エコバスケット ――便利な上、環境にも良い――
先々週は二回にわたって、プラスチックごみの問題を考えましたが、プラスチックの使用を減らす上で大切なことの一つが、レジ袋の不使用です。広島市では他都市に先駆けて、2002年から市民やスーパー等との連携の下、レジ袋の無料配布の中止や、レジ袋の代りに「マイバッグ」持参運動などを展開してきています。布製の、使い易くデザインの良い物が沢山あります。また、総合的なごみ対策として2004年には、「110万人のごみゼロ宣言」を打ち足して、ごみの総量の削減、リサイクル量の倍増、最終処分量の半減を掲げました。同時にごみの8種類分別を始めたのですが、一人一日当たりのごみの排出量が全国の大都市で一番少ないという記録を達成しています。これは、1976年に始まった市民総がかりの努力の結果ですが、ごみと環境についての広島市の伝統が今も続いていることを祈っています。
さて毎日のレジ袋使用についてですが、「マイバッグ」を使うのは理に叶っています。
但し、お金を払った後、仕分け台で、スーパー内専用のバスケットから買い物袋に移すのには、もう一手間掛ります。
そんな悩み解消のために、「エコバスケット」とか、「買い物バスケット」と呼ばれるバスケットが普及し始めているようです。たとえば、「マツモト」というスーパーのホームページでは、エコバスケットの説明を分り易くしています。
このスーパーでは、エコバスケットを販売しているようですが、我が家の近くのスーパーでは、100円のデポジットで、エコバスケットを貸してくれます。
これで、お金を払うのと同時に、レジ係のベテランが綺麗にバスケットの中に入れてくれた食料品をそのまま持ってくれば良いのですから、何も問題はありません。また、かつては、スーパー毎に使えるバスケットを制限していたようなのですが、最近はどんなバスケットでも使えるようになっているようですので、自前の「マイ」バスケットもありなのかもしれません。
とは言え、他の買い物を先にしたいときや、まずは食事をしてからスーパーで買い物という時には、バルキーな(嵩のある)バスケットを持ち歩くのはちょっと面倒です。そんな時は車の中に置いておいて、必要になった時に車まで歩くという選択肢もあります。「面倒臭い」と考える代りに、これを買い物の「エクササイズ化」だと前向きに考えると、一石二鳥になるのですが、如何でしょうか。
[2019/5/14 イライザ]
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コメント
レジ袋をゴミ袋として使っていたケチな私にとっては、わざわざレジ袋やマイバックを買ったり、さらにはゴミ袋も買ったりするのは、明らかに無駄であり、より多くの資源を使い環境にも悪いように思うのですが、いかがでしょうか。
プラスチックも元は化石燃料=生物の死骸ですから、人間の寿命で考えると分解しないイメージですが、地球の年齢で考えれば分解しないものではありません。プラスチック問題は、海洋への不法投棄が問題なのであって、プラスチックそのものを排斥することには疑問があります。
「ドケチ」様
コメント有り難う御座いました。
地球の年齢で考えるという壮大な枠組み、確かに視野が広くなります。それも大切ですね。でも、それだけ広げてしまうと、人間社会における重大問題のほとんどは「trivial」の範疇に入ってしまって、議論する必要さえなくなってしまいます。
人間の数世代の範囲の物差しで、循環型のシステムを構築するのはそれほど無理ではないと思いますし、一番合理的なような気がします。
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レジ袋をゴミ袋として使っていたケチな私にとっては、わざわざレジ袋やマイバックを買ったり、さらにはゴミ袋も買ったりするのは、明らかに無駄であり、より多くの資源を使い環境にも悪いように思うのですが、いかがでしょうか。
プラスチックも元は化石燃料=生物の死骸ですから、人間の寿命で考えると分解しないイメージですが、地球の年齢で考えれば分解しないものではありません。プラスチック問題は、海洋への不法投棄が問題なのであって、プラスチックそのものを排斥することには疑問があります。
投稿: ドケチ | 2019年5月15日 (水) 23時37分
「ドケチ」様
コメント有り難う御座いました。
地球の年齢で考えるという壮大な枠組み、確かに視野が広くなります。それも大切ですね。でも、それだけ広げてしまうと、人間社会における重大問題のほとんどは「trivial」の範疇に入ってしまって、議論する必要さえなくなってしまいます。
人間の数世代の範囲の物差しで、循環型のシステムを構築するのはそれほど無理ではないと思いますし、一番合理的なような気がします。
投稿: イライザ | 2019年5月17日 (金) 11時28分