2018新年互礼交流会 ――弾いて、歌って、踊って、唸って楽しく♪―
2018新年互礼交流会
――弾いて、歌って、踊って、唸って楽しく♪―
今年も、ひろしま音楽芸能文化懇話会主催の新年互礼交流会が、アークホテル広島南駅前で、開かれました。この会を主宰する上村和博さんは、このブログでも何回か取り上げさせて頂いています。昨年は、2017新年互礼会開催時に、そしてその前には、二葉あきこ歌碑建立一周年記念イベントの際にも登場して頂きました。
上村さん挨拶
二葉あきこさんは、多くの方も御存知だと思いますが、広島の生んだ歌謡界の大スターです。上村さんは二葉さんの歌碑建立のためにリーダーとして活躍されましたが、それだけではなく、音楽や芸能の分野を中心に、多くの方々の活躍の場を拓き若手を育成するという、縁の下の力持ち的な役割を長く務めて来られました。
今年も120人以上の参加者が、一日たっぷりと音曲の世界を展開してくれて、楽しい一時を過すことができました。そして、今まで私の胸の中で何となく「未解決問題」の中に振り分けていたことに、「なるほど」と納得できる答が見付かりました。
そのためにも、まずは今年の会のメイン・ゲスト浪曲師の真山隼人さんの紹介が必要です。隼人さんは、真山一郎の孫弟子です。真山一郎の名前を憶えている方もだんだん少なくなってきていますが、浪曲師としてまた「演歌浪曲」とも呼ばれたジャンルを立ち上げ一派を率いたことで有名です。従来の浪曲は、曲師として三味線の伴奏で語るのが定番だったのですが、真山はオーケストラ伴奏のみで浪曲を語ったのです。
隼人さんの演目は『刃傷松の廊下』でしたが、浪曲としてもまた歌としても真山一郎の十八番の一つです。「刃傷松の廊下」は、映画にもなっていますので、ストーリーは皆さん御存知だと思います。浪曲ですから当然映像はありません。また伴奏は三味線を復活させ、沢村さくらさんが担当、真山流の『刃傷松の廊下』ではありますが、真山隼人さんの若さも十分に生かされ、聞き応えのある「古典芸能」の一場を作ってくれました。
真山隼人さんと沢村さくらさん
映画や舞台でも必ず使われる、一夜での畳替えや大紋立烏帽子に着換えるシーンなど、浪曲や講談を通して伝わる迫力にも改めて気付かせてくれました。
その真山隼人紹介の弁が最初にあったのですが、その中で上村さんについての「未解決問題」が解決したのです。実は、上村さんはとても歌の上手い方です。最近はあまり歌われませんが、以前、何曲か聞かせて貰った時には、プロかと思うくらい別格の歌唱力でした。とにかく強烈な印象が残っています。「何故こんなに上手いのか?」というのが当時からの疑問だったのです。この日に上村さんが披露してくれたのは、彼が実は真山一郎の弟子だったこと、そして芸名が「真山二郎」だったことです。プロかと思ったのは失礼な話で、プロだったのです。
しかし、ジャーナリストとしての道を捨てることはなかった上村さんの人生を、出来れば若い人も交えて一度ゆっくりと聞かせて頂きたいと思いました。私たちの糧になることは間違いないはずです。
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コメント
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お忙しいところ寒い中お越し下さり、心温まる激励のご挨拶、素晴らしい歌声を届けて頂きありがとうございました!歌がお上手になられたですねと好評でした。
投稿: | 2018年2月 3日 (土) 11時24分
コメント有り難う御座いました。
いつも、とても楽しい会になるのは、やはり上村さん、いや、真山二郎さんのお人柄そして実力故です。弟子入りするのにはどうすれば良いのでしょうか。
投稿: イライザ | 2018年2月 3日 (土) 11時56分