トランプ大統領とキム委員長の会談 --北東アジア非核兵器地帯条約に結び付くか?――
--北東アジア非核兵器地帯条約に結び付くか?――
韓国のムン・ジェイン大統領特使として北朝鮮を訪問してキム・ジョンウン労働党委員長との会談を行った韓国大統領府のチョン・ウィヨン国家安保室長は、その後訪米し、ワシントンでトランプ大統領と面会しました。その際、キム委員長がトランプ大統領と早期に会談したいとの意向を持っていることを伝え、トランプ大統領は、その提案に同意、5月までにはトランプ・キム会談が実現することになりました。
世界平和実現のためには大歓迎すべきことですが、その会談の内容がどうなるのかが気になります。
それに関しては、一昨年のアメリカの大統領選挙中にトランプ候補は「北と会っても良い」との意向を示していましたので、大統領に選ばれた後、北と会う場合にどんなシナリオが考えられるのか、合理的に双方が合意できる点はどの辺りなのかを考えて見ました。その結果、北東アジア非核地帯条約こそ、この二人がお互いを尊重しつつ、対等な立場で合意するのに最も説得力があると考えられましたので、その趣旨をトランプ大統領への手紙として、ホワイト・ハウスに送りました。
この手紙がトランプ氏の目に留まる可能性は少ないだろうとは思いましたが、世界平和のために、また暴力が社会の指導原理になることを防止するために、少しでも可能性のあることを最後まで諦めずに実行することも大切だと考えたからです。幸いにもアメリカのメディアでも一部を取り上げてくれました。
そして今回は、この手紙の中で提案しているシナリオの最初の部分が実現したということですので、残りの部分についても少しは期待をしても良さそうです。その手紙を再度御披露した上で、皆さんにもこのシナリオが合理的かつ現実的であることを御理解頂ければと思います。
なお、この手紙の中で提案している「北東アジア非核地帯」という考え方は、ピース・デポ、非核議員連盟、核軍縮・不拡散議員連盟(PNND)、核兵器のない世界を目指す議員連盟(民進党非核議連)、民主党、立憲民主党、長崎市、世界宗教者平和会議等、多くのNGOや平和活動家の皆さんが提唱し広めてきたものです。トランプ氏そしてキム氏が合理的、現実的な選択肢を選んでくれることを祈りつつ、昨年のブログの記事を以下紹介します。
[2018/3/10イライザ]
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今年の元旦、わたしは「2018ノーベル平和賞は穴馬はトランプだ!」と予想し、街頭でもその見解を披露していましたが、本当になるかもしれません。びっくりしています。
投稿: hiroseto | 2018年3月10日 (土) 18時50分
「hiroseto」様
コメント有り難う御座いました。
そんなことになると良いのですが--。
もしそうなると、トランプ大統領だけではなくキム委員長も一緒かもしれません。
投稿: イライザ | 2018年3月11日 (日) 19時18分