「国葬儀」への案内状
「国葬儀」への案内状
速達で、「故安倍晋三国葬儀」の案内状が送られてきました。多くの識者の皆さんが指摘して下さっているような理由で、私も国葬には反対です。それは市民としてまた前市長としての立場から考えてのことでした。しかし、今回案内状を受け取って、「元国会議員」としての立場からの反対の意思を明確にする必要があることに気付きました。
まずは数人の元国会議員の皆さんと連絡を取り、何ができるのかを決めた上で、できるだけ早く何らかの行動に移せるよう準備を始めました。
中でも、今引っ掛かっていることを二つ三つ、強調しておきます。政治は言葉ですから、これまでも取り上げている「国葬」と「国葬儀」の違いです。昨日も取り上げています。どちらを使っても意味は同じはずなのですが、政府がなぜ「国葬儀」にこだわるのかを追求し続ける必要があります。
さらに、これから先の時点で、仮に「国葬儀」を行うかどうかの議論が起きたとして、今回の一連の議論 (実はゴリ押しで、議論と呼べる内容ではなかったのですが、) が先例として尊重され、法的根拠のないままに「国葬儀」が行われるのではないかという疑問についても、明確な答弁はありませんでした。
その点を考える上で、より具体的な可能性を考えて見ましょう。人は誰でも死にますので、やがて岸田総理もその運命を辿ります。その時に「国葬儀」をするのかどうかという議論が生じるでしょうが、その中で、「この(元)総理がそもそも「国葬儀」を始めたのだから、「国葬儀」にするのは当然」という主張が現れると思います。「先例」としての力ではなく、別次元での正当化です。もしそうなったときにはこの点はどう考えれば良いのでしょうか。
市民として、あるいは前市長としての立場からの反対論は繰り広げてきましたが、元議員という現職の国会議員の皆さんとは少し違う立場からの反対の意見も、事態を変える上で何かのお役に立つかもしれないと考えています。
コロナについてもまだまだ油断はできません。感染しないよう努力を続けましょう。
それでは今日一日が、皆さんにとって素晴らしい24時間でありますよう。
[2022/9/11 イライザ]
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