野党共闘を求めるアピール ――28日解散で「国難」を「木っ端微塵」にしよう――
野党共闘を求めるアピール
――28日解散で「国難」を「木っ端微塵」にしよう――
忖度外交の王者安倍総理が、帰国後すぐ「国難解散」を宣言しました。御本人は気付いていないようですが、今我が国が直面している「国難」は安倍政権以外にはありません。その「国難」を「木っ端微塵」にすることになる選挙なのですが、「云々」を「でんでん」と読む総理大臣は、「木っ端微塵」が分らずに「突破」と言ってしまった、という顛末のようです。
でも、「国難」を「木っ端微塵」にするため、野党は頑張らなくてはなりません。最悪の小選挙区制度ですが、その小選挙区でも勝つためには、野党が共闘しなくてはなりません。憲法を守り、改憲派阻止、核兵器禁止条約の批准を政府に迫る政権の樹立が目標ですが、当面は各選挙区で候補を一人に絞ることを最優先すべきでしょう。この点については、数日前にも取り上げましたが、昨日は、野党の3党に協力依頼に行ってきました。その後、県政記者クラブで記者会見を開きました。
まず、アピール文を掲げます。
立憲主義野党の共闘を求めるアピール
安倍晋三首相は、9月28日召集の臨時国会冒頭に衆議院を解散すると表明しました。森友学園・加計学園疑惑や陸上自衛隊の日報隠し問題で、野党が憲法53条に基づく臨時国会の早期召集を要求したのに、3カ月間も放置した挙句、所信表明演説も野党の代表質問も行わず、一切の審議をしないで解散するというのです。この解散は、国政を私物化するだけでなく、憲法において「国権の最高機関」と定められた国会の審議を否定し、立憲主義と民主主義を破壊する暴挙です。
安倍政権は、これまでも「解釈改憲」によって集団的自衛権行使を容認し、憲法違反の特定秘密保護法や安保法制、共謀罪法を次々と強行可決して成立させ、一貫して戦争する国づくりを進めてきました。また今回の解散総選挙では憲法9条に自衛隊を明記して改憲することを選挙公約とする方針であると報道されています。この選挙で改憲勢力に3分の2の議席を許せば、憲法の平和主義は最大の危機を迎えます。
さらに、現在、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のミサイル発射や核実験をめぐり米朝が核戦争を引き起こしかねない危機的状況にあります。私たちは、被爆地の市民として、戦争と核兵器の使用は絶対に避けなければならず、これを根本的に解決するには朝鮮半島の非核化と朝鮮戦争の終結・米朝平和協定締結が必要だと考えます。そのために、わが国は、米朝に対して外交交渉による解決を促すとともに、米国の「核の傘」から脱して核兵器禁止条約に参加するべきです。
以上のことから、私たちは、来る総選挙において立憲主義によって立つすべての野党に対し、次の3項目に取り組むことを要請します。また、自由と民主主義、平和を愛する広島の市民は、戦争する国づくりに反対するため、立憲野党候補が勝利するよう力を合わせ、安保法制の廃止と立憲主義の回復を求めて全力を尽くしましょう。
記
1、 立憲主義によって立つすべての野党は協力し、広島の各選挙区で候補者を一本化すること。
2、 安倍首相による9条改憲に反対すること。
3、 核兵器禁止条約の批准に取り組むこと。
2017年9月26日
呼びかけ人
秋葉忠利(前広島市長、ストップ!戦争法 ヒロシマ実行委員会共同代表)
石口俊一(弁護士、ストップ!戦争法 ヒロシマ実行委員会共同代表)
森瀧春子(核兵器廃絶をめざすヒロシマの会共同代表)
山田延廣(弁護士、ストップ!戦争法 ヒロシマ実行委員会共同代表)
このアピールは、安倍政権を最大の「国難」だと考えている上記4人の名前で出しましたが、多くの皆さんに賛成して貰えると信じています。昨日、協力要請のため民進党、社民党、共産党の三党にお会いしてきました。その他に新社会党そして自由党にも呼び掛けをしています。昨日お会いできたこれら三党の皆さんの感触は素晴らしいものでした。積極的に関わりたいとの思いが伝わって来ました。
ただし、具体的に各選挙区で候補を一本化するためには、微妙な調整が必要になります。困難さが付きまとう仕事ですが、最初から諦めるのではなく、自民・公明の与党と、改憲を推進する政党の議席を3分の2未満に抑えるという結果にするために、最後の最後まで「勝てる選挙」を作って頑張って貰いたいという思ます。
3政党への協力要請後は県政記者クラブで記者会見を開いて、私たちのアピールの趣旨を説明しました。
記者会見前の呼び掛け人(左から二人目が山田、三人目が秋葉)と
賛同する市民リーダーの皆さん
広島三区では、既に候補の統一化を進めるための市民連合が発足していますし、二区や六区でもその方向での市民の動きが活発化しているようです。このような動きを広げるために、皆さんにも各政党に働きかけて頂ければ幸いです。以下、政党の情報です。
民進党広島県総支部連合会 広島県広島市中区幟町3-1 第3山県ビル3F
☎ 082-221-0380
メールアドレス min.hiro@deluxe.ocn.ne.jp
日本共産党広島県委員会 〒730-0013 広島市中区八丁堀8-11 TEL(082)228-3366 FAX(082)227-8120
E-mail: jcph@nifty.com
社民党広島県連合 〒730-0017 広島市中区鉄砲町4-7-202
TEL.
082-221-2768
自由党広島県総支部連合会 〒722-0045 広島県尾道市久保 2-26-2
電話 0848-37-2100 FAX 0848-37-6868
新社会党の情報は追って掲載します。
立憲主義政党の共闘のため、私たちの声を上げましょう。
[お願い]
文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。
« 久し振りに酔心 ――定番料理を堪能しました―― | トップページ | 2017原水禁学校の開催決定 ――昨年と同じように充実した内容です―― »
「ニュース」カテゴリの記事
- #加藤友三郎 #英文冊子 #完成記者会見 を #中国新聞が記事に してくれました ――友三郎を理解する人の輪が広まります―― (2024.02.29)
- #間違った発音 の #オーバードース に #辟易しています ――#米酢 は #三種類 の読み方があるようですが―― (2024.01.31)
- #BSの3チャンネルで #能登半島地震 情報 ――#被災者 からの #要請 があるまで #何もせず ?―― (2024.01.11)
- #ダイハツ だけではない #自動車業界 の #検査不正 その他の #不正 ――#最優先 されるべき #ユーザー の #安全性 はどこに?―― (2023.12.22)
- #広島市の資料 には #教育勅語 は #「良いもの」 として引用されています ―― #稲田朋美 元防衛大臣発言と ほぼ同じです―― (2023.12.20)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- #政府の #愚民化政策が大問題 ――#同級生の投票行動から考える・第13回―― (2024.08.28)
- #災害を #ネタにする? ――#今更ですが シリーズ 2―― (2024.06.28)
- #企業・団体献金禁止 に #反対する #小沢一郎議員 ――文字通り #語るに落ちた―― (2024.05.23)
- #アメリカ の #臨界前核実験 に #抗議の座り込み ―― #これが #G7広島サミットの意味ですよ!―― (2024.05.21)
- #なぜ今 #公費負担 なのか ―― #公私混同 を #止めさせるため―― (2024.05.18)
「言葉」カテゴリの記事
- #ハワイ大学での講義 ―― #反戦・反核がテーマです ―― (2025.01.27)
- #内灘闘争の歴史を学ぶ ――#JR総連中国地方協議会第38回定期委員会2部―― (2024.10.06)
- #式典から排除 の #基準は何ですか? ――#誰の基準か #何が目的か―― (2024.09.01)
- #駐日大使 の #式典招待は ――#知って貰うため #友達になって貰うため―― (2024.08.31)
- #当事者意識は #なぜ広がらないのか ――#同級生の投票行動から考える・第9回―― (2024.08.20)
「平和」カテゴリの記事
- #ハワイ大学での講義 ―― #反戦・反核がテーマです ―― (2025.01.27)
- #内灘闘争の歴史を学ぶ ――#JR総連中国地方協議会第38回定期委員会2部―― (2024.10.06)
- #式典から排除 の #基準は何ですか? ――#誰の基準か #何が目的か―― (2024.09.01)
- #駐日大使 の #式典招待は ――#知って貰うため #友達になって貰うため―― (2024.08.31)
- #原水禁 #国際シンポジウム ――#2045ビジョン と #NoFirstUse #提案しました―― (2024.08.09)
「日本政府」カテゴリの記事
- #先制不使用 #実現のチャレンジ ―― #国連総会までは成功例があります ―― (2025.02.04)
- #日本政府抜きの核廃絶 #全ての自治体が #先頭を走る積りで (2024.12.15)
- #「原爆投下は合法である」と #日本政府は主張 #変えられるのか #変えられないのか (2024.12.14)
- #報道1930を視た方からの #質問に答える ――#「原爆投下は合法である」が #日本政府の一貫した主張―― (2024.12.13)
- #中間目標として採用するための条件 ――#締約国会議へのオブザーバー参加では?―― (2024.12.04)
「憲法」カテゴリの記事
- #袴田巌さん #再審無罪 ――#60年近くの闘い―― (2024.09.26)
- #ヒロシマの使命を #再確認しておこう ――#その時々の流れに押し潰されないように―― (2024.08.29)
- #政府の #愚民化政策が大問題 ――#同級生の投票行動から考える・第13回―― (2024.08.28)
- #原水禁 #国際シンポジウム ――#2045ビジョン と #NoFirstUse #提案しました―― (2024.08.09)
- #伊藤塾の伊藤真塾長にお会いしてきました ――#伊藤塾 #法学館 ともに #未来の司法を担う #若者の育成をしています―― (2024.07.21)
« 久し振りに酔心 ――定番料理を堪能しました―― | トップページ | 2017原水禁学校の開催決定 ――昨年と同じように充実した内容です―― »
コメント