字に変えました)になるのですが、この覚書の中で唐木は、この三人の物理学者の社会的責任について論じています。当時はかなりの話題になり、それに対して物理学者の武谷三男博士が『科学者の社会的責任――核兵器に関して』(勁草書房、1982年)出て厳しい批判を繰り広げています。

長くなりますので、その紹介は追ってのことにします。(何度か「次回」という約束をしていますが、説明が長くなって、なかなかそこまで到達できていないこと、お詫びします。)

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/7 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月 6日 (水)

#ベト数コン と #ベ平連 ――#数学人の集い の背景の説明です――

#ベト数コン と #ベ平連

――#数学人の集い の背景の説明です――

Photo_20231205175501

今回は福富節男さんの著書から引用しています

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

昨日は「数学人の集い」の報告をする積りでブログを書き始めましたが、ミーティングの報告というよりは私自身の思いを、その背景も十分説明することなく、書き散らしてしまったように思います。

その反省を踏まえて、今回はこれまで私が学んできたことの内、数学と社会との関係についてのお手本になった「#ベト数コン」について、その中心的な存在だった福富節男さんの著書からの引用を御紹介します。『デモと自由と好奇心』(第三書館刊、1991年)の64ページと65ページです。

 

ベトナム戦争と市民運動(私の昭和史II)

ベト数コンとべ平連

ベトナム反戦に触れたい。6527日、米軍は北ベトナム爆撃(北爆)を開始、世界中に衝撃を与えた。同年424日のデモでベ平連(「ベトナムに平和を!」市民文化団体連合、後に"文化団体〃 の四字が除かれる)が始まった。

同じ4月に私は友人たちと共に数学のノーベル賞と言われるフィールズ賞の受賞数学者L ・シュワ ルツ()と政治の問題を語る機会を持った。彼はアルジェリア戦争反対で教授職を賭ける闘いをし、 サルトルと共にベトナム戦争犯罪裁判(ラッセル法廷)に尽力した。スメール(フィールズ賞受賞数学者)がカリフオルニアでベトナム反戦運動をしていると彼は私たちに語った。私たちは数学会年会でS・スメールへの連帯声明と署名を呼びかけた。

522日、ベ平連第二回目デモは、スメールが議長の「ベトナムの日委員会」との日米共同デモであった。私たちはその集合地の清水谷公園へ行った。私がベ平連に接した最初である。

北爆一周年の6627日、ベト数コンと呼ぼれたベトナム問題に関する数学者懇談会は市民によびかけて北爆反対デモをした。その夜都内唯一のデモであった。その後数学会の春秋の大会のたびに集会やデモをし、モスクワでの国際数学者会議でベトナム反戦集会を開くことを日本から呼びかけ、数学者の国際的署名運動を生んだ。毎月の例会には、鶴見良行、日高六郎、丸山貞男さんらが来て話 をしてくれた。

①数学者の反戦組織を作るのではなく、ベトナム反戦の運動である。②数学者とは自ら数学者と思う人とし、職場の如何で選別しない。③アメリカのベトナム侵略に反対という点を共通項とし、その他の思想、信条を問わない。以上の三点が私たちの活動の基本であった。偶然にもべ平連の原則と相似のようであった。それには前史がある。私が日大文理学部に数学教室を作りに行き、五年後の63年に、折角この教室に集まった四人が当時としては斬新な教室作りを急いだ結果、日大イデオロギーに合わぬと、まとめてほうり出された。数学界に日大文理への抗議と非協力の声が広まって、千数百名の署名が集まった。その結果がもったいないから、「平和を守る数学者の会」というものを作ろうという提案があったが、すぐ否決された。何かの活動の必要が起ったときに、それに合った仕組を作ればよい。組織や団体が邪魔になる虞れがあるというのが、否決の理由であった。

さて、ベ平連は「ベトナムに平和を」を共通の目的とする運動で組織ではないという言い方をした。開かれていて出入り自由、個人の自発性、創意を重んじ、単なる評論をするのではなく、言い出した人が先にたつ。意識内容はラジカルに、しかし行動や表現は大衆が親しめるように考える。これらのことは今の市民運動では当然であろうが、このようにベ平連が切り開き、新鮮な感じを与えたものは多い。

これらのこと、市民運動、労働運動、党派運動の共同が必要な局面での問題点を次に書こう。

この先も興味深いのですが、まずは全体像を知って頂きたいので、そのためにベトナム戦争当時の科学者の関わり方を、短くそして分り易くまとめた一文を御紹介します。長くなりますので、これは次回に。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/6 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

2023年12月 5日 (火)

#数学人の集い 第7回ミーティングの報告 ――#数学 に関わる人間の持つ #根源的責任 とは――

#数学人の集い 第7回ミーティングの報告

――#数学 に関わる人間の持つ #根源的責任 とは――

1_20231204173101

第8回は来年2024年の2月4日、日曜日です 

広島ブログ

ブログ激励のために、上のバナーをクリックして下さい

昨年、「数学人の集い」というこぢんまりしたグループでの活動を始めました。ここで「数学人」という耳慣れない言葉を使ったのは、何らかの形で数学に関わったり関心を持ったりしている方々にできるだけ多く参加して貰いたいという思いがあったからです。極端な場合、「数学は嫌いだ」という形で数学と関わっている人たちに参加して貰うこともあり得る、というくらい緩やかな集まりの積りです。

準備期間を経て、昨年12月から二か月に一回、偶数月の第一日曜日の午後7時からZoomでミーティングを開いています。第7回は12月3日に開きましたが、その際の参加者の皆さんの発言の中にいくつか報告したいことがあり、このブログの記事になりました。

一つは、「#数学人」あるいは「#数学人の集い」といった、ハッシュタグ付きの発信をして、私たちの活動を知って貰う努力をしてみたらどうかという提案です。それを受けて、このブログ記事と、それと連携している「旧ツイッター」での報告として皆さんにお知らせをしています。

もう一点は、このミーティングでUさんから指摘があり、私たちの多くもそれなりに感じていた重要なことです。それは、ウクライナやガザでの武力行使とその結果生じている惨状に、数学が深く関わっているという認識です。ミサイルは勿論ですが、爆発物等の武器で人や物を破壊・損傷するためには、数学の知識が使われています。そもそも、数を数えることが出来なければ、どんな技術も存在しないとさえ言って良いくらい、数学や数字は技術とその極悪の使用例である武器とは切っても切れない存在です。

念のためにお断りしておきますが、数学という学問の目的がこうした悲劇を作り出すことにあるのだ、といった断定をしているのではありませんし、数学を学ぶということ自体が悪だなどとは毛頭信じてもいません。

同時に、その数学を学び教え研究している数学者や数学教育者は、今進行しつつあるテロや戦争、虐殺等にどう関わって行くべきなのかと問うことは必要なのではないかと考えています。全く関係はないと言い切れるテーマではないのです。この問題提起に対して、「数学人」はどう向き合うべきなのか、私たちが自問自答しなくてはならないのです。

「数学人」としてだけではなく、この地球上に時を同じくして生き生活している私たちがどう関わるのかということも、同様に重いテーマです。

数学に関わることに付随してくる根源的責任、とでも言ったら良いのかもしれませんし、人間であることの根源的責任という風に広げた方が分り易いかもしれません。

簡単な答は見付からないかもしれませんが、このブログでも様々な視点から皆さんと共に考え、できれば行動につなげ、何らかの指針にでも辿り付くことになれば素晴らしいのですが---。

この項は、断続的に続きます。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/12/5 人間イライザ]

[お願い]

文章の下の《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ

« 2023年11月 | トップページ | 2024年1月 »

広島ブログ

無料ブログはココログ
2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー