「公共の良心宣言」 に署名しよう ――G7広島サミットにも届けられます――
「公共の良心宣言」 に署名しよう
――G7広島サミットにも届けられます――
「NoFirstUse Global」(先制不使用グローバル)のキャンペーン・サイト
G7広島サミットが近付いています。期間中には、広島地域に住む人たちにはかなりの負担が強いられます。外出制限その他の不便さや、物々しい雰囲気の下、数日暮らさなくてはなりません。そんな中、せめて私たちが心から望んでいることを、G7の首脳が真剣に考えてくれるように、しかも実行可能な内容の訴えを届けようという署名運動が世界に広がっています。日本語の訳を作ってみましたので、皆さんも是非署名をお願いします。
署名運動を始めたのは、NoFirstUse Global (先制不使用グローバル)というNGOで、核保有国が核兵器の先制不使用政策を採用するよう働きかけています。その一環として、昨年11月にバリ島で開かれたG20サミットで採択された、非常に重要な原則を再度G7広島サミットでも確認するよう働きかけているのです。
以下、皆さんに署名して頂きたい文書は次の通りです。
私は次の宣言を支持します。
「私たち国連に属する国々の民衆は、G20 諸国の首脳による G20 バリ宣言(2022 年 11 月)で、下記の首脳が署名した次の結論に賛成します。
『核兵器の使用または使用の威嚇は容認できない。』
署名した首脳は次の21人です。
ジョセフ・バイデン(アメリカ)
レジェップ・タイイップ・エルドアン(トルコ)
アルベルト・フェルナンデス(アルゼンチン)
エマニュエル・マクロン(フランス)
シリル・ラマポーザ(南アフリカ)
ジョコ・ウィドド(インドネシア)
習近平(中国)
ユン・ソクヨル(韓国)の各大統領、並びに
アンソニー・アルバネーゼ(オーストラリア)
岸田文夫(日本)
ジョルジア・メローニ(イタリア)
ナレンドラ・モディ(インド)
ムハンマド・ビン・サルマン・アル・サウド(サウジアラビア)
リシ・スナク(英国)
ジャスティン・トルドー(カナダ)
オラフ・ショルツ(ドイツ)の各首相、さらに
マルセロ・エブラード(メキシコ)
カルロス・フランサ(ブラジル)
セルゲイ・ラブロフ(ロシア連邦)の各外相
および EU の大統領であるシャルル・ミシェルとウルスラ・フォン・デア・ライエン
私たちは、国連が安全保障理事会と総会がそれぞれの決定を通じて、このスタンスを国際法の指針として制定し、すべての加盟国が、この指針を完全に遵守することを呼び掛けます。それは、全ての国の安全保障政策と慣行が、核兵器の先制使用を含む核戦争の開始を排除するものであることを保証するからです。
このように核兵器の実質的役割が小さくなる時代の始まりは、核兵器のない世界を実現する見通しを高め最大限の決意を持ってその本質的な目標を達成するための大きな力になります。」
この「宣言」に署名するためには、このサイトの一番下にある欄に、氏名、E-メールのアドレス、肩書か所属、国を入力して下さい。
既にG20で、確認したからそれで十分だとは言えないのです。言葉としては立派な宣言なのですが、それに法的な位置付けを与え、現実に核兵器がなくなる方向に近付けるためには、言葉を繰り返しそれに実態を与え、法という場での正当な位置付けに近付ける努力をしなくてはならないのです。
G20での宣言から後退する可能性もありますが、広島でのサミットでそんなことにはならないと思っていても念には念を入れて努力しなくてはならないのです。
そして、上記の「宣言」の中の、「国際法の指針」という言葉には意味があるのです。「公共の良心の要求」あるいは「公共の良心宣言」という言葉で置き換えることもできます。それが国際法という枠組みの中で意味ある概念なのです。そして核兵器の廃絶のために、この概念とそれに基づいた運動が大きな役割を果してきた歴史もあります。次回はその説明をします。
そして皆さんにとって、今日一日が素晴らしい24時間でありますよう祈っています!
[2023/4/30 人間イライザ]
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