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2017年2月12日 (日)

クラウド帝国主義?  


クラウド帝国主義? 

 

「帝国主義」と呼ぶのはオーバーなのですが、このくらいのタイトルを付けないと私の言いたいことが伝わらないかもしれないと思って、敢えて過激な言葉を選びました。最初に背景から説明させて下さい。

 

まず、クラウドの便利さは言うまでもありません。クラウド・サービスの一つであるDropboxが日本に上陸した2011年から、Evernoteとともに使ってきました。繰り返しますが、とにかく便利です。USBを持ち歩かなくても、どこでも自分の必要なファイルにアクセスでき、新たに作ったものはすぐ保存できるからです。


ところが昨年、新しい料金体系が設定され、「無料」で使える容量を超えて使う場合には、1TBまで月1200円という選択肢しかなくなってしまいました。他のサービスに乗り換えるのも面倒でしたので、1TBまで使えるサービスを購入しました。

                  

Dropbox

           

Dropboxのロゴと保存してある写真の一部、天木直人さんの写真も

 

最近、Change.orgの会員になったことは、お知らせした通りですが、できれば月額の1000円はどこか他の出費を抑えてそれを回せればと思って、Dropboxの代りのクラウド・サービスを調べてみました。iPhoneも使っていますので、iCloudが自然に頭に浮び、こちらのサービスでは、200GBまで月400円という料金で使えることが分りました。現在、Dropboxには80GBくらい保存していますので、これなら丁度良い大きさです。

 

試しにDropboxにあるいくつかのフォルダーをiCloudに移してみたのですが、それで吃驚した結果が本稿になりました。そもそも、こんなことを今になって発見した方が時代遅れなのかもしれないのですが、元々のDropboxのフォルダーをiCoudにコピーすると、そのフォルダーの作成日時や更新日時が、貼り付けた日時に変ってしまうのです。

 

() がもともとのDropboxのフォルダーです。日付は2016年の117日です。

 

117

 

そして、こちら()が今日iCloudにコピーした結果です。日付は今日、211日に変っています。

 

 

211

 

これは、逆にiCloudからDropboxにフォルダーを移しても同じです。

 

幸いなことに、フォルダーの中にあるファイルの日付は元のままですので、例えばこの原稿を一番最近書き直したのは何時か、という情報は保たれます。しかし、「新規作成」の日付は、コピーした日になってしまいます。Dropboxに保存した情報としては、ある文書を新規に作ったのは2011年で、それに一番最近手を加えたのが、2013年だとしても、それをiCloudにコピーした結果は、新規に作成したのが2017年、それに手を加えたのが2013年と、タイム・マシーンに乗ったようなことになってしまうのです。

 

フォルダーを何時作ったのかという情報も私にとっては意味のある場合が多いので、何とかならないものかと、アップルに問い合わせたのですが、これはシステム的にこう作ってあって、変えることはできないとのことでした。ユーザーからのリクエストとして、私のような使い方もあるので、更新日時は、コピー元のものがそのままになるよう、希望する旨を伝えました。結局月800円の節約に負けて、iCloudを使いますが、本当に言いたかったのは、フォルダーにも誕生日があるということです。

 

Icloud

iCloud

Drive の説明

 

クラウド・サービス側からすれば、それなりに理屈は付けられます。iCloudにすれば、そもそも[A数学教室]というフォルダーは、初めて登場したのですから、その作成日時も更新日時も20172111149分で間違いはないのです。

 

でも、それはクラウド・サービスの都合で、ユーザーである私の都合はあまり考えてくれていないということになるのではないでしょうか。比喩で説明させて下さい。トランプ大統領の誕生で、移民や難民が注目されていますが、例えば、私がアメリカに移民として認められたとしましょう。その際に、アメリカ側から見れば、私はそれまで存在しなかったも同じですから、私の誕生日は、私が移民として認められた日にする、というのと同じではありませんか。

 

この違和感を「帝国主義」という言葉で表したかったのですが、もっと良い言葉があれば、あるいはクラウド・サービスについて、私の誤解や無理解があるとしたらそれも教えて頂ければ幸いです。

 

 

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コメント

クラウドサービスは使っていません。というか使うような仕事も用もないからです。
Appleの無料サービスも接続していません。
写真をどの端末でも見れても、そのように使うような写真はないですし。写真や動画をクラウドで使えば容量は簡単になくなるから、そのために追加料金もなんだかな〜って思うからです。
使いまわしたい写真があれば、facebookで非公開であげていれば良いと思ってます。
クラウドは、仕事で書類などをどこでも自由に編集できるみたいですから便利でしょうね。
でも、クラウドサービスをやっている会社をどれだけ信じられるかですね。
もし、日本近郊の某共和国や連邦が後ろにいたら、大変だなと感じることもあります。
ネットサービスも、上手に使わないと、それぞれはわずかな金額でも、つもればバカにならないお金になってしまいますね。
不特定多数の人が扱うのですから、それぞれの言い分を聞くのは面倒だから、自分たちが設定した大ざっなことに従えとなるのなり、寛容性も自由度もなければ、たしかに帝国主義ですね。

もしかすると、それはクラウドの問題というより、Windowsのファイルシステムの「仕様」ではないでしょうか。

私も Evernoteはもちろん、DropboxやiCloud 、SkyDriveなどいくつかのクラウドサービスを無料の範囲で使っていますが、そうした経験はなく、今もiCloudとDropboxでフォルダーを移動してみましたが、フォルダの更新日付が変わるようなことはありません。

ただ、これをWindows10で試してみたところ、ブログに書かれているようにフォルダの日付が変わってしまいます。

更に、ローカルでも試してみましたが、USBメモリとフォルダのやり取りをしても、macOSでは本体からUSBにフォルダを移動(コピー)しても変更日は変わりませんが、Windowsではフォルダをコピーするとフォルダの変更日が変わってしまいました。

「やんじ」様

コメント有り難う御座いました。講演に使うパワーポイント等、USBで運ぶよりクラウドの方が便利なのですが、おっしゃるように、セキュウリティーについての心配はあります。

より正確には、クラウドだけではなく、インターネットを使うこと自体、その全てのやり取りが誰かに見られている可能性はあるのですから、それを前提にして防御策を取る必要がありそうですね。「工場長」さんから勧められたVPNもその一つだと思います。

「工場長」様

コメント有り難う御座いました。アップルのヘルプ・センターでは、Windows10か、Macかは関係なく、クラウドの方の問題だという話でしたので、それを鵜呑みにしていました。

今、Windows10のローカルのフォルダー移動を試してみましたが、クラウド、HDDあるいはUSB⇒USBでは、変更日はそのままでした。ただし、USBまたはHDD、クラウド⇒HDDでは、変更日時が、コピーした瞬間に変ってしまいました。

ということで、Windows10の仕様だと思いますが、何か良い対応策があれば、御教示下さい。

以下が参考になりますでしょうか。

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/299648/description-of-ntfs-date-and-time-stamps-for-files-and-folders

robocopy というコマンドで、dcopy:t というパラメータという使えばフォルダのタイムスタンプも一緒にコピーし、それは共有されたサーバー間でも有効だということです。

コマンドラインで robocopy /? で細かい書式が表示されるはずです。

あと、同様の機能を持つフリーウェアもいくつかあるようです。

クラウド上でどうなるか分かりませんが、今、試せる環境にないので、取り敢えずお知らせしておきます。

「工場長」様

ファイルシステムの違いで対応が変ってくるということは良く分りました。USBはFATだということで、コピーだと、元のままにはならなくても、移動なら元のままが保持できるという理解で良いのでしょうか。

NTFSが、複雑さの原因だということも分りました。

robocopyを試してみようと思いますが、その前に、フリーソフトのBunBackupで試しにどうなるか、テストしてみようと思います。また報告しますが、御教示有難う御座いました。

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クラウドサービスは使っていません。というか使うような仕事も用もないからです。
Appleの無料サービスも接続していません。
写真をどの端末でも見れても、そのように使うような写真はないですし。写真や動画をクラウドで使えば容量は簡単になくなるから、そのために追加料金もなんだかな〜って思うからです。
使いまわしたい写真があれば、facebookで非公開であげていれば良いと思ってます。
クラウドは、仕事で書類などをどこでも自由に編集できるみたいですから便利でしょうね。
でも、クラウドサービスをやっている会社をどれだけ信じられるかですね。
もし、日本近郊の某共和国や連邦が後ろにいたら、大変だなと感じることもあります。
ネットサービスも、上手に使わないと、それぞれはわずかな金額でも、つもればバカにならないお金になってしまいますね。
不特定多数の人が扱うのですから、それぞれの言い分を聞くのは面倒だから、自分たちが設定した大ざっなことに従えとなるのなり、寛容性も自由度もなければ、たしかに帝国主義ですね。

もしかすると、それはクラウドの問題というより、Windowsのファイルシステムの「仕様」ではないでしょうか。

私も Evernoteはもちろん、DropboxやiCloud 、SkyDriveなどいくつかのクラウドサービスを無料の範囲で使っていますが、そうした経験はなく、今もiCloudとDropboxでフォルダーを移動してみましたが、フォルダの更新日付が変わるようなことはありません。

ただ、これをWindows10で試してみたところ、ブログに書かれているようにフォルダの日付が変わってしまいます。

更に、ローカルでも試してみましたが、USBメモリとフォルダのやり取りをしても、macOSでは本体からUSBにフォルダを移動(コピー)しても変更日は変わりませんが、Windowsではフォルダをコピーするとフォルダの変更日が変わってしまいました。

「やんじ」様

コメント有り難う御座いました。講演に使うパワーポイント等、USBで運ぶよりクラウドの方が便利なのですが、おっしゃるように、セキュウリティーについての心配はあります。

より正確には、クラウドだけではなく、インターネットを使うこと自体、その全てのやり取りが誰かに見られている可能性はあるのですから、それを前提にして防御策を取る必要がありそうですね。「工場長」さんから勧められたVPNもその一つだと思います。

「工場長」様

コメント有り難う御座いました。アップルのヘルプ・センターでは、Windows10か、Macかは関係なく、クラウドの方の問題だという話でしたので、それを鵜呑みにしていました。

今、Windows10のローカルのフォルダー移動を試してみましたが、クラウド、HDDあるいはUSB⇒USBでは、変更日はそのままでした。ただし、USBまたはHDD、クラウド⇒HDDでは、変更日時が、コピーした瞬間に変ってしまいました。

ということで、Windows10の仕様だと思いますが、何か良い対応策があれば、御教示下さい。

robocopy というコマンドで、dcopy:t というパラメータという使えばフォルダのタイムスタンプも一緒にコピーし、それは共有されたサーバー間でも有効だということです。

コマンドラインで robocopy /? で細かい書式が表示されるはずです。

あと、同様の機能を持つフリーウェアもいくつかあるようです。

クラウド上でどうなるか分かりませんが、今、試せる環境にないので、取り敢えずお知らせしておきます。

「工場長」様

ファイルシステムの違いで対応が変ってくるということは良く分りました。USBはFATだということで、コピーだと、元のままにはならなくても、移動なら元のままが保持できるという理解で良いのでしょうか。

NTFSが、複雑さの原因だということも分りました。

robocopy を試してみようと思いますが、その前に、フリーソフトのBunBackupで試しにどうなるか、テストしてみようと思います。また報告しますが、御教示有難う御座いました。

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