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2023年3月

2023年3月31日 (金)

社民党の大椿裕子副党首が繰り上げ当選 ――社民党の参議院議員は福島党首と二人になります――

社民党の大椿裕子副党首が繰り上げ当選

――社民党の参議院議員は福島党首と二人になります――

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昨年の参院選の大椿候補--広島本通りでマイクを握る

立憲民主党の吉田忠智参議院議員が提出していた辞職願が3月30日の参院本会議で承認されました。吉田氏は、4月23日に投開票される参院大分選挙区の補欠選挙に立候補する予定です。

それに伴い、社民党の副党首である大椿裕子氏が繰り上げ当選することになります。

ちょっと説明が必要です。2019年の参議院選挙では、社民党名簿に記載されていた吉田候補が、得票数1位で当選しました。吉田氏が辞職すると、社民党名簿に記載されていた候補の中から、得票数2位の人が繰り上げ当選するはずなのですが、2位の候補はその後離党し、社民党の比例名簿から削除されていました。得票数3位の候補も同じ理由で名簿から削除されていたため、名簿に記載されていて、得票数がその次の大椿裕子氏が繰り上げ当選することになるのです。

昨年の参議院選挙では、私も大椿候補と様々な場で御一緒しましたが、御自分の経験を元に非正規労働者の正規化や、中でも女性の割合が高い事実が示している労働問題で、大活躍して貰えるはずです。

日本の労働環境は悲惨です。最低賃金は世界的に見ても低い。しかも仮に正社員として働けても職場そのものがブラックであることも多く、大学に行くのにも奨学金という借金を背負わされる有様。

フランスでは、高齢者の年金給付年齢が引き上げられることに抗議しての大規模抗議行動が起きているのに、日本ではほとんど反対もなく既成事実になってしまっている始末。デモもストライキも死語になってしまっているような感さえあります。

今一度日本という社会を活性化するためには、「労働権」と「労働」についての抜本的な意識改革が必要です。

大椿氏にはそのためのリーダーとして、国会という新たな場を得てさらなる飛躍をして欲しいのですが、必ずや私たちの期待に応えてくれるであろうことを確信しています。

 

最後に今日一日、皆さんにとって、素晴らしい24時間でありますよう!

 [2022/3/31 イライザ]

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2023年3月30日 (木)

晴耕2日目 ――畑を耕して石灰を撒きました――

晴耕2日目

――畑を耕して石灰を撒きました――

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昨日に続いて畑仕事には最適の日でした。とは言え、高齢者の一人ですから、無理のないゆっくりとした作業を一日続けました。

畑は二面あるのですが、まず一枚目を耕して、苦土石灰を撒きました。葉物を植える予定ですので、柵や網はありません。一坪当り、約500グラムと袋に書いてあったので、目安で撒いた結果です。

それを鍬で均しながら土と混ぜました。

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冬の間の手抜きの残骸が残っていますが、これから何度も手を入れて行くときに、雑草と一緒に取り除く積りです。

二面目の畑は、トマト、キュウリ、ナスなどを植える予定ですので、柵も作り網も張ってあるのですが、もう少し手入れができた時点で御披露します。こちらも耕して苦土石灰を撒きました。

流石に、日頃使っていない膝に痛みが来ましたが、早めの入浴で解消です。

 

最後に今日一日、皆さんにとって、素晴らしい24時間でありますよう!

 [2022/3/30 イライザ]

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2023年3月29日 (水)

いよいよ春です。畑です芝生です。 ――去年と同じ頃に種蒔きができます――

いよいよ春です。畑です芝生です。

――去年と同じ頃に種蒔きができます――

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スイバ?

標高がかなり高いために、広島市内より平均で5度くらいは気温が低い土地に住んでいるのですが、それでもようやく春になりました。

となると、畑と芝生の手入れと、両方が同時進行で始まります。畑を耕して、施肥をして種を撒くのですが、冬の間に身体が鈍ってしまっているので無理をしないように気を付けています。

芝生の方は去年の春から夏、秋にかけて忙しく、雑草取りなども小まめにできなかったので、スイバ (だと思うのですが、御存じの方、教えて下さい) が蔓延っています。冒頭の写真です。これを効率的に抜くために、ダイソーにあった、細いスコップと、草抜きフォークを買ってみました。

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一番右にあるのは、何年か前から使っている移植ゴテですが、結局、移植ゴテがダントツの使い心地でした。それが確認できたので、ダイソーへの投資も生きています。

雑草を抜いた後の穴ですが、ここに土を詰めて、芝生の種を撒く予定です。上手く芽が出てくれると良いのですが。

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畑の方も順調に進んでいます。この調子で行くと、去年と大体同じ頃、4月の初めには種蒔きができそうです。

最後に今日一日、皆さんにとって、素晴らしい24時間でありますよう!

 [2022/3/29 イライザ]

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2023年3月28日 (火)

大学のブラック・ビジネスはいつ終わるのか ――入学しない人から入学金を取るのは止めるべきでは――

大学のブラック・ビジネスはいつ終わるのか

――入学しない人から入学金を取るのは止めるべきでは――

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3月から4月は卒業そして、入学の季節です。それに付いての問題提起です。

大学の授業料が随分高くなりましたが、それ以上に受験料が高過ぎるのではないでしょうか。そして最もいただけないのが、入学金の取り方です。私立の大学の多くは、国立の合格発表前に入学金を納めさせていますよね。

これって、「ブラック」ビジネスのやり方そのものではないでしょうか。仮に一旦納入させたとしても、入学しない人には「入学」金は返すべきなのではないでしょうか。

文科省も、マスコミも社会全体もこのおかしな慣習に文句を言わないのは何故なのでしょう。

不動産の取引の際の様々な名目での支払いも全然分りませんが、経済が上手く回る上での基本は、モノの値段の決め方が合理的で透明性のある事なのではないでしょうか。

「残業」という名称で人を「奴隷」と同じようにタダ働きさせることも、こんなおかしな制度の延長線上にあるのでしょうし、非正規の雇用が当り前になったのも同根でしょう。

こうした事は社会全体の価値観や世界観が変わらないと、ビクとも動かないほど社会に浸透していますが、その変革を客観的・合理的に始めるためには、「知的」なアプローチがどうしても必要です。

つまり、社会的に「知」の分野での貢献を真っ先にすべき大学で、「ブラック」な入学金制度が続く限り、他の分野での「ブラック」度も、変化することなく、「すべて世は事もなし」で続くことになるのでないでしょうか。

 

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 [2022/3/28 イライザ]

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2023年3月27日 (月)

広島市長選挙 ――唯一の争点は『はだしのゲン』の復活です――

広島市長選挙

――唯一の争点は『はだしのゲン』の復活です――

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政令指定都市の内、6都市での市長選挙が始まりました。広島市もその一つですが、選挙戦最大の争点は、平和教育教材からの『はだしのゲン』と第五福竜丸の削除を中止して復活させることです。

そのために、マスコミと市民団体との皆さんお願いしたいのは、各候補に次のようなアンケートを送り、その結果をSNSで拡散することです。

アンケート: あなたが市長選挙で当選した暁には、『はだしのゲン』と第五福竜丸を、平和教育教材、『平和ノート』に復活させますか?

5月に開かれるG7広島サミットを、軍拡と核抑止論の追認の場としないためにも、『はだしのゲン』を復活させるという市民の意思が大きな役割を果します。

 

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 [2022/3/27 イライザ]

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2023年3月26日 (日)

新しい顔のビデオです ――ぜひ拡散して下さい――

新しい顔のビデオです

――ぜひ拡散して下さい――

 

英文毎日(The Mainichi) への投稿を御紹介しましたが、ITや自動車、音楽等の分野での私のお師匠さんであるYさんが、それを元に新たな動画を作って下さいました。

御覧頂ければ幸いですし、是非、海外にも拡散して下さい。

音声も自動で作られていますので、『はだしのゲン』が、『はだしのジェン』になってしまっています。そこは御愛嬌だとして見逃して下さい。

いろいろな面で老化現象が進んでいて、心配なこともあるのですが、これで少なくとも顔の整形はしないでも良さそうだということが分り、安心しています。

 

最後に今日一日、皆さんにとって、素晴らしい24時間でありますよう!

 [2022/3/26 イライザ]

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2023年3月25日 (土)

陸軍大将 山下奉文の遺書 ――現在の政治批判としても通用します――

陸軍大将 山下奉文の遺書

――現在の政治批判としても通用します――

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昨日は、国が国民を守らない例の一つとして、1945年に沖縄方面特別根拠地隊司令官大田実少将が発した海軍次官あての電文からの引用をしましたが、それは、大田の遺書とも考えられる内容でした。それに釣られて半藤一利著の『戦士の遺書』(文春文庫)を読みましたが、中でもこれまで私が抱いていたイメージとかなり違っていたのが、陸軍大将・山下奉文の遺書でした。

以下、Wikiwandの山下奉文の項目に詳しい記述がありますので、そちらも参照して下さい。

山下は、1942年のシンガポール攻略時に、敗戦したイギリス軍の司令官だったパーシバルに対して「イエスかノーか」という強圧的な降伏交渉を行ったことで有名です。 (と私も思い込んでいました。)

真相は、その時の通訳だった菱刈という人が全く下手で、通訳に対しての指示、「菱刈!君は将軍にイエスかノーかだけ訊くけばよいのだ。わからんのか」という言葉が、あたかも敗将を侮った言葉として報道された らしいのです。山下は、1945年2月に同盟通信記者の取材を受けていますが、その時の言葉は「敗戦の将を恫喝するようなことができるか」だったそうです。

山下の軍人としての行動もWikiwandには詳しく掲載されていますが、特に皆さんに紹介したいのは、軍事裁判の結果として、処刑された1946年2月23日に教誨師の森田正覚に後述した日本人への遺言です。

まず、自らの罪についての謝罪の言葉があります。とは言え、その言葉が見付からないくらい重い罪だと言っています。

私の不注意と天性が閑曼であった為、全軍の指揮統率を誤り何事にも代え難い御子息或は夢にも忘れ得ない御夫君を多数殺しました事は誠に申訳の無い次第であります。激しい苦悩の為心転倒せる私には衷心より御詫び申上げる言葉を見出し得ないのであります。(https://web.archive.org/web/20160305020509/http://blogs.yahoo.co.jp/meiniacc/46765784.html  2023/0324閲覧)

さらにWikiwandから引用すると、自決を迫る若手の将校に、次のように述べています。

「私はフィリピンで死んだ幾多の人たち、日本人、アメリカ人、フィリピン人の死に対して責任がある。私はそれを果たさなければならん。私には、その義務があるのだ。決して、日本に帰れるなどとは思っているのではない。もしここで私が死んだら、だれが責任をとるのか。それがだれにもできないことは、わかるだろう。私だけが責任をとれる人間なんだ。」

また日本の未来についての言葉もあります。

「新日本建設には、私達のような過去の遺物に過ぎない職業軍人或は阿諛追随せる無節操なる政治家、侵略戦争に合理的基礎を与えんとした御用学者等を断じて参加させてはなりません。」と言明し、日本再建の方向性について、「丁独戦争によって豊沃なるスレスリッヒ、ホルスタイン両州を奪はれたデンマークが再び武を用いる事を断念し不毛の国土を世界に冠たる欧州随一の文化国家に作り上げたように建設されるであろう事を信じて疑いません。」と述べた上で、第二次世界大戦の廃墟の中から日本が立ち直っていくときの4つの要素を示した。

その4つを以下に紹介しますが、新日本建設において登用してはいけない人たちのリストは、「職業軍人」を「職業官僚」と言い換えると、現在の政治に対する批判としてそのまま使えそうです。

4つのリストは、

1つ目は、日本人が倫理的判断に基づいた個人の義務履行。2つ目は、科学教育の振興。3つ目は、女性の権利を認め女性の自立による社会変革。4つ目は、次代の人間教育への母としての責任。

「人の将に(まさに)死なんとするその言や善し」という曾子の言葉を思い出しますが、今の時代を考え、未来を明るいものにするために、このような先人たちの言動から、謙虚に賢く学ぶ必要性を改めて噛み締めています。

 

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 [2022/3/25 イライザ]

 

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2023年3月24日 (金)

なぜ「都市」なのか ――必要条件と十分条件、両方あります――

なぜ「都市」なのか

――必要条件と十分条件、両方あります――

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戦争に反対すること、平和を維持するための努力を続けること、この二つは「都市」にとっては正に生死を分かつ重要な仕事です。

「戦争も平和も国際関係だから、国の管轄だ。だから国に任せておけば良い」で済むような生易しい仕事ではないのです。

平和市長会議の加盟都市数は8,000を超えているのですが、それらの都市の市長さんたちが異口同音に繰り返すのは、「戦争の被害を受けるのは都市であり、市民だ」という点です。核兵器も、誰も住んでいない大海の真ん中や、砂漠のど真ん中には落とさないのです。

そして戦災を受けた都市の市民たちは、例外なく「Never Again!」という声を上げています。

戦争を起こさないことは、そしてそのための努力をすることは市民の命を守るために「必要」なのです。敢えてここで付け加えておくと、国は国民の命を守りません。

二つだけ事実を述べておきましょう。まず、昭和20年6月6日付の沖縄方面特別根拠地隊司令官大田実少将が発した海軍次官あての電文から抜粋します。沖縄県知事が報告すべきことなのだが、県には既に通信力がないため、知事の依頼によって大田少将が通知したという断り書きも付いています。その内容が重要です。

その中で、敵軍が沖縄に上陸してからの状況が次のように描かれています。「陸海軍方面、防衛戦闘ニ専念シ、県民ニ関シテハ殆ド顧ミルニ暇ナカリキ。」

その後には、県民が軍と一体になって戦闘に巻き込まれ、軍が県民を守るというよりは民間人が軍を守るとさえ言えるような協力を余儀なくされたことが描かれています。そして、最後の一行は有名です。

「沖縄県民斯ク戦ヘリ。県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」

にもかかわらず、未だに沖縄県民に犠牲を強いている事実こそ、「国」という存在の真実を伝えています。

もう一つは、1980年に被爆者援護について、識者からなる「原爆被爆者対策基本問題懇談会」が当時の厚生大臣に提出した報告です。何よりも先に記憶しておくべき個所を引用します。

「およそ戦争という国の存亡をかけての非常事態のもとにおいては、国民がその生命・身体・財産等について、その戦争によって何らかの犠牲を余儀なくされたとしても、それは国を挙げての戦争による「一般の犠牲」として、すべての国民が等しく受忍しなければならない」

国は国民に犠牲を求めてはいますが、守るとは言っていないのです。都市が守る他はないのです。

まだまだ続けられますが、もう一点、十分条件として重要なことを指摘しておきましょう。都市は軍隊を持たないという事実です。軍隊を持つ存在は、どうしても軍隊の存在を前提にして物事を考え処理しようとします。「あれば使う」という因果関係に縛られて戦争の是非を考えることになるのです。その呪縛から解放された立場で、国際関係を考える、都市間関係の延長として国と国との関係も捉えた上で外交の力を発揮する、という「パラダイムの転換」ができるのです。

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 [2022/3/24 イライザ]

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2023年3月23日 (木)

「原爆にさわる」 ――映像ジャーナリスト熊谷博子さんの言葉――

「原爆にさわる」

――映像ジャーナリスト熊谷博子さんの言葉――

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何度も、18日に開かれた「都市から核のない世界へ」 (杉並光友会と杉並区の共催) について書き続けていますが、戦争や大惨事等を経験した方々の言葉や行動が、人類史の意味を見事に捉えていて私たちにとって忘れられないものになることがしばしばあります。

優れたジャーナリストがそのような言葉や行動、そして経験をした人たちの姿を私たちに伝えてくれることで、普段では経験できないことに触れられるのも、今という時代ならではの出来事かも知れません。

映像ジャーナリストの熊谷博子さんから、イベントの後の茶話会で伺った言葉に私は大きな衝撃を受けました。

中沢啓治さんの名前が出てきたのは、広島市で起きている『はだしのゲン』削除問題と関連があるのかもしれません。それは、熊谷さんが中沢さんとともに、アメリカの人たちに中沢さんの被爆体験を伝えつつ、アメリカ社会の反応を記録する旅でのことでした。

バターンの死の行進を持ち出して被爆体験を聞こうとしなかった男性に、中沢さんが『はだしのゲン』の中の、被爆直後のゲンを描いた個所を示した気迫が凄かったという報告でした。それも私たちが原爆に触れる一つの形になります。

もう一つは、同じように、長崎の被爆者である谷口稜曄さんとアメリカを回って被爆体験を語り続けた旅でのことでした。熊谷さんが毎日谷口さんの背中の膏薬を張り替えていたため、彼の背中に触る機会があったのですが、その背中が「板のよう」に硬かったそうなのです。

そしてそれを「原爆にさわる」ことだった、という熊谷さんの表現で私たちの手にまで伝えてくれたのでした。被爆体験に触れる、と言ってしまうともう少し広い意味も付け加わりますので、分り易いのと同時に焦点も広がります。

「さわる」と表現することで原爆の本質を伝える意味に戦慄が走りました。G7広島サミットに参加する人たち、特に核保有国の首脳たちにこの感覚を伝えることができればとつくづく感じました。

 

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 [2022/3/23 イライザ]

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2023年3月22日 (水)

英文毎日 (The Mainichi) への投稿がアップされます ――「核の先制不使用」実現のため、海外に拡散して下さい――

英文毎日 (The Mainichi) への投稿がアップされます

――「核の先制不使用」実現のため、海外に拡散して下さい――

Youtube

岸田総理がウクライナを電撃訪問しましたが、5月のG7広島サミットとの関連が注目されています。

そのサミットで、G7の首脳たちが資料館をじっくり見ることで被爆の実相を知り、時間を掛けて被爆者の証言に耳を傾けることで被爆者のメッセージを内面化することは最低条件として、私たちが強く要求し続けなくてはなません。

それ以上に大切なのは、ロシア/プーチンに核兵器を使わないと宣言させることです。そのためには、米英仏の三つの核保有国首脳が揃って、初めて広島を訪れる機会を「核兵器の先制不使用」宣言をする場として活用することが重要です。ロシアには使うな、自分たちは使うぞ、では説得力がないからです。

加えて、広島では平和教育の場から『はだしのゲン』や第五福竜丸が消されるという大事件も起きています。広島だけではなく、日本だけではなく、世界中で核について関心を持っている人たちの協力が必要です。

そのために、毎日新聞の電子的英文版であるThe Mainichi に寄稿しました。3月22日の午前7時にアップされます。下線をクリックして下さい。

念のため、ここにも貼り付けておきます。

https://mainichi.jp/english/articles/20230321/p2g/00m/0op/024000c

またそこから、原水禁のYouTubeで、私が世界に向けての被爆者や原水禁、そして核兵器廃絶のために活動している皆さんの代弁をしている動画にも辿り着けます。ここも下線をクリックして下さい。そしてそのURLを、拡散して頂ければ幸いです。ここにも貼り付けておきます。

https://youtu.be/1n-GuwnZEm8

世界中の仲間たちと力を合わせて、G7広島サミットが「核兵器の先制不使用」の出発点にするために岸田総理頑張れ、というメッセージを世界に広めましょう。

 

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 [2022/3/21 イライザ]

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2023年3月21日 (火)

歴史は生きている ――杉並区のイベントで人生を振り返ることになりました――

歴史は生きている

――杉並区のイベントで人生を振り返ることになりました――

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杉並に住む原爆被爆者の会である杉並光友会と杉並区共催の「都市から核のない世界へ」は、高円寺障害者交流館で開かれました。駅から徒歩10分足らずの場所に障害者交流館があるのは便利ですね。

会の進行をしてくれたのは、被爆三世の松本浩一光友会幹事でしたが、以前広島に住んでいたときには、西広島駅で毎週街頭演説をしていた私を御家族と一緒に見守って下さったことを枕にしてくれました。国会議員時代の約10年間、毎週日曜日と月曜日にそれぞれ一時間ずつ、街頭から国会報告と政治の分析・解説、そして進めるべき施策の提案を続けたことを懐かしく思い出しました。でも、寒い冬と暑い夏の間は大変でした。

この会の特色は、講演とトーク、対談が終った後、スタッフの皆さんでの茶話会があったことです。ここでのお話が杉並の歴史、そして日本の平和運動が生き続けていることを実感する場になりました。

順不同になりますが、まず、1954年のビキニ水爆実験の被害後に核実験と原水爆禁止を掲げての署名運動を呼び掛けたのは、杉並の魚屋さん、菅原健一とトミ子さん夫妻でした。18日には娘の坂本さんから、その後の杉並の区民の皆さんの活動を伺うことができました。

草の根から始まった原水爆禁止運動が組織化された後、長い間、原水協を引っ張って活動されたのが、当時の公民館館長だった安井郁さんでした。私にとって特に印象深かったのが1963年、原水禁運動が分裂した第9回の世界大会での安井理事長の姿です。当時は広島の平和公園を会場にして総会が開かれていたのですが、分裂を避けるための話し合いの経過を報告する安井さんの声を私たち通訳はブースの中から英語に訳していたのです。「私に、いましばらく時間を貸して下さい」という彼の声は、人類破滅までの時間を少しでも遅らせよう、という呼び掛けにも聞こえたのでした。

18日には、その安井さんの御長男の奥様が出席されていました。60年という時が、この場でつながって一つになったような気がしたのは幻ではありません。さらに、この日の世話人の一人である小寺隆幸丸木美術館理事長は、安井さんが原水協の理事長の後に丸木美術館の館長を務められたことを紹介して下さいました。

歴史の糸を手繰り続けると、すぐ脇道に迷い込んで長くなってしまいます。この続きはまた明日に取っておくことにします。

 

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 [2022/3/21 イライザ]

 

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2023年3月20日 (月)

杉並区の岸本聡子区長にお会いしてきました ――69年前も今も杉並から新たな動きが始まっています――

杉並区の岸本聡子区長にお会いしてきました

――69年前も今も杉並から新たな動きが始まっています――

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このチラシの講演とトークの会の講師を務めました。雨の中、18日に開催されましたが、参加されたのは約80名。とても熱心な方々ばかりで私にとってとても意味深い日になりましたが、まずは共催した杉並区の岸本聡子区長に、イベントの始まる前にお会いできました。

このような平和イベントに区が共催者として積極的に関わることも大切ですが、区長自ら会の初めの挨拶のために会場に足を運び、かつ講演に耳を傾けることもなかなかできるものではありません。私にとっても嬉しい経験でした。

岸本区長は被爆三世の中村涼香さんとの会話も楽しんでおいででした。

岸本区長と私との共通点がいろいろあって、それも嬉しかったのですが、例えば、自転車通勤です。 (私は荷物を落したことで多くの皆さんに迷惑をかけたのでそれで止めましたが――。) 外国暮しの経験が長いこと、そして、公共財 (「コモンズ」と呼ばれることもあります) という概念を政治の柱の一つにしていること等です。

岸本区長の場合は私より本格的に、公共財を守るという形で教育や医療、そして水道等を捉え、区民と共に育てるという施策を展開しています。

皆さんも御存じのことですが、杉並区は1954年の第五福竜丸のビキニ環礁での被曝後、原水爆実験と原水爆禁止のための署名運動を市民が始め、それが全国に広まって我が国の反原水爆運動になった発祥の地です。広島・長崎が原水爆に反対するだけでなく、市民の生活が元になって平和を我が手で創るという意思がこのような運動になったことで、全国に希望の灯が点った記憶があります。

そして混迷を深める我が国の政治にとって、岸本区長を選出した杉並区民が再び希望の灯を灯してくれていると感じたのは私だけではなかったように感じています。

次回は、このイベントのもう一つの特徴についての報告をします。

 

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 [2022/3/20 イライザ]

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2023年3月16日 (木)

Responsibility of Prime Minister Fumio Kishida, elected from Hiroshima, On the occasion of the G7 Summit in Hiroshima

Responsibility of Prime Minister Fumio Kishida, elected from Hiroshima,

On the occasion of the G7 Summit in Hiroshima

March 16, 2023

Hiroshima and Japan Congress against A & H Bombs (Gensuikin)

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Greetings to my friends, fellow peace workers and ladies and gentlemen, my name is Tadatoshi Akiba, Former Mayor of Hiroshima.  I am honored and privileged to represent Gensuikin, or the Hiroshima and Japan Congress against A & H Bombs, to discuss what the Hiroshima G7 Summit means and should be doing.

First and foremost, we expect all participants to show genuine respect to the hibakusha or A-bomb survivors.  Respect means listening to their experiences after the bombing at full length, even though such reality is indescribable by words alone.  They must spend at least one hour touring the Peace Memorial Museum to understand the reality. 

Listening to hibakusha and touring the museum is what students do when they visit Hiroshima on school excursions.

We expect that the G7 Summit participants will do more because they have the power to decide whether or not to use nuclear weapons or to influence such decisions, which students do not have directly.

Since the host of this Summit, Prime Minister Fumio Kishida, represents Hiroshima, his role in leading the direction of the Summit is critical.

The meaning and purpose of "Hiroshima" are to realize a peaceful world free of nuclear weapons by understanding the reality of the atomic bombings and respecting the hibakusha's messages humbly and sincerely.  It should not, in the least, ignore or belittle the meaning of "Hiroshima" or use it as an official seal to justify the rule of power.

The fact that no nuclear weapons states have used nuclear weapons since Nagasaki is significant.  However, the point of emphasis should be that, as John Hersey, the author of Hiroshima, stated in 1985, the hibakusha prevented such use as they have passionately testified their own experiences and appealed to the world not to use them. 

In other words, the hibakusha possess the power of "nuclear deterrence."  It is never permissible to attribute the non-use of nuclear weapons over these years to the "nuclear deterrence theory," which asserts that the possession of or the threat of use of nuclear weapons caused such no use.

As the hibakusha are aging, now is the time to discuss what the world should do to prevent the use of nuclear weapons in the world where we would not be able to rely on the hibakusha's deterrence power.  The conclusion is simple and obvious: there is no other way than to rely on the effective legal instrument, the Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons, or TPNW.

The first step toward utilizing this power is for nuclear weapons states to declare that they will not use or threaten to use nuclear weapons.  The historical significance of the leaders of three nuclear weapons states gathering in Hiroshima for the first time to attend the Summit should be no other than this declaration.  

They and the other G7 leaders, including Prime Minister Kishida, approved the G20 Bali Summit Declaration last November, which, in particular, stated, "The use and threat of use of nuclear weapons is inadmissible." Reaffirming this premise at every opportunity, including this Summit, is indispensable for ensuring that President Putin – or another leader – is dissuaded from using nuclear weapons, which is now one of the world's most pressing issues.

There are signs that Prime Minister Kishida and the other six leaders should aim higher: The G7 Hiroshima Declaration should be the starting point for the universal "No First Use" of nuclear weapons.

The first sign comes from Tomosaburo Kato, the first prime minister from Hiroshima, who passed away exactly 100 years ago.  He played a central role in concluding the Washington Naval Treaty in 1921.  By restraining the military at that time, Kato was able to transform Japan's policy of arms expansion into that of disarmament.  In addition, he successfully changed the antagonistic and confrontational relationships against the United States to those of cooperation.  It is also praiseworthy that Kato improved Japan's relations with China and the Soviet Union, which had not participated in the Washington conference, thus brightening the world's future.  Historians argue that had he lived a few years longer; he would have prevented Japan from entering the war against the United States.

As a prime minister from Hiroshima, Kishida should follow his example by exhibiting leadership in Japan's disarmament and worldwide disarmament and cooperation, including those countries that are not participating in the G7 Summit.  In particular, Kishida should initiate a peace process that would end the Ukrainian war as soon as possible by resorting to the moral authority and the high regard the world has always paid to Hiroshima.

The second good sign that supports such an attempt is the G20 Bali Summit Declaration I mentioned earlier.

Another comes from China and India: They have adhered to no-first-use policies since acquiring nuclear weapons.

China recently released a twelve-point peace proposal on February 24, stating, among other things, "nuclear weapons must not be used and nuclear wars must not be fought.  The threat or use of nuclear weapons should be opposed." 

Prime Minister Modi of India coined the phrase, "This era must not be of war," which left its mark in the Bali Declaration.

Suppose Japan, India, and China can create a path to end the Russia/Ukraine War and spearhead global no-first-use and the eventual abolition of nuclear weapons.  Then the hibakusha, including those who have passed away, would be more than proud of the accomplishment, and the world would hail them as heroes of the 21st century.

When more than 50,000 people died in a massive earthquake, and tens of thousands need help in Turkey and Syria, why are we wasting away precious human and material resources for war efforts instead of utilizing them for rescuing those people?

Let me close by quoting an elder from Hiroshima: Sunao Tsuboi, a hibakusha leader who died two years ago:

"Never again, and never give up!"

Finally, let me add a footnote:  These remarks represent a compilation of the document that Gensuiki submitted to Prime Minister Kishida on February 14, with copies sent to the heads of the G7 countries, and the acceptance speech delivered by Tadatoshi Akiba on March 4 of the Ahmadiyya Muslim Community Peace Prize in London.

 最後に今日一日、皆さんにとって、素晴らしい24時間でありますよう!


[2022/3/16 イライザ]

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2023年3月15日 (水)

「成田プラン」の反論は米谷ふみ子さんがしていました ――芥川賞受賞作家が14年も前に――

「成田プラン」の反論は米谷ふみ子さんがしていました

――芥川賞受賞作家が14年も前に――

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大江健三郎さんが亡くなられて寂しい限りなのですが、こんな時の定番として、お元気な高齢者の言葉をもう一度聞くことには絶大の効果があります。たまたま今日は、1931年生まれの原田康夫先生と電話で話すことができて、元気が復活しました。元広島大学の学長でテノール歌手、5月14日には『椿姫』で、主役のアルフレードを演ずる予定ですが、何と92歳です。

もう一人は、1930年生まれの米谷ふみ子さんです。1986年に『過越しの祭』で芥川賞を受賞していますが、平和運動・市民運動にも長く関わってきたエネルギッシュな方です。私が最初に米谷さんを知ったのは、1972年に刊行された『わが子 ノア』を通してでした。この本では、米谷さん、米谷さんの夫で著者のジョッシュ、そしてお兄さんのカールの4人家族が、次男のノアさんの自閉症とどう付き合ってきたのかを感動的に描いていたのです。

この続きもあって三部作になっています。これもお勧めなのですが、今日御紹介したいのは、米谷さんが2009年に書かれた『年寄りはだまっとれ!?』です。とにかく読めば元気になること請け合いですが、このところ反論を書き続けている成田悠輔の『成田プラン』への見事な反論になっていることが何より痛快です。

しかも、「成田プラン」のような酷い考え方がいずれ出て来ることを14年も前から予想して、それに対する反論まで書いてしまっていることを重く受け止めて下さい。そのこと自体、高齢者には「集団自決」以外の役割はないと言わんばかりの「成田プラン」への反論になっているではありませんか。

この素晴らしい一書から三か所だけ引用しておきましょう。一つは、明白です。

「誰も年寄りだからといって私たちの命をとる権利はない!」 (ページ3)

もう一か所は、6ページから7ページにかけての部分です。

私の町の反戦グループ(パリセイディアンズ・フォア・ピース)のメンバーは、若くて50代半ば、 たいていは70・80代で、集会をする家の持ち主のマーサは94歳です。また、私が属し ているフォーク・ダンスのクラスの仲間は、先生が一番若くて65歳くらい、他は80代がざら、90、92、94歳というのが車をみずから運転して夕方やって来るのです。周り にも70歳でも働いている人はざらにいます。この間は私の友達の配偶者が現役で亡くなりま した。84歳でしたが、その年齢でも大学で教えていたのです。だから、それが通常の社会 だと思っていました。それで、かの編集者に「後期高齢者ってどのくらいの年齢の年寄り?」 と尋ねますと「75歳以上です」と言うのでまったく驚きました。私もその中に入っている ではありませんか!日本は年寄りを大切にする社会だと思っていたので、こういうカテゴリ —を設けたのは、もっとこの後期年寄りに国が資金を出して大事にするためだと思っていると、全く逆でしたので二度ビックリでした。

そして46ページ。

日本の政府は、年寄りのことを後期高齢者などと馬鹿にするものではない。私たちを殺してしまうと、若い人たちは生存手段が分からなくなるだろう。私たちは物資が無くなりかけるとどういう風に生き残れるかの手段を知っている。これを、このごろ、エコロジーと呼んでいるので。

つまり、年寄りを「殺す」のではなく、「生かす」ことが普通なのです。また若い人たちにはない経験やそこから生まれた「知恵」さえも持っているのです。そんな普通のことが普通であ続ける社会の有り難さをもう一度噛み締めつつ、高齢者の力をどう生かせば良いのかを考えて行きましょう。

最後に今日一日、皆さんにとって、素晴らしい24時間でありますよう!

 [2022/3/15 イライザ]

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2023年3月14日 (火)

[追悼] 大江健三郎さん ――「先生」なのですが、それ以上の存在でした――

[追悼] 大江健三郎

――「先生」なのですが、それ以上の存在でした――

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大江健三郎さんが亡くなられました。心から御冥福をお祈り申し上げます。

「ヒロシマ」を考える上でのかけがえのない「先生」でした。でも、それだけでは言い尽くせない大きな存在でした。平和や憲法について考え行動する上で、最後には大江さんがいてくれる――それだけで私には安心感が生まれていたからです。

1963年に出版された『ヒロシマ・ノート』が出発点でした。その年に、大江さんも私も初めて広島を訪れたのです。

1987年7月には、国際パブロフ学会の特別平和シンポジウムでの基調講演をお願いしました。一日かけて、大江さんの他にも素晴らしいパネリストの方々に御参加頂き、広島で開かれた平和シンポジウムの中でも誇るに足る内容だったと愚考しています。その一日の様子は三友社出版の『人間の心ヒロシマの心』として、まとめられています。

1987

そして、私が大江さんから頂いた最後の言葉は、『数学書として憲法を読む――前広島市長の憲法・天皇論――』をお贈りしたお礼にと頂いた『大江健三郎 自選短篇』の1ページ目に記されていました。

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それからもう4年近く経ったのですが、私の憲法論も少しずつ成長しています。87年のシンポジウムの時のように、心おきなく憲法についての話をしてみたかった――。

私たちにとって、大江さんは大きな「時代精神」のシンボルでした。大江さんが亡くなられたことと、今まさにその「時代」が終焉を迎えつつあるように見えることとは、偶然とは言えないのかもしれません。

 

最後に今日一日、皆さんにとって、素晴らしい24時間でありますよう!

 [2022/3/14 イライザ]

 

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2023年3月11日 (土)

「記憶が不確かだから記録を残す」の意味を葬り去った自民党政治 ――それでも過去の記録を忠実に残す努力をし続けよう――

「記憶が不確かだから記録を残す」の意味を葬り去った自民党政治

――それでも過去の記録を忠実に残す努力をし続けよう――

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TBSニュースのディジタル版によると、3月10日に開かれた参議院予算委員会の理事懇談会で総務省は行政文書の正確性についての調査結果を報告したとのことです。その中で、特に注目されたのは、2015年2月13日に行われたという、当時の高市総務大臣への「大臣レク」(お役人言葉で、大臣や議員な出への「説明」を「レク」、つまり講義してやると表現しています。)が実際にあったのかどうかについては、 「確認できない」と答えたのだそうです。

「確認できない」の意味は、その文書を作成した人の記憶があやふやになっていて、今の時点の記憶ではどうとも言えない、と解釈するのが普通でしょう。しかし論理的には他の可能性も存在します。

「できない」の意味を、「可能だけれども何らかの理由で、そうすることができない」と解釈すると、高市経済安保担当大臣の力に屈服しているので「できない」、という可能性も考えなくてはなりません。

まず、最初の可能性ですが、8年前の出来事について、今唐突に聞かれて即座に答えることのできる人は限られているでしょう。そして、「記憶」はそれより短い時間ではも頼りにならないことは心理学の常識です。この点については、世界的権威であるエリザベス・ロフタス教授の研究を池袋の暴走事故についての記事で紹介しました。

科学的検証は最近になって行われたのかもしれませんが、人類はこの事実を良く知っていました。文字のない時代でさえ、口伝という形で過去の記録をできるだけ正確に残そうとしたのです。さらに文字ができてからは、記憶を文字化するという作業が社会的営為の基本として確立されました。それを最も尊重し、徹底してきたのが官僚組織なのです。そして官庁の中では総務省がその元締めです。

そして、2月13日の文書には、大臣レクの記録係が誰であるのかもきちんと記録されています。「西がた(記)」がそれです。そして、このような記録が作られるのは、当日か遅くても次の日です。間違いの起る可能性はほとんどありません。

特に、お役人の基本的価値観に照らすと、上長、特に組織のトップについての記録は丁寧に間違いのないように扱わなくてはなりません。事実、私が市長を務めていたときでも、事務方の記録の正確さに助けられたことは一度や二度ではありません。

ですから、高市大臣が何と言おうと、総務省は「この記録は正確です」と主張すべきなのです。

それができないのは、高市大臣が、この文書が「捏造だ」と言ってしまったからでしょうし、そうでなければ「辞任する」と言ってしまったから以外の可能性は考えられません。

思考実験をしてみれば、明らかです。仮にこの文書が「捏造」だとして、総務省内の誰がそんな捏造をしたのでしょうか。動機は何でしょうか。「大臣にとって良かれ」が忖度文化の最優先事項になるのですが、わざわざ今の時点で、「捏造」することで官僚たちの中の誰がどのような得をするのでしょうか。

逆に安倍総理が力を持っていた2015年なら、安倍総理の意を受けた高市大臣がその意を実現するために奔走しているという内容を「捏造」したとしても、問題はないどころか、褒められる結果になってもおかしくはありません。でも今の時点でそれは考えられないのではないでしょうか。

ここまで書いて気付いたことがあります。森友学園事件です。振り返って考えると、今起きていることは、正に、安倍総理がマスコミの追及を受けて「私や妻が関係していたなら総理大臣も国会議員も辞める」と発言し、その後財務省の理財局の佐川宣寿局長が森友学園との交渉記録を廃棄したと国会答弁をした後、文書の改竄や一部の削除、廃棄等が明らかになったにもかかわらず、開き直って辞任をしなかったという過去の流れと軌を一にしているではありませんか。

安倍学校の優秀な生徒であった高市大臣が先生の行いをそっくりそのまま真似していると考えると、全部辻褄が合うのですが、そこまで踏み込んだ追及はできないものなのでしょうか。自問自答になりますが、それは無理かもしれません。自民党・公明党政権が正確な記憶を残すのではなく、時の権力者に阿る記録を残す官僚制度を作ってしまったのですから。

そして記憶と記録という点からも、3月10日と11日は、私たちが忘れてはならないことが起きた日でもあります。1945年3月10日は、東京大空襲で10万にも市民が亡くなった日です。そして3月11日の東日本大震災も忘れてはならない教訓の日です。

サンタヤーナの「Those who cannot remember the past are condemned to repeat it. (過去を記憶できない者はその過去を繰り返す運命を背負わされる) 」ことにならないよう、教訓と共に過去の記憶を記録として残しましょう。そして、最も頼りになるべきお役所が正確な記録さえ残せないのであれば、憲法を基に、私たち主権者が行政の監視を強める仕組みを何としてでも創らなくてはなりません。

 

最後に今日一日、皆さんにとって、素晴らしい24時間でありますよう!

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2023年3月 5日 (日)

Ahmadiyya Muslim Peace Prize ――Acceptance Speech by Former Mayor Akiba――

Ahmadiyya Muslim Peace Prize

――Acceptance Speech by Former Mayor Akiba――

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His Holiness Hazrat, Mirza Masroor Ahmed, the worldwide Head of the Ahmadiyya Community conferring the prize on Dr. Tadatoshi Akiba

 

Ahmadiyya Muslim Peace Prize

Acceptance Speech

March 4, 2023

 

Tadatoshi Akiba, Former Mayor of Hiroshima

 

A Salam Alaikum! Your Holiness, members of the Ahmadiyya Muslim Community, distinguished guests, fellow peace workers, and ladies and gentlemen:

With humility and fresh determination, I stand here today to participate in the Peace Symposium and accept the prize on behalf of the hibakusha, the atomic bomb survivors of Hiroshima and Nagasaki, and all peace workers of the world.

It has been a year since Russia invaded Ukraine and threatened the possible use of nuclear weapons, which President Putin repeated over the past year.  And when the hibakusha heard his words, this came to their mind: [Show the photo.] A Nagasaki boy thrown into the living hell caused by a small nuclear weapon.  We should not let this happen again anywhere, anytime, to anyone.

I know that the Ahmadiyya Muslim Community felt the same way a year ago because you were one of the first in the world to recognize and protest nuclear weapons’ inhumanity and evilness back on August 10, 1945.  The second Kalif declared on that day that

“It is our religious and moral duty to proclaim to the whole world, that we do not consider lawful such bloodshed.”

Belatedly, the world finally came to the same conclusion when the Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons (TPNW) took legal effect on January 22, 2021. 

Unfortunately, nuclear weapons and dependent states are adamantly opposed to the TPNW by pledging never to sign or ratify it.  They believe that the possession of and threat of use of nuclear weapons guarantee that no nuclear powers will use such weapons.

Their belief is just a fantasy. It is not the false deterrence paradigm that did the trick.  The hibakusha’s power deterred their use.  John Hersey, who wrote the inspiring book Hiroshima in 1946, confirmed this fact in 1985 during his second visit to Hiroshima.

Cities and mayors agree because they are the targets of nuclear weapons by any nuclear weapons state and were the victims of past wars.  That is why Mayors for Peace, an organization of mayors worldwide dedicated to peace and the abolition of nuclear weapons, with the Mayor of Hiroshima as its head, strongly advocates “Never again!” to war and nuclear weapons. 

We hope that Prime Minister Kishida, who represents Hiroshima and therefore should have internalized such voices of cities and hibakusha, will lead the May G7 Summit to persuade President Putin away from using nuclear weapons.  The success will accelerate the process of ending the war.

There are signs that Prime Minister Kishida and the other six leaders should aim higher: The G7 Hiroshima Declaration should be the starting point for the universal “No First Use” of nuclear weapons. 

One such sign is the G20 Bali Summit Declaration last November that affirmed, “The use or threat of use of nuclear weapons is inadmissible.” All the G7 leaders lent their names to this.

Another comes from China and India: They have adhered to no-first-use policies since acquiring their nuclear weapons.

China recently released a twelve-point peace proposal on February 24, stating, among other things, “nuclear weapons must not be used and nuclear wars must not be fought.  The threat or use of nuclear weapons should be opposed.” 

Prime Minister Modi of India coined the phrase, “This era must not be of war,” which left its mark in the Bali Declaration.

If Japan, India, and China together can create a path to end the Russia/Ukraine war and spearhead global no-first-use and the eventual abolition of nuclear weapons, the world would more than welcome their heroic and historical status.

When more than 50,000 people died in a massive earthquake, and tens of thousands need help in Turkey and Syria, why are we wasting away precious human and material resources for war efforts instead of utilizing them for rescuing those people?

Words of Your Holiness give us direction: “regardless of its effect, we shall never give up our efforts to promote peace and justice certainly.  “              

Let me close by quoting another elder from Hiroshima: Sunao Tsuboi, a hibakusha leader who died two years ago:

“Never again, and never give up!”

 

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アハマディア・ムスリム平和賞を頂きました ――共同通信の植田支局長の記事をお読み下さい――

アハマディア・ムスリム平和賞を頂きました

――共同通信の植田支局長の記事をお読み下さい――

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ロンドン時間で昨夜、3月4日の夜、テニスで有名なウインブルトン近くにあるBaitul Futuh Mosqueでアハマディア・ムスリム協会の平和シンポジウムが開かれ、その一貫として、Ahmadiyya Muslim Prize for the Advancement of Peace(アハマディア・ムスリム平和賞)の授賞式か行われました。

2019年の受賞者、バーバラ・ホフマンさんと2022年の私とが最高指導者のカリフから賞状とトロフィーを頂きました。その後のスピーチでは、受賞にどのような意味があるのかを私なりに考え述べさせて頂きました。

全体像は共同通信ロンドン支局長の植田粧子さんの記事をお読み頂ければ幸いです。

写真を掲げて原爆の被害を伝えるというアイデアは、広島での記者会見の際に若い記者さんたちから御提案頂きました。

演説の全文は、英語圏の皆さんにもお読み頂くために、別の記事としてアップしますが、日本語訳は今から作りますので、出来次第アップします。

会場に来られた2,000人以上の皆さんからは、賛同の拍手を頂きましたし、多くの皆さんから核兵器の使用や第三次世界大戦の可能性について危機感を共有した、私たちも一緒になって、ヒロシマそしてあなたにももっと頑張って貰って、そんな可能性をなくそう、という力強いメッセージを頂きました。

 

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2023年3月 3日 (金)

ロンドンに着きました ――ロシア上空は飛べないので14時間掛かりました――

ロンドンに着きました

 ――ロシア上空は飛べないので14時間掛かりました――

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あまり見慣れない地図だと思いますが、ブリティシュ・エアウエイの機内で見た空路です。左上の東京から出発して右の方のロンドンに到着というルートですが、下の方にはアメリカ大陸が見えるように、北極の近くを通過しています。横の区切りの線は、ロシアとアメリカ・カナダの間を示しているのだと思います。普段は12時間のところですが、ロシア上空を飛べないため、14時間掛かりました。

機内は快適でした。寝られた時間は少なかったのですが、それでも十分リラックスできました。こちらの写真は、CAさんの方から声を掛けてくれて撮って貰ったものです。

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日本でのナッツのミックスとは違った組み合わせで、とても美味しかったのですが、どこで手に入るのかが分りません。

ロンドンのホテルは、Hotel du Vinです。テニスで有名なウインプルドンにあるようです。古いホテルですが、かなり高級だとのこと。昨夜はぐっすり眠れました。

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2023年3月 2日 (木)

夕食はHICITYでした ――ロボットの配膳係は初めてでした――

夕食はHICITYでした

――ロボットの配膳係は初めてでした――

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羽田での夕食は、最近、良く耳にするHICITYに行きました。正式には「HANEDA INNOVATION CITY」で、その略らしいです。

レストランだけではなく、ちょっとこジャレタ店もあるのかなと思って行ったのですが、イメージは全く違っていました。まず、ネットでの情報では、モノレールの天空橋駅に直結しているとのことだったのですが、駅の出口が分りません。ウロウロしてようやくHICTYに辿り着きましたが、レストランの種類も少なく、GURUNAVIFOODHALLWYEというところに入りました。名前も覚えられないのですが、美味しさでは合格でした。

一番良かったのは、配膳係がロボットだったことです。

でも心配になったのは、このレストランが貸し切り状態だったことです。かなり広い店でしたので、居心地は今一でした。

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明日はロンドンです。

 

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2023年3月 1日 (水)

東京の上空を飛びました ――明日、朝早くロンドンに発ちます――

東京の上空を飛びました

――明日、朝早くロンドンに発ちます――

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ロンドン便は朝早いので、前日に上京することになりました。飛行機からは、富士山とスカイツリー等、東京に着くまでの「名所」の写真を撮りたかったのてすが、飛行機の速度がかなりあり(当り前のことなのですが)、今回は上手く撮れませんでした。

昨年の3月には上手く行き、東京タワーがハッキリと写っています。

今回は、まず、三浦半島と飛行機の翼の間に富士山が写っているのですが、分りますか?

東京の上空は、スカイツリーのずっと東からぐるっと都の中心部を回るルートです。これも、角度が微妙で今一ですが、今回上手く行ったのは、スカイツリーが左側に、真ん中に皇居、そして下の方に国会議事堂が入っていることです。

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次回はもう少し集中しないといけませんね。

最後に今日一日、皆さんにとって、素晴らしい24時間でありますよう!

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