シニアのための即席英語講座
シニアのための即席英語講座
広島を訪れる外国人が鰻上りに増えています。街角で地図を手に、右左を見、誰か助けてくれる人はいないかなという様子の外国人家族やカップル、一人旅の人を見かけた方も多いのではないでしょうか。
「助けて上げたい」と思っても、「英語は苦手」「外国語を喋ったことがない」という経験が邪魔をして、そそくさとその場を立ち去ったことはありませんか。
でもせっかく広島まで来てくれたのですから、できるだけ意義深い時間を過ごして頂きたいですよね。そのためには、一つか二つ、自信の持てる英語の言葉を身に着けていれば十分です。それを手始めに、ちょっと努力をすれば、「あなたいつからそんなに英語が喋れるようになったの」と言われるようになるのも時間の問題です。
前口上はこのくらいにして、「工場長」さんに倣って、「シニア向き」で誰にでも役立つ、即席英語をお届けします。ことによると「ジュニア」にも役立つかもしれません。
[道案内]①
地図を手に、困った様子の外国人を見かけたとしましょう。助けて上げたいと思ったとき、どう声を掛ければ良いのでしょうか。
最初の言葉は、「ハーイ」で十分。「ハイ」ではなく、「ハアーイ」という感じで明るく笑顔で話し掛けましょう。ローマ字では「Hi!」です。相手からは「Hi!」が返ってくるでしょう。これで会話が成立です。そこで自己紹介をしても良いのですが、道が分らない人にとって助けてくれる人の名前はあまり関係がありませんので、それは省略。
ここで余裕があれば、「ウエルカム・ツー・ヒロシマ」と言いましょう。これは言えそうですね。でも省略も可。
次に、「道が分らないのですか」「どうされましたか」といったことを聞かなくてはいけませんね。これもできるだけ簡単な言葉の方が良いですね。それには「ニード・ヘルプ?」が良いでしょう。「ニード」は知っていますね。「必要」という意味です。「ヘルプ」はビートルズの歌にも出てきますし、「助け」であることも覚えていますよね。ローマ字では「Need
help?」です。
発音ですが、最後の「ヘルプ」は、「へ」に力を入れて、語尾を思いっきり上げて下さい。ここで「L」の音が出てきますが、今回はそれを無視しましょう。日本語流に「ヘルプ」と言っても通じます。
それは、「ニード」があるからです。「必要」というキーワードは、発音も難しくはありませんので、伝わります。これで助けを必要としている人には十分通じます。
どこに行きたいのかは、地図で確かめたり、何度か聞いて分ったとしましょう。本当は、ここでもいくつかの言葉が必要になるときもあります。聞き返すときのコツもありますが、それは機会を改めてのレッスンにしましょう。とにかくどこに行きたいのかが分って、それはすぐ近くだったとしましょう。
もし時間的に余裕があれば、その場所まで連れて行ってあげるのが一番親切ですし簡単です。それを伝えるのに、一番簡単なのは「レッツゴー」です。「Let’s go!」です。そして歩き始めるのです。もう少し丁寧に言いたいのなら、「アイル・テイク・ユー・ゼア」「I’ll take
you there.」です。「テイク・ユー・ゼア」またはもっと簡単に「テイク・ユー」でも通じます。
「テイク」「take」は便利な単語です。「テイク・アウト」は「お持ち帰り」ですね。最近は食べ物だけではなく人の「お持ち帰り」という意味でも使われていますが、「テイク・ユー」と言うと、それと同じで、「あなたと一緒に行く」という意味になります。
何も言わないで、歩き出して、「後を付いて来い」というジェスチャーでも大丈夫です。あるいは、もう少し頑張って、「後を付いて来い」という意味の「フォロー・ミー」でも良いでしょう。ここでも「L」が出てきますが、意味は十分通じます。
そして目的地に着いたら、「ウィー・アー・ヒア」か「ユー・アー・ヒア」つまり、「We are
here.」「You are
here.」、あるいはもう少し感情を込めたいのなら、「ヒア」を先に持ってきて、「ヒア・ウィー・アー」または「ヒア・ユー・アー」でその気持は伝わります。
「Thank
you.」とお礼を言われたら、「どう致しまして」は最初と同じで「ウエルカム」で、道案内は完結します。正式には「ユー・アー・ウエルカム」「You are welcome.」ですが、略して「ウエルカム」だけ使うのは、ごく普通の表現です。
もう少し複雑な道案内も当然あるはずですが、少しずつ前に進みましょう。そして、皆さんへのお願いですが、こんな表現は英語でどう言うのかという質問をお寄せ下さい。できるだけ簡潔な表現、それもしっかりと内容が伝わるものを探してみます。
実は、私には最強の助っ人がいます。「好きな辞書」です。たくさんの質問をお待ちしています。
[お願い]
文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。
コメント
« マーシャル諸島共和国の勇気と日本政府の情けなさ | トップページ | シニアのための即席英語講座 ② 道案内 続 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 4年振りの敬老会に参加しました ――高齢化社会の現実についても考えさせられました―― (2023.09.18)
- コストコも完全に「広島化」しました ――そして多忙のため、ブログはしばらくお休みします―― (2023.07.28)
- 被災地に人を送り込むな ――5年前の教訓は生きているのでしょうか?―― (2023.07.18)
- 我が家から30分のところに、こんなにきれいな滝がありました ――できれば動画をアップしたいです―― (2023.06.06)
- 老人クラブ総会でした ――カラオケは禁止でした―― (2023.04.25)
「言葉」カテゴリの記事
- 加藤友三郎の高潔さ ――名誉・権力・金・地位等とは無関係―― (2023.07.08)
- 断酒の障害が分りました ――甘い言葉でした―― (2023.07.04)
- メモワール作成のためのインタビューでした ――30年も前を思い出して懐かしく楽しい一時になりました―― (2023.07.02)
- 採決は本当にあったのか ――6月8日の参院法務委員会採決に30年前の「採決」が重なりました―― (2023.07.01)
- WordのDictation機能を使っての、即時書き起こしです ――手直しをするのに1ページ15分掛りました―― (2023.06.17)
「教育」カテゴリの記事
- 数学を学ぶとは・教えるとは ――「数学人の集い」の楽しみ方―― (2023.06.11)
- 学校でとんでもないことが起きているようです。 ――生徒や学生はどうすれば良いのでしょうか―― (2023.06.08)
- 大学のブラック・ビジネスはいつ終わるのか ――入学しない人から入学金を取るのは止めるべきでは―― (2023.03.28)
- 広島市長選挙 ――唯一の争点は『はだしのゲン』の復活です―― (2023.03.27)
- 陸軍大将 山下奉文の遺書 ――現在の政治批判としても通用します―― (2023.03.25)
コメント
シニアのための即席英語講座
とても興味深く楽しく拝読させていただきました
ありがとうございます
広島を訪れる外国人が多い近年
すこしでも、英語が話せたらなぁ~と悔しい思いをしています
どうしても一歩前に出ないのです
折角、広島に居ながら外国文化に触れるいい機会が
あちこちにころがっているというのに…
これからもよろしくお願いいたします
「のりたま」様
コメント有り難う御座いました。広島を訪れる外国人と交流したいと考えるのは、人間としての自然な気持だと思います。それを実現するために少しでもお力になれればというところから始めました。
英語に加えて、積極的に働き掛けたいという気持を、ちょっとでも後押しできれば、とても嬉しいです。
« マーシャル諸島共和国の勇気と日本政府の情けなさ | トップページ | シニアのための即席英語講座 ② 道案内 続 »
シニアのための即席英語講座
とても興味深く楽しく拝読させていただきました
ありがとうございます
広島を訪れる外国人が多い近年
すこしでも、英語が話せたらなぁ~と悔しい思いをしています
どうしても一歩前に出ないのです
折角、広島に居ながら外国文化に触れるいい機会が
あちこちにころがっているというのに…
これからもよろしくお願いいたします
投稿: のりたま | 2016年10月 6日 (木) 00時04分
「のりたま」様
コメント有り難う御座いました。広島を訪れる外国人と交流したいと考えるのは、人間としての自然な気持だと思います。それを実現するために少しでもお力になれればというところから始めました。
英語に加えて、積極的に働き掛けたいという気持を、ちょっとでも後押しできれば、とても嬉しいです。
投稿: イライザ | 2016年10月 6日 (木) 02時11分