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2016年4月 2日 (土)

「ヒロシマの心」とは「愛」に他なりません

「ヒロシマの心」とは「愛」に他なりません

 

話が前後しますが、今日は、このブログを立ち上げた背景を簡単に説明しておきたいと思います。

 

皆さんは「ヒロシマの心」あるいは「ヒロシマの心を世界に」という言葉は御存知だと思います。そして、「ヒロシマの心」の意味もお分りだと思います。「100字以内で説明せよ」と言われてすぐに原稿用紙が埋まる種類の理解ではないかもしれませんが、でも御自分の胸中には「ヒロシマの心」という確かな場所があるはずです。

 

私にこの言葉を教えて下さったのは、被爆教師の会の創設者、被爆者のリーダーそして県会議員としても活躍された石田明先生(ここでの「先生」は学校の先生に対する敬称で、「県会議員」だから付けているのではありません)、そして、かつて平和記念資料館の館長を務められた高橋昭博さんでした。

 

被爆後3週間も意識不明で生死の境を彷徨った石田少年を救ったのは、お母様の愛でしたし、高橋さんに寄り添って、世界的な活動を支えたのは高橋夫人、史繪さんの愛でした。

 

お二人からは多くのことを学びましたが、私なりにまとめてみると、「ヒロシマの心」とは「愛」です。一口に愛と言っても人類愛もありますし、母が子を思う愛もあります。恋人同士の愛も大切です。そのような全ての愛を、「ヒロシマ」という都市を通して、都市という存在だけではなく被爆体験とその後の被爆者の生活を通して濾過したものが「ヒロシマの心」だと言って良いように思います。5円玉のエピソード」もその一部です。

 

 

Photo_7

石田明先生

 

 

Photo_5

高橋昭博氏

 

今広島県の原水禁では、「原水禁学校」と仮に呼んでいるセミナーを開く準備を進めています。核兵器禁止運動の歴史を若い世代のリーダーたちに伝え引き継いで貰うための教育プログラムですが、かなり政治的な側面もあり、また現実を動かすための堅い話にも触れなくてはなりません。

 

同時に、5円玉」のエピソードのような人間的側面、愛という言葉でなくては表せない歴史も若い世代の人たちに伝えたいと思っています。

 

そのためにブログを立ち上げ、「広島ブログ」に参加したのですが、それは、ここを拠点に活動されている皆さんから多くのことを学んできたからですし、何よりも毎日を人間っぽく生き抜いている多くの方々の「生活」が反映されているからです。

 

アメリカの思想家そして詩人でもあるラルフ・ウォルド―・エマーソンは「本質を見ると、歴史というものは存在しない。個人の生きた軌跡があるだけだ」という言葉を残しています。人間一人一人の生活こそが人類の歴史を形作っていることを示していますが、「広島ブログ」のお仲間に入れて頂くことで、このブログもその小さな一翼を担えれば、それに勝る幸せはありません。

 

Photo_6

ラルフ・ウォルド―・エマーソン氏

  

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コメント

「ヒロシマの心を世界に」
偶然知り合った石田明先生に
教えていただきました。
現在は
「平和は楽しい、
音楽は平和を運ぶ」
という方向で活動しています。

緩和ケア薬剤師様
「平和は楽しい、音楽は平和を運ぶ」
も、このブログのもう一つのテーマとして、何人かの方に投稿して頂けたらと思っています。

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