チョッピリの勇気 ――チャップリンの言葉を実行する人たち――
チョッピリの勇気
――チャップリンの言葉を実行する人たち――
チャーリー・チャップリンの名言はたくさんありますが、私が好きなのは「人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しのお金だ」です。お金に「少し」が付いているのは、他の二つとのバランスのためですが、本当は、勇気も想像力も「チョッピリ」で良いのです。
そんな勇気の持ち主が、立場は違っても、勇気をもって発言している様子が最近多くなってきているようです。私の「希望的観測」だけではないことを祈りつつ、二つ取り上げたいと思います。
一つは、アメリカ時間の17日、河野太郎外務大臣がアメリカのティラーソン国務長官に、包括的核実験禁止条約 (CTBT) の早期批准のため努力するよう要請したことです。その結果として、アメリカが明日にでも批准することにはならないかもしれませんが、被爆者や日本の大多数の人々の声を伝えたことには大きな意味があります。
河野太郎公式サイトから
でも、残念なのは、これが被爆地を代弁する立場の岸田前外務大臣の発言ではなかったことです。被爆者が如何に勇気付けられたであろうかを考えるだけでも、「チョッピリ」の差が大きいことに胸が痛みます。
もう一つは、ナチスの旗を掲げている隣人に「何故」と尋ねる女性の動画です。ことによるとこれも、「チョッピリ」どころではなく、とても大きな勇気が必要なのかもしれませんが――。
結果としては、まともには答えて貰えず、ナチスの旗はそのままですが、「チョッピリ」の勇気が重なることで、自分の立場を考える人の増える可能性はあります。圧倒的多数の人々が「横並び」を選んで、自分は目立たないような言動を選択し始めたときに、「チョッピリ」想像力を働かせて、「チョッピリ」勇気を奮うことが、もっと多くの勇気を引き出すことにつながるのではないでしょうか。
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