為政者も真実を知っている ――戦争ではなく話し合いで、そして核なしで――
為政者も真実を知っている
――戦争ではなく話し合いで、そして核なしで――
政治家や軍人たちも、本音のところで真実を知っています。私自身、聞いた言葉もありますし、ウクライナ戦争についてのコメントでもそれは明らかになっています。
マウリポリの製鉄所がロシア軍に制圧されたと読める報道が続いていますが、それについてのゼレンスキー大統領の言葉が、戦争ではなく話し合い、あるいは外交による解決が望ましかったことを示しています。
「ウクライナにはウクライナの英雄が生きている必要がある」と述べたことは、戦争に直接関わる、つまり、死を覚悟して戦線で戦った兵士にも生きていて欲しいという意味です。つまり、戦闘が終った時点以降には、兵士たちの死は望ましくないという意味です。そして、戦闘が終る時点が早ければ早いほど、死を迎える兵士の数は少なくなります。その考えを論理的に進めれば、死を覚悟で戦闘に加わった兵士たちが、仮に全く前線には行かずに戦争が終ればその方が望ましいことになります。
兵士たちにも死んでは欲しくないという真実は世界共通でしょうから、これは戦争否定の発言だと考えて良いでしょう。このことと、日本の国会に向けての演説中の、侵略を予防するための効果的国際機関の必要性とには、整合性があります。
固有名詞は覚えていないのですが、ロシアの将軍もこの戦争中に次のような発言をしています。「戦争は、いつかは終る。そして交渉が始まる。それなら、戦争はせずに最初から交渉すれば良いのではないか」
その通りです。永遠に戦争を続けることはできません。もしそんなことが続けば、双方とも食べることさえできなくなり、どちらの側も「自滅」という結末になるしかありません。
私が直接聞いた核保有国首脳の言葉は、土井さんとともにシラク大統領と面談したときのものです。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/24/Chirac_ABr62200_cropped.jpeg
Marcello Casal Jr./ABr, CC BY 3.0 BR <https://creativecommons.org/licenses/by/3.0/br/deed.en>, via Wikimedia Commons
「フランスは、核抑止論を前提に外交を行っているがそれにはただ一つ弱点がある。『核抑止論が正しくて、国家が核兵器を保有することが本当にその国の安全保障になるのなら、すべての国が核兵器を保有すべきだ』という主張に対して反論のできないことだ」と言って笑ったのです。
真実を貫けない苦しさを笑いで誤魔化したとも考えられますが、だからこそ、核不拡散条約で非核保有国の核兵器保有を禁止したとも考えられます。
戦争とは、このように非論理的、不合理で、誰にとっても「不納得」(という言葉があるのかどうかはさておいて、意味は分かって頂けると思います)、そして当然、非道徳的、非倫理的、非人間的な存在です。
そして、為政者もそのことは理解しています。その理解が「国家優先」のドグマに取って代られないように、私たち市民が世界中で声を上げ続ける必要があるのです。
[2022/5/18 イライザ]
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