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2017年10月30日 (月)

『狂おしき真夏の一日』 ――喜劇も楽しくて良いものですね――


『狂おしき真夏の一日』

――喜劇も楽しくて良いものですね――

 

三枝成彰さんのオペラ『狂おしき真夏の一日』は、作曲者御本人の言葉によると、モーツァルトの『フィガロの結婚』へのオマージュです。(『フィガロの結婚』の原題は『狂おしき一日、あるいはフィガロの結婚』)

 

             

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開演前の大ホール

 

でも、オペラというと人気のあるのは、やはり悲恋の物語が多いような気がするのですが、三枝さんが今回、喜劇を書きたいと考えたのには、これを「最後のオペラ」にしようという決意があったようですし、となると、ヴェルディの最後の歌劇が喜劇『ファルスタッフ』に倣って喜劇を、という思いからの結論だったそうなのです。

 

台本: 林真理子、演出: 秋元康、美術: 千住博、指揮: 大友直人という豪華な顔ぶれによるオペラですし、キャストも実力のある歌手ばかりですので、とにかく十分楽しめました。

 

これほどの大作を、音楽的な面を中心に手短に紹介できるだけの力のないことをとても残念に思っていますが、「ヒロシマ」との関連で気の付いたことを一つお伝えできればと思います。そのためにも、この物語のあらすじをお読み下さい。プログラムの中に要領良くまとめられたものがありますので、それを写メしました。クリックすると大きくなりますので、お読み頂ければ幸いです。

 

 

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「ヒロシマ」との関連は、このオペラの最後の言葉「世の中はいいようにまわっている」から、フロイド・シュモー氏を思い出したことにあります。

 

シュモー氏は、2001年に106歳で亡くなりましたが、広島市の特別名誉市民でした。それは、広島市民からは「シュモーの家」と呼ばれた住宅を自らの手で建設し広島市民に贈ったことがきっかけだったのですが、私の奉職していたタフツ大学が1982年に名誉博士号を差し上げた時、私の問に答えてくれた時の言葉と同一線上にあったからです。

 

核兵器や環境問題というグローバルな課題を抱えている人類が、本当にこれらの問題を解決することができるのか、という疑問だったのですが、シュモー氏の言葉は、「これまで人類は、大きな問題を抱えながらそれでも存続し続けてきた。これからも同じように、難しい問題でも乗り越えることができるだろう」でした。

 

当時、まだ若かった私にはその意味が十分理解できませんでした。それについては稿を改めて説明したいと思いますが、最近になって、シュモー氏と同じことを言っている自分に気付くことがあります。私と同年齢の三枝さんも、人間について、あるいは人類について、肯定的・楽観的な思いを持っているのかもしれない、つまり、シュモー氏をはじめ多くの先輩たちと同じような心境に到達するだけ年取ったのかもしれません。

 

 

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