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2016年9月10日 (土)

核実験抗議の慰霊碑前座込み

核実験抗議の慰霊碑前座込み

 

昨日(9日)午後6時から30分間、平和公園慰霊碑前で、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が強行した核実験に抗議する緊急の座り込み行動が、連合広島や広島県原水禁、広島県被団協など12団体で構成する「核兵器廃絶広島平和連絡会議」の呼びかけで実施されました。緊急の呼びかけではありましたが、被爆者や市民、勤め帰りの労働組合員など85人が参加し、無言の座り込みで強い怒りと抗議の意思を示しました。

私も久しぶりに、73年から始まった慰霊碑前核実験抗議の時使用していた「核実験反対」と太文字で書かれたタスキを取り出し、パートナーとともに参加しました。

 

いつものように無言の30分間でしたが、参加者全員が慰霊碑に向って行る黙とうの前に、今回は特別に広島県被団協理事長の坪井直さんが立ち上がり「核実験強行は絶対に許されない。なぜ話し合いの輪から抜けて、勝手な行動をとるのか」と厳しい言葉で今回の核実験を批判するとともに「われわれは絶対あきらめない。ネバーギブアップ」と、核兵器廃絶への強い意思を表明されました。坪井さんの発言が当たり前のように参加者から受け止められたのは、一人ひとりの参加者の心に、今まで以上に強い怒りの思いがあったからだといえます。

 

Photo_2

私が今回の核実験強行のニュースを知ったのは、午前10時20分ごろある新聞社による電話取材を受けたからです。「今北朝鮮が核実験を強行したようですがどう思われますか」との問いです。私は「どんな理由であれ、核実験の強行は絶対に許されません。断固抗議します。」と答えました。さらに二,三のやり取りがあった後、記者から「オバマ大統領の広島訪問があった後の実験ですが、そのことはどう思われますか」との問いかけがありました。実は、同じ内容の質問を座り込みのために訪れた慰霊碑前でも別の記者から受けました。

 

「オバマ大統領の広島訪問で、アメリカの核政策が変わろうとしていただけに残念です。核兵器廃絶を求める世界の人々とも連携し、何とかして北朝鮮の核政策を断念させなければなりません。同時に日本政府の『核抑止論』にたつ姿勢も変えなければ、北の非核化はなかなか実現できないのではないでしょうか。オバマ大統領が考えた『核先制不使用宣言』も日本政府などの働きかけによって危うくなっているのですから。日本政府が、核の傘から脱却し、真の意味で被爆国政府として、市民とともに『核実験禁止』や『核兵器廃絶』を訴えるようにならなければ、世界の核廃絶の動きをリードすることはできないはずです。」これが私の答えです。

 

もし、「先制不使用宣言」をはじめとするアメリカの核政策変更が現実のものとなれば、核をめぐる状況も新たな展開をもたらすことになるはずです。日本政府が行うべきは、むしろ積極的にオバマ大統領の核政策の変更を支持することのはずです。そうした姿勢こそが、北朝鮮の核政策を変更させる大きな力になるし、説得力を持つはずです。

 

力の対決だけで問題を解決することはできません。核実験抗議の座り込みは、核という「力」に対抗するための「非暴力」の平和行動です。「核なき世界」を実現させる力は、結局のところ、非暴力に徹した運動と対話によるしかありません。

 

 

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