「第37回反核平和の火リレー」がスタート
「第37回反核平和の火リレー」がスタート
今年で37回目を迎える「反核平和の火リレー」(広島県青年学生平和友好祭実行委員会主催)が、6月27日午前8時15分の鐘の音とともに、平和公園・原爆死没者慰霊碑前を出発しました。今年の反核平和の火リレーは、27日から土・日を除く17日間、県内23の全市町村、915.3Km、824区間を約2,000人余りのランナーが引き継ぎ、7月20日の夕方ふたたび、原爆死没者慰霊碑前に到着する予定です。
この反核平和の火リレーは、1982年3月21日に平和公園などを中心に行われた「3.21平和のためのヒロシマ行動」で、青年が中心となって開催した「青年の広場」の成果を継続させようとした始まり、若い人たちの反核平和行動として毎年原水禁大会前の運動として取り組まれてきました。
慰霊碑への献花、黙とうで始まった出発式。「核兵器の廃絶」を願って燃え続ける「平和の灯」から採火された「平和の火」が、第1走者である新田康博実行委員長が持つトーチに移され、その後来賓(広島県平和運動センター佐古正明議長、広島県被団協前田耕一郎事務局長など)から激励のあいさつ。そして第1走者の新田実行委員長が「被爆73年が経過し、被爆者は高齢化し、被爆体験の風化が言われています。被爆の実相をどう伝えていくのか。若い人たちが、しっかりと伝えていかなければなりません。平和の火リレーをとうして若い人たちにそのことを伝えていきたい」と誓いの言葉を述べ、平和の火を採火した河端恭平自治労広島県本部青年部長や一般公募に応じた3名とともに慰霊碑前をスタートしました。
かつて森瀧市郎先生が「やがて、全国・全世界に広がるだろう」と激励されたこの「反核平和の火リレー」は、昨年全国28都道府県でも取り組まれ、2万人を超えるランナーが参加しています。
この平和の火リレーを開始するとき関わった者の一人として、今年も、一人でも多くの若者が参加し、そして一人でも多くの市民のみなさんに共感していただき、県内の隅々に「反核平和の願い」が拡がることを期待せずにはおられません。
余談ですが、先日「平和の灯」の台座点検がボランティアの皆さんの協力で実施された模様がニュースで報道されました。そのニュースを見てびっくり。点検作業に参加された一人がインタビューに答えて「世界中の人がこの灯を見に来る。これから50年、100年先までもつように、私たちが見守っていきたい」と話しておられました。ちょっとびっくりです。「平和の灯」は、世界から核兵器が廃絶されたとき消えるはずでは。50年、100年先まで消えることなく燃え続けるの?もちろん業者の方は、きちんとした作業を続けたいという思いで話されたこととは思いますが、そのまま何の疑問もないまま流された報道側にも大きな?マークです。
(2018.6.28 いのちとうとし)
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