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2017年9月

2017年9月30日 (土)

9月のブルーベリー農園その2

 

9月のブルーベリー農園その2

 

東広島市豊栄町にあるブルーベリー農園の9月の下旬の様子。標高が約400mあるので秋の訪れも早いようだ。

1

台風18.号が17日に四国の太平洋側を通過。次の日の18日は晴れた天気となり農園の古くからの友人それでも残っているブルーベリーの摘み取りにお見えになった。(918日)

 

2

赤とんぼもひときわ赤い。(9.18日)

3

たくさん用意している長靴を干して、新聞紙を丸めて中に入れて上からビニール袋をかぶせて片づける。(924日)

 

924日の農園の周囲の様子は

4

庭のキンモクセイ開花。辺りに香りが漂い、(924日)

5

ブルーベリー畑や庭にツルボの花が咲く。(924日)

 

6

富有柿。来月が収穫期。(924日)

 

7

ブルーベリー畑の上の山際にヒガンバナが咲く。(924日)

 

8

夕方、墓参りの折りに見る光景。林の中に秋の夕日が差し込みシダや草が輝く。(924日)

 

9

墓からの帰り道。まだ刈っていない田もある。(924日)

 

10

ススキの穂はまだ開いていない。ススキを切って持ち帰り自宅で活けて楽しむ。(924日)

2017930日 

社会福祉法人安芸の郷 理事長 遊川和良

 

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2017年9月29日 (金)

疑惑隠しの冒頭解散 許さない―街頭行動

安倍首相は、昨日臨時国会を召集しながら、所信表明演説も代表質問も行わないまま、衆議院を解散しました。この「疑惑隠しの冒頭解散」に抗議する街頭行動が、ストップ戦争法ヒロシマ実行委員会の呼びかけで、午後5時半から本通り青山前で行われました。

 

Photo

最初のアピールは、共同代表のひとり山田延廣弁護士。安倍首相の身勝手な解散を「森本加計隠しであり、私利私欲による解散以外の何物でもない」と厳しく糾弾するとともに「9条への自衛隊明記は、憲法の全面改正への道を開くことになる。これを止めるためには、安倍政権にストップをかけなければならない。そのための選挙に市民の力を結集しよう」と呼びかけました。

 

Photo_2

続いて同じく共同代表の秋葉忠利前広島市長。「突然の解散に厳しく抗議する。この解散には隠された背景がある。」と訴えながら、「安倍首相は、『国難突破解散』と呼んでいるが、確かに今国難が起きている。それは安倍内閣そのもの。まさに安倍国難を解除する選挙として臨まなければならない。」さらに「この数日の状況は、私たちの希望を打ち砕いている。私たちは『希望の党』の国難も排除しなければならない。」「日本新党ができて以来何が起こったのか。『小選挙区制の導入』だったではないか。それを誰が進めたのか。その背後には小沢の影があった。今の選挙制度では、国民の声を正しく反映することはできない。だからこそ、今回も何が起こるのかしっかりと考えておかなければならない」「今反安倍と言っていても、数を得れば、自民党と同じ政権。次に起こるのは改憲そのもの。ここを見据えて選挙に臨み、それを許さない候補者をきちんと応援することが大切。」と訴えました。

 

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その後、共産、社民、新社会党の代表が決意を述べ、自由党からのメッセージ紹介。当然のことと言えば当然のことですが、参加を表明していた民進党の姿は見えず。

壇上に、共同代表、各党代表がつなげた手を高々と掲げて道行く市民をアピール。

 

そのあと市民団体の代表二人がアピール。その一人として私もマイクを握りました。「戦争法の審議以来私たちは、毎月19日ここから市民の皆さんに訴えてきました。それは何より、『憲法違反の戦争法を強行成立させたことを決して忘れず、戦争させる国にしたいため』でした。このことを絶対に忘れるわけにはいきません。希望の党の誕生などで野党共闘が崩れてしまいましたが、あきらめることはできません。あの時の怒りをこの選挙で市民の力として表そうではありませんか。」

約1時間の行動は終了しました。

 

あれよあれよという間の東京での動きに翻弄されそうな気分ですが、あきらめてしまえば、もっともっと悪い結果が待ち受けていることを想像してほしいと思います。そして、今まさに一人ひとりの市民が何をすべきかが問われている正念場と言えます。これまで積み上げ培ってきた広島の市民運動の結集を終わらせないための行動がいま求められています。

 

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2017年9月28日 (木)

2017原水禁学校の開催決定 ――昨年と同じように充実した内容です――


2017原水禁学校の開催決定

――昨年と同じように充実した内容です――

 

 

2017年9月広島県原水禁常任理事会が開かれました。地道な活動報告もありましたが、今回の目玉は、「2017原水禁学校」の開催です。昨年に続いて二度目ですが、プログラムの基本は変えずに少し応用問題にも踏み込んだ感じです。

 

             

20170927_22_02_57_2

               

常任理事会

 

まず「将来の原水禁運動の担い手づくりを進めるため」という開催趣旨の下、今年も10月から2月にかけて月1回の日程で学習会を開催します。参加者としては、原水禁、平和運動センターの構成員の皆さん約80人を中心に、多くの市民の皆さんにも参加して頂けると良いのですが――。関心のある方は、このブログのコメントとして連絡先をお教え下さい。非公開にしますが、こちらから詳細をお知らせします。

 

日程ですが、次の表を御覧下さい。

 

開催日程

 

                                   
 

月 日

 
 

時間・会場

 
 

      内 容

 
 

1025()

 
 

18:30

 

自治労会館

 

 大会議室

 
 

「原水禁運動の歴史に学ぶ」

   講師:金子哲夫さん
 

 (広島県原水禁代表委員)

 

 

 
 

1125

 

()

 

フィールドワーク

 
 

13:0016:00

 

広島城・被服支廠

 

 

 
 

「被爆建物見学と被爆体験を聞く」

 

 

 
 

1213

 

()

 
 

18:30

 

自治労会館

 

 大会議室

 
 

「核兵器禁止条約と日本の役割」

  講師:秋葉忠利さん
 

(広島県原水禁代表委員)

 

 
 

127

 

()

 
 

15:00

 

自治労会館

 

 大会議室

 
 

「被爆二世裁判の意義と課題」

   講師:足立修一さん (弁護団)
 

 

 
 

29

 

()

 
 

18:30

 

 自治労会館

 

  大会議室

 
 

 「エネルギー基本計画と脱原発」

  講師:木原省治さん
 

 (広島県原水禁常任理事)

 

 

 

 

皆さんからの御連絡をお待ち致しています。

 

 

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2017年9月27日 (水)

野党共闘を求めるアピール ――28日解散で「国難」を「木っ端微塵」にしよう――


野党共闘を求めるアピール

――28日解散で「国難」を「木っ端微塵」にしよう――

 

 

忖度外交の王者安倍総理が、帰国後すぐ「国難解散」を宣言しました。御本人は気付いていないようですが、今我が国が直面している「国難」は安倍政権以外にはありません。その「国難」を「木っ端微塵」にすることになる選挙なのですが、「云々」を「でんでん」と読む総理大臣は、「木っ端微塵」が分らずに「突破」と言ってしまった、という顛末のようです。

 

でも、「国難」を「木っ端微塵」にするため、野党は頑張らなくてはなりません。最悪の小選挙区制度ですが、その小選挙区でも勝つためには、野党が共闘しなくてはなりません。憲法を守り、改憲派阻止、核兵器禁止条約の批准を政府に迫る政権の樹立が目標ですが、当面は各選挙区で候補を一人に絞ることを最優先すべきでしょう。この点については、数日前にも取り上げましたが、昨日は、野党の3党に協力依頼に行ってきました。その後、県政記者クラブで記者会見を開きました。

 

まず、アピール文を掲げます。

 

立憲主義野党の共闘を求めるアピール

 

安倍晋三首相は、9月28日召集の臨時国会冒頭に衆議院を解散すると表明しました。森友学園・加計学園疑惑や陸上自衛隊の日報隠し問題で、野党が憲法53条に基づく臨時国会の早期召集を要求したのに、3カ月間も放置した挙句、所信表明演説も野党の代表質問も行わず、一切の審議をしないで解散するというのです。この解散は、国政を私物化するだけでなく、憲法において「国権の最高機関」と定められた国会の審議を否定し、立憲主義と民主主義を破壊する暴挙です。

  安倍政権は、これまでも「解釈改憲」によって集団的自衛権行使を容認し、憲法違反の特定秘密保護法や安保法制、共謀罪法を次々と強行可決して成立させ、一貫して戦争する国づくりを進めてきました。また今回の解散総選挙では憲法9条に自衛隊を明記して改憲することを選挙公約とする方針であると報道されています。この選挙で改憲勢力に3分の2の議席を許せば、憲法の平和主義は最大の危機を迎えます。

  さらに、現在、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のミサイル発射や核実験をめぐり米朝が核戦争を引き起こしかねない危機的状況にあります。私たちは、被爆地の市民として、戦争と核兵器の使用は絶対に避けなければならず、これを根本的に解決するには朝鮮半島の非核化と朝鮮戦争の終結・米朝平和協定締結が必要だと考えます。そのために、わが国は、米朝に対して外交交渉による解決を促すとともに、米国の「核の傘」から脱して核兵器禁止条約に参加するべきです。

  以上のことから、私たちは、来る総選挙において立憲主義によって立つすべての野党に対し、次の3項目に取り組むことを要請します。また、自由と民主主義、平和を愛する広島の市民は、戦争する国づくりに反対するため、立憲野党候補が勝利するよう力を合わせ、安保法制の廃止と立憲主義の回復を求めて全力を尽くしましょう。

 

 

1、 立憲主義によって立つすべての野党は協力し、広島の各選挙区で候補者を一本化すること。

2、 安倍首相による9条改憲に反対すること。

3、 核兵器禁止条約の批准に取り組むこと。

 

2017年9月26日

 

呼びかけ人

秋葉忠利(前広島市長、ストップ!戦争法 ヒロシマ実行委員会共同代表)

石口俊一(弁護士、ストップ!戦争法 ヒロシマ実行委員会共同代表)

森瀧春子(核兵器廃絶をめざすヒロシマの会共同代表)

山田延廣(弁護士、ストップ!戦争法 ヒロシマ実行委員会共同代表)

 

このアピールは、安倍政権を最大の「国難」だと考えている上記4人の名前で出しましたが、多くの皆さんに賛成して貰えると信じています。昨日、協力要請のため民進党、社民党、共産党の三党にお会いしてきました。その他に新社会党そして自由党にも呼び掛けをしています。昨日お会いできたこれら三党の皆さんの感触は素晴らしいものでした。積極的に関わりたいとの思いが伝わって来ました。

 

ただし、具体的に各選挙区で候補を一本化するためには、微妙な調整が必要になります。困難さが付きまとう仕事ですが、最初から諦めるのではなく、自民・公明の与党と、改憲を推進する政党の議席を3分の2未満に抑えるという結果にするために、最後の最後まで「勝てる選挙」を作って頑張って貰いたいという思ます。

 

3政党への協力要請後は県政記者クラブで記者会見を開いて、私たちのアピールの趣旨を説明しました。

 

             

20170926_21_14_52

               

記者会見前の呼び掛け人(左から二人目が山田、三人目が秋葉)

賛同する市民リーダーの皆さん

 

広島三区では、既に候補の統一化を進めるための市民連合が発足していますし、二区や六区でもその方向での市民の動きが活発化しているようです。このような動きを広げるために、皆さんにも各政党に働きかけて頂ければ幸いです。以下、政党の情報です。

 

民進党広島県総支部連合会 広島県広島市中区幟町3-1 第3山県ビル3F

☎ 082-221-0380

メールアドレス min.hiro@deluxe.ocn.ne.jp

 

日本共産党広島県委員会 〒730-0013 広島市中区八丁堀8-11 TEL(082)228-3366 FAX(082)227-8120

E-mail: jcph@nifty.com

 

社民党広島県連合 〒730-0017 広島市中区鉄砲町4-7-202

TEL. 082-221-2768

 

自由党広島県総支部連合会 〒722-0045 広島県尾道市久保 2-26-2

電話 0848-37-2100 FAX             0848-37-6868

 

新社会党の情報は追って掲載します。

 

立憲主義政党の共闘のため、私たちの声を上げましょう。

 

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2017年9月26日 (火)

久し振りに酔心 ――定番料理を堪能しました――


久し振りに酔心

――定番料理を堪能しました――

 

 

不用意にテレビを点けると、どこかの局で必ず食べ物・レストラン・料理関係の番組を放映しています。昔と比べて、番組数は何十倍にも増えているのではないでしょうか。食べ物にはあまりこだわらないことを自覚しているが故に、私は「Z級グルメ」を僭称していますが、それでもテレビで美味しそうな寿司やステーキ、それにワインやお酒が出てくるシーンを見ると、やはり同じようなものを食べ、飲みたくなります。

 

先日はあるドラマの中で、「近江屋 数寄屋橋本店」という鉄板焼きの高級店でワインとともに俳優たちの食べるステーキが、想像を絶するような美味しさであることが伝わって来ました。それ以来、「次に外で食べるときにはステーキを」と思い詰めていましたが、その機会がやってきました。

 

恐らく数年振りの酔心なのですが、スタンダードなお店での夕食が心まで癒してくれることは良く知られています。暖簾を潜ってテーブルに着きメニューを見ると、なんということでしょう。「広島県産牛ステーキ定食」があるではありませんか。さらに、ビールはカープ優勝記念で半額でした。さいさき善しとビールを注文。それもアサヒの「氷点下のスーパードライ」です。

 

                 

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ことビールになると心が急いて、まず一口飲んでからの写真になってしまいました。そしてしばらくして届いたステーキ定食。

 

 

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家人が注文したのは、旬彩・酔心御膳です。

 

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注文してから釜飯に火を入れる、という伝統通り、20分ほどで釜飯が出てきました。

 

 

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テレビ番組の中に出てくる鉄板焼き屋さんのロケ地は、銀座うかい亭や六本木モンシェルトントンらしいのですが、酔心のステーキもなかなか良い味でした。もちろん釜飯ではこちらの方が本場です。

 

そしてコスパまで視野に入れると、久し振りの酔心は大満足の一時になりました。

 

 

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2017年9月25日 (月)

英語で見る夢 ――田英夫さんを懐かしく思い出します――


英語で見る夢

――田英夫さんを懐かしく思い出します――

 

 

昔よく見た夢の一つは空を飛ぶ夢でした。子どもの時だけではなく大人になってからも良く見ましたが、最近はあまり見なくなりました。手を翼のように広げて動かし、体の角度を変えることで方向やスピードが自由に変えられますし、どこにでも行けるので楽しい夢でした。夢の中で飛んでいるのは自分ですので、その姿は見えません。ネットで見付けた、飛ぶ男性のイメージから想像するとこんな感じなのかもしれません。

 

               

Photo

             

版権:robeo / 123RF 写真素材

 

もう一つ良く見た夢は、空港での乗り継ぎトラブルの夢です。出発ゲートが変ったり、時間が変更になって何とか間に合うケースなのですが、具体的なイメージでは昔の羽田空港、そしてニューヨークからボストンへの乗り継ぎの場合が多かったような気がします。

 

夢の中では、空港の係員やキャビン・アテンダントとのやり取りもするのですが、もちろん英語です。そして飛ぶ夢、空港の乗り継ぎだけではなく、私の見る夢の半分くらいは英語の夢だということに気付いたことがあります。

 

20年以上も前になりますが、そんな話をとても面白がってくれた人がいました。当時参議院議員だった田英夫さんです。元々は、TBSの人気報道番組のキャスターとして活躍しその後、社会党・社民党・その他護憲派のリベラル政党を立ち上げる等、市民派議員のリーダーとして活躍されました。特に、小選挙区制導入に反対するために超党派、つまり自民党の議員たちも仲間に加わっての活動で御一緒できたことは私にとっては貴重な経験でした。

 

政治家として尊敬してきた方ですが、頭のてっぺんから爪先まで「gentleman」つまり「紳士」という言葉がピッタリの方でもありました。

 

 

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参議院議員時代の田さん

 

ゴルフやスキーもお好きで、市民運動結集のためのイメージとして田さんが強調していた「南斜面の政治」がとても印象的でした。市民の作る政治は「南斜面」のように日が差し、明るさと希望に満ちている、そのイメージで市民運動を作って多くの人に集まって貰おうという呼び掛けです。

 

時代を先取りした政治感覚を共有できる人がもっと多ければ、田さんをリーダーとする大きな政治的な動きができたのだと思いますが、時代の変化は田さんの先見性に付いて行けなかったような気がしています。

 

田さんの先見性で思い出すのが、キャリーバッグです。海外旅行だけでなく、国内旅行でも今なら当り前になりましたが、私の使っていたのは、パイロット用のフライトバッグの時代です。スーツケースに滑車の付いた、しかも手で引くことのできるキャリーバッグが便利だと教えてくれたのが田さんです。

 

そして、私が英語で夢を見ることをとても面白がってくれたことも忘れられません。なじみのない人たちも交えた集まりでは、「アイスブレーカー」として、つまりその場の和やかさを作りだすために、「彼は英語で夢を見るんだよ」と話を切り出して、その場のぎこちなさを解消するネタに使ってくれていました。

 

田さんが亡くなられてから10年近くになりましたが、家人から「昨夜の寝言は英語だったよ」と言われるたびに田さんを懐かしく思い出しています。

 

 

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2017年9月24日 (日)

国際法違反が罷り通る国連で良いのか ――核を弄び危機を煽っているのは「核兵器禁止条約」に反対している国々――


国際法違反が罷り通る国連で良いのか

――核を弄び危機を煽っているのは「核兵器禁止条約」に反対している国々――

 

 

北朝鮮の核実験とミサイル発射が続き、李外相は太平洋上での水爆実験にまで言及しています。対してトランプ大統領の北朝鮮に対する言葉も激しさを増し、「火と嵐」が「タフさで不十分」との判断の下、国連演説では北朝鮮の「完全破壊」にまでエスカレートしました。安倍首相は、「虎の威を借る狐」よろしく、もっと「圧力」を掛けろとけしかけています。

 

               

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DOD photo by U.S. Air Force Staff Sgt. Jette Carr

 

北朝鮮は、トランプ演説後に金委員長が異例の声明を発して、「米国の老いぼれの狂人を必ずや火で罰する」と言っていますし、それに先立つ9月18日の労働新聞(朝鮮労働党機関紙)では「もしアメリカが戦争の道を選ぶなら******アメリカは核兵器による恐るべき攻撃を受け、悲惨かつ最終的な破滅を見ることになろう」と述べています。

 

 

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労働新聞が公表した画像

 

対して韓国は、21日に北朝鮮に対する9億円の人道的支援を行うと決定し、文大統領は国連の演説で、「北朝鮮の核は不可逆的に放棄すべき」と述べ、「追加挑発の場合は新たな措置を模索」とも加えて、「圧力」を掛ける路線を支持するのと同時に、北朝鮮の崩壊、吸収統一あるいは人為的統一は追求しないといういわゆる「3ノー(NO)」政策を再確認し、朴政権を倒した「ろうそく革命」のような平和的手段の重要性を強調しました。それは、演説中「平和」という言葉を30回使ったこと、そして「軍事的衝突により平和が破壊されてはならず、皆さんと国連がろうそくになってほしい」というメッセージに込められています。

 

中国やロシアが対話路線を強調していることに加えて、フランスやドイツも同様に対話を求め、スイスは大統領が仲介の労を取るとまで提案しているにもかかわらず、我が国の政府やマスコミの報道は、トランプ・安倍路線に目を奪われて世界の良識を認識できないようです。ここで付け加えておきたいのは、もう一点、とても重要なことを忘れているという事実です。それは、国連その他の場で行われている過激なレトリックが実は、国際法違反であるということなのです。

 

「力の支配」と「法の支配」と分けることでお分り頂けると思いますが、国際法は「法の支配」の立場です。トランプ・安倍路線は「力の支配」を公然と掲げ、その結果、北朝鮮とともに国際法違反を犯しているのです。


改めて強調します。「法の支配」を設立基盤としている国連の総会で、その大原則を無視し「力の支配」を信奉し実行している国々の主張をこれ以上容認して良いのでしょうか。

 

今年7月に締結され、9月20日に国連で署名式が行われた核兵器禁止条約では、核兵器の使用ならびに、核兵器を使用すると脅すことも禁止しています。しかし、北朝鮮は、党の機関紙、労働新聞を通してその脅しを行い、アメリカは、明示的に核を使うとの脅しには至っていませんが、それと同等の発言をしていますので、これも国際法違反です。

 

核兵器禁止条約は未だ発効していないから違反をしても良い、我が国は署名もしていないし批准する気もないのだから、問題にならない、という声がアメリカ・北朝鮮・日本・オーストラリア等の国から聞こえてきそうですが、この条約は集大成であって、他の条約や一般国際法を参照しても大問題なのです。国際反核法律家協会がその点を簡潔に説明してくれていますので、ここではその要約をしておきます。

 

(A)戦争をするとしても、そのために使うことのできる手段は無制限ではない。

 ジュネーブ諸条約の追加第一議定書では、敵国に対して、全人口を一人残さず殲滅するという脅し、ならびにその前提で戦闘行為を行うことを禁止している。

 また、ニュルンベルグ裁判では、ナチスの「国家総力戦」という考え方を否定している。それは、戦時国際法の全てに反し、その根底にある原則にも反しているからだ。つまり、「総力戦」は、戦争目的のためには他の全ての事柄は二次的な地位に落され、全ての規範・原理・原則・保障・条約の持つ意味が軽んぜられることになるからだ。

 一つの国家全てを破壊する目的で戦争を行うことは、1948年に採択され、1951年に発効したジェノサイド条約に違反している。つまり、その条約の禁止している「国家や人種や民族、宗教的なグループの全滅または部分的な破壊することを目的とする殺戮」に該当するからだ。

 戦争手段に制限のあることは、攻撃側のみならず防衛側にも適用される。したがって、北朝鮮からの攻撃に対してのアメリカまたは同盟国の防衛にも適用される。しかも、2003年のイラク戦争におけるアメリカの方針は、北朝鮮からの攻撃がなくても、アメリカが戦争を仕掛けることも「防衛」の範疇に入るという意味である。

 北朝鮮は核兵器を使用するとの脅しを明示的に行っている。アメリカは、そこまでは言っていないが、「火と嵐」や「完全破壊」はその方向を強く示している。これは、核兵器禁止条約が正に禁止していることだ。

 

(B) 戦争に訴えるというアメリカならびに北朝鮮の脅しは、戦争を正当化できる根拠がないので国際法違反である。

 

 国連憲章51条は、敵からの攻撃があった場合にのみ、自衛のための軍事力の使用を認めている。これまでに攻撃はなかったし、それが近々起こることも考えられない。

 国連の安全保障理事会はこの件についての軍事力の使用を認めていない。直近の安保理決議でも、軍事力の使用を認めない範囲での制裁が強化されている。これまでの決議でも、北朝鮮との間の平和的な解決を追求することが強調されている。これは国連憲章の第2条の3によって義務化されている。つまり、「全ての国際的争いは、平和的に解決されなくてはならない、それは、国際的に平和と安全そして正義を危険にさらさせないために必要だから」

 

つまり、アメリカと北朝鮮がお互いに戦争への道をエスカレートさせるのではなく、まず、両国が直接の対話を始めること、そして軍事力の不使用協定から朝鮮戦争終結、さらに朝鮮半島の非核化へと進む平和への道を探ることにあるのは、明らかでしょう。


国際反核法律家協会のホームページも御覧下さい。近日中には、この件についてもアップされると思います。 

 

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2017年9月23日 (土)

ちょっと良い話 ――スーパーでの「神」対応に感激しました――


ちょっと良い話

――スーパーでの「神」対応に感激しました――

 

 

         

Photo

                   

版権iconicbestiary / 123RF 写真素材

 

生活に欠かせない存在のスーパーですが、多くの利用者がいますし、混雑時のトラブルには仕方のない面もあるのですが、先日、あるスーパーで体験した店員さんの対応に大感激しました。

 

あまりお客さんは多くない時間帯だったのですが、お店はアルクの廿日市店。良く使うスーパーですが、何時も快適な接客で満足度の高い店です。

 

その日は、グレープフルーツ・ジュースやヨーグルトなど、朝食用の品を何点か買って全部で795円。ポケットに小銭が溜っていましたので、それを出して支払いましたが、795円を出した後、手元が狂って一円玉を落してしまいました。

 

 

Photo_2

 

 

床を見たのですが、見付からずレジ係の女性も一緒に見てくれました。でもどこにもありません。「一円ですので諦めますから、会計をお願いします」と言ったのですが、レジ係の人は諦めずに、レジのカウンターを動かし、下に敷いてあったマットを上げて一円玉を探してくれました。

 

私の後ろに並んでいる人はいなかったのですが、一円のためにこれ以上無駄な時間を費やさせるのは申し訳がありません。申し訳なさそうにレジを離れて、一円のために次のアクションに移りそうな店員さんに「本当に、大丈夫ですから」と言って、会計を済ますことができました。

 

私が感激した理由を説明するまでもないと思いますが、その時私の頭を過ったのは、次のようなことです。

 

 アメリカだったら、「落したのはあなただから、あなたの問題」という態度で対応されたであろうということ。しかもその通りですので、それでも全く問題はありません。

 でもこのスーパーでは、「私」の問題を、店員さんが、自分のこととして一円玉を探すという対応をしてくれたのです。とても有り難かった。

 金額が問題ではなく、「客」の立場に立って、店の中ではどんなことでも「客」の満足を優先するという姿勢が読み取れました。

 

一円玉が、心に灯を点してくれたような気になりましたが、店の外に出ると、そこには爽やかな秋空が広がっていました。

 

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2017年9月22日 (金)

天国と地獄 ――自分には甘く、他人には厳しい――


天国と地獄

――自分には甘く、他人には厳しい――

 

国連でのトランプ演説や安倍演説について言いたいことは沢山ありますが、韓国の文大統領演説(現地時間21)や北朝鮮の外務大臣演説(同、22)も併せて考える方がより客観的な分析ができると思いますので、それは少し先に延ばします。その準備として今回は、私たち自身が持つ「偏見」、「バイアス」を再確認しておきたいと思います。

 

私たちの多くは「死後の世界」に関心を持っているように思いますが、キリスト教やその他の宗教の信者にとって、天国に行くのか、それとも地獄に落ちるのかは信仰の根本に関わる事柄だと言って良いのではないでしょうか。この点について、アメリカの週刊誌『US News & World Report』が、1000人の人を対象に行った調査の結果を19973月に報告しています。

 

「死後に天国に行くであろうことが確実な人、あるいは恐らくそうなるであろう人は誰か?」という問に対する回答を集計したものです。天国に行けない人は地獄行きか、その中間にある煉獄に行くということらしいのですが、詳しい方に教えて頂ければ幸いです。

 

               

Photo

             

版権: <a href='https://jp.123rf.com/profile_ximagination'>ximagination / 123RF 写真素材</a>

 

さて、調査の方法ですが、人名を示して「Yes」か「No」かを答えて貰った結果だとのことですが、次のリストは、「この人は天国に行ける」と何パーセントの人が考えているのかを示しています。一番評価されたのはマザー・テレサですが、これには納得する人が多いと思います。

 

マザー・テレサ (79%) ――― 調査後の19979月に永眠

オプラ・ウィンフリー (66%) ――― テレビの人気番組の司会者

マイケル・ジョーダン (65%) ――― バスケットボール選手

コリン・パウエル (61%) ――― 統合参謀本部議長、後に国務長官

ダイアナ妃 (60%) ――― 調査後の8月に永眠

アル・ゴア (55%)

ヒラリー・クリントン (55%)

ビル・クリントン (52%) ――― 弾劾される前の評価

パット・ロバートソン (47%) ――― テレビ伝道士

ニュート・ギングリッチ (40%) ――― 下院議長

デニス・ロッドマン (28%) ――― バスケットボール選手

O.J. シンプソン (19%) ――― バスケットボール選手

 

実は、この調査ではもう一つ、大変興味深い結果が示されています。マザー・テレサの79%を大きく上回る87%の人が、「自分は天国に行く」と信じていたのです。別の言い方をすると、マザー・テレサより自分の方が天国に行ける確率が高いと思っている人がかなり多いということなのです。

 

大きく括ってしまうと、「自分には甘く、他人には厳しい」ということなのでしょうが、個人のレベルでの「自分」と「他人」だけではなく、「自国」と「他国」の関係や「自党」と「他党」、それに加えて「自社」と「他社」とか、「自校」と「他校」等、様々な組織やグループにも当てはまる傾向なのかも知れません。このことが、今私たちの直面している政治状況や、国際関係に何らかの影響を与えているのかも知れません。それを考えて見ることで、新たな光が見えれば素晴らしいのですが――。

 

 

 

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2017年9月21日 (木)

何故、「今」解散? ――でも、野党候補一本化で勝てるでしょう!――


何故、「今」解散?

――でも、野党候補一本化で勝てるでしょう!――

 

                

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By James F. X. O'Gara (Hudson Institute Flickr account)

[CC BY 2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons

 

安倍総理大臣は、国連総会出席のためアメリカに出発する直前に解散、しかも臨時国会の冒頭に解散する方針を仄めかしました。国民を舐めたとしか思えません。それは、タラップの前で記者団に吐いた言葉、「いちいちお答えすることは差し控える」で明らかです。

 

それを問題にしているマスコミはありませんが、「いちいち」とは、「いちいち文句を言うな」とか「いちいち煩い」というように、相手を非難し見下す言葉です。つい本音が出たのだと思いますが、解散という思い決定についても「いちいち文句を言うな」と、上から目線で言いたかったのでしょう。

 

しかし、突然の解散表明に私たちが大きな疑問を抱くのは当然です。英語のメディアも一様に「snap election(不意打ちの選挙)」と、意外性を前面に出しています。そんな中、あるテレビ番組で片山善博早稲田大学教授 (元鳥取県知事・元総務大臣) が、違和感を的確に表現してくれていました。彼の言い分を要約すると、

 

衆議院議員には、憲法で定められた4年という任期がある。それは、何も問題がなければ4年間、議員の仕事を続けることを意味する。同時に、衆議院の解散ができることも憲法は定めている。しかし、4年の任期があくまでも本則であって、解散をする場合には、よほどの理由がなくてはならない。今回の解散にはその「よほどの理由」が全くない。だから、この解散は「権力乱用・憲法違反解散」だ。

 

この点は、有権者も十分理解していると考えられる。総理大臣の説明がないと、どのような理由そして目的で解散が行われるのか、未だに誰にも分らない。「よほどの理由」があれば、「解散」という言葉を聞いて、大多数の人は「そうだな、これこれこういう状況だものな」と納得するはずだ。そんな状況ではないのだから、これから解散の「大義」をでっち上げるということだ。それでは正に「権力乱用・憲法違反解散」ではないか。

 

当然、でっち上げで表明される「大義」に説得力のあろうはずがありません。それを補完するかのように、国際的な環境が整えられている、あるいはそうマスコミが報道しているのも奇妙です。

 

まず、毎日のようにマスコミが報道し、Jアラートまで発していた北朝鮮の動きがピタッと止まっています。安保理事会の制裁決議の効果なのかもしれませんが、これまでは、全く無視してきた制裁決議に今回だけ従う理由は見当りません。そして連日のように報じられていたトランプ大統領を巡る混乱もこのところ報道されていないのです。偶然かも知れませんし、ほかの理由が考えられるのかもしれませんが、でも何だか不思議です。

 

国内でも、北朝鮮騒ぎで隠されてしまった森友・加計問題が再浮上することもありませんし、様々なスキャンダルそして民進党からの離党の方が大きく扱われています。そして前原体制になり野党共闘にも陰りが見えています。

 

その結果、22日に帰国して総理大臣が表明する「大義」だけに焦点が合わされ、捏造された課題に焦点を合わせてマスコミが煽り世論を誘導することで投票日を迎えれば、自民・公明の与党が有利になるのは目に見えています。

 

それに対して私たちは、手を束ねて見ているだけしかできないのでしょうか。そんなことはありません。例えば、3月に御紹介した「トランプをやっつけるための、10のアクション・プラン」は、マイケル・ムーア監督が提唱する行動リストですが、議員に電話を架けたり、自分が発信者になってメッセージを広げることで、政治を変えようと呼び掛けています。

 

では解散・総選挙についてどのようなメッセージを発すれば良いのでしょうか。皆さんと共に考えて見たいと思います。

 

 小選挙区制という悪しき制度でも、その選挙で当選するためには各選挙区で当選できる候補者を立てなくてはなりません。本来は、政治家としても人間としても立派な候補を見付けて、多数の有権者を説得することで票を集めるのが正道ですが、今回は時間もありません。ともかく、各選挙区で自民・公明に対抗する候補者は一人に絞ることが大切でしょう。

 当然、全ての野党がその候補者の応援をすることが望ましいのですが、候補者絞りと選挙協力の際に必ず出てくるのが、「政策」の問題です。しかし、今回の選挙は非常事態ですから、最悪の場合は、ジャンケンか籤で決めても良いくらいの気持で事に当る覚悟が必要だと思います。

 それに対して与党からは、「政策の調整もできないのに候補を絞るのは「野合」だ」という形の批判が必ず出てきます。でも、元々、与党が勝つため「だけ」の目的で解散をしたうえでの「泥試合」選挙です。与党の仕掛けた泥に塗れないための窮余の策として手に取った傘の模様が怪しからんと、与党は口が裂けても言えない立場なのです。

 そして、選挙の目的は、与党そして改憲派に3分の2を切らせることです。仮にその目的以上の結果になって政権を取れることになった場合、連立協議を公開の場で行い、連立政権を樹立すれば良いだけの話です。

 この目標達成のための選挙協力は、最初から政権運営を視野に入れての政策協議よりは柔軟に行えるでしょうから、現実性が増します。

 「改憲派を3分の2未満にする」という目的は、改憲の発議をさせないことですから、選挙協力のための大義名分は当然、改憲阻止、そして憲法に則った政治の実現です。憲法を無視して目茶苦茶な政治を行ってきた安倍内閣と比較しても、憲法の示している政治の方向性はハッキリしていますので、政策について与党からの批判は余裕で躱すことが可能です。

 訳の分らない政党もあり、新党もできるのかもしれませんが、改憲派なのかどうかで旗幟鮮明にしなくてはならなくなれば、こうした動きに騙されている人たちの目も覚めるのではないでしょうか。

 

こう考えてくると、与党が必ず勝つなどと予想するのはずいぶん手前勝手に思えてくるのですが、その結果、与党が国会の冒頭解散を思い止まる可能性さえ考えておいた方が良さそうです。選挙対策に時間を取らせる、その結果として国会での追及が手緩くなるよう画策することくらい、与党に取ってはお手の物ですから。

 

 

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2017年9月20日 (水)

9月のブルーベリー農園その1

 

9月のブルーベリー農園その1

 

農園でのブルーベリーの実の摘み取りは、今年は中旬でもまだ可能だったが、台風18.号が17日に四国の太平洋側を通過した影響で風や雨となったため、ほぼ終わり。

農業と福祉の連携でもある安芸の郷の3つの事業所、福富町のしゃくなげファームのブルーベリーの摘み取り研修の受け入れもたくさんの摘み取りの成果を上げて、事故もなく無事6日に終了した。

 

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まだ夏の香りが残る92日から。

 

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秋の香りが立ち込める916日のコスモスへ。どんどん風景がうつろう。

 

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92日(土)には安芸の郷で毎月1回ボランティアとして利用者と一緒に働く活動をしている「フレンドベリー」のグループの皆さんが摘み取りにお見えになった。会員のお孫さんも初体験。摘み取りもすぐ慣れた。

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摘み取りが終わって身づくろいで欠かせないのが靴の裏の水洗い。園内の通路に落ちているブルーベリーの実を踏むのでたわしでごしごしこすって落とす。子どもたちには園主がお手伝い。

 

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98日、ロンドンから来日した娘の大学の恩師ジャッキー先生が教え子の長谷川さんとともに広島においでになった。午後、安芸の郷の森の工房AMAと第2森の工房AMA2つの建物と利用者の作業の様子を見て頂いた。思ったより大きな規模だったようだ。型をプレスした段ボールを手でくり抜く作業ではパリッパリッといい音がするので自分から作業体験を申し出たりして利用者の笑顔を誘った。ここで森の工房みみずくに通う息子とも再会。

 

そのあと車で70分かかる農園に案内した。ブルーベリー園が見渡しやすい山側の高台に移動して全体を見ながら説明。このあと山側の農園のブルーベリーを摘み取り食べてもらう。セミの抜け殻を見つけたり「ジャパニーズハーブ」と称して赤チシャや山椒の葉を紹介。どれも珍しそうだった。その後藁屋根の上にトタンを覆っている母屋、蔵などを案内し日本の農家のたたずまいを見、私たちの娘も子どものころにこの地で毎年夏休みなどを過ごしたことも紹介。みんなで田んぼの稲穂を近くによって見ながら小麦との違いなどを話し合う。夕方安芸区の船越の我が家でお好み焼きなどを食べてエンド。

広島には8日から10日まで滞在された。9日には宮島の見学のあと夕方、平和公園で再会し、いつも行う碑めぐりの資料をもとに、学徒動員で被爆し行方不明の私の姉のことなどを自分なりに2時間かけて説明、案内させて頂いた。私たち家族との記念写真のときは、先生はドームや慰霊碑をバックにしない場所に移動して撮影された。

慰霊碑の碑文に主語がないことを補足すると、それでいいといわれる。先生の家族の中にもまた戦争の犠牲者がいるので十分伝わるとのことだった。

3日目の10日はアニメ「この世界の片隅に」の舞台の呉を2人で見物される計画だったのでこれでお別れ。

6月にロンドンの大学に在学する娘の卒業制作展に家族で行った際にジャッキー先生とお会いした。そして彼女の口から9月には仕事があるので日本、中国を訪問する予定だとおっしゃっていたが、その後娘を介して広島に立ち寄ること、安芸の郷を見学したいこと、との希望が出され再開が実現したもの。

 

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92日にはもう稲刈りが始まる。

 

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台風18号が広島県に来そうなので夏中張っていたテントを片づける。(916日)

 

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その作業の最中テントの屋根にアマガエルが。農園で作業しているといつもどこかで生き物に思いがけなく出会う。




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92日の白い女郎花。まだ蕾。

 

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9.16日には開花。

 

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社会福祉法人安芸の郷 理事長 遊川和良

 

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2017年9月19日 (火)

 戦争法強行採決2年 9・19を忘れないヒロシマ市民集会 ――戦争させない 9条壊すな――

 戦争法強行採決2年 9・19を忘れないヒロシマ市民集会

――戦争させない 9条壊すな――

 

台風18号が去って広島は少し暑いくらいの秋晴れの原爆ドームの前に人・人・人が集まってきました。「戦争法」が強行採決されて2年。この間、安倍政権の戦争する国づくり・憲法改悪への暴走にストップをかけようと県内の各地で「戦争法反対!」「平和憲法を守ろう!」と毎月19日、行動を繰り返してきました。

これらの行動を総結集し、さらに強化していこうと「戦争法強行採決2年 9・19を忘れないヒロシマ市民集会」(ストップ!戦争法 ヒロシマ実行委員会主催)が開催されました。

 

             

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逆光ですが、市民集会の始まりです

 

〇はじめに実行委員会の世話人で共同代表の石口俊一さんから

 

「今日は、昨日の悪天候に変わってとてもいいお天気に。カープの優勝が懸かっている。そして改憲とオリンピックだけを言っていた安倍総理が「ビックリ解散」をするという日。発議をさせない運動を取組み始めた矢先の解散。朝日新聞の世論調査で、政治に期待することという項目では、社会保障の充実が29%、雇用・経済が22%、改憲は5%で、みんな安定した社会を望んでいる。「大砲かバターか」という問いにはハッキリ答が出ている。国会で改憲の発議をさせない3分の2以下にするためにみんなでがんばろう」。

 

 

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市民集会――400人以上が参加しました

 

〇安保法制違憲訴訟 広島の会 原告団の杉林晴行さん

 

「原告309人、サポーター91人そして47人の弁護団。全国では20か所、6877人が裁判をしている。専制攻撃はダメ!専守防衛。世界が相互理解し、戦争させないために一致団結してがんばろう!」

 

続いて各地から報告。

 

〇県東部から「安保法制に反対する府中市民の会」の石岡真由海さん

 

19日行動はマイクリレーや車で街宣。手を振ってくれる人。声をかけてくれる人。あちこちで同じ思いで行動している人がいると思うと力強い。言ってもダメとかわからないだろうと諦めずにできることをやっていこう!」

 

〇県北部からは「「戦争法制」廃止を求める広島県北運動」の小武正教さん

 

「生活を壊すな!9条を壊すな!と行動している。9条は審理で、真理は最も強い。安倍総理の強欲は、「今だけ金だけ自分だけ」とも表現できる。不条理や強欲が通るのではなく、真理が貫かれるよう、6区は反自民=野党共闘でがんばる」

 

〇最後に特別報告で

 

広島朝鮮小中高級学校高校3年、生徒会長のチョーテソンさんから「僕は3世です。小・中・高校の12年間、朝鮮学校で民族教育を学んでいます。学園は昨年70周年を迎えました。みんなで仲良く、明るく、楽しく、礼儀正しくと学校生活を過ごしています。授業料無償化適用除外となり、街頭行動などたくさんの人に支えられ、差別と不当判決に対し必ず権利を勝ち取り、笑える日までがんばります」と心に響く表明がありました。

 

集会に参列された政党や代表共同の紹介で集会を終え、引続いて相生通と本通アーケード内を「戦争法反対!共謀罪反対!9条を守れ!原発再稼働反対!」とシュプレヒコールを繰り返し、道行く市民に訴えながらデモ行進しました。

 

この日、広島の街はパブリック・ビューイングをする人々で溢れていましたが、デモにも明るく対応してくれました。その思いが通じ、カープが二年連続セ・リーグ優勝! おめでとう !!!!!!!!  V8

 

 

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[レポート:  i 女性回会議 佐藤奈保子]

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2017年9月18日 (月)

スマートフォン・サム ――世界に広がる謎の痛み――

スマートフォン・サム

――世界に広がる謎の痛み――

 

NHKの「ガッテン」で紹介された「謎の痛み」。症状は主に手首に現れるのですが、その原因が謎だということで、原因を究明した番組でした。そして世界的に広がるこの症状には名前の方が早く付けられていました。「スマートフォン・サム」です。略して「スマホ・サム」。スマートフォンには問題がないと思いますが、「サム」とは何でしょうか。

 

           

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この疑問を敢えてここに記しているのは、「ガッテン」のゲストの3人ともその意味を当てられなかったからです。「サム」は「thumb」、つまり親指です。そして「スマートフォン・サム」とは、スマホを使う時に親指を酷使した結果として生じる腱鞘炎その他の炎症を指す言葉でした。

 

スマホでメールやラインの入力をするとき、両手の親指を使って猛烈な速さで入力している若い女性 (何故か早いのは女性だという印象です) を見て、「カッコいいなー」と思ってきたのですが、言われてみると、あれだけの速さで親指を動かすのは、手首や腕の筋肉や腱にはかなりの負担です。炎症が起きても不思議ではありません。

 

私もスマホやPCを頻繁に使う方ですが、手首や腕の痛みでは苦労していません。恐らくそれは、音声入力に頼っているからなのだろうと思います。「工場長」さんに教えて頂いてから病み付きになり、今では、人前でも恥ずかし気なく囁くような声で、メールやラインの返信をしています。周りの人に気付かれたことはほとんどありません。

 

 

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PCで、音声入力を促す画面です

 

その時添付する写真は、「サムネイル」表示で出て来ますので、選ぶのは簡単です。

 

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スマホのサムネイル表示

 

「サムネイル」は「親指の爪」の意味ですが、大きな写真の縮小画面を指す言葉としてピッタリです。ついでに、親指の他の指を英語で何と呼ぶか御存じですか。忘れた方もいらっしゃるかもしれませんので、復習です。

 

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人差し指 ⇒ index finger

中指   ⇒ middle finger

薬指   ⇒ ring finger

小指   ⇒ little finger

 

覚えていた方もいらっしゃるでしょう。そんな方には、「Thumbs up!」です。

 

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コメント

私の印象では、ブラックベリーの頃に、テキストサム(texting thumb pain、text thumb injury)という言葉が出て、iPhoneやAndroidになってスマートフォン・サムになったような気がするのですが、いずれもスマートフォンが出来る前からドケルバン病、ばね指(弾撥指)と呼ばれていた症状です。

ブラックベリーの頃はボタンを押していましたが、今のスマホは触れるだけですし、ホームボタンさえなくなる方向なので、力を入れて押すという作業はなくなりますが、いずれにしても、ピアノの鍵盤を押す力とパソコンのキーボードですら筋肉への負担は桁違いですから、スマホで腱鞘炎になるというのは、確かにそういう論文もありますが実験は力の入るゲームで行われており、文字入力で起きるとは考え難いと思います。

ちなみにサムネイルというのはコンピュータだけでなく印刷や写真の関係でも使われていますが、本来の意味まで知っている人は少なく、言われてもピンとこない人が多いようです。アメリカでは指によるサインやジェスチャーも日本より多用されますが、その違いでしょうか。

「工場長」様

コメント有り難う御座いました。

ブラックベリーの頃の動きはほとんどパスしてしまっていましたので、御教示有難う御座いました。

確かに、キーにタッチするのと押すことの違いは大きいと思います。それを飛び越して「ガッテン」の説明に納得してしまったのは、スマホを高速でタッチして入力している人たちを見ていると、自分にはできないからかも知れませんが、相当、指や手首に負担になっているではと思い込んでしまっていたからです。

そして、御指摘のように「サムズアップ」や「サムズダウン」、中指を立てて人を侮辱する等、英語圏では指や手によるコミュニケーションがかなりあるようですね。握手もその好例かも知れません。

2017年9月17日 (日)

「反面教師」としての豊田語録 ――特に「ババア」はいただけません――


「反面教師」としての豊田語録

――特に「ババア」はいただけません――

 

豊田真由子議員の暴言については、テレビでもネットでも多くのコメントが飛び交っていますので、屋上屋を架すことになるかも知れませんが、少しでも前向きのベクトルに変えられないか考えて見ました。それは、日本中、誰でも一度は聞くことになった暴言を「反面教師」にして、私たちの言語能力を少しでも高めることです。

 

             

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文部科学大臣政務官就任に際して公表された肖像写真

 

書き出すのも憚られる言葉ばかりですので、省略しますが、その中で敢えて一つの単語に注目したいと思います。「ババア」です。

 

何故、この言葉なのかという理由は、あるテレビのワイドショー中、女性ジャーナリストとゲストの女性二人が、「この言葉は許容範囲だ」と平気で発言していたからです。

 

この人たちは、2001年に石原慎太郎都知事 (当時) が「文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものは「ババア」なんだそうだ」という形で、松井孝典東大名誉教授の言葉を引用したという触れ込みで引き起こした、いわゆる「ババア発言事件」のことは覚えていないのでしょうか。念のため、ウイキペディアの記事です。

 

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石原慎太郎元都知事

By MC1 Michael Gomez [Public domain], via Wikimedia Commons

 

もう一つ、私が「ババア」に強い違和感を持っていたのは、「プレバト」の俳句部門での梅沢富美男の度重なる「ババア」発言に嫌悪感を抱いていたからです。この番組の魅力は、芸能人たちの俳句の査定と添削をする夏井いつき先生の的確な言葉にあります。だから人気があるのですが、自分の俳句が思ったような評価をされない場合に、梅沢は夏井先生に対して「ババア」という野卑かつ大変失礼な言葉を投げ掛け続けていました。TBSに対して抗議をしようと考えていた矢先に、恐らく全国で同じように思っていた人の抗議が先になったのだと思いますが、最近、梅沢の「ババア」発言はなくなりました。

 

Photo

梅沢冨美男公式ページから

 

ここで梅沢富美男に敬称を付けていないのは意図的です。先生に対する言葉として「ババア」はあり得ませんし、この番組は俳句の番組です。その中で、「ババア」呼ばわりをすることは、美しい日本語、そして日本文化の精髄を継承し自分の句に反映させるべく俳句を詠んでいる多くの人たちに対する侮辱でもあります。そんな言葉を公衆の面前で多発する人間に対する最小限の抗議として、敬称を略することくらいはしないと、私たちは舐め続けられます。

 

私に取って、「ババア」は、それを使うことで相手と対等な関係を作ることとか、相手の中の最善のものを引き出すとか、人間の尊厳を尊び、明日への希望を創り出すといったこととは対極にある言葉です。


ですから、二人の女性が「ババア」容認発言をした理由が私には分りませんでしたが、梅沢冨美男は芸能界ではそれなりの影響力があるようですし、番組中に平気で「ババア」を使うのですから、誰にも見えない舞台裏で後輩たちそして女性たちに対してそれと同等、あるいはそれ以下の言葉遣いをしていても不思議ではありません。彼が直接の原因ではないでしょうが、芸能界の中の力関係が影響している可能性は考えられます。

 

そこで頭に浮んだのが「ストックホルム・シンドローム」です。元々は、誘拐事件や監禁事件等で人質に取られた人が、犯人に対して同情や好意等を抱き、犯人の持つ価値観を一時的にせよ共有することなのですが、ここではもう少し幅を広げて、権力のある人間とその支配下にある人間との関係で、支配される側が、権力者の価値観を受容することまで含めて考えたいと思います。

 

となると、これは最近の政治問題として大きく取り上げられた「忖度」との関係も考えなくてはなりません。ここまで議論を広げると、もう芸能界に限らず、権力者とマスコミの側が垂れ流す言葉によって私たちが洗脳され、知らず知らずの内にスタプリッシュメントを支持して行くプロセスの象徴、差別や事件侵害を正当化しそれを被害者にまで受け入れさせようとする流れを表す言葉が「ババア」だと言っても良いような気さえしてきます。

 

それに対抗するために、「豊田語録」は、私たちが使ってはいけない日本語のリスト、陥ってはならない人間関係の罠を示す「反面教師」として、「放送禁止用語」の応用編として活用することはできないでしょうか。皆さん、如何でしょうか。

 

そんなことは言われるまでもなく最初から分っている、今さら何を言っているのだ、あるいは、自分の言葉を豊田議員の言葉と比べられるだけで嫌悪感を催す、という方が大多数だったら嬉しいのですが。

 

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コメント

政治家と芸能人を同じように扱うのには、ちょと違和感があります。
プレバトは楽しく見てますが、言葉遣いなら司会の浜田氏も梅沢氏と同じです。
テレビで見えてるものと、実情は違うのかもしれませんね。
表で罵倒しても、裏ではしっかりと敬う事をしている。だからこそ、大きな問題にもならないのだと思います。
また、年上にタメ口ではなすタレントのローラさんは、テレビでは見えない所で周りを気遣っているそうですね。
多くの人が見るテレビだから、出演者の言葉遣いは大事だと思います。
しかしながら、昔からバラエティー番組はこんな文化だと思います。演じているのですから。
豊田議員のあの言葉遣いは、他の政治家にも似たような人もいるでしょう。
私はこの事で議員でなく、あの秘書はもしかしたら公設秘書なら、国家資格で国から給与を貰っているのでしょう。あんなレベルの低そうな人が国の安全に関わっているのかと思うとゾッとします。
被害者かもしれませんが、あの秘書はやめるべきですね。自分の都合悪いことには裏切るような行為をし、もし力がある政治家が不正をしていても見て見ぬ振りをするでしょう。それも自分に益があれば。

ババー、
バーバ、
大違いですね。

バーバは子供が使い、
ババーは大人が使うという違いもありますね。

「やんじ」様

コメント有り難う御座いました。

私の問題意識が十分に伝わらなかったようですので、再度説明させて下さい。

ここで問題にしたのは「ババア」という言葉です。その中でも指摘したように、「私に取って、「ババア」は、それを使うことで相手と対等な関係を作ることとか、相手の中の最善のものを引き出すとか、人間の尊厳を尊び、明日への希望を創り出すといったこととは対極にある言葉」なのです。

しかもそれを女性が容認してしまうこと、あるいは美しい日本語を追求する番組の中で使うことで、女性差別を助長したり美しい言葉追及を阻害したりする可能性があると思いましたので、その背景を考える必要にも思い至りました。そして、これを社会的に広がる大きな問題として捉えられることも大切だと考えた次第です。すぐに結論の出る問題ではありませんが、豊田語録を「反面教師」にすることくらいは、すぐにでもできるのではと考えています。

「バーバ」様

コメント有り難う御座いました。

その違いもありますし、悪意のあるなしという違いもあると思います。

2017年9月16日 (土)

誰が一番得をしているのか ――犯人捜しの鉄則です――



誰が一番得をしているのか

――犯人捜しの鉄則です――

 

推理小説やドラマのファンとしていつも気になるのが、「誰が得をするのか」です。犯人捜しの鉄則なのですが、北朝鮮の暴走行為・挑発そのものについて、またそれをどう受け止めるのかについても参考になるのではないでしょうか。

 

まず、これだけ世界から注目され続けているのですから、北朝鮮自体、そして金正恩委員長に取って大きなメリットのあることは言うまでもないでしょう。

 

                 

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ウイキペディアから

   
   

 

では、日米に取ってはどうでしょうか。NHKの世論調査によると、急激に下っていた安倍内閣の支持率がこのところ上向いています。

 

 

Nhk

NHKの世論調査

 


そしてアメリカでも、最悪の支持率がさらに下がりつつあったトランプ政権ですが、これもこのところ、少し改善しています。

 

Photo

Five Thirty Eight のページから

 


推理小説ではありませんから、単純な結論に走るべきではありませんが、しかし、危機を煽ることで得をしている三人の指導者の利害関係が一致しているのだから、バランスを取りながら危機的状態は維持し続けるというシナリオが当分続いてもおかしくはありません。

 

ここで、注釈を付けておくと、独裁国家である北朝鮮では、リーダーの意思を国家に強制しているのかも知れませんので、状況は違うのかもしれませんが、一般的に国家そのものの利害関係とそのリーダーの利害関係は100パーセント一致している訳ではありません。

 

さらに、国際政治を動かす要因は複雑です。だからこそ、多くの専門家らよるもっともらしい予測が繰り返されているのですが、同時に単純なシナリオの方が真実を語っている場合もかなりあるのです。

 

このシナリオから考えられるもう一つの可能性は、戦争をしてしまうとこのバランスが崩れてしまうということです。しかし、理不尽な攻撃をされた、という事態になると世論は大きく変ります。戦争をしたいと考えているリーダーは、そちらのシナリオ作りに励んでいるのかもしれません。


あくまでも冷静に、合理的・論理的に、考えたいものです。

 

 

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コメント

推理小説と言えば、今「三度目の殺人」という映画が上映中ですが、そこでは「群盲象を評す」ということが描かれています。

北朝鮮のミサイル問題も色々な視点、様々な立場からの考察が可能ですが、間違いないのは核抑止論は核拡散にしか繋がらず、地球全体で如何に核を減らしなくしていくかが重要だと思います。

ミサイルを撃たれる度に支持率が上がるのが
癪で癪で堪りません。

北朝鮮の現状は、アメリカが原因だと思います。
北朝鮮は大国の核保有国の核抑止論に従っているだけですね。核兵器の保有と相手国への核攻撃力。
ところでどうして朝鮮戦争を終わらす努力をしていないのでしょうか?
そこにはアメリカの東アジアでの軍事力の維持のためとしか思えません。大規模な北朝鮮への侵攻のための軍事演習をし、故意に朝鮮戦争を維持させているように見えます。
安倍内閣は、なんの役にも立たないJアラートで国の危機感を演出し、自衛隊の必要以上の軍事力の強化とアメリカの手下として戦争ができる組織にしょうとしてますね。
また、アメリカと一緒になって北朝鮮を煽り、北朝鮮を利用して憲法の改悪が必要だと国民を洗脳してますね。
安倍内閣は自ら日本を危機にして、日本を守るのは私だとし、また国民にそう思わせ支持率を上げてますね。この手法は明治維新以降の日本が世界に戦争を仕掛けて不幸な道に進んだのと同じではないでしょうか。

「三度目の殺人」は別として普通の小説やドラマでは悪役や「敵」がはっきりしていますが現実というのは白黒が簡単ではなく「昨日の敵は今日の友」ということまで起こります。とはいうものの今のところ誰が一番悪いかと言えばやんじさんの言う通りで日本政府は非難する相手を完全に間違えています。政府は分かった上でのことですが国民は騙されてはいけません。

北朝鮮による核開発やミサイル発射を「到底容認できない」と言うのであれば、米国や韓国や日本が行う軍事演習やミサイル発射や核保有も同じ様に容認できないものであり、それを「自衛のためだ」と言うなら北朝鮮と同じです。もし日本海や北海道沖で北朝鮮とロシアが軍事演習したら日本や米国はどうするのでしょうか。

「工場長」様、「⑦パパ」様、「やんじ」様、「是枝」様、「同類」様

コメント有り難う御座いました。本来、お一人お一人にコメントのお礼とお返しのコメントをすべきなのですが、これほどの重大問題について、少しずつ違った視点から、それでもベクトルが一致しているコメントを頂いて、大感激しています。その気持をこのような形で表現させて頂くことをお許し下さい。

皆さんの御指摘の通り、現在進行中の核を巡る大ドラマは異常です。目標は当然核廃絶でなくてはなりませんし、核抑止論が虚構であることも世界的に共有されてきています。そして戦争になれば、犠牲になるのは市民です。この点を一番強調しなくてはならないのが、日本政府のはずなのですが--。

できるだけ早くこの虚妄を暴いて、民主的で平和と環境を柱とする政権を創るため頑張りましょう。また、以前の記事の二つ、これと関連がありますので、御覧頂ければ幸いです。

核を巡る「偽善」
https://kokoro2016.cocolog-nifty.com/blog/2016/09/post-faf9.html

Xデーに何が起きるか
https://kokoro2016.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/x-4159-f5b1.html

確かに実務もそうです。
ミステリーのように「第一発見者を疑え」とはならず,むしろこれは最後ですね。

「ふぃーゆパパ」様

コメント有り難う御座いました。

実務でもそうなのですね。政治も実務の内でしょうか。

2017年9月15日 (金)

道草懇話会 ――「セブン銀行」の声の持ち主にお会いできました――


道草懇話会

――「セブン銀行」の声の持ち主にお会いできました――

 

道草懇話会は、詩人の平塩清種さんが主宰する文化交流の場です。その例会にお誘いを受け、会場のANAクラウン・プラザ・ホテルでの昼食・懇話・卓話・コンサートを楽しんで来ました。

 

                 

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大変嬉しかったのは、ここ数年お会いしていなかった旧知の方々にお会いできたことです。政治の世界でお世話になったAさん、市の職員として苦楽を共にしたBさん、マスコミ界では良く知られているCさん、邦楽家のDさん等々、短い時間ではありましたが、近況を知ることができましたし、思いがけない方の訃報を耳にすることにもなりました。

 

卓話のゲストはフリーアナウンサーの丸子ようこさんでした。童話やコミュニケーションについて巧みな話術と美声に魅せられたのですが、何より吃驚したのは、彼女が「セブン銀行」の声だったことです。セブンイレブンの中の「セブン銀行」でカードを差し込むと「いらっしゃいませ」という声が聞こえてきますが、それが彼女なのです。「今お手続きをしております」「お取り忘れのないよう」「有難う御座いました」等、今まで何百回も聞いたメッセージの声の持ち主を目の当たりにして、感激一入でした。勿論、帰り道にはセブンイレブンに寄って、お金を引き出しながら、「同じ声だ」と確認をしてきました。

 

コンサートはジャズシンガーの水木いず美さんの三曲で、しばらく時を忘れました。スタンダードで水木さんの十八番から、"Somewhere Over the Rainbow" (虹の彼方に)”The Girl from Ipanema” (イパネマの娘)。そして三曲目は、地球の未来を憂いつつ愛の力でそれを乗り越えようと歌い掛けるメッセージ性の強い『美しい青い地球(ほし)』でした。特にこの曲には、元広島平和文化センター理事長のスティーブン・リーパーさんが感動とともに訳した英語版が付けられています。

 

20170914_20_24_49

逆光なのですが、少しでも雰囲気が伝わることを祈りつつ

 


錚々たるメンバーの揃った懇話会なのですが、その中の4人の方からミニ卓話がありました。それぞれ印象深い内容でしたが、ランチを食べながらでしたのでメモを取る暇もありませんでした。うろ覚えで申し訳ないのですが、私にとって勉強になった何点かを書かせて頂きます。

 

l Eさん今、お寺を離れて「フリーランスの僧侶」として庵を編み活動している。できるだけ多くの方々の人生に寄り添うべく、特に傾聴に力を入れている。

l Fさん:  80歳になるまで社会貢献をしたいと思って日数で数えたら、後、残されているのは2000日ほどだった。でも今所属している会や団体は64あり、その整理が難しい。

l 北京から帰られてすぐのGさんどこにでも乗り捨てられてスマホで予約のできるレンタル自転車のお陰で北京の渋滞が改善され、ウーバーのようなサービスや、企業と個人が駐車場をシェアするシステムで、駐車場不足も解消されている。

l 眼科医のHさん学校医をしている高校では女子学生の8割がコンタクトを装着していて、彼女たちの感覚だと、眼鏡をかけて街を歩くのはパジャマで街を歩くのに等しいらしい。

 

次回も楽しみですが、出来ればもう少し詳しくお一人お一人の話を再現したいと思っています。

 

 

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2017年9月14日 (木)

何故「カルバン・クライン」なのですか? ――本拠はニューヨークです――


何故「カルバン・クライン」なのですか?

――本拠はニューヨークです――

                

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ニューヨークで物議を醸したCalvin Kleinの広告

版権: <a href='https://jp.123rf.com/profile_zhukovsky'>zhukovsky / 123RF 写真素材</a>

 

外国の固有名詞の片仮名表記で一番長くモヤモヤが続いていたのは、「カルバン・クライン」です。元々は「Calvin Klein」なのですが、何故「カルバン」?

 

ウイキペディアでも「カルバン・クライン」ですし、ネットで検索してもほとんど全て「カルバン・クライン」で統一されています。

 

御丁寧にYahoo!知恵袋での質問には、次のような回答もありました。「カルバン・クライン」と「ミッシェル・クラン」とどちらも「Klein」なのに、なぜ表記が違うのか、に対する「ベストアンサー」は、「カルバン・クライン」は英語読み、「ミッシェル・クラン」はフランス語読みだからというものなのです。「カルバン」は英語読み?という疑問符が付きます。

 

疑問を解くために、「Calvin Klein」の日本語公式サイトで確かめてみました。それが一番手っ取り早いはずですので、見てみると  Calvin Klein Japan – Official Online Storeは次のような感じです。つまり、目次を除いて日本語表記はありません。

 

Calvin_klein_official_online_shop

 

このサイトでも、本拠はアメリカであることが分りますし、ウイキペディアでも「Calvin Klein」の本拠はアメリカで、Calvin Klein氏本人もアメリカ人であると書かれています。となると、読み方はアメリカ英語の発音に従うのが自然でしょう。

 

では、アメリカ英語で「Calvin」をどう読むのかですが、このファースト・ネームを持つもう一人の有名人がいます。アメリカの第30代大統領の「Calvin Coolidge」です。その読み方ですが、「カルヴィン」または「カルビン」が普通です。今まで、クーリッジ大統領関連の片仮名表記で、「カルバン」は見たことがありません。

 

もうこれで十分だと思いますが、「Calvin Klein」は「カルビン・クライン」が元の発音に近く、「カルバン・クライン」は、それよりかなり離れています。耳でも確かめて下さい。困ったときのYouTubeのお出ましです。



 

 

まだ、納得が行かない方のために、「多数決原理」を採用してみます。複数のスピーカーが、どう発音しているのかを録音しているサイトがあります。矢印を次々に押してみて下さい。御自分の発音を残すこともできます。

 

 

最後に発音とは関係がないのですが、ちょっと目を引く「トリヴィア」です。「Calvin Klein」社のホームページで「About Calvin Klein」の説明を読んで初めて知ったことなのですが、「Calvin Klein」のブランドは「PVH Corporation」が所有し、世界中に製品を販売しているそうです。自社ブランドの他にライセンスされたブランドとして多くの名前で製品を供給しているのですが、その一つに「Donald J. Trump Signature Collection」、つまり、「ドナルド・J・トランプ コレクション」があるのです。

 

「カルバン」と「カルビン」の違いが大きいと感じるのは私だけかもしれませんし、「コスコ」と「コストコ」のような経緯があるのかも知れません。何か御存じの方がいらっしゃれば御教示下さい。

 

さて三回にわたって、英語の固有名詞を片仮名でどう表記するのかについてお読み頂き有難う御座いました。このシリーズは、続けて行きたいと思います。

 

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コメント

企業名やブランドの場合、イメージ=印象ということも大きな要素です。例えばメルセデス・ベンツの場合、欧米では「メルセデス」、日本や韓国では「ベンツ」とだけ呼ぶことが一般的で、それはベンツという名前が如何にもドイツを連想させるため、かつての欧米では印象(ドイツ=ナチス)が悪く、日本や韓国では印象(ドイツ=技術や医療の最先端)が良い、という理由ということでした。(最近は日本でもなるべくメルセデスに統一しようとしています)

Calvin Kleinは確かにアメリカの企業であり、創業者のCalvin Kleinもアメリカ生まれのアメリカ人ですが、日本のファッション業界ではアメリカよりフランスの方がイメージが良い、という意図もあって、敢えてフランス読みにしているのかも知れません。

「工場長」様

コメント有り難う御座いました。

デザインではフランスの方が格が上、という理由は十分にあり得ますね。あるいは、フランス語を齧ったことのあるワンマン社長の思い込みとか、発音の難しさ易しさに配慮したとか、可能性としてはあり得るのですが、確証がないものでしょうか。

こういう場合、当事者に聞くのが一番確かだろうと、直接、と言ってもアメリカ人に聞いても仕方ないと思い、日本サイドで聞いてみました。

日本でCalvin Kleinを製造・販売しているのはオンワード樫山ですが、ブランドを管理しているのはPVHジャパンなので、そちらのカルバン・クライン担当からの回答です。

回答は「本人の発音も、アメリカで使われている発音も、カルビンよりカルバンに近かったので、当初からカルバンという表記にしており、それ以上の意図はない」ということでした。

「工場長」様

コメント有り難う御座いました。またPVHジャパンに問い合わせて下さり、有難う御座います。

YouTubeにアップされている発音から、片仮名表記だとどちらに近いのかは明らかだと思いますが、発声の段階を客観的に測ることはできても、それが耳でどう聞こえるのかの客観的なデータを取るのはかなり難しそうですので、そう言われてしまうとそれでお終いですね。

でも、片仮名表記に関わらず、英語の発音を正確に再現する努力はし続けても良いのかもしれません。

2017年9月13日 (水)

「ゴダイヴァ」か「ゴディヴァ」か? ――英語圏の耳、フランス語圏の耳――


「ゴダイヴァ」か「ゴディヴァ」か?

――英語圏の耳、フランス語圏の耳――

 

「コストコ」と「コスコ」の違いに続いて、外国製の有名品や有名店の呼び方についての疑問です。

 

今回はチョコレートです。ベルギーに本店のある「GODIVA」ですが、日本の公式ホームページでは「ゴディヴァ」です。そして、GODIVA90周年を祝うパーティーでは、ベルギーの外務大臣が「ゴディヴァ」の歴史は良く知っている、と述べていますので、それでメデタシ、メデタシのはずなのですが、実はまだ問題が残っています。

 

               

Lady_godiva

             

イギリスのコヴェントリー市にあるLady Godiva(ゴダイヴァ)

版権: <a href='https://jp.123rf.com/profile_arenaphotouk'>arenaphotouk / 123RF 写真素材</a>

 

二点を挙げておきましょう。アメリカ、そしてイギリスでこのブランドのチョコレートを買いたいと思っても、「ゴディヴァ」では恐らく通じません。「ゴダイヴァ」という発音が普通だからです。それでも、本店はベルギーにあるのですから本店での発音「ゴディヴァ」が優先されるべきだ、という考え方もある意味、当然です。

 

でも、これが二点目ですが、そもそもGODIVAという名前は、イギリスの伝説的人物「Lady Godiva」に由来していることも良く知られています。その「Lady Godiva」は「ゴダイヴァ」と発音されます。

 

発音とは直接関係ありませんが、ゴダイヴァ夫人は、夫である領主がコヴェントリーの住民に重税を課すことに抗議して、町中を全裸で馬に乗って走り抜けたという故事で有名です。(実際には、フィクションらしいのですが、物語として長く伝わっています)

 

つまり、「GODIVA」というブランド名の起源である「Lady Godiva」の発音を重んじると「ゴダイヴァ」になりますし、ベルギー本店の呼び方を採用すれば「ゴディヴァ」ということなのです。(ここでもう一つ付け加えておくと、ベルギー流の読み方は「ゴディヴァ」というよりは「ゴディーヴァ」に近いのですが)

 

誰もが納得する呼び方に統一する必要があるのかどうかも問題だと思いますが、90周年の記念パーティーで、ベルギーの外務大臣は「今夜、多くの人の口に上っていた「ゴダイバ」についても認識を新たにしています」と、バランスの取れたまとめをしています。

 

本店の考え方は、「どちらでも問題はありません」なのですが、新規店舗では「ゴディヴァ」を奨励しているようです。

 

発音についての議論は、視覚だけに頼っていては説得力がありませんので、最後に、YouTubeにアップされている発音例で締め括りたいと思います。

 

https://youtu.be/3Y4ETzOZiYM

  

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コメント

いつも音声で聴いていますが、GODIVAを「ゴディヴァ」と発音する時と「ゴディーヴァ」と発音する時があるので、文章を見ると「GODIVA」だと「ゴディヴァ」で、「」がなくGODIVAだと「ゴディーヴァ」と発音することが分かりました。

ついでに、声を英語(アメリカ)にすると「ゴダイヴァ」で、英語(イギリス)では「ゴディヴァ」でした。

さらにフランス語(フランス)では「グジヴァ」と聞こえました。

とても面白いシリーズで楽しいです。しかし私は耳が悪く聞き分けられませんw
アメリカの方の話す「マクドナルド」を何回聞いても真似ができませんしカタカナ
で表現も出来ません。日本人が綺麗にマクドナルドと云えるように「掘った芋弄
るな」的なジョン万辞典風のシリーズをいつかしていただけませんか?

「工場長」様

コメント有り難う御座いました。音声で聞かれているとのこと、Windowsだと、ナレーター・ソフトに相当するのでしょうか。どんなルールでソフトが設計されているのか分りませんが、面白い結果ですね。

「⑦パパ」様

コメント有り難う御座いました。「マクドナルド」は難しいですね。「マック」で良いのではないでしょうか。

Apple製品はユニバーサル&グローバルなデザインなのでOSレベルで、音声アシスタント(Siri)と音声入力、音声読上げなどの機能があり、各国語への対応も基本機能として持っています。

例えば、英語だけでも、アイルランド、アメリカ、イギリス、インド、オーストラリア、カナダ、シンガポール、ニュージーランド、南アフリカ、と種類があり、それぞれに男女の他に個性のある声も選べます。

そして、それらは全てのソフト(アプリ)で使えるので、例えばメモ帳アプリなどで、色々と言語を切り替えて、自分の発音がどこでどのくらい通用するか、チェックするのに使っている人もいるようです。

「工場長」様

コメント有り難う御座いました。アップル社が、英語をアメリカやイギリスだけの言葉ではなく、国際的言語として扱っていることで、日本人の英語能力、そして日本語能力が益々高まることを期待しています。

同時に、固有名詞を他国語でどう扱うのかについては、国際的な基準のようなものが必要だと思っています。例えば中国で、自分の名前の漢字を勝手に変えて表記されてしまったことに大きな違和感を持ちましたので。

固有名詞について言えば、中国や韓国など同じ漢字の名前を、以前は日本語読みしていましたが、今は韓国人は現地読みで、中国人は日本語読みと分かれています。それぞれの国との合意ということのようですが、確かに国際的な基準があればいいですね。

特に途中から変わったので、時代によって同じ人物の読み方が違い、保守系の人は敢えて拘って日本語読みすることがあり、誰のことか分からず紛らわしいことがあります。

コストコ、ゴディヴァ、そうだったのですかぁ。
”ギヨエテとは俺のことかと...” → この世界ですな。
されど4文字天国のこの国では、
コストコ、ゴディバ、で正解だったような。
(今やリプライでさえリプ→××リプなんて4文字も)

普段、日本語表記にどっぷりの映画俳優&監督名を、
アカデミー賞&トニー賞授賞式で、耳にすると、とても新鮮。
ホント、シリーズ化されますことを望みます。

「工場長」様

コメント有り難う御座いました。

アメリカに初めて行ったとき、毛沢東とか蒋介石等の固有名詞が日本とは全く違った発音で、話が通じませんでした。国際基準があれば、英語で中国の話をするときにこのようなチンプンカンプンを防げますね。中国の人も、英語で日本の固有名詞を聞いても全く分らないでしょうし。二国間の合意では駄目な例を挙げさせて頂きました。

「されど映画」様

コメント有り難う御座いました。

映画と言えば、英語やフランス語の原題と日本語訳の違いも面白いですね。それに、"Shall We Dance?"のように両方全く同じものもありますし。

面白そうなネタを探しましょう。

2017年9月12日 (火)

「コストコ」の不思議 ――長い間の疑問が氷解。そして駐車は前入れ後ろ出しに!――

「コストコ」の不思議

――長い間の疑問が氷解。そして駐車は前入れ後ろ出しに!――

 

コストコ、ローマ字表記だとCOSTCOに初めて行ったのは、20年ほど前のホノルルでした。ホノルルに住む友人が安くて良い店がある、「コスコ―」というところ、会員だからと、ハワイ・カイにある店に連れて行ってくれました。たくさん買い物をしましたが、その時に買ったスーツケースの5点セットは未だに使っているほどです。以来、ホノルルはじめアメリカの都市ではCOSTCOに行くのが当り前になりましたので、日本に出店すると聞いた時にはとても嬉しく思いました。

 

でも、新聞に出ていた店の名前は「コストコ」。エッー、「コスコ」じゃないの? 「ト」は黙字なのにと吃驚しました。

 

                     

Photo

       

 

でも、英語の固有名詞でも日本に来ると、発音が違ってしまうものもありますので (例えば、Billy  Joelですが、日本ではビリー・ジョエルと「エ」が入ってしまう。アメリカではビリー・ジョゥル)、その一つなのかなと、気になりつつ、でも大問題でもありませんのでそのままになっていました。それが偶然、最近になって答が分りました。

 

日本に上陸時には、「コスコ」で社名登録をしようとしたのですが、既に「コスコ」という会社があり、黙字である「t」を復活させて「コストコ」にしたそうなのです。ウイキペディアにもその説明が出ています。

 

もう一つ、ずっと不思議に思っていたのは、コストコの駐車場での車のとめ方です。買い物をしてから大きな段ボール箱か、バッグに入れて、それをカートで運ぶ場合が多いのですが、隣の車を擦りそうになりながら、後ろに回って、後ろのハッチを開けようとしても開けられない場合もあるのに、バックで駐車して前から出るという日本では普通の駐車法が続いています。周りが皆そういう風にとめていると、前入れも何となくし難いですよね。

 

ところが、「コストコでは前入れ、後ろ出しに徹底しよう」、いやルール化しようと提唱しているブログがありました。100パーセント賛成です。このブログに勇気を得て次回から試してみますが、どのくらいの速さで前入れが普及するのかも楽しみです。

 

 

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コメント

日本でも明らかに前向き駐車の方が良い場所には「前向き駐車でお願いします」という表示がありますが、私の経験では、欧米だけでなく、日本でも地方に行くと前向き駐車ばかりというところが多いという印象があります。

おそらく、駐車場の広さや混み具合などの関係だと思っていましたが、私などは他人がどうあれ、その時の停めやすさ、出しやすさと、駐車場の混み具合、それからトランクに入れるものなどと、あくまで自分中心で決め、せいぜいガソリン車に乗っていたころは、その排気ガスの影響を考えるくらいでした。

ところで、日産リーフの新型は自動駐車もセールスポイントの一つですが、今のところ欧米の自動駐車もバック駐車しか見たことがありません。ドライバーが乗っていれば前駐車を自動にする必要もありませんが、ドイツ車などは人が降りてクルマだけで駐車させる自動もあるので、駐車方向の指定などできるのだろうかと、改めて思いました。

「工場長」様

コメント有り難う御座いました。そう言えば、昔は自分の好きな方向で駐車していました。周りに気を遣うようになったは最近のことのような気がしてきました。

自動駐車についてまで話を広げて頂き、有難う御座います。そこまで考えるとまた別の面白さが加わりますね。

2017年9月11日 (月)

「線量計が鳴る」 ――中村敦夫さんの朗読劇が新たなうねりを創り出しています――

「線量計が鳴る」

――中村敦夫さんの朗読劇が新たなうねりを創り出しています――

 

中村敦夫さんについては皆さんの方が詳しく御存じだと思います。何しろ私は、一世を風靡した『木枯し紋次郎』の頃にはアメリカで生活していましたので、リアルタイムで番組を見たことがありません。また有名なセリフ「あっしにゃぁ関わりのねぇこって…」を聞いたこともないのです。でも、今日改めて「凄い人」であることを再確認できました。

親しみを込めて「敦夫さん」と呼ばせて頂きますが、最初にお会いしたのは政治家として筋の通った活動をされていた頃でした。小選挙区制の導入に反対し、彼が会長を務めていた「公共事業チェック議員の会」でも行動を共にしました。その頃から風格のあるリーダとして、また頼りになる兄貴分として私たちは敦夫さんの後を付いて行っていました。

その敦夫さんが「ライフワーク」として自ら書き下ろした朗読劇「線量計が鳴る」の全国公演を通して、またまた大ブレーク中です。

福山に続けて広島では別院での公演がありました。会場には200人ほどの熱心なファンが詰め掛けました。

 

             

Photo

               

 

朗読劇の内容紹介は、簡潔で分り易い「中村敦夫公式ページ」からお借りしてきました。

形式

一幕四場の出演者一人による朗読劇。
元・原発技師だった老人の独白が展開されます。
二場と三場の間に十五分間の休憩。
それを入れて、計二時間弱の公演です。
背景にスクリーンがあり、劇中の重要なワードなどが、
映写されます。他の舞台装置は不要。

物語

一場 
原発の町で生れ育ち、原発で働き、そして原発事故で
すべてを失った主人公のパーソナル・ヒストリー(個人史)

二場
原発が作られ、日本に入ってきた事情。
原発の仕組み。福島事故の実態。

三場 
主人公のチエルノブイリ視察体験。
被曝による医学上の諸問題と現実。
放射線医学界の謎。

四場
原発を動かしている本当の理由。
利権に群がる原子力ムラの相関図。

私たち200人ほどを釘付けにした2時間を報告できるだけの筆力がありませんので、とにかく機会を作って公演を御覧下さい、とお勧めします。スケジュールは、公式ホームページに掲載されています。

でも、ほんのチョッピリでも雰囲気をお伝えしたいので、最後の方の言葉を御紹介しましょう。

原発を推進する考え方は「オウム原発真理教」と捉えると分り易い。その表の教義は「核燃料サイクル」。永遠にタダでエネルギーを作り続けることができるというマジックの信奉だ。そして裏の教義は「ボッタクリ」、それを操っているのは「原子力ムラ」「原発マフィア」あるいは「六角マフィア」だ。

人間味あふれる2時間でもあったのですが、それは劇中、福島県須賀川市の有機農業者の死に言及されていることが象徴的に示しています。この方は、3月に開かれたひろしま・ふくしまを結ぶワンコインシンポジウムのゲスト、樽川和也さんがお話し下さった御父上のことだろうと思いましたが、改めて、日本という国家の権力がこのように理不尽な結果を数えきれないほど生んでいることに怒りを覚えました。

私の隣で熱心にメモを取っていた女性は、一言一言に頷き、「そうそう」と相槌を打ち、「そうだったんだ」と発見の喜びを表していました。

敦夫さんは最後に短い挨拶をしてくれましたが、今年中に24回の公演があり、新聞記者に何回続けるのか聞かれて「100回」と答えたと決意を述べてくれました。舞台から去る敦夫さんに一声、「ありがとう」と客席の男性から力強い感謝の言葉が発せられましたが、それは会場にいた全員の気持でもありました。

 

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熊本県合志市議会議員 神田公司さん撮影 (次の写真も)

 

楽屋に御挨拶に伺いましたが、3年掛けて書き下ろした脚本が上手く動き出したのは、東北弁で喋ることに決めた時であることや、現在の日本の政治について憂慮していること、何とかしたいという思いを若い世代の人たちと共有することで、新たな道が開けるのではないか等、私たちの世代を代表してまだまだ活躍して頂けそうな感触を得て、今後の新展開にさらなる期待をしつつ辞去しました。

 

Photo_3

  

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2017年9月10日 (日)

フォトジャーナリスト・豊崎博光さん (2) ――拓殖大学での講義「科学・技術と社会」です――


フォトジャーナリスト・豊崎博光さん (2)

――拓殖大学での講義「科学・技術と社会」です――

 

フォトジャーナリスト・豊崎博光さんの紹介を続けます。かつて私も同じようなタイトルで講義をしたことがありますが、豊崎さんの講義のテーマは「核」です。授業計画を見て私も聴講したくなるような内容でしたが、豊崎さんからお送り頂いた授業用の資料を是非お読み頂きたいと思います。まず目的からですが、概要を見るだけで豊崎さんの熱意が伝わってきます。

 

               

Photo

             

拓殖大学正門 (同大学ホームページより)

 

講義題目――科学・技術と社会 (Science/Technology and Society)

講師豊崎博光 (TOYOSAKI  Hiromitsu)  文京キャンパスにて開講

(A) 授業の目的

世界はいま、科学技術が生みだした核兵器と原子力発電(原発)が併存する核の時代ですが、核実験や原発事故の放射能による被ばくの時代でもあります。本授業では、核兵器と原発の実像と被ばく被害の実相を深めます。

(B) 授業の到達目標

核兵器や原発の開発、被ばく被害を世界や日本の歩みの中で考えることで多角的に見る能力、議論できるカを得ることです。また、小論文を書くことで自分の意思を伝える力を養うことができるようになることです。

(C) 授業計画

 ガイダンス

授業の進め方、成績評価の方法について説明後、今日の世界と日本の核、原子力の時代、被曝被害を学ぶ問う授業の意義について解説します。

 原爆の投下と報道管制

広島、長崎への原爆投下による衝撃、原爆投下を日本や海外のメディアがどのように伝え、何が報道されなかったなどを検証し、原爆投下の実相について学びます。

 核軍拡競争のはじまり

第二次世界大戦後のアメリカとソ連(ロシア)についでイギリスも始めた核兵器開発と実験、核軍拡競争とそれによる影響について学びます。

 水爆の登場と原水爆禁止運動

原爆の1000倍以上の威力がある水爆の開発、アメリカの水爆実験によるマグロ漁船第五福竜丸などの被災事件をきっかけに始まった日本と世界の原水爆禁止運動について学びます。

 部分的核実験禁止条約の意義

米ソ英についでフランス、中国の核実験による”死の灰による地球規模の被害と、部分的核実験禁止条約成立の意義について学びます。課題の小論文の提出を求めます。

 ウラン採掘と核兵器製造、原子力発電

核兵器や原子炉の核燃料の製造はウラン鉱石の採掘から始まります。採掘から精錬、濃縮、核兵器や核燃料製造、核廃棄物の処理までの工程の被害や影響について学びます。

 原子力発電

原子力発電(原発)の始まりとその実像、原発が日本と世界に広がった政治的、社会的背景、そして核拡散防止条約などによる原子カの国際管理について学びます。

 原発事故の衝撃

アメリカのスリーマイル島原発、ソ連のチェルノブイリ原発と福島第一原発事故から原発事故被害とその影響の実相について学びます。課題の小論文の提出を求めます。

 反核・非核運動と反原発運動

米ソの中距離核ミサイル配備から始まったョーロッパの反核運動、太平洋の人々の非核運動と原発事故をきっかけに始まった反原発運動について学びます。

 被爆者からヒバクシャ

広島、長崎の原爆被爆者のほかにウラン採掘や核実験、原発の運転や事故などで生みだされる放射線被ばく者(ヒバクシャ)とそれらの入々に対する補償法について学びます。

 核が生みだす差別

核兵器開発や原発事故の被害、核廃棄物の処分などを世界の先住民族の人々に押しつけるニュークリア・レイシズムという事実、人権を無視した放射能人体実験について学びます。

 地球被ばく

核実験の死の灰や核兵器製造施設、チェルノブイリ原発や福島第一原発事故などで放出された放射能による地球規模の被害と影響について学びます。課題の小論文の提出を求めます。

 兵器廃絶の道

国際司法裁判所の核兵器違法判決、全面的核実験禁止条約の採択、非核地帯化条約の成立など眼に見える核兵器廃絶の道について検証し、核なき未来について学びます。

 核の負の遺産

核兵器の開発や実験、原発事故による被害、大最の核廃棄物の処分、放置される被ばく者など核開発の負の遺産について検証し、改めて核兵器、原発について考えます。

 まとめ

これまでの核兵器の開発と実験と製造、原発の運転と事故などとその被害の授業内容を振り返り、核・原子力ユネルギー利用の将来について討論します。

(D) 授業の方法

講義形式で進めます。各回の授業のキーワードを示して関心を持ってもらい、私が撮影した写真や取材で得た資料、新聞や雑誌の記事などをパワーポイントで見て学ぶことで各回の授業のテーマの理解を深めます。

(E) 予習・復習

授業の冒頭で、次回授業の課題と内容を提示し、参考図書や資料映像などを明示します。また、授業後はリアクションペーパーの提出を求め、リアクションペーパーの質間や疑問に答えることで理解度を深めます。

(F) 成績評価の方法

講義の内容に関して3回、課題の小論文の提出を求めます。成績評価は、小論文の内容についての評価が80パーセント、リアクションペーパーの内容評価が20パーセントです。

(G) 教科書・参考書

教科書は使用しない。授業ごとに講義内容を要約したプリントを配布し、その中で適宜、参考図書や参考文献などを紹介し、また資料映像の視聴を勧めます。

 

被爆体験と被爆者の哲学をできるだけ正確に後世に残すため、広島市では国内外の多くの大学と協力して「広島・長崎講座」の開講のお手伝いをしてきましたが、豊崎さんのコースは、そんな講座の一つのお手本として、もっと多くの大学に広まって欲しい内容です。

 

さらに、こんな内容の教科書、しかも豊崎さんの写真やデータもふんだんに使ってあるものが出版されれば、それを使って授業をしたいと考える人も増え、「広島・長崎講座」によって、次の世代への継承に勢いが付くのではないでしょうか。

 

「凄い人」シリーズは、不定期に続きます。

 

 

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2017年9月 9日 (土)

フォトジャーナリスト・豊崎博光さん ――凄い人シリーズの続きです――


フォトジャーナリスト・豊崎博光さん

――凄い人シリーズの続きです――

 

傘寿を過ぎ米寿に近い方々が元気で活躍されている姿に大いに刺激を受けて、その報告何度かさせて頂きましたが、一応「高齢者」の一員ではあってもまだ若い方々の中に、それに負けず劣らずの活動を続けている皆さんが多くいます。

 10代、20代そして30代の若い世代の皆さんが素晴らしい活躍をしている姿にも希望を感じていますし、それより上の壮年期の皆さんの力強い活動にはもちろん大いなる期待を持っているのですが、出来れば、私たちの世代が経験し積み重ねてきた土台をしっかりと踏み締めた上でのさらなる高い境地の開拓をして貰えればと、「老爺心」ながら、「凄い人」たちの紹介を続けたいと思います。順不同で、敬称も略す時があると思いますが、尊敬している気持に変りはありません。今回はフォトジャーナリストの豊崎博光さんです。

                  

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 前に報告した「竹林の八賢」のお一人ですが、私が豊崎さんから学んだ多くのことの内、四つを強調しておきたいと思います。

 念のためここでお断りしておきたいのですが、「月旦」をする積りはありません。しかし、限られたスペースでの紹介ですので、失礼な言い回しや説明の行き届かない部分、あるいは不十分な表現等があるかもしれません。その全ては、書き手である私の限界や勉強不足のせいですので、コメント欄で加筆・訂正等して頂ければ幸いです。

「核」は大変複雑なテーマですので、一人の人間が短時間でその全てを理解するのは至難の業です。理解を助けるための一つの手法として、その全体像をある角度から切り取ってその断面から理解することは有効です。医学で使われるCTスキャンで使われている方法でもあります。豊崎さんが強調してきたのは、核被害者という角度です。二つ目は、その被害の総体を問題にしている点です。つまり、「核」の核心をなす核物質の発掘から、加工、使用、廃棄というライフサイクル全ての段階で人間がどう関わりどのような被害が生じ、それに対してどんな対策が講じられているのか(多くの場合放置されているのですが)、そして二次、三次被害がどう絡まってくるのかを検証しています。

三つめは、それらの被害が生じている現場に飛んで、被害者の人間的な次元を捉えていることですし、四つ目は文字だけではなく、その場その場での真実をカメラを通して私たちに視覚的に伝えてくれていることです。

前置きが長くなりましたが、まずは、豊崎さんの略歴を御覧下さい。

194819481月、神奈川県横浜市生まれ。1968年に東京写真専門学院(現、東京ビジュアルアーツ)報道写真科ニ部を卒業後、フリーとなる。復帰前の沖縄、在日朝鮮人と韓国人、アメリカの先住民族インディアンなどを取材後、1978年にアメリカの核実験場となったマーシャル諸島を取材。以後、ウラン鉱石の採掘場や核実験場、事故を起こした原子力発電所など核兵器の製造開発や原子力発電などによる人間の健康と心への影響、暮らしや環境への被害、反核・非核運動や核被害者大会の取材のために世界各地を訪れる。

取材地は、マーシャル諸島やポナぺ、トラック、パラオ、サイパン、テニアン島などのミクロネシア全域、ハワイ、ジョンストン島、バヌアツ、オーストラリアなどの太平洋からアメリカ、カナダ、スウェーデン、ドイツ、オーストリア、イタリア、ベラルーシ、ウクライナ、カザフスタン、ロシアの北極圏にいたる。各地には繰り返し訪れ、とくにマーシャル諸島には1978年から2006年までに20回以上訪れて被害者や被害状況の変遷を取材しつづける。

199211月に横浜市で開かれた「第6回国際非核自治体会議」では、会議のコーディネーター兼スピーカーを務める。拓殖大学、中央大学で非常勤講師として「核の時代史」の授業を行う。

私たちにとってラッキーなのは、こうした広範な取材の成果を、まとまった著作として読み、写真として見られるということです。是非、一冊でも手に取ってみて頂ければ幸いです。

著書:

 『核よ騒るなかれ』(1982年、講談社)

 『グッドバイ・ロンゲラップ』(1986年、築地書館)

 『蝕まれる星・地球』(1995年、平和のアトリエ)

 『アトミック・エイジ』(1995年、築地書館)――1995年の第1 回平和・協同ジャーナリスト基金賞受賞(この賞については別稿で説明します)

 『核の影を追って』(1996 年、NTP 出版)

 『マーシャル諸島 核の世紀』(2005 年、日本図書センター)――2005 年に日本ジャーナリスト会議賞受賞

 『写真記録 原発・核の時代』(2014年、日本図書センター)

 共著に、『水爆ブラボー 31日ビキニ環礁・第五福竜丸』(草の根出版会)、『核の20 世紀』(平和のアトリエ)、『原発・核』(日本図書センター)など。

長くなりましたので、次回は豊崎さんの大学での講義内容を通して、核時代を振り返ってみたいと思います。

 

  

 

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2017年9月 8日 (金)

法政大学山口ゼミ(3) ――指導教官・山口二郎教授のコメント――


法政大学山口ゼミ(3)

――指導教官・山口二郎教授のコメント――

 

法政大学山口ゼミの広島合宿について報告してきましたが、やはり最後を飾るのは、指導教官・山口二郎教授の言葉です。

私も「理念」を重んじて現実を変えるという立場で頑張ってきた。しかし、最近、特に昨日は核実験があったばかりですが、現実主義からのアプローチが脚光を浴びている。とは言え、冷戦時代には大国の指導者たちはそれなりの枠組みの中での「合理的」判断をしてきたと言えるのではないか。

しかし、北朝鮮の言動、さらには非国家主体が核兵器を持つ可能性なども視野に入れなくてはならない時代になっている。それを受けて、力によるコントロール、威嚇等が必要だと論じる人たちも増えている。こういう東アジアの現実に対して、あなたはどう感じているのか。

 

               

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山口教授と二人で

 

それに対しての私のコメントです。

核兵器を使わせない、戦争を始めさせない、ということを最優先課題にすると、話し合いしか選択肢はないのですが、実はもっと前からその努力をして来なくてはならなかったのです。そうしなかった付けが今の状況なのですが、例えば、一つの可能性として、トランプ大統領が金委員長と会って話し合いをするのが一番効果的なのではないかと今でも信じています。その具体的な話し合いの内容として、トランプ大統領の就任直前に「北東アジア非核地帯条約」を推進すべきだという手紙を送りました。

その内容は二回にわたってこのブログにアップしましたのでそちらをお読み下さい。アメリカの有力紙も手紙の一部を取り上げてくれました。それからかなり時間が経っていますが、このアプローチは、トランプ大統領、あるいは安倍総理がその気になれば今でも実現可能です。勿論そのためには、世界の世論を味方に付けなくてなりません。話し合いの目的は当然、核兵器を使わない・使わせない、そして戦争はしないことですし、そのための話し合いであることを前面に掲げればそれは可能です。さらに、核の独占体制を強化することではなく核廃絶が視野に入ってないと説得力は大幅に減じます。話し合いでの問題解決を提唱し実行すること、初めてトランプ大統領も安倍首相も歴史に名を残すことができるのではないでしょうか。

最後に山口教授の素晴らしいまとめがありました。

まず、「核兵器は使えない」という現実を日本が伝えることを出発点にすべきだ。日本がそう言うことにこそ一番説得力がある。北朝鮮問題の解決には、軍事的オプションはあり得ない。それはハッキリしている。このところ、「軍事的オプション」という言葉を使う人も出てきたが、それはあくまでも強がりと見るべきだ。

「使えない」ことを確認した上で、使えないのなら核兵器の保有には意味がなくなるのだから、なくして行きましょうという流れにならざるを得ない。北を核保有国として認めたら、という意見も出てきているが、そうなると、韓国も核武装したいと言うだろうし、となると日本も、という結果になる。しかし、「東アジアの非核化」という旗を、日本は降ろしてはいけない。

独裁者に言葉で立ち向かったって無力だと現実主義者たちは言うけれど、力で向っても無力だ。制裁を強化するという手段では今まで全く効果は挙がっていない。それなら、交渉によってまず緊張のレベルを下げるという方向が賢明な選択肢だ。

「田舎の学問より京の昼寝」と言われますが、山口教授そしてゼミ生の皆さんから大きな刺激を頂きました。最後に山口教授はカープの大ファンです。合宿の後、マツダ・スタジゥムで対阪神線の応援をして帰京されました。カープの勝利にまで貢献して下さり、再度、お礼を申し上げます。

 

 

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2017年9月 7日 (木)

法政大学山口ゼミ合宿(2) ――広島の魅力も味わって帰ってくれたことと思います――


法政大学山口ゼミ合宿(2)

――広島の魅力も味わって帰ってくれたことと思います――

 

法政大学の山口二郎教授ゼミの合宿が広島で開かれました。ゼミ生との意見交換から、彼ら/彼女たちの勉強振りが良く分り、明日の日本や世界への希望を新たにしました。

 

昨日に続いて、ゼミの皆さんの質問と私の回答のポイントを整理したものをお読みください。

 

               

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ゼミ生たち

 

 

 

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山口教授を囲むゼミ生たち

 

 

 核兵器禁止条約ができることで世界の子どもたちの力を通して、核兵器廃絶に弾みが付くという考え方について、子どもたちに被爆体験や核兵器禁止条約をどう理解させれば良いのか、またどのように彼らの力を生かせば良いのか。

 

(ポイント) 子どもと言っても、就学前から高校生まで幅は広いが、私が小学生の時に原爆についての映画を観てショックを受けたように、子どもたちに伝わるメディアで原体験を伝える努力は大切だと思う。そして、子どもたちの力が一番生きるのは、家庭内だ。頑固な父親が子どものアピールで考えを変えた例は、例えばアメリカ社会ではかなり多い。

 

 高校時代、アメリカの高校で「原爆投下は正しかった」と聞いてショックを受けた時、同級生たちとは具体的にどんなやり取りをしたのか。

 

(ポイント) 具体的なやり取りは覚えていない。でも、40年以上たって、シカゴで講演した時にはその同級生たちが聞きに来てくれた。昔の問題提起が役立ったのかもしれない。

 

 原爆投下という文脈で考えると、当事者は日米で、その他の国々は当事国ではないにもかかわらず、核兵器の廃絶に賛同してくれていると考えられる。当事者ではない人たちは、どのような形で被爆体験や核廃絶のメッセージを受け止め、核廃絶に取り組んでいるのか。

 

(ポイント) 核兵器については、冷戦時代には、一旦核兵器が使われれば、その時点での破壊だけではなく、「核の冬」という形で全人類が消滅するという科学的予測が行われた。大規模の破壊に加えて、地球全体が放射性物質そして爆発による破砕物によって覆われ、太陽の光が地表に届かなくなって地球の温度が下がる。その結果、食べ物がなくなって人類は滅亡するというシナリオだ。小規模の核戦争でも、それに近い結果になることが最近では分っている。つまり、核兵器が使われれば、当事者でない人はいなくなる。また、世界の都市はほとんど戦争の被害を受けている。その結果、「Never again!」、つまりもう二度と、同じような体験はしたくない、と強く願っている。そのような、都市としての経験と重ね合わせることで、核兵器の廃絶への気持は自然に生まれてくる。

 

 平和市長会議に加盟している都市や市長もいろいろな考えを持っていると思うが、あなたに取っての平和とはどのようなことなのか。

 

(ポイント) 積極的な平和とか消極的な平和という抽象的な整理の仕方もあるが、自分の置かれている立場や環境で、例えば一日も早くこの難民キャンプから出て平和な暮らしをしたい、と思う人もいるし、平穏な生活を続けている人が子どもたちのために実現したいと思う平和もある。自分の生活、今の時間の中で感じる大切なことから始めて、世界や未来を考えて理想像を描くことが大切なのだと思う。一緒に原水禁運動をしていた女性通訳たちから聞いた言葉で忘れられないのが「世界の平和は家庭の平和から」だ。

 

 都市は軍隊を持たないという立場から、核廃絶や戦争のない世界実現に向けての努力は自然にできるという話だったと思う。対して国のレベルでは、どちらが正しかったか、つまり加害や被害の立場からの議論が中心にはなる傾向があるにしても、国としても当然、努力をしなくてはならないと思う。その中で、日本政府としては何をすることが一番大切なのか。

 

(ポイント) 簡単に言ってしまうと、憲法に則った政治を行うこと。「力の支配」ではなく「法の支配」を尊重するという立場で一番大切なのは憲法だ。特に日本国憲法では99条の憲法遵守義務にもっと注目して欲しい。

 

 原爆についても記憶の継承が問題になっているが、福島の記憶についても震災遺構をどうするのかの議論がある。あるいは戦災遺構を残して行くべきなのか、ではどのように、といった議論が行われている。広島の経験からはどのような教訓が汲めるのか。

 

(ポイント) 原爆ドームが残されたのも、「あの日を忘れたい」と考える人たち、残して欲しくないと思う人たちが、消極的にではあっても賛成してくれたからだ。しかし、ドームは残されたが、劣化して行く。地震対策も必要だ。どうするのかを検討した結論として、最小限の修復をしながら自然に任せる、という方針になった。しかし、考えて見ると広島市内の至る所で深く掘れば遺構の出てくるところはたくさんある。ボルゴグラードでは、第二次世界大戦中には150万人もが亡くなり、完全な廃墟と化したが、復興のために、市全体を数メートルの土で覆ってから作業が始まった。ベルギーのイーペル市は第一次世界大戦で廃墟と化したが、戦後の復興は、戦前の街を再現する形で行われている。それぞれの地域で記憶を残す手法は違っているが、地域毎にその特性を考え、市民の生活を元に未来への想像力を働かせた結果だ。

 

広島では、平和についての体験をし、考え議論するのに加えて、広島の魅力も楽しんで帰って貰えたのではないかと愚考しています。

 

 

 

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2017年9月 6日 (水)

法政大学山口ゼミ合宿(1) ――大学生もしっかり勉強しています――


法政大学山口ゼミ合宿(1)

――大学生もしっかり勉強しています――

 

今の時期にゼミ合宿を行う大学も多いようですが、旧知の山口二郎・法政大学教授からゼミ合宿を広島で開くので協力して欲しいと連絡があってからほぼ二月、山口教授とゼミの学生諸君にお会いしてきました。

 

ゼミ生が自主的に広島を選んだそうなのですが、その熱意は最初の一時間余りの「講義」の後の質問とコメントとにしっかり反映されていました。準備段階で小著『新版 報復ではなく和解を』(岩波現代文庫)も読み込み、ゼミ生同士でのやり取りのあった上でのものであることを感じられる発言でした。

 

最初の「講義」の内容は、原水禁の分科会での発言に広島市政の柱をいくつか付け加えたものですで、省略しますが、9人のゼミ生の皆さんの質問・コメントをお読み下さい。日本、そして世界の未来に希望が持てるようになります。少なくとも私はそう感じました。私の回答のポイントも、当日言いたかったことを整理した上で短く付け加えました。

           


           

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山口教授(右端)とゼミ生たち――写真の掲載は全員からOKを頂いています。

 

 

 日本が今、核兵器を持つ必要はないけれど、将来、持つ必要が生じたときにはそれが可能になるよう、原発等は残して潜在的な核保有能力を保持すべしという議論があるが、どう考えるべきか。

 

(回答のポイント) 被爆者の結論は、今も将来にわたっても核兵器は必要ないし、当然、日本が持つべきでもないということだ。核保有の潜在能力を云々する人たちは、一つには、原発を続ける意味と核兵器の保有が表裏一体であることを認めていることになるし、経済的な正当化ができなくなった原発の存続を図るための苦しい言い訳にしか過ぎない。

 

 片仮名の「ヒロシマ」と今の「広島」の間の違いをどう考えたら良いのだろうか。片仮名の「ヒロシマ」は、1945年を起点にしていることは分るが、そちらに固定化されてしまっているような感じがある。

 

(ポイント) 広島はとても保守的な地域だ。2009年の総選挙で、各都道府県の一区で民主党ではなく、自民党が当選したのは、福井一区の稲田朋美以外は全て西日本で、中国5県、そして四国の愛媛と高知だ。その保守的な地盤の中で、核兵器についての考え方だけは、進歩的かつ世界的な普遍性を持っているという特徴がある。それは広島市長選挙で、自民党の推した候補がほとんど選ばれていないことに反映されている。そのような環境下、それでも地域としての合意が存在する事実をはっきり表明する目的で生まれたのが、「ヒロシマ」という片仮名表記だという解釈ができる。

 

 東京出身だが、広島とそれ以外の地域で、被爆体験や核兵器のついての温度差を感じている。

 

(ポイント) 確かに地域差はある。広島から離れた所に住んでいる被爆者が未だに差別を感じていたり、県外の大学に進学した若者が、自分たちの受けた平和教育が全国的には行われていないことに気付く等の例がある。差別に焦点を合わせると、被爆直後の広島で被爆者が差別を受けたという事実を知った時、私は大きな衝撃を受けた。また、外国で、被爆者であることを理由に結婚を許されなかった女性もいる。そして、時間と空間の互換性を視野に入れると、これは時間が経つと被爆体験が風化することと同根だと思う。

 

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熱が入ってかなり長くなりましたので、二つに分けたいと思います。次回もお読み頂ければ幸いです。

 

 

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2017年9月 5日 (火)

核実験は絶対に許せない―抗議の座込み

 

核実験は絶対に許せない―抗議の座込み

 

核兵器廃絶広島平和連絡会議(連合広島、広島県原水禁など12団体)は、昨日午後0時15分から平和公園慰霊碑前で、一昨日の朝鮮民主主義人民共和国(以下「北朝鮮」という)の核実験強行に抗議する座込みを行いました。緊急の呼びかけにもかかわらず、被爆者、被爆二世、労組員、市民など88人が参加しました。

 

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最初に連合広島久光会長が「北朝鮮の暴挙は、絶対に許せない。どの国のどんな理由であれ、私たちは核実験を絶対認めることはできない。被爆地ヒロシマのその強い意志をこれからの座込みできちんと示しましょう」と強い憤りと決してあきらめない決意のあいさつでスタート。約25分の無言の抗議の座込みが続きました。今回は特に、座込みの最後に広島県被団協の箕牧智之副理事長が被爆者としてアピール。北朝鮮の核実験に強い抗議の意思を表明するとともに、自身が参加したニューヨーク・国連本部での「核兵器禁止条約交渉会議」に触れながら「核兵器禁止条約では、核兵器を持つことも、持ち込むことも、そして使用は勿論核実験も、そして威嚇も禁止されています。それを無視した北朝鮮の核実験に対し、被爆者は強い憤りを感じている」とあいさつ。その後参加者全員で、原爆犠牲者に対し黙とうをささげ核実験抗議の座り込みを終えました。

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                               アピールする箕牧智之広島県被団協副理事長

北朝鮮による核実験強行は、繰り返すまでもなく「絶対に認めることはできない」暴挙です。特に、国連での「核兵器禁止条約」が採択され、9月20日には核兵器禁止条約署名式が行われ、「核兵器禁止条約」制定に向けて世界が動こうとしている時だけに、なおさら厳しく批判し、抗議するのは当然のことです。しかし、同時に考えなければならないことは、日本政府の核政策です。今回の核実験に対しても相変わらず「圧力」を強調していますが、それだけでこの問題を解決できるでしょうか。自らはアメリカの「核の傘」に依存し、核抑止力政策をとり続け、「核兵器禁止条約」交渉には参加せず、条約にも反対の姿勢を表明しています。これでは、北朝鮮の核問題を解決させる道を遠ざけるだけだといわざるを得ません。

繰り返すようですが、北朝鮮の核実験と核開発は、絶対に認めることのできない暴挙です。そして核兵器は、最大の力による暴力です。しかし、力によってのみそれを克服することはできません。私たちが核実験の度に抗議の座込みを続けてきたのは、核という力に対抗するには、非暴力の運動によるしか道がないことを確信しているからです。

 

日本政府は「核兵器禁止条約」に賛成し、非核兵器保有国との連携を強化することこそが、真に説得力を持って北朝鮮の核実験、核開発を思いとどまらせる道につながること真剣に考えるべきです。

 

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2017年9月 4日 (月)

これでは知事失格、退場ですよ、小池さん! ――それとも、世界の目が朝鮮人犠牲者に向くようにするため?――

これでは知事失格、退場ですよ、小池さん!

 

――それとも、世界の目が朝鮮人犠牲者に向くようにするため?――

 

91日の「防災の日」は、1923(大正12)91日に起きた関東大震災に由来しています。今年の91日がこれまでとは違う形で注目されたのは、43回を迎える「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典」に、小池百合子・都知事や山本亨・墨田区長が追悼文を送付しないと決めたからです。

 

その理由として小池知事が挙げたのは、310(1945年の東京大空襲の日)91日に東京都慰霊堂で毎年営まれる「遭難者慰霊大法要」に都知事が出席すること、そして、「関東大震災で犠牲となられた全ての方々への追悼の意を表し、全ての方々への慰霊を行なってきた」ので、その中の特別な人たちへの追悼も含まれる、というものでした。さらに、「民族差別という観点というよりは、災害の被害、さまざまな被害によって亡くなられた方々に対しての慰霊をしていくべき」だとも言っています。

 

集合論の演習問題の解答としても問題はありますが、一応、誤りではないとも解釈できます。しかし、都知事としては問題があります。敢えて「失格」あるいは「退場」という言葉まで持ち出して問題提起をしているのは、世界の趨勢が「国家」から「都市」へと舵を切りつつあるときに、周回遅れだけではなく、「逆走」していることをアピールしたいからです。

 
 
Photo
  

版権: <a href='https://jp.123rf.com/profile_freehandz'>freehandz / 123RF 写真素材</a>

 

この点について書き始めるときりがありませんので、良く知られた「箴言」や法律を援用しながら、ポイントを絞りたいと思います。

 

まず、国家と都市との違いです。ここが一番面白いところなのですが、今回は簡単に、地方自治法を引用して、法律がその違いの一部をはっきりと規定している事実を確認します。以後、お役所言葉の「自治体」の代りに「都市」という言葉をできるだけ使うようにしますし、「東京都」と「都市」も混乱のない範囲で同一視します。

第10条  市町村の区域内に住所を有する者は、当該市町村及びこれを包括する都道府県の住民とする。

 住民は、法律の定めるところにより、その属する普通地方公共団体の役務の提供をひとしく受ける権利を有し、その負担を分任する義務を負う。

つまり、日本国民の中には外国人は含まれませんが、都民、あるいは市民の中には外国人も入るということですし、都政・市政の恩恵も受ける権利があるということです。(負担の義務も果さなくてはならないことは勿論です)。だからこそ、広島市をはじめ、多くの都市の住民投票条例では、外国人も一票投じられるような規定になっているのです。もっとも、国のレベルになれば外国人の人権を軽く見て良いという意味ではありません、念のため。

 

とは言え、どの都市でも外国人の数は多数派ではないでしょうし、差別の対象としての外国人も少数派です。しかし、少数派であるが故に、その権利を侵害して良いことにはなりませんし、権利の侵害が起き易いことを考えれば、行政としては特に外国人の権利を守るために力を入れる必要のあることは自明の理です。しかし、それだけでは十分ではありません。リンカーンはもっと過激に少数派の権利を守れ、と私たちに檄を飛ばしています。

 

もし、多数派がその数の力だけによって、憲法で保障された少数派の持つ権利を奪うようなことがあれば、それは、道義的には革命を正当化する。その権利が基本的な物であればなおさらだ。(第一次就任演説)

 

その少数派の権利が関東大震災後には、多数派によって (とは言え、多数派の中では少数派であったことを信じたいのですが) 残虐な形で蹂躙されたのですから、未来永劫その過ちが繰り返されないように努力するのは当然です。それは、広島・長崎の被爆者たちの願いである「こんな思いを他の誰にもさせてはならない」と軌を一にしています。

 

過去のマイナスを繰り返さないためには、過去をきちんと記憶しそこからの教訓を生かさなくてはなりません。ハーバード大学の哲学者だったジョージ・サンタヤーナは次のように言っています。

 

過去を記憶できない者は、その過去を繰り返す宿命を背負わされる。

 

時が経つに連れて、人間の記憶は薄れて行きます。東京オリンピックの3年後には、100周年を迎える関東大震災ですが、私たちが何もしなければ、震災後の混乱の中で虐殺された多くの朝鮮人についての記憶も薄れて行きます。そんな時間の流れに拍車を掛けるのではなく、未来の都民が同じような被害を受けないよう、しっかりと当時の記憶を次の世代に手渡すのが、都市のリーダーの役割なのではないでしょうか。

 

国家としての立場とは違って、都市の役割は市民・都民の生活を一番大切にすることにあります。その都市の使命と直結しているこんな簡単な理屈が分らないのでは、「都知事失格・退場!」と言われても反論できないでしょう、小池さん。

 

でも、もしかして―――。こんな形での論争を起こすことで、日本だけでなく、世界の人々の目が、今という時に、関東大震災後の朝鮮人の虐殺に注がれることになるよう、自らへの厳しい批判が起る道を選んだのだとしたら、「小池さん、お主も相当の悪(わる)よのう!!

 

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コメント


もっともっと言ってください。

2005年郵政選挙でわが豊島区・東京10区に
刺客・落下傘候補として、いえ、ブルドーザー、
いえいえ、キャタピラ戦車のごとく押し寄せて来て、
小林興起氏を蹴散らせてしまいました。
”女性が輝く社会”の女性とは、望月衣塑子記者や
ぼうごなつこ(漫画家)さんのような方なのです。
にしても、これほどモロに→こちらに驚いています。
彼女の頭のなか→そんなもんでしょで驚きませんもの。

今回の件は、

なんとなくトランプ大統領のシャーロッツビルでの発言に似ていますね。

コメント有り難う御座いました。

小池百合子都知事の「政局」を重視する考え方は、小沢一郎、小泉純一郎との共通点ですし、「右翼」的発想は、石原慎太郎、安倍晋三以上かもしれません。それに「NO」を突き付けられるのは、生活・生命を基本に行動する市民です。


「シャーロッツビル」様

コメント有り難う御座いました。

両者に共通しているのは、「論理」を盾に本音を隠す「詭弁」ですね。野崎昭弘先生の『詭弁論理学』が参考になるかもしれません。

2017年9月 3日 (日)

プロはいなくなったのか ――それも政治の腐敗や劣化の一因になっているのでは――


プロはいなくなったのか

――それも政治の腐敗や劣化の一因になっているのでは――

 

「凄い八十代」のタダさんについて報告しましたが、やはり彼のカラオケ歌唱の素晴らしさについてもう少しスペースを割かなくてはなりません。彼のかつての職場や業界の仲間たちからは「オオトリのタダ」、つまり「タダさんの後では歌えない」と言われるほど上手い、とはユキコさんの言葉ですが、その通りでした。

 

             

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松山善三作詞『一本の鉛筆』の一節です。

 

そのタダさんが最初に歌ってくれたのは美空ひばりさんの『一本の鉛筆』でした。「広島に敬意を表して」とのことでしたが、実はこの歌、正確に歌うのが難しいことで有名です。美空ひばりさんの歌い方は深みがあって感動的なのですが、それを真似て素人が歌うと不正確さだけが際立ちます。タダさんの歌は正確かつ心を打つものでした。

 

レパートリーも広く、オオトリには『オー・ソレ・ミオ』をパバロッティ・バージョンで歌ってくれました。これもお見事の一言に尽きたのですが、もう一つ、どんなカラオケの会でも盛り上げられる良い歌を教えて貰いました。『大人の懐かしい歌』のパート1とパート2です。DAMの中に入っていますが、「DKオリジナルメドレー」で検索すると出てくるはずです。れぞれ10曲くらい、誰でも歌える懐かしい歌が、一番だけ入っています。

 

パート1は、『故郷』から始まって『荒城の月』、途中には『ゴンドラの歌』や『サンタルチア』もあり、マイクを順に回して行くだけで、あるいは全員で歌うことでその場が盛り上がります。

 

ここでハタと気付いたのが、人をカラオケに誘う側の「プロとしての要件」です。自分だけ気持良く歌っていれば済む話ではなく、その場にいる人全てが楽しく参加できるお膳立てをする責任も果さなくてはならないということです。

 

こんなことを考えたのは、その夜、感動したもう一つの歌が山口百恵さんの『さよならの向こう側』だったからです。本人が最後のコンサートで歌い終えて、マイクをステージのフロアに敷かれた白い布の上に置くまでの映像が使われていました。

 

彼女が活躍していた時代はアメリカに住んでいたために彼女の歌も映画もほとんど知らなかったのですが、ポピュラーな歌だけは、カラオケ等で聞いていました。でも最近のテレビ画面には出てきません。カラオケの映像ではありましたが、ステージで歌う姿を全部見たのは今回が初めてだったような気がします。阿木燿子・宇崎竜童コンビの作詞作曲による名曲の一つですが、とにかく泣かせる歌です。英語の部分の言葉「last song for you」の繰り返しと、最後の「Thank you for your ****」の五つのリフレインで歌い手自身、胸が詰まってしまっても不思議でもありません。

一般的風潮としても、プロの歌手が引退に当ってのコンサートや、紅白歌合戦であられもなく泣く姿も当り前になっています。そして「引退」した後で、復帰することも。

 

でも、山口百恵さんは、本当に「最後の」コンサートで、一筋の涙こそ流れはしましたが、最後までプロとして歌い切りました。しかも感動的に。これこそプロの歌手だとしか言いようがありませんでした。そして彼女は床にマイクを置いたきり、その後は歌手としてファンの前で直接歌うことは一切していません。それもプロとしての潔さです。

 

引退した1980年、彼女は21歳でした。男女差別用語がまだ平気で使われていた時代です。「小娘」という言葉を使うおっさんがいても良い年齢です。その彼女がプロとしての矜持を保ちプロとしての出処進退の見事さを示してくれました。そんな行動の取れた「公人」がその後何人いたのかを考えると、山口百恵さんの凄さを前に、「プロ」と自称していたり、マスコミがそう遇してきた人たちの多くは、「プロ」失格と言われても仕方ないように思えてきます。

 

比較するのも気が引けますが、特に、政治家の体たらくは、目を覆うものかあります。本物の政治家、プロの政治家はどこに行ったのでしょうか。山口百恵さんの爪の垢を煎じて飲んだくらいで、紛い物性が改善されるとは思えませんが、それでも、カラオケに行き、山口百恵さんが『さよならの向こう側』を歌い切る姿を何度か見ることから始めて欲しいと思います。

 

カラ出張の説明ができずに号泣した県議、不倫の挙句に印刷物の架空請求がばれて雲隠れした市議、聞くも憚れる言葉や言い回しでネチネチと部下を虐める国会議員、防衛省や自衛隊を私物化・政治利用した元防衛大臣、同・総理大臣等々、リストは増えるばかりですが、カラオケを通しての山口百恵さん詣でを「処方」します。こんな形でも利用者が増えることで、ちょっと影が差しているカラオケ産業に活気が戻るという余得も期待できるかもしれません。

 

でも一番見習って欲しいのは、政権というマイクをそっと床の上に置き、表舞台から静かに立ち去ることなのですが---。

 

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コメント

百恵さんは同学年です。
大学生の時、テレビは学食にしかなく、
引退画像も結婚式の画像も、
学食でみました。
彼女の潔さが
私どもの世代のスタート地点です。

日野皓正がコンサートで中学生に手を上げたことが報じられましたが、そもそもジャズという音楽はルールから外れること、掟を破ること、規則から逸脱することが前提であり、それこそが面白味であり醍醐味だと思います。ただ、聴く人を感動させるためには、逸脱する度胸と同時に、逸脱の限界を読んで、回帰する技能が重要です。

野田聖子総務相が異次元の金融緩和の出口を考えると「空恐ろしい」とアベノミクスを批判したということですが、安倍政権のレベルは、まさに中学生レベルということでしょうか。中学生なら許されるとは思いますが、これが日本の長期政権というのはあまりに情けないことです。

「緩和ケア薬剤師」様

コメント有り難う御座いました。

「学食」の響き、懐かしいです。そして、自分たちの世代を象徴し誇りに思える人物がいるって幸せなことだと思います。

「工場長」様

コメント有り難う御座いました。

メディアには日野皓正氏弁護の意見が多いようですが、子どもを指導するためでも、いやそうであればなおさら、暴力は正当化できないと思います。

安倍政権の酷さを上手い一言で表現出来ないのがもどかしい限りですが、早く舞台を去って欲しい気持をとにかく繰り返し言い続けましょう。

金正恩もトランプも安倍も、みんな仲間ですね。
http://blog.livedoor.jp/ai_tokunaga2014/

ついでに日本では安倍、小池、前原と従米保守の仲間が揃った。これからどんな茶番劇を見せられるのだろうか。

日野皓正についてはお笑いの太田光が「コミュニケーションするのにビンタしなきゃいけないんだったら、大した音楽家じゃない」「お笑いでお客を笑わせるのに、客をくすぐるようなもので、自分のやっていることの否定になる」と言っていましたが、教育者が手を上げたら失格ですね。
と言うものの、この一両日だけでも元総理や自民党総務会長の耳を疑うような失言が続いており政治の劣化は他の分野の比ではないようですね。

「仲間」様

コメント有り難う御座いました。

「従米保守の仲間が揃った」舞台での茶番劇を止めさせる機会が近く訪れるという予言もありますね。10月か11月に衆議院の解散、総選挙があれば、その機会を逃さないように、私たちが直接頑張らなくてはいけないのかもしれません。

「キム」様

コメント有り難う御座いました。

芸能界でも、しっかり発言している人がいるのは心強い限りです。

「法の支配」を無視して「力の支配」を信奉する人たちは、どうしても「言葉」に対しての姿勢が好い加減になるようです。逆かもしれませんが--。

2017年9月 2日 (土)

同級生たちの水彩画展に行ってきました ――絵心のある人たちを羨ましく思います――

同級生たちの水彩画展に行ってきました

――絵心のある人たちを羨ましく思います――

 

八月の初めに高校の同級生から、水彩画の展示会の案内を貰いました。このところ、同窓会にも出られない時が多かったので、久し振りに久闊を叙する積りで足を運びました。

 

会の名前は「日本橋粋彩会」で、同級生を中心に14人のメンバーが、高校の5年先輩をお師匠さんとして3年前に始めた水彩画のグループだとのことでした。

 

「女性のメンバーはお喋りが楽しいらしく、絵筆が動いているのは30分くらい。その後は、先生も一緒にディナータイム」とは男性メンバーのコメントですが、如何にも楽しそうな会の様子が頭に浮びます。

 

京橋の会場には、50点ほどの作品が展示されていましたが、静物や風景、孫や人物等、何年も会っていなかった同級生の人生の一コマそして息遣いが伝わってきました。そんな表現のできる友人たちを羨ましく思いながら、ゆっくり会場を巡りましたが、水彩画の素晴らしさを皆さんにもお伝えしたくなり、何回かに分けて、同級生たちの作品を御紹介したいと思います。

 

最初に、招待状を送ってくれた安田芳子さんの作品です。高校生としてアメリカ留学をするときに、彼女のお父上に推薦状を書いて頂きました。今日の私があるのはそのお陰です。未だに感謝してもし切れません。

一言お断りさせて頂きたいのは、写真が正確には長方形ではないことです。天井の照明が画面に反射しないように角度を調整したからなのですが、原画の雰囲気が損なわれていないことを祈っています。

 

               

1_20170901_22_22_55

             

河童橋

 

 

 

2_20170901_22_23_51

妹 誕生

 

 

3_20170901_22_24_22

碌山美術館

(安曇野)

 

 

TBSテレビ木曜日のプレバトでも水彩画の美しさ、素晴らしさを勉強していますが、こうして直に、しかも友人たちの作品に触れられる幸せは掛け替えのないものです。

 

 

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コメント

家族全員「才能なし」です。
本当に羨ましいかぎりです。

「⑦パパ」様

コメント有り難う御座いました。

絵についての才能はなくても、一人一人、また別の才能を持っているのが人間の素晴らしさだと思います。

2017年9月 1日 (金)

またまた凄い方々にお会いしました ――80代のお二人に比べると「40, 50 は鼻たれ小僧」かもしれません――


またまた凄い方々にお会いしました

――80代のお二人に比べると「40, 50 は鼻たれ小僧」かもしれません――

 

「四十、五十は洟垂れ小僧、六十、七十は働き盛り、九十になって迎えが来たら、百まで待てと追い返せ」は渋沢栄一の言葉だと言われていますが、ここには「八十」が抜けています。夏の終りにお会いした80代半ばのお二人の姿からは、「円熟」という言葉が頭に浮びました。

 

三月末に、「凄い人にお会いしてきました」そしてその続編と、二回にわたって報告させて頂きましたが、今回はそのTさんの幼馴染のNさんにもお会いすることができました。NさんはTさんの一つ年上の男性ですが、今も子ども時代の呼び方が残っています。それがとても良い感じでしたので、以下、Tさんを「ユキコさん」、そしてNさんを「タダさん」と呼ばせて頂きます。

ユキコさんは84歳そしてタダさんは88歳ですが、お二人とも健康で健啖家、20歳は若く見えます。そして、これまでにもCDを出したことのあるタダさんの歌声は、声量も声の美しさもプロ並みの素晴らしさでした。

 

勿論、お二人とも政治には関心が深く、知識も豊富で、テレビで良く見掛ける評論家やコメンテーター等、足元にも寄れないような鋭い弁舌で私たち「若い」世代を魅了してくれました。そのお二人について、さらに知って頂きたいことが沢山あるのですが、ユキコさんの、これまたプロ並みのお料理に舌鼓を打ちながら、私とユキコさんやタダさんとをつなぐ糸のようなものも見えましたので、まずはその報告です。

 

             

20170831_22_14_18

               

タダさんとのツーショット

 

 

①タダさんも私もカラオケ大好き人間であること。

 

②タダさんは、私の小学校の先輩であること。

 

➂ユキコさんの妹さんと私は小学校の同級生で比較的近くに住んでいたので、ユキコさんの家の筋向いに住んでいたタダさんとも「御近所」と言っても良いくらいのところに住んでいたこと。

 

④漢字二字で、私の名前が「○×」だとすると、タダさんの名前は「×○」であること。

 

実は、仕事の関係で、タダさんとは20年位前には何度かお会いしているのですが、個人的な話をする時間はなく、今回はユキコさんとの御縁で再会して、こんなに不思議なつながりがあったのだと感激している次第です。

 

 

 

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