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2023年5月25日 (木)

広島で被爆者を裏切ってはいけない (3) ――「被爆地広島出身の総理大臣」とは?――

広島で被爆者を裏切ってはいけない (3)

――「被爆地広島出身の総理大臣」とは?――

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首相官邸のホームページから

https://www.kantei.go.jp/jp/rekidainaikaku/100.html

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最初の部分は繰り返しになりますが、2022年2月24日ロシアがウクライナに侵攻し、プーチン大統領が核兵器を使うぞとの脅しをかけて以来、ロシアに「核兵器を使わない」と宣言するよう促すキャンペーンを始めました。

Change.orgを通してのキャンペーンは、当然プーチン大統領に対する抗議の意味も込めて、「使わない」と宣言するよう呼び掛けました。さらに、ただ抗議するだけではなく、世界中の国々が同じ圧力を掛ける気持ちになるよう、全核保有国にも「使わない」宣言をするよう求めています。そうしないとロシアに対しても、核兵器廃絶のために活動してきた人たちに対しても説得力を持たないからです。

このキャンペーンを進めるための私自身の活動報告を、昨日は記憶だけに頼って記述しましたが、より正確には、昨日言及した皆さんの他にも、「憲法9条守ろう亀岡の会」や「こまえ平和フェスタ」、「パルシステム」、「ピースボート」、「横浜市非核兵器平和都市宣言市民のつどい」、杉並光友会、杉並区等に、発言の機会を頂いています。改めて感謝の気持を表します。そして多くの皆さんに共感して頂いたことも大きな力になりました。

さて、私たちの声とは関係なく、日本政府は広島でのG7サミット開催に向けての準備に怠りなく、国際社会もそれなりの動きを見せていました。

岸田総理は、8月1日、NPT再検討会議に出席して、「ヒロシマ・アクション・プラン」なるものを公表しました。岸田総理の決意は次のように述べられています。

「被爆地広島出身の総理大臣として、いかに道のりが厳しいものであったとしても、「核兵器のない世界」に向け、現実的な歩みを一歩ずつ進めていかなくてはならないと考えます。そして、その原点こそがNPTなのです。」 続いてNPTの説明があり、その後に「ヒロシマ・アクション・プラン」の内容が披露されています。それは「五つの行動を基礎」としており、そのトップが次の一節です。

「まず、核兵器不使用の継続の重要性を共有すべきであることを訴えます。ロシアの行ったような核兵器による威嚇、ましてや使用はあってはなりません。長崎を最後の被爆地にしなければなりません。」

ここまで、一まとめにしたのには理由があります。これを読まれた皆さんの多くは (過半数という意味ではありません。英語で言えば「many」です)、それほど違和感なく受け止められたのではないかと思います。広島出身の総理大臣が核なき世界を目指すのは当然ですし、そのために現実的なステップを踏むということも、「夢」を追うことが政治家の仕事ではないのですから当たり前です。そしてNPTという、長い間核保有国を縛ってきた唯一の国際条約を「原点」と言っても問題はないと考える人も多いでしょう。さらに、これまで核兵器が使われなかったという事実を今後も踏襲する、つまりこれからも核兵器が使われないように皆で協力しましょう、と言わなければかえっておかしなことになってしまいます。過激な表現で、「核廃絶」と叫んではいないけれど、それなりに「良いことを言っている」と感じた方がかなりいたことは理解できます。

しかしながら、私はこれを読んだだけで、この文章の執筆者の意図は全く違ったところにあるのではないかと心配しました。丁寧に読むと、その通りでした。多くの人に、「良いことを言っている」と思わせてしまうような表現を使いながら、実質的には「ヒロシマ」を裏切る内容が盛り込まれているのです。「詭弁」と言っても良いでしょう。

いくつもありますので、一つずつ取り上げましょう。長くなりますが、お付き合い下さい。最初は「被爆地広島出身の総理大臣」です。首相官邸のホームページでは、「出身地 東京都」 ( https://www.kantei.go.jp/jp/rekidainaikaku/100.html  2023年5月24日閲覧) と書かれているにもかかわらず、「被爆地広島出身の総理大臣」と自ら名乗っているのですから、相当な思い入れがあってのことだと解釈すべきだと思います。

勿論、「出身」の定義にはあいまいなところがあり、出生地だけではなく、本籍の所在地や育った場所、自分のアイデンティティーを最も的確に表しているところ等を採用しても、許されるだけの幅はあると思います。しかし、「被爆地広島出身の総理大臣」と自ら名乗ることには、当然それに付随する責任が生じます。

その責任を一言で表すと、「被爆者の代弁を最優先する総理大臣」だと規定して良いのではないでしょうか。少し譲ったとしても「被爆者の気持を理解し、代弁する総理大臣」くらいの責任は果さなくてはならないのでないでしょうか。

仮に自らの意識としてはそうではないとしても、少なくともそう解釈する人が大多数になることは想定しての名乗りなのではないのでしょうか。もしそれ以外の意味で「被爆地広島出身の総理大臣」と名乗っているのであれば、多くの人たちをミスリードしていることになりますし、良心的に言葉を使う立場の政治家であれば、それに対しての「丁寧な」説明をするはずです。

中途半端ではありますが長くなりましたので、今日はここで一休みして、明日に続きます。

 

「「核兵器を使わない」と、直ちに宣言して下さい!」キャンペーンは続けます。

 

そして皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう祈っています!

 [2023/5/25 人間イライザ]

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