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2023年9月

2023年9月28日 (木)

「いま一番先にやることは公務員のウソ退治」 ――井戸川裁判の第26回口頭弁論を傍聴しました――

「いま一番先にやることは公務員のウソ退治」

――井戸川裁判の第26回口頭弁論を傍聴しました――

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口頭弁論前、井戸川さんが裁判所前で情熱的にアピールする姿

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今、上京中です(昨日は移動日で、ブログもツイッターも休みました。) そして27日には、井戸川裁判 (福島ひばく訴訟とも呼ばれます)の第26回口頭弁論を傍聴しました。実は、私はこの訴訟を支援する会の呼び掛け人なのですが、関東地方にお住まいの皆さんのように、積極的にお手伝いすることができずに心苦しく思っていました。

今回は、上京日時と口頭弁論の日にちが一致しましたので、井戸川さんと井戸川さんの裁判を支援する会の皆さんを激励できればと、裁判を傍聴することにしたのです。そして、改めてこの裁判の意義と井戸川さんの情熱とコミットメント、相変わらぬお元気の姿、そして支援者の皆さんの力強さと優しさに触れることができ、大変元気になりました。

同時に裁判を傍聴しながら、日本の司法制度の問題点や、被告の東電と国の無責任さ、福島の原発事故の被害の深刻さ、マスコミや政府に操られて真実を知ることのできない「国民」の不幸度等々、多くのことを考えさせられました。

出張先で、今はその全てについて報告するだけの力が残っていません。でも、井戸川さんの言葉、「いま一番先にやることは公務員のウソ退治」は、胸に突き刺さりましたし、良くぞ言ってくれたという思いで受け止めました。さらに、皆さんにもこの裁判の行方に関心を持って頂くために、第一回口頭弁論での原告・井戸川さんの言葉をお届します。

私は、今回の原発事故により、計り知れない被害を受け、数えきれないほど多くのものを失いました。

原発事故直後に大量の被ばくをしました。これにより、今日までの間、健康被害の恐怖や不安に脅え続けています。この恐怖は、一生涯にわたり続くものです。また、原発事故により、強制的に故郷を追われ、長期間にわたり不慣れな土地で避難生活を強いられています。避難生活の過程で被った苦痛は、筆舌に尽くしがたいものです。しかも、避難生活は、故郷に戻れるまでの間、半永久的に続きます。さらに、原発事故により、家督や故郷、仕事や財産、コミュニティや伝統文化、平穏な日常生活や自然環境、将来の夢や希望などが根こそぎ奪われました。私は、故郷を愛し、井戸川家を大切にするとともに、双葉町町長として、すべての町民が夢と希望を持って生活できるように、自己犠牲を払ってきたつもりです。しかし、今回の原発事故により、すべてを失ってしまいました。

今回の原発事故は、国や東京電力の落ち度による人災です。それなのに、国や東京電力は、何の落ち度もない私たちからすべてを奪った責任を取ろうとはしません。私は、国と東京電力に対し、被害の完全な回復を求めて、今回の裁判を起こしました。

(第1回口頭弁論 「原告意見陳述」冒頭部分より)

元双葉町長 井戸川 克隆

井戸川裁判 (福島ひばく訴訟) を支える会のホームページはこちらですので、「井戸川かわら版」をはじめ、勇気ある行動の実例が数多く盛り込まれている報告を御覧頂ければ幸いです。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/9/28 人間イライザ]

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2023年9月26日 (火)

姉妹公園協定のために投下責任を「棚上げ」? ――「棚上げ」して、誰が得をするのか?――

姉妹公園協定のために投下責任を「棚上げ」?

――「棚上げ」して、誰が得をするのか?――

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藤永茂著『ロバート・オッペンハイマー』です

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ここで連日取り上げているのは、広島市議会での市側の答弁です。念のために繰り返しておきましょう。中国新聞によると、21日の広島市議会の一般質問で、広島の平和公園とホノルルのパールハーバー国立公園との姉妹公園協定が取り上げら、市側の答弁が、「協定は、原爆投下に関わる米国の責任の議論を現時点で棚上げにし、まずは核兵器の使用を二度と繰り返してはならないという市民社会の機運醸成を図るために締結した」だったのだそうです。

口実として使われた、「市民社会の機運醸成」を省略しても、[何のために] [何をする] の関係は損なわれませんし、論理的な関係がはっきりします。広島市の主張は、姉妹公園協定を結ぶために、原爆投下の責任論は棚上げにした、ということになります。

でも、これって事の重さの判断が逆ですよね。広島市とパールハーバー国立公園が姉妹都市協定を結ぶことが、原爆投下の責任論に関わるような重大事なのでしょうか。そうだとしたらそれは何故なのでしょうか。この点については、再度取り上げますが、今日はこの棚上げで得をするのは誰かを考えます。

一つは、映画「オッペンハイマー」の日本公開で得をする人たちです。例えばこの映画を見たいと願っている人たちも多いかもしれません。興行成績のよさから得をする人たちも含まれます。

もう一つ、広島市と広島市長も得をする側なのかもしれません。長くなりますので、この点は次回以降に回します。

さてオッペンハイマーに戻って、もう一度、オッペンハイマーを今取り上げる意味について、一つの問題提起をしておきたいと思います。私自身この映画を見ていませんし、当分は見る気もないので、それがフェアではないという考え方もあるかもしれませんが、大切な問題提起であることには変りがありません。

まず、東京新聞の22日の記事から引用します。

 日本では公開されていない本作を鑑賞した米カリフォルニア州在住の映画評論家町山智浩さんに聞いた。

 町山さんによると、全体で3時間の長作で、前半はオッペンハイマーが研究者として原爆開発にのめり込む姿が中心。後半は原爆投下後の広島の写真を見せられて下を向く描写や、共同研究者たちの体が原爆によって焼けただれる幻視のシーンがあるなど、主に開発者としての苦悩が描かれている。そして、最後は原爆開発を後悔するせりふで幕を閉じるという。

 マスコミ等の見解として私が読んだものには、この中で、実際には被爆の実相には触れられていない点が問題なのではという指摘が多くありました。つまり、写真は見せられても、その写真そのもの、あるいはその被写体についての描写がないという点です。

それも大切な点なのですが、私が注目したのは最後のシーンです。「最後は原爆開発を後悔するせりふで幕を閉じるという。」なのだそうですが、これはオッペンハイマー本人に取っては聞き捨てならない点なのです。

映画の原本になったカイ・バードとマーティン・シャーウィンの『オッペンハイマー』にも、昨日のこのブログで紹介した藤永茂著『ロバート・オッペンハイマー 愚者としての科学者』(1996年、朝日新聞社。2021年、筑摩学芸文庫)にも同じ点が強調されているのですが、オッペンハイマーは「後悔していない」ばかりではなく、「後悔した」という内容の戯曲の上演を訴訟を起こしてまで阻止しようとしたほどなのです。以下、藤永氏の著所からの引用を中心に、その点をまとめておきましょう。

1964年、西ドイツの作家キップハルトの戯曲『オッペンハイマー事件』が発表され、各国で評判になました。日本でも1966年に俳優座劇場で上演されたそうです。

この作品は、作者によると資料に基づいて厳密に事実に密着したものだということなのですが、藤永氏は、多くの資料に基づいてこれは文学作品だと断定しています。

オッペンハイマーはこの戯曲を嫌悪して、プロデューとーを告訴してまで上演を阻止しようとしたと、物理学者のフリーマン・ダイソンが書いていると、藤永氏は述べています。それは、戯曲の最後の部分にある「告白」がオッペンハイマーには我慢できなかったようです。

キップハルトの戯曲についての感想を、オッペンハイマーがボームに書き送った手紙の日付は1966125日、喉頭ガンのため、話すことも、食事をとることも困難になっていた。二カ月半後には世を去る。

 「私がロスアラモスでしたこと、することができたことについて遺憾の意を表することを、私はこれまで決してしなかった。事実、 いろいろな場合、何度も同じような場合に、書きものにもして、あのことを私は後悔しなかったという気持の確認をつづけてきた。 キッブハルトの書いたことで、特に気分が悪くなるのはあの最後の告白だ。そこでは、まさにそうした後海を私がしたことになっている。責任と罪についての私自身の気持は、今まで常に過去よりも現在により強くかかわるものであったのであり、これまでの私の人生で、現在にかかわることだけで私の手に余るものがあった」

にもかかわらず、映画では、後悔したということにしたのか、そう誤解されるような撮り方をしたのかは分りませんが、オッペンハイマーは、普通の意味での後悔はしていないのです。そして、原爆を考えるときにこの点は、無視しては通れない問題を提起していると私は感じています。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/9/26 人間イライザ]

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2023年9月25日 (月)

アメリカを見ずに広島は語れない ――「パール・ハーバー」⇒原爆という「岩盤的」信念を守りたい人々――

アメリカを見ずに広島は語れない

――「パール・ハーバー」⇒原爆という「岩盤的」信念を守りたい人々――

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アメリカの「岩盤的」信念を理解しないと分らないこともあります

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「原爆の責任議論は棚上げ」が、日本政府・外務省の、「原爆投下は合法」という考え方に沿うものであることはお分り頂けたと思いますが、まだ半信半疑の方々、そしてなぜ今なのか等、次の疑問をお持ちの方に参考にして頂きたいのは、いまアメリカで起きていることです。上のスライドには、その内の三つの事実を掲げました。

一つ目は、世界的に「空前のヒット」(東京新聞ディジタル版9月22日号の見出し)策としてもてはやされている映画「オッペンハイマー」です。この記事によると、興行収入は世界で9億1,200万ドルを超え、伝記映画では過去最高の興行成績だとのことです。

その点からだけもこの映画が、「原爆の父」として知られ、「アメリカの理論物理学を偉大にするために誰よりも大きな貢献をした」(*1)と、ノーベル賞受賞物理学者のH.ベーテが述べたようなオッペンハイマーのイメージを損ねるものでないことは明らかでしょう。

となると、原爆の製造と使用の正当性に否定的ではなかった多くのアメリカ人が、「原爆の父」であるオッペンハイマーを改めて思い起こすことが、原爆の投下は間違いだったと考える切っ掛けにはなり難いと考えるのが自然でしょう。それどころか、原爆投下は正しかったという考え方を補強する好材料にはなると考えても問題はなさそうです。

そんな目的のためにこの映画が作られたという積りは全くありませんが、例えば、2015年のYouGovという世論調査会社の調査では、46%ものアメリカ人が原爆投下は正しかったと回答しています。

ここで、「もの」に下線を付けましたが、それは、99日の、9条連近畿地域連絡会主催の講演会で質問された方の意図を反映しています。「被爆者の体験を聴いたり、資料館を見学すれば原爆が如何に残酷で、非人間的なものだということは誰にも否定できないはずなのに、何故、半分ものアメリカ人が原爆投下は正しかったと信じられるのでしょうか?」というものでした。

その通りなのですが、アメリカでは1945年の秋の世論調査では85%とか90%もの人が原爆投下は正しいと考えていたのですから、そこを出発点にすると、その数字が半分以下になったという事実は、大変に憂うべきことだと受け止める人々がまだ多く残っていても不思議ではないのです。

その傾向を押し止めるために、この映画が作られたとは言えないでしょうが、結果としてこの映画が少しはその役割を果していると考えられることは否定できないでしょう。

それは、20世紀後半のアメリカという国家の依って立つ、「勧善懲悪」観を守ることに他なりません。その価値観は未だにアメリカ社会の「岩盤」として残っています。つまり、「パール・ハーバー」という「絶対悪」を、「善」の代名詞であるアメリカが原爆によって破ることで、世界の秩序を守ったというシリオです。加えて、ナチス・ドイツまで懲らしめたのですから、アメリカ社会にとって第二次世界大戦は「Good War」なのです。

広島の平和公園と、パール・ハーバー国立公園の姉妹公園協定は、「Good War」を信奉する「岩盤的」信念の持ち主たちから見れば、このシナリオの確認だとしてもおかしくはありません。

終戦時、そして終戦後の日本側は、天皇制を維持するため、また昭和天皇を東京裁判の被告にしないために、このシナリオを受け入れた、さらにそれが今でも生きているというのが、矢部宏治著『日本は何故「基地」と「原発」を止められないのか』(2014年、集英社)の解釈です。

となると、これで全てがつながることになります。

しかしそれなら、「棚上げ」ではなく、「原爆投下は合法」を強く打ち出した方が分り易いはずなのですが、これにも理由がありそうです。それは、次回、考えたいと思います。

 (*) 藤永茂著『ロバート・オッペンハイマー 愚者としての科学者』(1996年、朝日新聞社。2021年、筑摩学芸文庫)の後者438ページから引用。

 

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 [2023/9/25 人間イライザ]

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2023年9月24日 (日)

原爆の責任議論を「棚上げ」したのは何故か ――一つは、外務省が広島の平和行政を仕切っているから――

原爆の責任議論を「棚上げ」したのは何故か

――一つは、外務省が広島の平和行政を仕切っているから――

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資料館も平和文化センターの所管です

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昨日の問題提起を再録します。

「政府・外務省が原爆投下は合法だと考えていることはお分り頂けたとして、「被爆地には米国の投下責任を問う声が根強くあり」と言われる、その広島の声を代弁すべき「広島市」がなぜ、「米国の責任の議論を現時点で棚上げにし」たのでしょうか。」

答は、広島市の平和行政が外務省に乗っ取られているからです。

それは、人事を見ることで納得して頂けるはずです。広島市の平和行政を中心になって回しているのは、公益財団法人の広島平和文センターです。広島平和記念資料館もこの広島平和文化センターの所管です。その理事長の仕事が2013年から今まで、全て外務省の天下りポストになってしまっているのです。

このセンターは1976年の発足以来、理事長職には、広島で原爆記者と呼ばれるような活動をしてきたジャーナリスト出身者や、広島の平和運動についての理解者が選ばれました。私が市長の時には広島の世界的な発信力を強めるために、アメリカ人の平和活動家に理事長をお願いしました。

この人たち全て、「棚上げ」を許容することなど考えられない人たちばかりです。

そして、天下り人事の決定としか思われないことの一つは、2017年と2018年の広島の平和宣言です。2017年に国連総会で、核兵器禁止条約が採択されましたが、その直後に外務省は、「日本政府は署名も批准もしない」と明確に意思表示をしました。

それを尊重したせいでしょうか、広島の平和宣言は2017年と2018年の平和宣言では、日本政府に対して「署名すべきだ」とも「批准すべきだ」とも主張していないのです。2019年になってようやく「核兵器禁止条約への署名・批准を求める被爆者の思いをしっかりと受け止めていただきたい。」という形ですが、署名と批准を求める立場を取りました。

しかし、それは2年掛けて私たち市民が広島市に強力に働き掛けた結果です。それでも2年も掛かったのですから、相手の手強さは尋常ではありません。

誰の差し金も受けないで、広島市がこのような姿勢を取ること考えられない、と思ったのは私だけでしょうか。

さらに、今年になってからは、『はだしのゲン』や第五福竜丸についての記述を平和読本から削除し、それまでは「核廃絶」を提唱していたにもかかわらず、それを「核軍縮」に弱めてしまいました。また、広島の平和公園と、ホノルルのパールハーバー国立公園との姉妹公園協定を結んだのも、一連の流れに沿っています。

では改めて、平和公園とパールハーバー国立公園の姉妹公園協定がなぜ浮上したのかを考えると、必然的に今年5月のG7広島サミットと関連しているのだろうと思わざるを得ないのですが、同時にアメリカで何が起きているのかも参考になりそうです。

次回はその視点から考えて見たいと思います。

 

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 [2023/9/24 人間イライザ]

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2023年9月23日 (土)

今、広島で起きていること (2) ――大阪講演報告5・「原爆の責任議論は棚上げ」した広島市――

今、広島で起きていること (2)

――大阪講演報告5・「原爆の責任議論は棚上げ」した広島市――

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「米国の責任議論は棚上げ」の意味を考えよう

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昨日のブログの最後に、「日本政府が「原爆投下は合法」だと考えているなどとは、ほとんどの人が知らないことらしいのですが、実は私はそのことにも吃驚しているのです。」と書きましたが、改めて、日本政府の意図を踏まえた事件が起きました。

一昨日、21日の広島市議会の一般質問で、広島の平和公園とホノルルのパールハーバー国立公園との姉妹公園協定が取り上げられました。

その件についての市側の答弁が、「協定は、原爆投下に関わる米国の責任の議論を現時点で棚上げにし、まずは核兵器の使用を二度と繰り返してはならないという市民社会の機運醸成を図るために締結した」(*)だったのだそうです。

これについての中国新聞の報道では、「被爆地には米国の投下責任を問う声が根強くあり、波紋が広がっている。」(*)とのことですが、意地悪くこの部分を読むと、被爆地以外では投下責任を問う声があまり大きくないという含意さえ読み取れます。

[ここで引用している二つの言葉には(*)を付けましたが、中国新聞のディジタル版からです。]

でもこのような報道も、日本政府が「原爆投下は合法だ」と考えており、多くの日本国民がそれを許しているという前提を設ければ、全く問題はありません。

しかしながら私には、国民が許しているのではなく、単に政府の姿勢を知らないだけなのではないかと見えますので、改めて、日本政府の考え方を、9月9日の大阪講演では資料としてのみお渡しした、下田判決の概要を示すことで知って頂きたいと思います。

東京地方裁判所は1963年12月7日に、「下田判決」として知られる判決を下しました。1955年(昭和30年)4月、広島の下田隆一さんら3人が、国を相手に東京地裁に損害賠償とアメリカの原爆投下を国際法違反とすることを求めて提起した訴訟の判決です。

その内容は、

  • 原告の損害賠償請求は棄却。
  • アメリカ軍による広島・長崎への原爆投下は国際法に違反する。
  • 被爆者はアメリカに対する損害賠償請求権を持たない。

というものでしたが、裁判長は特に、次のようなコメントをしています。

 「国家は自らの権限と責任において開始した戦争により、多くの人々を死に導き、障害を負わせ、不安な生活に追い込んだのである。しかもその被害の甚大なことは、とうてい一般戦災者の比ではない。被告がこれに鑑み十分な救済策を執るべきことは、多言を要しないであろう。それは立法府及び内閣の責務である。本訴訟をみるにつけ、政治の貧困を嘆かずにはおられない。」

 この裁判は「 原爆裁判」としても知られていますが、被告としての日本政府の言い分は、「原爆投下は合法だ」なのです。裁判中の言い分を要約しておきましょう。

  • 「原子爆弾使用の問題を、交戦国として抗議をするという立場を離れてこれを客観的に眺めると、原子兵器の使用が国際法上なお未だ違法であると断定されていないことに鑑み、にわかにこれを違法と断定できないとの見解」
  • さらに「その当時原子兵器使用の規制について実定国際法が存在しなかったことは当然であるし、また現在においてもこれに関する国際的合意は成立していない」という理由で原爆使用の違法性を否定。
  • またハーグ陸戦法規などの諸条約は原子兵器を対象とするものではないので無関係だという立場。
  • 「敵国の戦闘継続の源泉である経済力を破壊することとまた敵国民の間に敗北主義を醸成せしめることも、敵国の屈服を早めるために効果があり」、広島・長崎への原爆投下も日本の屈服を早めて交戦国双方の人命殺傷を防止する効果を生んだと主張。

下田判決の原文コピーは、このサイトで読むことが可能です。

その後も、1994年には、外務省の高官が、「核兵器使用は国際法違反」と主張する輩は馬鹿だ、と発言していますし、1995年には、国際司法裁判所で広島・長崎市長が核兵器は国際法違反だと陳述するのを妨害しているなど、核兵器は国際法違反ではない(つまり合法である)、との主張は変えていません。

核兵器の保有や使用、威嚇等が国際法違反だとすると、当然、広島・長崎への原爆投下も違法になる訳ですから、この点は譲れないのでしょう。

政府・外務省が原爆投下は合法だと考えていることはお分り頂けたとして、「被爆地には米国の投下責任を問う声が根強くあり」と言われる、その広島の声を代弁すべき「広島市」がなぜ、「米国の責任の議論を現時点で棚上げにし」たのでしょうか。

長くなりましたので、次回に。

 

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 [2023/9/23 人間イライザ]

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2023年9月22日 (金)

今、広島で起きていること ――大阪講演報告4・外務省や日本政府抜きには語れない――

今、広島で起きていること

――大阪講演報告4・外務省や日本政府抜きには語れない――

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G7広島サミットでの「ヒロシマ・ビジョン」は、「ヒロシマの心」を蔑ろにしたものでした。

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もう10日も経ってしまいましたが、9月9日、大阪のPLP会館で「憲法9条--世界へ未来へ近畿地方連絡会」主催の講演会が開かれました。講師の私に与えられたテーマは、「弄ばれたヒロシマ  前広島市長から見た「G7広島サミット」について」でした。今回は、その報告の第4回目です。

テーマが、G7広島サミットですし、中でも、核兵器と安全保障が私たちの関心事です。この点についてG7サミットでどんな結果になったのかは、「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」(略して「ヒロシマ・ビジョン」)としてまとめられた文書に全て盛り込まれていると考えて良いでしょう。

その要旨を一枚のスライドにまとめたのが、最初の画像です。もう4か月も前のことなのですが、記憶を確かめて頂ければ幸いです。でもそれだけでは、広島で何が起きているのか、と言うより、正確には「ヒロシマ」という触れ込みで、多くの人の目を眩ませている現実までは分りません。ましてやその点について、大多数の人が気付いていないという状況にも思いが至らないでしょう。

分って貰うためには、これまでの外務省・日本政府が核兵器についてどのような態度を取ってきたのかをお浚いしておかなくてはなりません。それが次のスライドです。

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当日の質問・コメントにあったように、この中でも、日本政府が「原爆投下は合法」だと考えているなどとは、ほとんどの人が知らないことらしいのですが、実は私はそのことにも吃驚しているのです。

その他の項目についても、皆さんは意外だと感じられているのかもしれません。時間は掛かりますが、そしてこれまでにも何度も繰り返してきてはいるのですが、改めて、説明して行きたいと考えています。

 

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 [2023/9/22 人間イライザ]

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2023年9月21日 (木)

マウスを快適に使うために ――ドンピシャの「リスト・レスト」は百均で売っていました――

マウスを快適に使うために

――ドンピシャの「リスト・レスト」は百均で売っていました――

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「リスト」(手首)を「レストする」(置く)のが、「リスト・レスト」ですが、その断面に意味がありました

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パソコンを使うとき、長文を書き続けるとなるとキーボードからの入力と、最近では音声入力も加わって、手や指の使い方はかなり分散されますが、その他の作業、例えば資料を探したりその一部をコピペしたりという時は、ほとんどマウスで操作します。右手を酷使することになりますが、特に、手首をどうサポートするのかが何より大切です。

手首が痛くなったり腱鞘炎になったりするからですが、いろいろ試してみた結果、最近ようやく安定した解決法に辿り着きました。

可能性追求のために、縦型マウスを使ってみたこともありましたが、上手く行きませんでした。その体験は、こちらにアップしてあります。

その後、トラックボールも試したのですが、結局、元通り普通のマウスに戻って、しばらくは問題なく仕事を続けていました。最近になって、手首への負担が大きくなり、痛みも感じてきましたので、「リスト・レスト」を使うことにしました。これも、帯に短し襷に長しで、最後に見付けたのが百均で売っていたマウスパッドです。

手首への負担を和らげるのか目的ですので、結局「リスト・レスト」の断面と硬さがカギになります。黒い百均のマウスパッドは、上の面が四角くて手首を載せる面積が広く、高さも硬さも丁度良かったのです。

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最初から、このマウスパッドを使っていれば、コストは100円で言うことはないのですが、いくつもの試行錯誤の結果ですのでちょっと複雑です。でも、とにかくストレスが少ない毎日を過ごすことにつながりましたので、大満足です。

 

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2023年9月20日 (水)

岸田外交の本質 ――核兵器禁止条約締約国会議にオブザーバ参加さえ拒否する理由は?――

岸田外交の本質

――核兵器禁止条約締約国会議にオブザーバ参加さえ拒否する理由は?――

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本来なら先頭に立って世界を牽引しなくてはならない日本政府がこの体たらく

 

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何度、内閣改造を繰り返しても岸田内閣の外交は変りません。もちろん、核兵器禁止条約の締約国会議へのオブザーバー参加も拒否し続けるでしょう。岸田内閣の本質は外務省の意向に従うだけだからです。

そのことがハッキリ分るように、核兵器禁止条約締結のための国連の動きを年表にまとめました。「OEWG」は、公開作業部会のことで、この部会で市民社会の代表も参加してほぼ理想的な形の核兵器禁止条約案をまとめました。

それを国連総会に提出して、今度は条約締結のための交渉を始めることになったのですが、一連の動きの中で、日本政府は、反対・棄権・不参加という形での対応しかしていません。本来なら、世界の先頭に立って、この条約を作るために「唯一の被爆国」として汗水垂らして働くべき立場の日本ですから、さすがに全部反対という訳には行かなかったのでしょう。そして、核兵器廃絶のためには最重要だったこの時期は、岸田外務大臣の任期とピッタリ重なるのです。

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これは偶然ではないでしょう。、G7広島サミットでは、恥も外聞もなく外務省・日本政府の本音を実現した「被爆地広島出身の総理大臣」なのですから、その前哨戦として、核兵器禁止条条約阻止という役割を担わされた外務大臣だった、と言ったら失礼過ぎるでしょうか。

外務大臣としての任期が一番長い岸田総理ですが、その内閣の外交政策が、これまでの外務省・日本政府の立場を超えて、真に日本国民・市民のためのものになることは、まず不可能だと考えるべきでしょう。

となると、私たちのなすべきことは、政権を変えることしかありません。あるいは、現政権でも耳を貸さざるを得ないほどの大きな国民的運動を展開することになるのではないでしょうか。

 

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2023年9月19日 (火)

屋根の修理が終りました ――これで当分、雨の日の苦労から解放されます――

屋根の修理が終りました

――これで当分、雨の日の苦労から解放されます――

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本格的修理が終った倉庫の屋根

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何十年にもわたる活動の中で、勉強するため、執筆や講演、政策立案等に必要な書物や書類が山のようにたまっています。いつかは整理しようと思いつつ、倉庫に収納してあるのですが、その倉庫の屋根が漏り初めて、とてつもない苦労をしました。その一端と、対策としての屋根の架け替えについては、一年以上前にこのブログで報告しました。

その後、一年ほどでまた雨漏りが始まり、応急手当をして貰しました。そのときの写真付き報告です。

夏の暑い時の屋根工事は無理ですので、少し涼しくなってようやく本格的な屋根架けが終りました。細かいところまで丁寧に仕上げて貰っています。例えば、軒もとてもきれいです。本格的な屋根ですから、今後かなりの間、雨が降っても苦労しなくて済むことは、正に有り難いの一言です。

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2023年9月18日 (月)

4年振りの敬老会に参加しました ――高齢化社会の現実についても考えさせられました――

4年振りの敬老会に参加しました

――高齢化社会の現実についても考えさせられました――

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4年前より参加者の減った高齢者の集い

 

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今日、敬老の日ですが、私の住む中山間地では昨日、4年振りに敬老の日のイベントが開かれました。玖島地区コミュニティ推進協議会の森藤信賢会長の挨拶が、この地域の抱える問題点を指摘しつつ、そこに住む私たち高齢者への激励の言葉になっていましたので、以下、御本人のOKを頂きましたので全文を掲げさせて頂きます。

  皆様、こんにちは。玖島コミュニティ会長でこの集いの実行委員長の森藤です。すぐに会食、ご歓談されたいとは思いますが、コミュニティを代表して一言挨拶をさせて頂きます。

ご存じの通り明日が「敬老の日」です。皆様、「ご長寿」、誠におめでとうございます。併せて、この「高齢者の集い」が多くの皆様方のご出席を賜り、盛大に開催できましたことを感謝申し上げます。 ()

 さて、この集いは玖島に住んでいる私たちが「皆様方のこれまでのご功労に感謝し、末永いご健康を願う」、そして「皆様方に親睦を深めていただく」お祝いの集いです。このような集いですが、皆様方はもちろん、玖島にも元気になってもらいたいので、皆様にお願いを申しまして、挨拶をさせて頂きます。

 ご存じの通り、今の玖島は、若者が減って、元気がなくなってきています。若者がほとんどいないのですから、今、若者に玖島の未来や活性化を託すことは難しいと思います。ここにご出席の(いつも)元気でご活躍の皆様には釈迦に説法とは思いますが、皆様が「もう十方分頑張った」と思って引退されたら今の玖島は益々さびれていきます。玖島を切り開き、守って、そして発展させてこられた私達の先祖の努力を考えると、私達はそれを引き継いで行かなければなりません。そのためには若者が少ないのですから私たち高齢者も現役であり続ける他ありません。死ぬまで現役です!!  

 私たち高齢者が「歳だから」と言って閉じこもるのではなく、まずは可能な限りこの集いのような色々な活動に参加しましょう。参加し多くの人と話せば元気になって「もっと頑張ろう!」と希望がわいてきます。私たち高齢者が元気になり希望を持つことが玖島を明るく元気にします。

 今日のこの集いですが対象者は230人で、参加された方は67人と聞いています。

 色々な事情があって参加できない方もいらっしゃいますが、もし、この2倍、3倍の人が集まれば、もっと賑やかな集いとなって元気が出て、「来年も来よう」と、もっともっと希望がわいてくるのではないでしょうか。

 長くなりましたが、私たち高齢者が元気で希望をもてば、玖島は必ず元気になります。玖島が元気になれば、玖島に魅力を感じて若者も戻ってくるかもしれません。玖島の未来は私たち高齢者の手にかかっています。玖島で人生を楽しみましょう!!

 生意気なこと、失礼なことを申し上げましたがお許し下さい。

 前回の「高齢者の集い」は2019年で、その後、コロナ禍のため3回中止しましたので、4年ぶりの開催となります。この「高齢者の集い」の開催を皆様、毎年楽しみにされていたのではないかと思います。今回と併せて4回分楽しんで下さい。

ただ、この集いを楽しみにされていながら、この4年間で亡くなられた方もいらっしゃいます。その方々との楽しい日々も思い出されながら楽しんで頂けたらと思います。

 最後になりましたが、この集いの開催をお世話して頂いている皆様、本当に有り難うございます。最後まで宜しくお願いします。ご出席者を始め、ここにお集りの皆様方の末永いご健康をお祈りするとともに玖島が元気になっていくことを願いまして私の挨拶とさせていただきます。

 

お弁当を頂いた後、アトラクションがあり、その後はカラオケ・タイムという出し物はほぼ同じでしたが、参加者数が減ったせいか、やはり盛り上がりには欠けました。

その対策として「玖島花咲く館」など、地域の皆さんの果敢な取り組みもあるのですが、事は全国的広がりを持つ長期課題です。それは、「地方創生」等という言葉だけでは解決しない喫緊の大課題でもあります。戦争ごっこにうつつを抜かしている政治家たちには任せておけないのですが、皆さんこの際、政治を変えるために今までとは一味違った行動を取ってみませんか?

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/9/18 人間イライザ]

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2023年9月17日 (日)

お気に入りのキーボードを使い続けるために ――SetPointというソフトが起動するための対処法を講じました――

お気に入りのキーボードを使い続けるために

――SetPointというソフトが起動するための対処法を講じました――

Logicool-mx5500

10年以上愛用しているLogicoolのキーボードMX5500

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講演をするにも、原稿を書くにもPCを使っていますので、キーボードは日常的に不可欠な存在です。中でも気に入って、10年以上使い続けているのが、Logicool社製のMX5500です。マウスと一組だったのですが、マウスはとっくの昔に壊れてしまいました。(今はELECOM社製のEX-Gというマウスを使っています。)

キーボードは、ずっとMX5500だったのですが、最近OSをWindows 10からWindows 11に変えたときから、このキーボードが使えなくなってしまいました。正確には、使えることは使えるのですが、最低限の機能しか使えなくなったのです。例えば、液晶部分の表示が便利だったのですが、その部分はブランクで何も映らなくなってしまいました。

こうした便利な機能をフルに使うためには、Logicoolが提供してくれている、SetPointというドライバーを使わなくてはなりません。Windows 11に変えてから、このドライバーをダウンロードしてインストールしたまでは良かったのですが、その先がいけませんでした。

SetPointを起動しようとすると、「このアプリのサイドバイサイド構成が正しくないため、アプリケーションを開始できませんでした。詳細については、アプリケーションのイベントログを参照するか、コマンドラインツールSXSTRACE.exeを使用してください。」というプロンプトが出て、そこから先に進めません。

「サイドバイサイド構成が正しくない」ことにどう対処すれば良いのか、ググってみるといくつかの答が見付かりました。それは、「Microsoft Visual C++ 2008 SP1再頒布可能パッケージをダウンロードして、インストールする」ことです。

その通り試してみたのですが、上手く行きません。今度は、「Microsoft Visual C++ 2008 SP1再頒布可能パッケージをダウンロードしても、インストールできない」で検索すると、対処策が見付かりました。

かなりの数の試行をしたのですが、最後に役立ったのは、システムファイルの修復でした。そこまではしなくてもと思い込んでいたのですが、これで解決しました。

Setpoint-20230915-205353

海外のサイトでも、同じような経験をされた方の投稿があり、私と同じことをかなり時間を掛けて試みてみたものの問題は解決せず、最後に「システムファイルの修復」をして上手く行ったという報告がありました。

Logicoolのテクニカルサポートにも、この経験を報告しましたので、同じトラブルに困っている方がいらっしゃれば少しはお役に立てるのではないかと考え、以下、その内容をコピーしておきます。

 

タスクバーのアイコンをクリックすると、「このアプリのサイドバイサイド構成が正しくないため、アプリケーションを開始できませんでした。詳細については、アプリケーションのイベントログを参照するか、コマンドラインツールSXSTRACE.exeを使用してください。」が出て来ることが問題でした。

Windows 10 ではSeetPointが使えていましたし、今回もインストールはできますので、インストールの仕方に問題があるのではなく、他に原因があるとの前提で対策を探してきました。その結果、今朝、問題は解決しましたので、以下、その報告です。同じようなトラブルに遭遇している方の参考になるかもしれませんので、お読み頂ければ幸いです。

ネットで見付けたアドバイスでは、次のサイトが簡単に状況を説明してくれています。

https://kamihiro.net/logicool%E3%81%AE-setpoint%E3%81%8C%E8%B5%B7%E5%8B%95%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84/

この通りに、 Microsoft Visual C++ 2008 SP1再頒布可能パッケージをダウンロードして、インストールした後でSetPointを開こうとしても、前と同じプロンプトが出てしまいました。

そこで、 Microsoft Visual C++ 2008 SP1再頒布可能パッケージのインストールをしても上手く作動しない原因としての可能性を考え、次のサイトのアドバイスを試してみました。

https://itojisan.xyz/trouble/11327/#3_Microsoft_Visual_C

結局、この中の「対処5」までは試したのですが、結果は同じでした。

そちらに電話で相談したのはこの段階なのですが、昨日午後6時過ぎにはかなり疲れていましたので、返信を出せませんでした。申し訳ありません。

今朝は、最後のステップ「対処6」を試して、Microsoft Visual C++ 2008 SP1再頒布可能パッケージを再度インストールしてみました。タスクバーのアイコンをクリックすると、SetPointが起動しました。

必要だったのは、システムファイルの修復とMicrosoft Visual C++ 2008 SP1再頒布可能パッケージのインストールだったようです。Microsoft Visual C++ の新しいバージョンもあるのですが、それでは解決しませんでした。

機械も身体も、正常に動いているときは快適なのですが、不具合が生じたときに対応策が見つかり今までと同じように動いてくれた時の満足感は掛け替えのないものです。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/9/17 人間イライザ]

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2023年9月16日 (土)

「即時行動」への共感 ――大阪から新たな動きが生まれそうです――

「即時行動」への共感

――大阪から新たな動きが生まれそうです――

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近畿9条の会の講演で多くの皆さんにも賛同して貰えた点です

 

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「大阪そして近畿は維新に乗っ取られてはいない」との感を強くしたのが、9月9日、PLP会館での講演後の質疑とその後の小規模の意見交換会でした。私に与えられたテーマは、「弄ばれたヒロシマ  前広島市長から見た「G7広島サミット」について」でした。

二日前にも報告しましたが、主催団体の「憲法9条--世界へ未来へ近畿地方連絡会」の皆さんの熱意とこれまでの活動を一言でまとめると、最初の言葉「大阪・近畿は維新に乗っ取られてはいない」なのです。

確かに、選挙結果とマスコミの報道だけを見ると、維新の力の大きさに圧倒されがちです。でも今回痛感したのは、それに負けない多くの人々の活動があり、新たな力を注入して理想の政治実現のために頑張ろうという強い意志のあることでした。

それは、何人かの方からのコメントから伝わってきました。例えば、「Change.org」を使っての署名運動を使う可能性が伝わりました。

この画像は、昨年3月1日、一人で始めた署名運動ですが、4月末までには10万人以上の方々から賛同の署名を頂きました。その結果をプーチン大統領や岸田首相、核保有国の首脳に送り、「核兵器を使わない」と宣言するように迫りました。

宣言はまだ実現していません。でも今までの所、核兵器は使われていません。そして、「署名」という行動を取ってくれた一人一人にとっては、宣言が実現するよう、さらなるプレッシャーを掛け続ける上でのインセンティブになっています。

「たくさんのメールを貰うので、どれに賛同すれば良いのか迷うことが多かったのですが、自部で署名運動を始めるという発想がありませんでした。これは、使える道具になりますね。」という言葉から、新たな可能性を思い描いています。

もう一つ、参考になったというコメントをいくつか頂いたのは、マイケル・ムーアの「テンポイント・アクション・プラン」です。

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この中で、3.の「すぐやる」チームを友達数人で作って、1.と2.、つまり、国会議員や県・市会議員・町村議会議員等の事務所に、日にちを決めておいて順番に電話をすることなど、すぐできます。また月に一度は全員で、議員たちを順番に訪問して自分たちの意見を伝えることもできます。

ここで大事なのは、喧嘩をするための電話や訪問ではないことです。出来れば事務所のスタッフと友達になって、議員本人にも会わせて貰うこと、そして、私たちの味方につけることです。

「議員に電話をすることなんて考えてもみなかった」という方もいらっしゃいました。また、自分で、どのレベルの選挙でも良いので、リーダー役を買って出ることもお勧めしました。それが直ちに、維新の活動を超える結果を生むとは思いませんが、そんな目標に向かって、希望を感じられるような皆さんからの発言でした。

その他の質問についても、順次報告します。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/9/16 人間イライザ]

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2023年9月13日 (水)

大阪での講演会報告です ――前向きな質問と発言ばかりでした――

大阪での講演会報告です

――前向きな質問と発言ばかりでした――

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G7広島サミットとは対照的だった2008年のG8下院議長会議の一行

 

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加藤友三郎没後100年記念シンポジウムが成功裡に終り、9月9日の午後2時から、大阪の北区天神橋3丁目にあるPLP会館での講演会も終了しました。テーマは、「弄ばれたヒロシマ  前広島市長から見た「G7広島サミット」について」です。

講演内容は、一コマずつという感じで今後、問題提起をして行きますが、今年のG7広島サミットとを考える上で、問題点がはっきりするのは、2008年に開かれたG8下院議長会議と対比することだと思います。これも、問題提起の中で指摘する積りですが、慰霊碑前の写真が示しているのは、下院議長さんたちが、被爆者に向き合ってくれたことです。慰霊の気持を示すだけでなく、今後自分たちがどのように行動を取るのか、慰霊碑に向かった決意を示しています。

今日は会場からの質問や発言を要約しておきます。講演の後の質疑の時間は短くて消化不良になることが多いのですが、今回は実のある内容の発言が多く、勇気付けられました。またその後の小規模の情報交換会でも、元気の出るコメントを沢山頂き、とても嬉しい一日になりました。

主催は、憲法9条--世界へ未来へ近畿地方連絡会(9条連・近畿)です。連絡会の皆さんとはもう10年来のお付き合いになりますが、それ以来、何度も御一緒させて頂いている方々ができるほど考え方の似ている存在です。

最初の質問は、1979年から始まった、いわゆる「アキバ・プロジェクト」で広島・長崎を取材した記者たちのその後についてでした。広島国際文化財団が主催してくれることになったこの事業は、海外のローカル・メディアの記者を広島と長崎に招請して、被爆者その他の関係者に会って貰い、自分たちの目で見た広島・長崎を報告して貰うことが目的でした。始まったのが40年も前ですし、10年で一応終止符を打ったのですが、日本で言えば「原爆記者」のような仕事をしてくれた人も出ましたし、その後、教育者として活躍した人、平和活動を中心に頑張った人等々、いろいろな人生を送っている人たちですが、残念なことに時間の経過とともに絆は細くなっています。

ただ、最近のアメリカの動きからは、こうした視点からアメリカのメディアに働き掛ける必要性が増してきたような気がしています。その点については稿を改めて報告します。

また、長い間、核兵器廃絶の運動をしてきているが、日本政府が広島・長崎への原爆投下を国際法違反ではないと主張していることは初めて知った、という驚きの言葉もありました。そうなのです。まさか日本政府が原爆投下を「合法」だと考えているなどと想像だにできない人がほとんどだと思います。

でも、日本政府は原爆投下は国際法違反ではない、と言い続けているのです。つまり、合法だと言っているのです。この点が一番ハッキリするのは、1945年8月10に、日本政府がスイスの大使館を通してアメリカに送った、「原爆投下は国際法違反だ」という抗議文と、それを覆した1963年の下田判決の際の日本政府の言い分を対比することです。

幸いなことに、今回はかなり詳しいレジュメを作り、一番最後に、資料としてこの対比を掲げておきましたので、それをしっかり読み込んで頂くことで、さらに理解が深まるはずです。この対比も近い内に、このブログにアップしておきます。

もう一点、とても重要な指摘がありました。それと同じ趣旨のメールをアメリカの親しい友人からも貰っていましたので、ことによると世界的にもこの考え方は広まりつつあるのかもしれません。それは、戦争そのものの違法性を共有して、戦争を違法化していこうという考え方です。

ウクライナで、そしてウクライナ戦争を口実にロシアが核兵器を使うことは決して許されることではありません。ロシアだけではなく、その他のどこかの国が核兵器を使ったとしても許されることではありません。そして核兵器禁止条約は核兵器の違法性を国際法上認める、世界的な合意を示しています。

半面、ウクライナでの戦争は続き、その他の複数の場所では、通常兵器を使った戦争があたかも合法的な手段であるかの如く扱われ、メディアも世界の世論もそれに対する反応は鈍いのではないか。戦争そのものが許されない、つまり戦争そのものを非合法化しなくてはならないのではないか、という問題提起でした。

その通りです。またこの点については近い内に、アメリカの友人とともに行動を起せるかもしれません。

その他の発言や質問については、近い内にアップします。

 

最後に皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/9/13 人間イライザ]

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2023年9月 6日 (水)

9月9日午後2時から大阪で講演会 ――ようやく日常活動再開です――

99日午後2時から大阪で講演会

――ようやく日常活動再開です――

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天満駅近くのPLP会館4階が会場です

 

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加藤友三郎没後100年記念シンポジウムが成功裡に終りました。まだ、事後的な整理が残ってはいるのですが、後回しにしてきた日常活動に戻れそうです。

その一つが、9月9日の午後2時から、大阪の北区天神橋3丁目にあるPLP会館での講演会です。テーマは、「弄ばれたヒロシマ  前広島市長から見た「G7広島サミット」について」です。

加藤友三郎シンポジウムでも言及したような、日米をまたぐ大きな問題点を理解しないと「G7広島サミット」の本質が伝わりません。ということで、かなり力を入れて準備をしています。

主催は、憲法9条--世界へ未来へ近畿地方連絡会(9条連・近畿)です。連絡先の情報は以下の通りです。

230909_20230906114802

地図も載せておきましょう。

230909_20230906114801

大坂近くにお住まいの方、是非御参加下さい。

 

そして皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう!  

 [2023/9/6 人間イライザ]

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