「ボキャ貧」が政治劣化を招く ――「朝三暮四」や「朝令暮改」、「過ちてこれを改むるに憚ることなかれ」は死語か――
「ボキャ貧」が政治劣化を招く
――「朝三暮四」や「朝令暮改」、「過ちてこれを改むるに憚ることなかれ」は死語か――
「ボキャ貧」を自認していた小渕恵三総理
(官邸のホームページから https://www.kantei.go.jp/jp/rekidai/souri/84.html)
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故小渕恵三元総理は、自らを「ボキャ貧」だと呼んでいましたが、その自覚があったのはボキャブラリーの意味とその大切さが分っていたからでしょう。
それとは対照的に、今の政治家もそれ以上に問題なのはマスコミも、ボキャ貧でありながら自らがボキャ貧であることさえ分っていないのではないでしょうか。
その証拠に、最近の報道で、「朝三暮四」も「朝令暮改」も全く使われていないではありませんか。加えて、もう少し長いですが、「過ちては則ち改むるに憚ること勿れ。過ちて改めざる、是れを過ちと謂う。」も、政治やマスコミの世界も含めて、力のある側の人々からは忘れ去られているようです。
どれも最近の社会やと政治、そしてそれに対する私たちの気持をピッタリ表現しています。日本中に、例えば「朝三暮四」は止めろという声が満ち満ちたとすると、政治は変るはずです。「過ちは改めよう」が、誰にでも通じる合言葉になれば、小選挙区制を廃止しようという機運が生じてくるはずです。
例えば「Black lives matter! (BLMと略されたバージョンも広まりました)」がアメリカ中に広まったことで、人種差別への憤りが共有され、世界的にも影響力を持つようになりました。一例として大坂なおみ選手が、2020年の全米オープンで優勝した際に支持を表明したことを挙げておきましょう。
念のために、以下、ウェッブで簡単に見られる解説です。意味だけを拾いましたので、原典や語源等については、ウェッブを御覧下さい。
朝三暮四―――ごまかすこと。うまくまるめ込むこと。また、どちらにしても大差のないこと。また、目先の利益にとらわれて大局を見失うことをいう。(三省堂編修所https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/column/kotowaza42)
朝令暮改―――朝に出した命令を夕方にはもう改めること。方針などが絶えず変わって定まらないこと。朝改暮変。(小学館デジタル大辞泉 https://domani.shogakukan.co.jp/663056)
過ちては則ち改むるに憚ること勿れ―――過ちを犯したことに気づいたら、体裁や対面などにとらわれず、ただちに改めるべきだという戒め。(https://kotowaza-dictionary.jp/k1115/)
過ちて改めざる、是れを過ちと謂う―――過ちを犯していながら改めないのが、ほんとうの過ちである。過失はやむを得ないが、過ちと気づいたらすぐ改めよ。(https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/column/kotowaza04)
最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!
[2023/11/15 人間イライザ]
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