ゴルバチョフさんには2度お会いしています
ゴルバチョフさんには2度お会いしています
8月30日にミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領が逝去されました。91歳でした。心から御冥福をお祈りします。
20世紀を代表する政治家の一人でした。20世紀後半はほぼ「米ソ冷戦」の時代だったのですが、その状態が変わると考えることさえ「非現実的」だと評されたほどの膠着状態に終止符を打った功績は歴史上、比肩できる事例を探すのに苦労するくらい大きなものです。
その象徴だったベルリンの壁崩壊は1989年11月9日ですが、それから33年後、まさに「巨星墜つ」の感とともに、ゴルバチョフさんとのお別れの時が来たのです。
広島訪問は3回だとのことです。最初は1991年の4月、現役の書記長・大統領時代です。
(Wikiwand https://www.wikiwand.com/ja/%E3%83%9F%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%81%E3%83%A7%E3%83%95 2022年9月1日閲覧)
次に1992年、そして三回目が2000年でした。
私は、2000年の11月にゴルバチョフさんとお会いしています。資料館を案内した後、短時間でしたが、直接話をすることができました。冷戦を終結させた世界的指導者にお会いできるのですから、当然緊張しましたが、気安く話ができ、しかも気持が通った感があり、柔軟な思考のできる人だという印象でした。
広島の悲劇を繰り返してはいけないと強調されましたし、核廃絶が自分のライフワークの一つだともおっしゃっていました。
その10年後、2010年の9月には、ロシアでお会いすることができました。冒頭の写真はその時の物です。11月に広島で開かれる「ノーベル平和賞受賞者サミット」に参加して頂きたい旨お願いしたのですが、快諾して下さいました。残念なことに、健康上の理由でサミットには参加して頂けませんでした。
その時にお会いした方々の中でもう一人印象深かったのが、IPPNWの共同創始者だったエフゲニー・チャゾフ博士です。写真の左側の人です。アメリカ側の共同創始者だったバーナード・ラウン博士とともに1985年のノーベル平和賞を受賞しています。
このお二人がいたからこそ、冷戦の終結ができたのだと私は信じていますが、これについては稿を改めて論じたいと思います。
台風11号のこれからが心配です。コロナについてもまだまだ油断はできません。そして、医療関係者や行政の皆様等、現場で頑張って下さっている皆様に心からの感謝を捧げます。さらに、私たち自身、感染しないよう努力しましょう。
それでは今日一日が、皆さんにとって素晴らしい24時間でありますよう。
[2022/9/2 イライザ]
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