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2017年9月 4日 (月)

これでは知事失格、退場ですよ、小池さん! ――それとも、世界の目が朝鮮人犠牲者に向くようにするため?――

これでは知事失格、退場ですよ、小池さん!

 

――それとも、世界の目が朝鮮人犠牲者に向くようにするため?――

 

91日の「防災の日」は、1923(大正12)91日に起きた関東大震災に由来しています。今年の91日がこれまでとは違う形で注目されたのは、43回を迎える「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典」に、小池百合子・都知事や山本亨・墨田区長が追悼文を送付しないと決めたからです。

 

その理由として小池知事が挙げたのは、310(1945年の東京大空襲の日)91日に東京都慰霊堂で毎年営まれる「遭難者慰霊大法要」に都知事が出席すること、そして、「関東大震災で犠牲となられた全ての方々への追悼の意を表し、全ての方々への慰霊を行なってきた」ので、その中の特別な人たちへの追悼も含まれる、というものでした。さらに、「民族差別という観点というよりは、災害の被害、さまざまな被害によって亡くなられた方々に対しての慰霊をしていくべき」だとも言っています。

 

集合論の演習問題の解答としても問題はありますが、一応、誤りではないとも解釈できます。しかし、都知事としては問題があります。敢えて「失格」あるいは「退場」という言葉まで持ち出して問題提起をしているのは、世界の趨勢が「国家」から「都市」へと舵を切りつつあるときに、周回遅れだけではなく、「逆走」していることをアピールしたいからです。

 
 
Photo
  

版権: <a href='https://jp.123rf.com/profile_freehandz'>freehandz / 123RF 写真素材</a>

 

この点について書き始めるときりがありませんので、良く知られた「箴言」や法律を援用しながら、ポイントを絞りたいと思います。

 

まず、国家と都市との違いです。ここが一番面白いところなのですが、今回は簡単に、地方自治法を引用して、法律がその違いの一部をはっきりと規定している事実を確認します。以後、お役所言葉の「自治体」の代りに「都市」という言葉をできるだけ使うようにしますし、「東京都」と「都市」も混乱のない範囲で同一視します。

第10条  市町村の区域内に住所を有する者は、当該市町村及びこれを包括する都道府県の住民とする。

 住民は、法律の定めるところにより、その属する普通地方公共団体の役務の提供をひとしく受ける権利を有し、その負担を分任する義務を負う。

つまり、日本国民の中には外国人は含まれませんが、都民、あるいは市民の中には外国人も入るということですし、都政・市政の恩恵も受ける権利があるということです。(負担の義務も果さなくてはならないことは勿論です)。だからこそ、広島市をはじめ、多くの都市の住民投票条例では、外国人も一票投じられるような規定になっているのです。もっとも、国のレベルになれば外国人の人権を軽く見て良いという意味ではありません、念のため。

 

とは言え、どの都市でも外国人の数は多数派ではないでしょうし、差別の対象としての外国人も少数派です。しかし、少数派であるが故に、その権利を侵害して良いことにはなりませんし、権利の侵害が起き易いことを考えれば、行政としては特に外国人の権利を守るために力を入れる必要のあることは自明の理です。しかし、それだけでは十分ではありません。リンカーンはもっと過激に少数派の権利を守れ、と私たちに檄を飛ばしています。

 

もし、多数派がその数の力だけによって、憲法で保障された少数派の持つ権利を奪うようなことがあれば、それは、道義的には革命を正当化する。その権利が基本的な物であればなおさらだ。(第一次就任演説)

 

その少数派の権利が関東大震災後には、多数派によって (とは言え、多数派の中では少数派であったことを信じたいのですが) 残虐な形で蹂躙されたのですから、未来永劫その過ちが繰り返されないように努力するのは当然です。それは、広島・長崎の被爆者たちの願いである「こんな思いを他の誰にもさせてはならない」と軌を一にしています。

 

過去のマイナスを繰り返さないためには、過去をきちんと記憶しそこからの教訓を生かさなくてはなりません。ハーバード大学の哲学者だったジョージ・サンタヤーナは次のように言っています。

 

過去を記憶できない者は、その過去を繰り返す宿命を背負わされる。

 

時が経つに連れて、人間の記憶は薄れて行きます。東京オリンピックの3年後には、100周年を迎える関東大震災ですが、私たちが何もしなければ、震災後の混乱の中で虐殺された多くの朝鮮人についての記憶も薄れて行きます。そんな時間の流れに拍車を掛けるのではなく、未来の都民が同じような被害を受けないよう、しっかりと当時の記憶を次の世代に手渡すのが、都市のリーダーの役割なのではないでしょうか。

 

国家としての立場とは違って、都市の役割は市民・都民の生活を一番大切にすることにあります。その都市の使命と直結しているこんな簡単な理屈が分らないのでは、「都知事失格・退場!」と言われても反論できないでしょう、小池さん。

 

でも、もしかして―――。こんな形での論争を起こすことで、日本だけでなく、世界の人々の目が、今という時に、関東大震災後の朝鮮人の虐殺に注がれることになるよう、自らへの厳しい批判が起る道を選んだのだとしたら、「小池さん、お主も相当の悪(わる)よのう!!

 

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もっともっと言ってください。

2005年郵政選挙でわが豊島区・東京10区に
刺客・落下傘候補として、いえ、ブルドーザー、
いえいえ、キャタピラ戦車のごとく押し寄せて来て、
小林興起氏を蹴散らせてしまいました。
”女性が輝く社会”の女性とは、望月衣塑子記者や
ぼうごなつこ(漫画家)さんのような方なのです。
にしても、これほどモロに→こちらに驚いています。
彼女の頭のなか→そんなもんでしょで驚きませんもの。

今回の件は、

なんとなくトランプ大統領のシャーロッツビルでの発言に似ていますね。

コメント有り難う御座いました。

小池百合子都知事の「政局」を重視する考え方は、小沢一郎、小泉純一郎との共通点ですし、「右翼」的発想は、石原慎太郎、安倍晋三以上かもしれません。それに「NO」を突き付けられるのは、生活・生命を基本に行動する市民です。


「シャーロッツビル」様

コメント有り難う御座いました。

両者に共通しているのは、「論理」を盾に本音を隠す「詭弁」ですね。野崎昭弘先生の『詭弁論理学』が参考になるかもしれません。

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2005年郵政選挙でわが豊島区・東京10区に
刺客・落下傘候補として、いえ、ブルドーザー、
いえいえ、キャタピラ戦車のごとく押し寄せて来て、
小林興起氏を蹴散らせてしまいました。
”女性が輝く社会”の女性とは、望月衣塑子記者や
ぼうごなつこ(漫画家)さんのような方なのです。
にしても、これほどモロに→こちらに驚いています。
彼女の頭のなか→そんなもんでしょで驚きませんもの。

今回の件は、
なんとなくトランプ大統領のシャーロッツビルでの発言に似ていますね。

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小池百合子都知事の「政局」を重視する考え方は、小沢一郎、小泉純一郎との共通点ですし、「右翼」的発想は、石原慎太郎、安倍晋三以上かもしれません。それに「NO」を突き付けられるのは、生活・生命を基本に行動する市民です。

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両者に共通しているのは、「論理」を盾に本音を隠す「詭弁」ですね。野崎昭弘先生の『詭弁論理学』が参考になるかもしれません。

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