気温の24時間測定合宿 ――同じお題で書きましょう――
24時間、気温測定合宿
――同じお題で書きましょう――
小学校5年生か6年生の時、一日24時間、一時間おきに気温を測定してその結果を提出する宿題の出たことがあります。というのが、ずっと変らない私の記憶なのですが、生徒一人一人に出された宿題だとすると負担が大き過ぎますし、元々何人かがグループになって、保護者に応援して貰うことを前提にした宿題だったのかもしれません。
私たちのグループは、男女合わせて10人くらいで、学校の近くで旅館をしていたM君の家で「合宿」をしました。昼間の気温は学校で測れば良いということだったのだと思いますが、夜の6時頃からM旅館の二階の大広間に集まって、夕食から始まりました。
何時には誰が気温を測る、という担当は決めてありましたので、それ以外の時間は皆で楽しく遊んでいれば良いという、勉強すると言うよりはミニ修学旅行という感じでした。旅館ですからお風呂にも入れて貰いましたし、日頃から学校が終るとM君の家に集まって、裏山でチャンバラをしたり、テレビで大相撲を見せて貰ったりという生活の一部になっていた旅館でしたので、「勝手知ったる」テリトリーで、一晩遊び回りました。
M家の皆さんはこれだけの腕白グループの世話で大変だったろうと思いますが、それは今になって感じることで、当時はとにかく楽しさ一杯の一晩をとことん満喫することしか考えていませんでした。
M家には、御両親も自慢の「美人三姉妹」、つまり、私たちの同級生M君のお姉さんたちがいて、その夜は私たちの世話に駆り出されていました。一番上のお姉さんは、ピアノのある部屋で、私たちのためにミニコンサートを開いてくれたのですが、そのときに弾いてくれた「テネシー・ワルツ」は、その何年か前にパティー・ページが歌い、日本では江利チエミが歌って大ヒットした曲でした。そんなことは知らずに、その時初めて聞いたのですが、こんなきれいな歌があるのだと大感激したことを覚えています。
私の担当は夜中の11時だったと思いますが、M君のお母さんに起されて、気温を帳面に記録してまた寝たという記憶しかありません。疲れて次の朝まで、担当の時間に起される人を除いて、私たち全員良く眠りました。
次の朝、みんな元気に起きたのですが、グループの一員I君の姿が見えません。「早く帰った」というM家の大人たちの説明だったのですが、誰かの口からか直ぐに真相が分りました。I君は、夜の内に「大」の方の粗相をして、皆に顔を見られるのが恥ずかしくて早く帰ったとのことだったのです。
ちょっと吃驚という感じはありましたが、その後、学校でI君に会っても、誰も何も言いませんでした。でも皆の記憶の中には留まっているのだと思います。この「合宿」を思い出す度に、そのときの楽しさにアクセントを付けてくれているエピソードとして、懐かい記憶の一部になっています。
[2018/8/19 イライザ]
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コメント
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参加ありがとうございました。
小学校の時に授業中に粗相をしたT君は、その時から
今まで全員が「ポンタ」と呼んでいます。20年くらい前
のクラス会で、女子が「ところでポンタ君、本名はなん
かいね?」と訊いていましたw 今はタクシーの運転手
さんをしているのですが、偶然乗り合わせた嫁が「パパ
の同級生の運転手さんだった、ええと、ポンタさん」だっ
て。
念のためですが、大便を広島弁の子供言葉で「おんぽん」
または「ぽん」と言います。
投稿: ⑦パパ | 2018年8月20日 (月) 11時05分
「⑦パパ」様
コメント有り難う御座いました。
これって、東日本と西日本の文化の違いなのかもしれませんね。
投稿: イライザ | 2018年8月25日 (土) 16時56分