第36回反核平和の火リレー出発式
「語り継ごう 走り継ごう ヒロシマの心を」
第36回反核平和の火リレーが出発
広島県青年女性平和友好祭実行委員会が主催し、今年で36回目を迎えた「反核平和の灯リレー」が、昨日(28日)原爆投下時刻の午前8時15分、平和公園慰霊碑前を出発しました。
雨上がりの午前7時45分、平和友好祭実行委員会吉浪泰祐副実行委員長の司会で始まった「反核平和の灯リレー出発式」は、まず慰霊碑への献花、全員で黙祷、続いて「平和の灯」からの採火が行われ、その火は、新田康弘実行委員長の持つトーチに点火されました。
激励のあいさつをする佐古正明県原水禁代表委員(右端)
続いて激励の言葉。最初のあいさつに立った佐古正明県原水禁代表委員(広島県平和運動センター議長)は、「安倍政権によって危険な方向への政治が進んでいます。そして憲法9条を変えるといっています。憲法改悪を許さない運動が求められています。戦争を知らない世代が、9割を超えている今、どう戦争の被害を伝えるのかが大きな課題となっています。この反核平和の火リレーがその大きな役割を果たすことを期待しています。」と激励。前田耕一郎広島県被団協事務局長は「戦争をなくし、核兵器廃絶を強く願っています。それを引き継いだくれる人々となっていただくことを望んでいます。」と期待を込めたあいさつ。
スタートを前に新田康弘第1走者は「24全市町を走り継ぎ、戦争への危機感が薄れているが、核兵器の絶対悪、戦争反対を訴え、一人でも多くの人に、ヒロシマの心を届けていきます。」と決意を表明。
そして広島県音楽サークル協議会の皆さんが歌うテーマソング「平和の火よ走れ」に送られて一般公募に応募したランナーを含め5人が元気に慰霊碑前をスタートしました。
このリレーは、県内各地の青年女性に引き継がれ、県内を一周した後、7月21日の午後6時に慰霊碑前に到着します。
このリレーに対する期待を込めて、広島県被団協は、各地の被爆者団体に対し「私たち被爆者は一緒に走れませんが、リレーを温かく迎え見送るにあたって、一声青年女性を励ましてください」と案内をしていただいています。
このリレーが取り組まれている最中の7月7日(ニューヨーク時間)には、「核兵器禁止条約」が採択される予定とです。「核兵器廃絶・被爆者援護」を訴えて続けてきた「反核平和の火リレー」にとっても、節目の年のリレーと言えます。そして一人でも多くの人々に「ヒロシマの心」が届くことを願わずにはいられません。
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