5.3ヒロシマ憲法集会に2000人参加
5.3ヒロシマ憲法集会に2000人参加
ストップ!戦争法広島実行委員会が主催する「平和といのちと人権を!5.3ヒロシマ憲法集会」が、午後1時から広島市中区のハノーバー公園(旧市民球場北側)で、雨にもかかわらず2000名が参加して開催された。
集会は、尾道から駆け付けた竹本信也さんと平田康さんのライブでスタート。
最初に主催者としてあいさつに立った佐古正明戦争をさせないヒロシマ1000人員会共同代表は、「憲法違反の戦争法が、施行されたかが、運動を強め発動をさせない戦いを進めよう。戦争法の廃止を実現させるためにも、安倍政権を終わらせるためにも7月の参議院選挙が重要。力を合わせて頑張ろう」と呼びかけ、石口俊一広島県9条の会ネットワーク事務局長は「これまで別々に憲法集会を開催していた団体が今年は一緒になったこの集会を開催することができた。体が震えるような気持ちでいっぱいだ。」とこの集会がどれだけ重要な意味を持っているのかを強くアピールした。
主催者のあいさつに続いて、この集会のメインスピーカー落合惠子さんが、大きな拍手(雨の中傘を持つ手ではなかなか難しかったが)に迎えられて登場。「今だから、今こそ!」と題して講演。
まず北海道5区の選挙結果に触れながら「1月には10ポイント以上の大差だと言われていた選挙。しかし野党の統一で、1万数千票差まで追い上げた。今度の大事な参議院選挙、野党が柔らかな感覚で統一すれば、必ず良い結果が出る。」と参議院選挙での野党共闘の大切さを強調。続いて雨降りの天気になぞらえて「『雨にも負けず』と言ったのは、宮沢賢治さんですが、今は『安倍にも負けず』です」。
さらに被爆詩人栗原貞子さんの「生ましめんかな」の詩を朗読し、「地下室の暗闇の中で起きた出来事を想像することができない政治家に、政治は託せない」と政治家を厳しく批判。
戦争で子どもを奪われたお母さんが言い続けてきたことを詩に託した詩人の話。招集された子ども出征時、「必ず生きて帰って来いよ」と言って見送ったお母さんが、その後村人から「非国民」と言われ村弾きになった話などなど。・・・この後も大切な話が続いたが、メモも取れない雨の中、何とか私の頭に残っているのはここまで・・・ 最後には、改めて「『雨にも負けず』は宮沢賢治。私たちは『安倍にも負けず』でがんばりましょう」。滑舌の良い話し言葉にただただ聞きほれるだけだった。
次の登壇したのは、今も様々な立場で活動を続ける市民によるリレートーク。最初に「安保関連法に反対するママの会@広島」の村田麻実子さんが、仲間と一緒に「子どもたちを絶対に戦場に送らないためにも頑張ります」とアピール。次に「憲法違反の安保法制と闘う弁護士の会・広島」の金井啓祐弁護士が「弁護士もみなさんとともに憲法違反の戦争法廃止まで頑張ります」と力強く決意を表明。
雨の中時間短縮でリレートークは、ここで終了。
最後に難波健治ストップ!戦争法 ヒロシマ実行委員会事務局長が「全国2000万署名は、県内で20万筆を超えた。引き続いて目標である県内50万を実現させるために頑張ろう」と行動を呼びかけ、「安倍は今すぐやめろ」のシュプレヒコールで集会を終えた。
毎年それぞれ取り組んできた「輝け9条・活かそう憲法5.3ヒロシマ集会」(広島県平和運動センター・広島県原水禁・憲法を守る広島県民会議など主催)と「ヒロシマ憲法集会 マイライフマイ憲法」(同実行委員会主催)が、初めて共同で「憲法集会」を開催できたのは、昨年来の「戦争法反対」の共同行動の積み上げが大きな力となった。
安倍政権が、改憲への道を突き進もうとする今、護憲の勢力が力を合わせることなくして、その流れを止めることはできない。その意味からもこの集会は、意義あるものとなった。
金子哲夫 (広島県原水禁代表委員・元衆議院議員)
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