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2016年12月 3日 (土)

高校生平和大使と「原水禁学校」第3回     高校生も頑張っています


高校生平和大使と「原水禁学校」第3

高校生も頑張っています

 

122日の「原水禁学校」に先立って、被爆71年原水爆禁止世界大会の広島県実行委員会の第3回会合が開かれました。今回の目玉は、第19代高校生平和大使の報告です。広島から参加した広島県立広島高校1年の岡田実優さん、ノートルダム清心高校2年の吉田菜々子さん広島市立舟入高校2年の伊藤美波さんの三人が素晴らしいプレゼンテーションをしてくれました。

                

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 内容は、「高校生平和大使」のホームページにアップされていますので、そちらを読んで頂きたいと思いますが、国連の欧州本部の訪問でも、外交の壁が高く聳えて普段は近付き難い軍縮会議で発言したり、日本政府の代表部を訪問したりという重い日程に加えて、高校生同士の交流や街頭署名にも積極的に取り組む等、充実した一週間だったことが良く分りました。

 

中でも特に感心したのは、高校生ながら、自分たちは違う意見の持ち主とも冷静にやり取りをし、相手のメッセージを客観的に受け止め、しかも自分たちの主張は曲げずに相手に伝えてきたことです。

 

例えば、軍縮会議での意見を述べた後、中国の代表は高校生に対して、自分たちの意見だけではなく、広く世界の状況を見る必要があること、特にあの戦争は誰が起こしたのかについてもきちんと勉強しろといった内容の発言のあったことを、報告してくれました。私には大人気ない言葉のように思えましたし、中国政府自体様々な舞台でかなり勝手なことを言い続けていますので、日本政府への言葉ならまだしも、これから中国の若者とも仲良くして行きたいと思っている子どもたちには別の言い方があったと思いました。でも高校生たちは、きちんと相手言い分を正確に受け止めていました。それをどう消化すべきなのかは、もう一つの体験、佐野軍縮大使とのやり取りで明確になりました。

 

佐野大使は公的な場で、被爆者の気持を無視し、被爆体験から何も学んでいないことを露呈する発言を続けていますが、その佐野大使の言葉も正確に冷静に受け止めていることの分る報告をしてくれました。そして、外務省と私たちとの間には核兵器の廃絶についての溝のあることがハッキリした、その溝を埋めることが私たちの仕事です、という認識と決意を表明してくれました。

 

このところの外務省の言動を見るに付け、「外務省さんよ。高校生に負けてるよ」と言いたくなりました。特に広島選出の岸田外務大臣に聞いて貰いたいプレゼンでした。情熱を持って「ヒロシマの心」を訴える高校生の言葉を真っ正面から受け取り、その言葉通りの発言をし始めなければ、「日本」という国の未来はかつてと同じように「周回遅れ」の果に世界から孤立し、大破局を迎える以外の選択肢はなくなりそうです。

 

その後の原水禁学校の「核兵器廃絶と日本の役割」をテーマにした講演内容は、このブログで何度も取り上げられてきたものですので、アウトラインだけを簡単に拾っておきたいのですが、一気に読んで頂きたいので、その部分は次回のお楽しみに。

 

 

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