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2016年5月 8日 (日)

従心――心の欲するところに従いて矩を踰えず

従心――心の欲するところに従いて矩を踰えず

 

集中して片付けなくてはならない仕事が続いています。そこで今日も、「衣食住」の基本に戻って、「飲」の思い出です。「鯨飲」「牛飲」ができた時代もありましたが、最近は、「心の欲するところに従って」飲んでも「限界を超える」ことはなくなりました。

 

「鯨飲」したのはビールです。でも、「鯨飲」だけがビールの飲み方ではありません。爽やかな思い出は最初の一杯、時にはそれでおしまいになった一杯です。

 

例えば、30年ほど前、元気だった両親と我々子どもたち3人で、千葉駅前に開店したばかりの和食店に行きました。茹だるような暑さの日で、まずはビールを注文しました。ギンギンに冷えたビールが出てきましたが、それがサントリー・ビールでした。しかも初めてのサントリー・ビール。それ以来、「あの時ほどおいしいビールを飲んだことはない」が頭の中に刻み込まれてしまっているほどの美味さでした。

 

でもサントリー・ビールとの蜜月は長く続きませんでした。アサヒスーパードライが登場したからです。熱しやすく冷め易い性格のせいもあって、アサヒスーパードライ(コマーシャルの独特の言い回しでこの部分を書いています)の虜になりました。

 

それから一年間、何が何でもアサヒスーパードライでした。一杯一杯が至福の時でした。その後、スーパードライの立役者だった樋口廣太郎氏に偶然お会いして、80歳を超えてもなお鋼鉄のような脹脛を触らせて貰って感激した記憶も鮮明です。

 

しかし、別れは突然やってきます。場所や時間は思い出せないのですが、ある日、アサヒスーパードライを口にした途端、「もう飲めない」と感じて、それ以来、どうしても仕方がない時は別ですが、自分からアサヒスーパードライを飲みたいと思ったことがありません。

 

それからの長い間、様々なビールに出会い、別れた記憶も懐かしいのですが、機会を改めて私の「ビール遍歴」にお付き合い頂ければ幸いです。

 

現在、私の愛するビールはエビスです。シールを貯めてディスペンサーなどの素晴らしい景品まで頂くほど肩入れをしています。エビスに飽きて他のビールに恋することなど考えられませんが、アサヒスーパードライに溺れていたときもそう考えていたのですから、明日はどうなるか分りません。でも、70を過ぎ、心身ともに「心の欲するところに従いて矩を踰えず」の状態から判断すると、「until death do us part」になりそうです。

 

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ビール好きなら銀山町の「ビールスタンド重富」です。
開店前から行列が出来る人気店なのでご存知かも知れませんが、基本はスーパードライ、期間限定でキリンラガー、サッポロ黒ラベル、サントリーモルツもあったりします。
メニューはビールのみで、つまみも料理もありませんが、注ぎ方は4種類あり、その注ぎ方の違いによる味の違いを楽しめるお店です。

「ビール好き」様

コメント有難う御座いました。「ビールスタンド重富」の名は聞いていますが、まだ行ったことがありません。今度寄らせて頂きます。

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