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2022年5月15日 (日)

貧乏くじを引いたプーチン ――わざわざ作らなくても良い敵を作ってしまった――

貧乏くじを引いたプーチン

――わざわざ作らなくても良い敵を作ってしまった――

 

未だに、プーチン主導のロシアがウクライナに侵攻した意味が分りません。歴史的、地政学的、覇権主義的、陰謀論的等々、様々な視点からの説明がありますし、それぞれ、「納得」とまでは行かなくても、理解はできるのです。でも、胸にストンと落ちる感じは伝わってこないのです。

ヒトラーと同じカテゴリーの人間だと仮定すると、ウクライナに侵攻し多くの人を殺し、建物を破壊し、避難民を国外に追いやっているという「結果」が生じることは分るのですが、それでもプーチンという人物の描いている「ストーリー」が分らないのです。

ヒトラーの場合、『我が闘争』という大著を著すことで、自らのストーリーの説明をしています。ですから彼のストーリーは分ります。しかし、それが現実にはナチズムとして世界を破壊し、ユダヤ人はじめ多くの人々に言語に絶する苦しみを与えたストーリーを容認する訳には行かないことも強調しておかなくてはなりません。

同じように、プーチンのストーリーが分ったとしても、現在私たちが目にしているウクライナの惨状を作り出した罪が消える訳ではありません。そのことを断った上で、何故「ストーリー」が今になって気になるようになったのかというと、フィンランドがNATOへの参加を決めたからです。

ロシアとの国境が1300キロにも及び、1917年の独立以来ソ連との間で何度か戦争が起きています。特に第二次世界大戦中に、フィンランドはソ連に対抗するために、ナチス・ドイツに与してソ連との間で二度戦争をしており、独立は保ったものの、領土の一部をソ連に渡しています。

戦後は、ソ連そしてロシアとは敵対しない、しかし西側諸国とも仲良くするという政策で、軍事同盟であるNATOには加盟しないという中立政策を取ってきました。しかし、ウクライナが攻められ、NATOに加盟していないウクライナには、NATOが軍事介入しないことを目の当たりにして、NATO加盟を決めたようです。

ロシアとフィンランドの間の不安定ではあっても、平和的な関係の意味について、親友の一人であるフィンランド人のセッポから、事ある毎に聞かされてきていたのですが、ついにこの日がやってくるとは思いませんでした。

Suomen_puolustusvoimien_tornileijonasvg  

フィンランド国防軍のシンボル(Public domain)

軍事的な力として、フィンランド国防軍を甘く見てはいけないことは、冬戦争と呼ばれた第二次世界大戦中の両国間の戦争の歴史から明らかです。そのフィンランドをNATOに追いやって、作らなくても良い敵を作ってしまったロシアは、貧乏くじを引いてしまったのですが、それよりは「自業自得」と表現した方が真相に近いのかも知れません。

でも、こう考えるのは、「プーチン・ストーリー」の中に、フィンランドのNATO加盟という一章がないという前提があって可能なのです。もし、フィンランドはNATOに加盟するだろうと想定した上で、ウクライナに侵攻したのだとすると、とんでもないシナリオが待っているのかも知れません。

 [2022/5/15 イライザ]

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コメント

まさに「貧乏くじはきみが引く」ですね。

(洋画の邦題傑作多々→翻訳ミステリも!)
(『ひまわり』よりも見応え十分✌✌✌の『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』2019波・英
原題→”MR. JONES”)

昨日の、ステキです。大胆??にミディアム・ショットでもよかったのに、惜しい。
紺=若やぎ色
男性→ブレザーをいつまで着られるか。況や、紺色においてをや??
女性→↑匹敵するのがなく、ギャザ―たっぷりのスカートぐらいか。紺色は同じ。
(その点、和服は素晴らし)
😢いつぞやのおお恥ずかし→「東京泊」でした😢

あくまで独自考察ですが、ロシア軍が何日もの軍事行動への備えをしていなかったことを踏まえてプーチン氏の描いてきた「ストーリー」は以下のような「追い詰められた末の賭け」でないかと推測しています。
2021年まではメルケル前首相が音頭をとるドイツがEUのリーダー役を務めつつロシアとの対話役を担ってきました。メルケル氏はロシア語に堪能、プーチン氏もドイツ語が上手、しかも両者はどちらも旧東ドイツで若き日を過ごしただけに話しやすかったといわれています。しかし連邦議会選挙を経たドイツは組閣さえ難航し、その指導力が大幅に下がってしまいました。
一方でベラルーシもまた欧露の調整者として機能していました。2014年の政変の後に結ばれたウクライナ東部における停戦合意はその名も「ミンスク合意」です。ところが2020年の選挙でルカシェンコ大統領の支持基盤の弱体化が表面化しました。そしてルカシェンコ氏は反体制派狩りに躍起になり、2021年2月に旅客機を強制着陸させてまで乗客の反体制派ジャーナリストを拘束しました。EUやNATOはこの旅客機強制着陸事件を安全保障への直接の脅威とみなし、ベラルーシと西側諸国との亀裂が決定的になりました。ルカシェンコ氏は極端な親露派となるしか政権を維持する手立てがなくなりました。
かくしてプーチン氏にとっての西側との対話チャネルが失われました。一方でベラルーシが極端な親露派となったことで、ロシア軍がベラルーシを通り道にしてウクライナの首都キーウに迫ることが可能になりました。さらにゼレンスキー大統領の支持率は今年初めには50%もなく政権基盤が脆弱に見えたことから、四方八方からウクライナに進軍すればたやすくキーウを占拠して傀儡政権を樹立できるかもしれないとプーチン氏は考えたのかもしれません。傀儡政権の首領には2014年の政変で失脚してロシアに亡命したヤヌコービッチ元大統領を使うつもりだったと推測できます。
以上の仮説が正しければ趨勢はとっくにプーチン氏の「ストーリー」から外れています。もはやプーチン氏も「特別軍事作戦」の終わらせ方がわからないかもしれません。

やはりワルシャワ条約機構が解体された時にNATOも解体して武力による紛争解決も武力による威嚇も行わない国際秩序を確立すべきであったと捉えています。この時アメリカの世界戦略が展開されてNATO解体は実現されませんでした。

それでも今回のロシアによるウクライナ侵略に対して国連総会で141カ国が非難決議に賛成した意義は大きいと捉えました。
 国連の役割を見直し、強化し、新たな国際秩序の確立をめざす時だと考えています。


 日本は日本国憲法がありながら、アメリカの朝鮮戦争、イラク戦争、アフガン戦争などで戦争の兵站を担い続けてきました。沖縄はその象徴的な場所で今後も出撃基地にされてしまいそうです。
 アメリカと日本の関係を変えないと今後も同じことが繰り返えされます。


 ロシアの侵略でウクライナの民俗独立闘争のような局面になってきました。アメリがベトナムに侵略戦争を行った時に北ベトナムのホーチミン大統領は「人民にとって自由と独立ほど尊いものは無い」と主張しとてベトナム戦争を闘い抜きました。

 ベトナムへ侵略したアメリカがウクライナに武器援助をしているのは皮肉です。しかし、ウクライナが「勝利」したとしても戦争は何も産み出しはしません。ウクライナの再建には膨大な時間と資金が必要になります。

 このことを世界が認識して紛争の武力による解決、武力による威嚇を止めて資源と資金を戦争に使うのでない政策を打ち立てる時代を創り出す時代に踏み出す時と考えています。
 日本はまだ侵略戦争の処理を完全に終えていないことを認識して近隣諸国との関係を見直すことが必要と捉えています。

「ドイツ在住ポスドク」様、「杉山 隆保」様

コメント、有難う御座いました。5月17日アップの本ブログで、再録させて頂きました。より多くの皆さんにお読み頂きたいという気持ちからです。今後とも、素晴らしいコメントをお送り下さい。

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