「L」に挑戦 シニアのための即席英語講座 ③
「L」に挑戦
シニアのための即席英語講座 ③
「Slowly, please.」の発音が少し不正確でも、道案内をする際には通じると思いますが、せっかくの機会ですから、発音のコツまで踏み込みましょう。翻訳と同じように、ネットではとても親切に発音を教えてくるサイトがありますので、役立つかもしれません。以下、無料のサイト三つの紹介です。
「英語発音がよくなる10のコツ」。少し専門的になりますが、本格的に勉強したい方には、「日本人のための英語発音の練習方法」があります。「L」に特化した説明は、「ヨッ!センス」が良いかも知れません。
それだけではなく、恐らく役に立つであろう一言を付け加えさせて下さい。
「L」の発音を取り上げるとき、どうしても忘れられない友人がいます。セッポ・ツオミというフィンランドの言語学者です。留学前のオリエンテーションのため、インディアナ大学のキャンパスで夏の間、一緒に勉強をした仲間の一人です。とても気の合う好い奴でしたが、そのうちにまた会えればと思っています。
インディアナ大学
さて、英語の時間に習った「L」の発音は、舌を前歯の後ろ、歯茎の辺りにつけて、舌の側面から母音を出す、といったことだったと思います。それはそれで良いのですが、セッポ流の説明を頭に入れて練習することで、「コツ」をつかんで下さい。
彼によると、「R」と「L」との違いは、長さなのです。どちらも、舌を口蓋に当てるのですが、口蓋に当っている時間が、「R」の場合はとても短く、「L」の場合は長いという違いがあるというのです。この点を頭において発音すると、とにかく、長く舌を口蓋に当ててさえいれば良いという、物理的しかも実行するのにそれほど難しくない技ですので、練習が容易になります。試して見て下さい。
その他に、日本語では使わない、あるいは存在しない子音がいくつかありますが、「th」は、「This is a pen.」で、何とかマスターできた人が多いのではないでしょうか。「s」は、「有難うございます」の最後の「す」を良く聞くと、「s」になっているので、日本語でも使っています。(ただし、人によってはあるいは地域によっては、「su」と「u」をはっきり発音している場合もありますので、一括りにはできないかもしれません。)
意外な落とし穴なのですが、日本語でも使っていて、でも英語として発音すると意外に通じない音があります。それは「i」です。日本語では、短い「イ」と、長い「イー」との区別にそれほど煩いことを言いませんので、区別が曖昧になっているのだと思いますが、その曖昧さで、英語としては聞きづらい音が「i」なのです。
「住む」という意味の「live」ですが、日本人が不注意に発音すると「leave」に聞こえます。また「it」が「eat」に聞こえることもあります。間違いやすい音でも、意味が明らかに違えば、聴き誤ることはないのですが、「live」と「leave」だと、例えば「Where do you live?」と聞かれて「I leave here.」と答えたように取られると、ちょっと混乱します。
「コツ」ですが、「it」のカタカナ表記は「イット」だということを覚えておくことだと思います。「i」を短く発音するのには、「イッ」くらいの気持、跳ねる気持で発音すると短くなります。
いろいろ御託を並べましたが、昨日「やんじ」さんがおっしゃっているように、お互い何とか通じ合うように努力することがやはり一番大切なのかもしれません。
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