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2022年10月 8日 (土)

「1回目を接種した翌日に、2回目を接種する」? ――違和感のある日本語シリーズ――

1回目を接種した翌日に、2回目を接種する」?

――違和感のある日本語シリーズ――

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これは、全国の自治体で配布されているチラシですので、厚労省がひな形を作ったものだと思います。

表題は「ワクチンを接種する皆様へ」です。ところで、「接種」の意味は御存知ですか?goo辞書によると「[名](スル)ウイルス・細菌・ワクチンなどを人体や動物の体内に移植すること。「予防」」なのですが、使い方としては、「する」で受けることになっています。つまり、「移植する」という行為が接種することの意味です。

となると、表に示した「ワクチンを接種する皆さまへ」とは、ワクチンを接種する医師の皆さんへのお知らせなのでしょうか。

当然、違います。こちらの意味は、「ワクチン接種を受ける人へ」の意味です。でも、毎日新聞によると、それを「ワクチンを接種する皆さまへ」と表現する人の方が多いようです。

事実、厚労省のホームページでも「ワクチンを接種するかしないかは個人の判断であり」という使い方をしています。ここで主語が医師だと、ちょっと問題ですよね。

ですから「接種する」とか「ワクチンを打つ」というのは、「接種を受ける」、「ワクチン接種を受ける」という意味だと考えるのが普通だということは、良しとしましょう。

さらに確認しておきたいのは、日本語では、これと同じような表現が結構多いことです。例えば「注射を打つ」、「パンクを直す」くらいは良く使いますよね。

「って貰う」や「して貰う」が略されたとも考えられます。

他にも、「背広を作る」とか、「家を建てる」、「髪を切る」などとも言いますね。会話として、「髪切ったの?」、「ウン。整形するだけの勇気がなかったの」などもあり得るのではないでしょうか。

「厄払いをしてきた」とか「暑気払いをする」なども同様に考えられるのかもしれません。でも「暑気払い」は、自分で楽しむという要素が強いようですので少し違うのかもしれません。

専門家による解説を探したのですが、まだ見付かっていません。御存知の方は是非、御教示下さい。

 

それでは今日一日が、皆様にとって素晴らしい24時間でありますように。

[2022/10/8 イライザ]

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