電気温水器の凍結防止 ――浴槽の残り湯が必要?――
電気温水器の凍結防止
――浴槽の残り湯が必要?――
田舎住まいだと都市ガスは使えませんので、ガスを使うならプロパンガスですし、全部薪でという訳にも行きません。一番横着なのは電気ということになり、風呂場や台所のお湯も電気温水器のお世話になります。
熱効率、環境への負荷等、問題はありますが、新築ならともかく価格まで考えるとこのくらいの妥協は必要です。もっとも夏場はクーラーなしで過せますので快適ですし、冬の室内暖房は石油ファンヒーターですが、最近のモデルはずいぶん進化していますので便利に使っています。
でも特に今年の冬の寒さで、水道管の凍結、そして温水器の凍結にも注意が必要になりました。外に出ている配管には凍結防止ヒーターを取り付けて貰っていますので、問題はありません。
でも、温水器の本体の方の対策も必要なはずです。断熱はしてあるはずなのですが、かなり大きいものが外気に触れているのですから。
引っ越した時に説明は受けていたのですが、改めて「取説」で確認です。
「入浴後、排水せずにおふろのお湯を残しておくと自動で残り湯を継続的に循環して凍結予防を行います」と書いてあります。そして、下の図には、どのくらいの量のお湯を残しておくと自動的に循環するのかの説明があります。保温のための運転はしないで、単にお湯を循環させるということだという説明もあります。
この通りに、お湯を残しておいたのですが、それは、お湯を残しておかないと凍結防止のメカニズムが起動しないと思い込んでいたからです。でも、今回、この「囲み」の下にある「ポイント」まで丁寧に読んで吃驚です。
上から3行目「浴槽に水がない状態でも凍結予防運転は作動する」と書いてあるではありませんか!!!!
良く読むと、取説の中に、浴槽にお湯がないと凍結予防運転はできない、とは書いてありません。でも図まで示して、浴槽アダプターの中央から10センチの深さでお湯を残しておくように、という指示があれば、お湯がないとこの機能は使えないと思いますよね。
そして、誤って、あるいは普通に浴槽のお湯を流してしまった場合、寒い日ならもう一度浴槽に湯を張るでしょう。つまり、必要ない場合にも浴槽にお湯を貯めるように仕向けられているとしか思えません。それは余分な電気代が掛るということなのですが、何もそこまでして電気を使わせなくてもと思うのですが―――。
最後にもう一点。浴槽に次の日までお湯を残しておくと、ついつい節約のために「追い炊き」しようという気になりますよね。でも、浴槽内の細菌数はすごく増えているはずですから、健康面からも問題視すべきなのでは? その点についても、細かい字で「注意してある」から大丈夫ということなのでしょうか?
[お願い]
文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。
コメント
« 忘年会の効用 ――認知症予防に効果的?―― | トップページ | サンタクロースは本当にいるのでしょうか? ――二つの証拠があります―― »
「住まい・インテリア」カテゴリの記事
- TP-LINKの爆速ルーター ――Archer AX73Vは、3倍の速さです―― (2023.11.01)
- 扇風機から石油ファンヒーターに ――夏から冬に一日で衣替え―― (2023.10.05)
- 屋根の修理が終りました ――これで当分、雨の日の苦労から解放されます―― (2023.09.19)
- 倉庫の屋根の応急手当 ――取り敢えずは、安心です―― (2023.06.10)
- 倉庫の整理を始めました(2022.10.04)
「言葉」カテゴリの記事
- 投下責任の「棚上げ」と米政府、広島市・市長そして外務省 ――「本音が出ると大問題」を回避―― (2023.10.01)
- アメリカを見ずに広島は語れない ――「パール・ハーバー」⇒原爆という「岩盤的」信念を守りたい人々―― (2023.09.25)
- 加藤友三郎の高潔さ ――名誉・権力・金・地位等とは無関係―― (2023.07.08)
- 断酒の障害が分りました ――甘い言葉でした―― (2023.07.04)
- メモワール作成のためのインタビューでした ――30年も前を思い出して懐かしく楽しい一時になりました―― (2023.07.02)
「環境」カテゴリの記事
- 日曜日に消防訓練 ――御苦労様です―― (2023.06.27)
- Unfold Zero (ゼロへの展開) の署名運動に協力して下さい(2022.10.13)
- 台風14号の爪痕(2022.09.20)
- 久し振りに雉のお出ましです(2022.09.14)
- 「雨にも負けず」(2022.06.12)
「生活」カテゴリの記事
- 扇風機から石油ファンヒーターに ――夏から冬に一日で衣替え―― (2023.10.05)
- ウォーキングの途中で見る花 ――平地よりは寒い地域です―― (2023.10.04)
- 今年もコスモスがきれいに咲きました ――政治も同じように、手を掛けなくてもきれいになると良いのですが―― (2023.10.02)
- マウスを快適に使うために ――ドンピシャの「リスト・レスト」は百均で売っていました―― (2023.09.21)
- 4年振りの敬老会に参加しました ――高齢化社会の現実についても考えさせられました―― (2023.09.18)
「消費者」カテゴリの記事
- 新幹線もスマホをかざすだけで乗れるようになりました ――モバイルSuicaのお蔭です―― (2023.05.06)
- Uber Eatsを名乗った詐欺メール ――用心しましょう―― (2023.04.20)
- フェラーリからの調査結果が届きました ――お詫びの言葉は一言もありませんでした―― (2023.02.18)
- 好きなものが消えて行く ――「一つの物にこだわらない」が答かも―― (2023.02.06)
- 日本が壊れて行く? (1) ――「異次元」の違和感が広がっている―― (2023.01.27)
「健康」カテゴリの記事
- 断酒の障害が分りました ――甘い言葉でした―― (2023.07.04)
- 広島大学病院YHRPミュージアム ――かぼちゃの作品が沢山あるユニークな美術館です―― (2023.06.30)
- H君を偲ぶ会 ――没後3年、80人が集いました―― (2023.02.27)
- 成田発言のおぞましさ検証 ――立ち止まって考え始めたら、怒りで震えが止まらなくなりました―― (2023.02.24)
- 「ヒロシマ」が壊れて行く? (1) ――反論を期待しつつ書いています―― (2023.01.08)
コメント
昔の給湯器は凍結防止のために水抜き頑張れあったと思います。でも最近の給湯器は、温度センサーで自動で暖めて凍結を防止してくれますから便利ですね。
その凍結防止には、電気だと熱線を使いガスだとガスを使うようですから、それなりのコストはかかるのでしょうね。
それを残り湯を使うのなら、ポンプの作動だけの電気代だから安いのではないでしょうか。
お風呂の残り湯で洗濯される人には、一石二鳥ですね。
お風呂の雑菌が心配なら、24時間風呂の電気器具なら殺菌処理もします。
冬は冷たい水からお湯を沸かすから光熱費が高くなるので、もしかしたら残り湯を使う24時間風呂の電気器具の方がコストは安いかもしれませんね。
ところで、私は風呂の残り湯が水洗トイレで使えれば、下水道代が安くなるのになと思ってます。
節電同様、トイレの節水性能も上がっており、かつては一回で20リットル使っていたものが、6年前に付けた我が家の「超節水トイレ」では6リットル、今では3リットルというものまであるようです。
また、シャワーだと1分あたり数リットルくらいですが、浴槽だと2-300リットル使いますから、日本では残り湯の有効利用は重要ですね。
「やんじ」様
コメント有り難う御座いました。
取説の説明が矛盾していて、浴槽にお湯を残しておかないと、凍結予防運転はしてくれないのかが、大疑問だったのですが、ネットに答がありました。
お湯が残っていなくても「ふろ自動運転」のスイッチが切れていれば、凍結予防運転は始まります。でも、残り湯があるかないかをモニターしているようで、残り湯がないと、その時点で、凍結予防運動が止まるということらしいです。
「一度だけは作動」の「一度だけ」をネグってしまったので、意味が分らなくなったのだと思います。
取説の書き方については、80年代頃、市場がグローバルになった時、さんざん議論したはずなのに、未だに理解不能なものが出回っていることが不思議です。
「工場長」様
節水、節電どちらも大切ですが、水道料金と電気料金を比較すると、電気料金の方が高いのが普通のような気がします。我が家がそうだからそう思うだけなのかもしれませんが。でもその結果、電気料金節約優先になるのでしょうか。
しかし、恐らく工場長さん宅では、水道料金の方が高いのですよね。
« 忘年会の効用 ――認知症予防に効果的?―― | トップページ | サンタクロースは本当にいるのでしょうか? ――二つの証拠があります―― »
昔の給湯器は凍結防止のために水抜き頑張れあったと思います。でも最近の給湯器は、温度センサーで自動で暖めて凍結を防止してくれますから便利ですね。
その凍結防止には、電気だと熱線を使いガスだとガスを使うようですから、それなりのコストはかかるのでしょうね。
それを残り湯を使うのなら、ポンプの作動だけの電気代だから安いのではないでしょうか。
お風呂の残り湯で洗濯される人には、一石二鳥ですね。
お風呂の雑菌が心配なら、24時間風呂の電気器具なら殺菌処理もします。
冬は冷たい水からお湯を沸かすから光熱費が高くなるので、もしかしたら残り湯を使う24時間風呂の電気器具の方がコストは安いかもしれませんね。
ところで、私は風呂の残り湯が水洗トイレで使えれば、下水道代が安くなるのになと思ってます。
投稿: やんじ | 2017年12月23日 (土) 13時32分
節電同様、トイレの節水性能も上がっており、かつては一回で20リットル使っていたものが、6年前に付けた我が家の「超節水トイレ」では6リットル、今では3リットルというものまであるようです。
また、シャワーだと1分あたり数リットルくらいですが、浴槽だと2-300リットル使いますから、日本では残り湯の有効利用は重要ですね。
投稿: 工場長 | 2017年12月24日 (日) 08時03分
「やんじ」様
コメント有り難う御座いました。
取説の説明が矛盾していて、浴槽にお湯を残しておかないと、凍結予防運転はしてくれないのかが、大疑問だったのですが、ネットに答がありました。
お湯が残っていなくても「ふろ自動運転」のスイッチが切れていれば、凍結予防運転は始まります。でも、残り湯があるかないかをモニターしているようで、残り湯がないと、その時点で、凍結予防運動が止まるということらしいです。
「一度だけは作動」の「一度だけ」をネグってしまったので、意味が分らなくなったのだと思います。
取説の書き方については、80年代頃、市場がグローバルになった時、さんざん議論したはずなのに、未だに理解不能なものが出回っていることが不思議です。
投稿: イライザ | 2017年12月24日 (日) 12時48分
「工場長」様
節水、節電どちらも大切ですが、水道料金と電気料金を比較すると、電気料金の方が高いのが普通のような気がします。我が家がそうだからそう思うだけなのかもしれませんが。でもその結果、電気料金節約優先になるのでしょうか。
しかし、恐らく工場長さん宅では、水道料金の方が高いのですよね。
投稿: イライザ | 2017年12月24日 (日) 20時54分