広島県被団協(坪井直理事長)「2018年新年代表者会議・新春のつどい」開催
広島県被団協(坪井直理事長)「2018年新年代表者会議・新春のつどい」開催
一昨日(2月7日)午前10時から「広島県原爆被害者団体協議会」(坪井理事長)が毎年開催している「新年代表者会議及び新春のつどい」が、広島平和ビルで開催されました。
県北では「大雪が降る」という気象状況で当日になって10人ぐらいの欠席の連絡があったようですが、それでも厳しい寒さを乗り越えて、60名余の被爆者、被爆二世が参加する中での開会となりました。
前田事務局長の司会で始まった会議は、黙とうの後、体調不良で欠席となった坪井理事長のメッセージが紹介されました。「皆さん。ハートは熱く、頭はクールに 共に手を取り合って生き抜きましょう。」締めくくりの言葉です。
続いて箕牧副理事長からのあいさつ。「現在、副理事長は4名いますが、いずれも体調不良などで私しか参加していません。」という言葉。被爆者の高齢化が危惧される現状を反映した言葉で始まりました。続いて昨年の被爆者に希望を与えた「核兵器禁止条約の成立」「ICANのノーベル平和賞受賞」などを評価した後、一転してこのブログでもここ数日紹介しているアメリカの核態勢見直し(NPR)を厳しく批判するとともに、それへの支持を表明した日本政府の姿勢に対し厳しい批判。そして「こんな世界の動きを見ていると、残念ながら私たち被爆者が、生きている間には『核兵器廃絶』は実現しないのではないかとさえ思わざるを得ない状況です。でも、負けるわけにはいきません。ヒバクシャ国際署名など全力で取り組みましょう。」と参加者に呼びかけました。
その後来賓からのあいさつ。私も、広島県原水禁を代表して参加をし、あいさつをさせていただきました。「被団協は、『核兵器廃絶』と『被爆者援護』を運動の両輪としてこられました。原水禁も同じ理念を持って、ともに協力しながら、一緒に努力してきました。一人でも多くの被爆者の命があるうちに、なんとしても『核兵器廃絶』を実現させなければなりません。そのためにも『ヒバクシャ国際署名』を成功させるために、原水禁としても全力で取り組みます」と。私が、過去の歴史の触れるのは、多くの先達たちの努力があって今があることをけっして忘れてはならないという強い思いがあるからです。
ところで会場の様子を見て気づいたことがあります。今までになく、女性被爆者と被爆二世の参加が多くなっているなということです。ちょっとした雰囲気の違いを感じました。そして、もっと大きな違いは、机の配置が従来のスクール形式から、テーブル形式に代わったことです。「せっかく集まってもなかなか参加者同士の話ができない」という反省から、今年は、参加者がそれぞれの悩みや思いを率直に意見交換できるようにと工夫された机の配置になったようです。
1990年代前半から、いろいろの立場で、この年初めに開催される「新春につどい」に何度も参加していますが、こんなことを感じたことは、今年が初めてです。
私たち来賓は、この交流・意見交換の場には参加することはできませんでしたので、その様子を具体的にお知らせすることはできないのが残念ですが、きっと良い交流・意見交換ができたものと思っています。
今年も、「広島県被団協の皆さんとともにがんばろう」と決意を新たにした一日になりました。
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