トランプ大統領の初仕事 --初日から喧嘩を仕掛ける!?――
--初日から喧嘩を仕掛ける!?――
ほとんどの報道機関が報じていますが、アメリカ東海岸時間の21日、トランプ大統領はCIA本部を訪れたようですが、そこでマスコミ報道に文句を付けたとのことです。就任式には150万人集まったと主張、25万人というマスコミからの数字を強く否定したようです。
スパイサー報道官も記者会見で、マスコミに対する宣戦布告。「説明責任」はマスコミにもあると主張した模様です。
何故このように攻撃的なのかという疑問が生じて当然です。それに対して、南カリフォルニア大学の文化人類学教授であるクリストファー・ボーム氏が分析をしています(朝日新聞デジタル)。
氏によると、これは、チンパンジーのボスが、仲間を掌握するときの行動パターンだそうです。自分に対する攻撃には即座に反応して威嚇・攻撃をしてボスの座を守るという作戦だそうです。
「攻撃をする」という行為が大切で、その際に使う言葉が事実ではなくても良いということなのかもしれませんが、空撮写真の比較で、オバマ大統領の就任式とは比べ物にならないくらい少ない人しか集まっていない事実を否定する神経は全く分りません。折角CIAと仲直りする姿勢を示しているのですから、CIAの把握している数字を公表させれば、その場でけりが付く話です。自信があるなら、大統領としてCIAに命令したらどうなのでしょうか。
一方、トランプ大統領批判のデモは、ワシントンでも50万、全世界では数百万と報道されています。
一国のリーダー
、
それより小さいグルーでもリーダーの大切な役割は、そのグループの構成員の持つ最善の資質を引き出すことだと、何回も繰り返してきました。リンカーンの言葉では「The
Better Angels of Our Nature」です。トランプ氏が選挙で勝った後もシリーズでお伝えしてきましたが、 「 」 「
オバマ効果
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コメント
ボス猿レベルの知能だということでしょうね。
それが世界のボス猿になろうとしているのですから、心配ですね。
米国大統領の就任演説より安倍内閣総理大臣施政方針演説が気になりましたが驚いたのは唐突に出てきた憲法改正と結びついた教育無償化です。この教育無償化は維新が主張してきたことでありいよいよ憲法改正に向けて突き進むことへの表明にトランプ大統領以上に恐怖を覚えました。
トランプさんが高過ぎると言って一気に価格の下がった侵略用ジェット戦闘機なのに侵略しないはずの日本がその高過ぎる価格以上で買っているF35が配備され「日米同盟の強化」と報道されてますが安倍政権は事実上のF3となる国産ジェット戦闘機「心神」を開発しており日本軍の構築が進んでいます。
「宇品灯台」様
コメント有り難う御座いました。アメリカだけでなく日本も含めて世界各国で、これに似た行動パターンの人たちの人気が高くなりつつあるのは、問題だと思います。
「カーズ」様
コメント有り難う御座いました。鋭い切り口からの分析とコメントから学ばせて貰っています。
蓮舫民進党代表が指摘していましたが、文科省の天下りには何も触れず、答弁は「言葉より実行が大事なので言わなかった」。
アメリカの大統領が誰でも、その陰に隠れ、またイメージを上手く使って、国民と情報は共有せずに、自分の思い通りの勝手を「実行」する、ということなのでしょうか。
金持ちだから金持ちの側にしか立てないというわけでもないように思います。彼が「ワシントン」を取り上げて攻撃したのは2000年以降全米の上位5%の高所得かつ高学歴の人達が首都ワシントンD.C.に集中しており従来のニューヨーク、サンフランシスコ、ボストンを大きく引き離し平均年収で10万ドルを超える特権階級の巣窟と化しているからです。そして政権からシンクタンクとロビイストを徹底的に排除し「ワシントンの税金に群がる利権」を破壊しようとしているのは確かでしょう。そのお金が他の地域のその他の層に行くかどうかが問題ではありますが。
「プアイエロー」様
コメント有り難う御座いました。トランプ政権の閣僚を見ただけでも、これがアメリカの格差を解消しようとする人たちの代表とは見えないのが、大きな問題です。
例えば、コーク兄弟・一家に代表されるスーパー・リッチの人たちが何十年か掛かって、膨大な資金を投じて保守的なシンクタンクを育て、しかも自分たちはあまり表に出ずにそれを実現してきたこと、大学やマスコミまで影響を受けていることも視野に入れて考えると、ロビイスト、つまりヒモを使うのではなく、ヒモそのものそしてヒモを使っていた人たちがが閣僚になった印象を受けるのですが。
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ボス猿レベルの知能だということでしょうね。
それが世界のボス猿になろうとしているのですから、心配ですね。
投稿: 宇品灯台 | 2017年1月23日 (月) 08時11分
米国大統領の就任演説より安倍内閣総理大臣施政方針演説が気になりましたが驚いたのは唐突に出てきた憲法改正と結びついた教育無償化です。この教育無償化は維新が主張してきたことでありいよいよ憲法改正に向けて突き進むことへの表明にトランプ大統領以上に恐怖を覚えました。
投稿: カーズ | 2017年1月23日 (月) 08時29分
トランプさんが高過ぎると言って一気に価格の下がった侵略用ジェット戦闘機なのに侵略しないはずの日本がその高過ぎる価格以上で買っているF35が配備され「日米同盟の強化」と報道されてますが安倍政権は事実上のF3となる国産ジェット戦闘機「心神」を開発しており日本軍の構築が進んでいます。
投稿: カーズ | 2017年1月23日 (月) 08時52分
「宇品灯台」様
コメント有り難う御座いました。アメリカだけでなく日本も含めて世界各国で、これに似た行動パターンの人たちの人気が高くなりつつあるのは、問題だと思います。
投稿: イライザ | 2017年1月24日 (火) 12時59分
「カーズ」様
コメント有り難う御座いました。鋭い切り口からの分析とコメントから学ばせて貰っています。
蓮舫民進党代表が指摘していましたが、文科省の天下りには何も触れず、答弁は「言葉より実行が大事なので言わなかった」。
アメリカの大統領が誰でも、その陰に隠れ、またイメージを上手く使って、国民と情報は共有せずに、自分の思い通りの勝手を「実行」する、ということなのでしょうか。
投稿: イライザ | 2017年1月24日 (火) 13時04分
金持ちだから金持ちの側にしか立てないというわけでもないように思います。彼が「ワシントン」を取り上げて攻撃したのは2000年以降全米の上位5%の高所得かつ高学歴の人達が首都ワシントンD.C.に集中しており従来のニューヨーク、サンフランシスコ、ボストンを大きく引き離し平均年収で10万ドルを超える特権階級の巣窟と化しているからです。そして政権からシンクタンクとロビイストを徹底的に排除し「ワシントンの税金に群がる利権」を破壊しようとしているのは確かでしょう。そのお金が他の地域のその他の層に行くかどうかが問題ではありますが。
投稿: プアイエロー | 2017年1月25日 (水) 12時43分
「プアイエロー」様
コメント有り難う御座いました。トランプ政権の閣僚を見ただけでも、これがアメリカの格差を解消しようとする人たちの代表とは見えないのが、大きな問題です。
例えば、コーク兄弟・一家に代表されるスーパー・リッチの人たちが何十年か掛かって、膨大な資金を投じて保守的なシンクタンクを育て、しかも自分たちはあまり表に出ずにそれを実現してきたこと、大学やマスコミまで影響を受けていることも視野に入れて考えると、ロビイスト、つまりヒモを使うのではなく、ヒモそのものそしてヒモを使っていた人たちがが閣僚になった印象を受けるのですが。
投稿: イライザ | 2017年1月26日 (木) 19時27分