銀座の魅力 モンブラン ――修理はして貰えなくなりましたが、大切な贈り物を貰いました――
銀座の魅力 モンブラン
――その場で修理はして貰えなくなりましたが、大切な贈り物を貰いました――
万年筆は、長い間モンブランを使っています。中学生の頃には、旺文社の雑誌『中学時代』から賞品として貰ったセーラーを使っていましたが、大学生になって家庭教師をしていた頃、海外からのお土産として頂いたモンブランに魅せられて、それ以来ずっとモンブランです。
それからの〇十年、いろいろな種類のモンブランを買ったり貰ったりして、何を書くのか、何時書くのか等によって違ったモンブランを使い分けていました。アメリカに住んでいた頃にはあまり問題にはならなかったのですが、日本での生活が始まってから、インク漏れが起きるようになりました。キャップを外すと、ちょうど中指の当る辺りにインクが漏れているのです。
しかし、本数はあるのですから、仕事には別の一本を使って修理に出せば、問題は解決していました。しかし、今考えると、「修理」とは言っても、丁寧に洗ってもらうだけで問題が解決していたこともあったようです。
それも銀座のモンブランに持って行けば、待っている間に修理して貰えましたので、全く苦痛だとは思ってもいませんでした。
しかし、今回上京して、とんでもないことを告げられました。「もう銀座には技術者を置いていないので、工場に送ってそこでの修理になります。恐らく、2,3週間掛ります」ということになっていたのです。修理が終れば、自宅まで郵送して貰えますので、修理に出すのは銀座でなくても良いことになります。それなら広島から出そうかなと考えて、広島での修理を受け付けているところはと尋ねると三越だとのことでした。
一端家に戻って、修理に出すにせよ、このところ手を触れていなかったモンブランをきれいにしてからの方が良いだろうと、微温湯に浸けてしばらく置いた後、インクを抜いてまた微温湯を入れてという作業を何度か繰り返しました。
一晩、乾かした後、新しいインクを入れて使ってみると調子は前と変わらずにすらすら書けましたし、一晩おいて次の日にキャップを外してもインク漏れはありません。その後一週間以上、インクは漏れていませんので、インク漏れの原因は手入れの悪さにあった、という結論にしかなりません。「愛用」していた積りのモンブランを粗末に使っていた罰が当たったのですが、これからは、定期的に全てのモンブランの手入れをしたいと思います。
お世話になっていた銀座モンブランのサービスがなくなって、遅ればせながら道具の手入れの大切さに気付いたのですが、これも銀座からの贈り物だと思ってしまうほど私の罹っている「銀座病」は重症なのかもしれません。
[2018/03/04イライザ]
[お願い]
文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。
コメント
« 玄海原発3号機の再稼働に抗議する ――慰霊碑前の座り込みに40名参加―― | トップページ | 追悼 板倉聖宜先生 ――私見では、クイズ番組を面白くしてくれた先生です―― »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 4年振りの敬老会に参加しました ――高齢化社会の現実についても考えさせられました―― (2023.09.18)
- コストコも完全に「広島化」しました ――そして多忙のため、ブログはしばらくお休みします―― (2023.07.28)
- 被災地に人を送り込むな ――5年前の教訓は生きているのでしょうか?―― (2023.07.18)
- 我が家から30分のところに、こんなにきれいな滝がありました ――できれば動画をアップしたいです―― (2023.06.06)
- 老人クラブ総会でした ――カラオケは禁止でした―― (2023.04.25)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- マウスを快適に使うために ――ドンピシャの「リスト・レスト」は百均で売っていました―― (2023.09.21)
- 屋根の修理が終りました ――これで当分、雨の日の苦労から解放されます―― (2023.09.19)
- お気に入りのキーボードを使い続けるために ――SetPointというソフトが起動するための対処法を講じました―― (2023.09.17)
- 洗濯機の買い替え ――12年間、故障もなかったのですが―― (2023.07.15)
- また巨大キュウリです ――数日続いた雨の結果です―― (2023.07.11)
「趣味」カテゴリの記事
- ボストンは大漁でした(2022.07.01)
- 大好きなホンダN-WGNのボンネットが開かない ――マニュアルが全く役に立ちません―― (2022.02.23)
- デュアル・ディスプレーを使っています ――仕事が捗ります―― (2022.02.21)
- Zoomでの画面共有ができるようになりました ――高性能モニターとバーチャル背景が原因でした―― (2022.02.10)
- サッポロビール博物館 ――北海道で飲むビールは格別です――(2018.08.22)
コメント
山本薩夫監督『白い巨塔』'66で財前五郎はモンブランの万年筆を使っていた、ような。(ような→では弱い→たしかに)
郵便局から田舎の母に仕送りする時、一瞬キャップの頭が見えた。
現金書留封筒(と思う)にモンブラン。このギャップを見せたかったか。
原作は読んでいないので、原作通りかは、?!?
総務省だかが行っている「家計調査」の項目から【万年筆】が消えた時、時代の必然とはいえ、嗚呼!と。
不思議⇒欧米では長いことタイプ全盛であったのに→万年筆メーカーがあまり!?衰退しなかった??→映画でも→愛用の万年筆でどうのはあまり見かけず→手書きはもっぱらサインだけ→ほかにどういう時に万年筆を使うのかしらんと。
「されど映画」様
コメント有り難う御座いました。
アメリカでは、サインする機会はかなりありますし、重要な契約とか書類には万年筆という使い分けもあるようです。それと個人の「journal」、日記とか備忘録といった感じのものには万年筆という人もいました。
私は、原稿を書くとき、理性より感性に頼るときには万年筆を使っていました。書き直しをしなくて済むようにじっくり考えながらという時もあり、鉛筆で書いたものを清書するときに万年筆を使ったりです。
20代の頃はモンブラン146、プラチナ#3776
ウオーターマン、ペリカン、パーカーなど10本
近く持っていました。使わなくなると愛着も薄れ
欲しい人にあげていたら、手元にゼロになりま
した。今いくらするんだろうと調べたら、えらく
高かったw
「⑦パパ」様
コメント有り難う御座いました。
イヤーッ! すごく気前のいい話で羨ましい限りです。貰った人たちは本当にラッキーでしたね。
...ウォーターマンに我がセンサー反応→さみだれコメント許されて...
『お役所の掟』がヒットの頃→『SPA!』に作者ともどもその万年筆が→ ! →すぐさま色違いを購入。が、しばらくして飽きてしまい、今はシェーファーのみ。('70年代初め『暮しの手帖』に”チープシックの万年筆”とかと→それが出会い→さすがに今はチープでないものを)
小田実の小説『現代史』でヒロインはシェーファーの万年筆を使っている。
きっとオダ・マコもご愛用とサインを頂戴した際たしかめた→ !→何度目かの時→紫がかったblueのインク!→こういう色があったとは→以来この色いちず→turquoise (前はpeacock blue)も気に入ってる。
「されど映画」様
コメント有り難う御座いました。
インクの色と言えば、梓みちよの『メランコリー』には、「緑のインク」が出てきましたね。これが英語では、turquoiseなのでしょうか。
« 玄海原発3号機の再稼働に抗議する ――慰霊碑前の座り込みに40名参加―― | トップページ | 追悼 板倉聖宜先生 ――私見では、クイズ番組を面白くしてくれた先生です―― »
山本薩夫監督『白い巨塔』'66で財前五郎はモンブランの万年筆を使っていた、ような。(ような→では弱い→たしかに)
郵便局から田舎の母に仕送りする時、一瞬キャップの頭が見えた。
現金書留封筒(と思う)にモンブラン。このギャップを見せたかったか。
原作は読んでいないので、原作通りかは、?!?
総務省だかが行っている「家計調査」の項目から【万年筆】が消えた時、時代の必然とはいえ、嗚呼!と。
不思議⇒欧米では長いことタイプ全盛であったのに→万年筆メーカーがあまり!?衰退しなかった??→映画でも→愛用の万年筆でどうのはあまり見かけず→手書きはもっぱらサインだけ→ほかにどういう時に万年筆を使うのかしらんと。
投稿: されど映画 | 2018年3月25日 (日) 18時02分
「されど映画」様
コメント有り難う御座いました。
アメリカでは、サインする機会はかなりありますし、重要な契約とか書類には万年筆という使い分けもあるようです。それと個人の「journal」、日記とか備忘録といった感じのものには万年筆という人もいました。
私は、原稿を書くとき、理性より感性に頼るときには万年筆を使っていました。書き直しをしなくて済むようにじっくり考えながらという時もあり、鉛筆で書いたものを清書するときに万年筆を使ったりです。
投稿: イライザ | 2018年3月26日 (月) 11時42分
20代の頃はモンブラン146、プラチナ#3776
ウオーターマン、ペリカン、パーカーなど10本
近く持っていました。使わなくなると愛着も薄れ
欲しい人にあげていたら、手元にゼロになりま
した。今いくらするんだろうと調べたら、えらく
高かったw
投稿: ⑦パパ | 2018年3月27日 (火) 12時18分
「⑦パパ」様
コメント有り難う御座いました。
イヤーッ! すごく気前のいい話で羨ましい限りです。貰った人たちは本当にラッキーでしたね。
投稿: イライザ | 2018年3月27日 (火) 21時02分
...ウォーターマンに我がセンサー反応→さみだれコメント許されて...
『お役所の掟』がヒットの頃→『SPA!』に作者ともどもその万年筆が→ ! →すぐさま色違いを購入。が、しばらくして飽きてしまい、今はシェーファーのみ。('70年代初め『暮しの手帖』に”チープシックの万年筆”とかと→それが出会い→さすがに今はチープでないものを)
小田実の小説『現代史』でヒロインはシェーファーの万年筆を使っている。
きっとオダ・マコもご愛用とサインを頂戴した際たしかめた→ !→何度目かの時→紫がかったblueのインク!→こういう色があったとは→以来この色いちず→turquoise (前はpeacock blue)も気に入ってる。
投稿: されど映画 | 2018年3月28日 (水) 09時59分
「されど映画」様
コメント有り難う御座いました。
インクの色と言えば、梓みちよの『メランコリー』には、「緑のインク」が出てきましたね。これが英語では、turquoiseなのでしょうか。
投稿: イライザ | 2018年3月28日 (水) 16時02分