昔からのアマゾン・ファンです ――再販価格制度の問題提起にもなっています――
昔からのアマゾン・ファンです
――再販価格制度の問題提起にもなっています――
物を捨てられない病が治りませんので、「断捨離」などという言葉とはほとんど無関係な生活をしているのですが、それでも、「これは要らないだろう」と考えざるを得ない「ゴミ」も増えてきました。
良い機会ですので、家人に追い立てられて少しずつ身の回りの整理をしています。そんな中、懐かしい、しかも貴重な文書が出てきました。
アマゾンで買った本の領収書・納品書です。日付は1998年3月27日。アマゾン・ジャパンができたのは、1998年9月ですので、直接アメリカのアマゾンに注文していました。
4冊買っていますが、どのタイトルも魅力的な内容です。一冊目は、「真理と美の数学的解釈」とでも訳したら良い内容ですし、二冊目は、「比例代表制についての数学的な考察」という内容です。4冊目は、アメリカ人が次のような事柄についてどう考えているのかという分析です。その対象になっているのは、神、国家、家族、人種差別、福祉、移民、同性愛、仕事、右、左と、ほぼ全ての事象を対象に数字を使っての分析です。
その後何回か、引っ越しをしていますので、今すぐ「この本です」とお見せできないのが残念です。
そして値段を見て下さい。一番上が良い例なのですが、定価は22.00ドルなのに、販売価格は15.40ドルです。つまり、6.6ドルの値引き、値引き率は3割です。
いま日本のアマゾンから本を買っても新品なら定価通りでないと買えません。これは、再販価格制度のあるなしの差です。
新聞もそうですし、書籍等の出版物の価格、化粧品なども入りますが、日本では定価通りでないと売れないという法的規制があるからです。その他の物、例えば家電製品などは、「小売希望価格」のようなものはありますが、それより安く買うことの方が当たり前になっているのとは違う制度なのです。
知的財産を守るためには必要な制度なのかもしれませんが、自由競争という原則もありますので、国際比較をした上で、このような制度についても合理的な見直しを定期的に行った方が良いのかも知れません。
[2022/5/13 イライザ]
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