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2020年6月13日 (土)

朝鮮学園高校無償化裁判控訴審が結審―広島高裁

昨日午後2時から広島高裁302号法廷で、朝鮮学園高校無償化裁判控訴審第9回口頭弁論が行われました。

新型コロナウイルス対策のため、全てといってよいほどの裁判が延期となっていましたので、私は1月24日の上関原発関係の裁判以来、初めての裁判傍聴となりました。

302号法廷は、傍聴席が60ありますが、昨日の公判では、コロナ対策ということで一般の傍聴者用に17席、マスコミ用に7席のみが使用可能となっていました。少ない傍聴席数でしたが、私も応援者の一人として、傍聴させていただきました。

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裁判官の入廷後、最初に報道関係者によるテレビ撮影が2分間あり、いよいよ開廷です。三木昌之裁判長に指揮で公判が開始されました。今回の公判で「結審」(裁判が終結する)することが予定されていましたので、原告側による最終弁論と意見陳述が行われました。

一番目は、足立弁護団長の意見陳述です。その要旨は、「不指定処分によって侵害された権利とその真の目的は何なのか」です。「朝鮮学校を無償化の対象とするために設けられた事項を破棄して、どんなに問題がなくなっても、永遠に無償化の対象から除外すること」「規定で無償化適用ができる学校が現れても、その学校の生徒の受給権を侵してまでも、朝鮮学校を絶対に無償化適用させないという、極めて違法性の高い処分、決定」であることが強く主張しました。

次に立った平田かおり弁護士は、法的根拠をるる指摘しました。そして私の印象に強く残った主張は、毎回の裁判報告集会で生徒たちによって披露される「どれだけ叫べばいいのだろう 奪われ続けた声がある聞こえるかい 聞いているかい 怒りが今また声となる」を紹介し、約7年間何度もこの歌を聞いてきたことを話し、「毎回胸がつぶれる思いです。学びに専念したい高校生に、大人たちが、日本政府が、こんな理不尽なことをしてよいのでしょうか。」「裁判所が救済しなければ、誰が救済するのですか」と自らがこの裁判を通して学んだことを紹介しながら、裁判所への強い思いを訴えたことです。

続いて控訴人二人の意見陳述です。最初は、広島朝鮮学園理事長の金英雄前校長。「生徒が、保護者が、民族のアイデンティティを求めて民族学校に通うのが間違っているのでしょうか」「我々在日朝鮮人は学校選択に対して祖国解放後75年経った今でも差別を受け、植民地時代と同じように日本政府の機嫌を伺わなくてはいけないのでしょうか。」「子どもたちから民族教育の場を奪わないでください。子どもたちに日本社会への偏見を持たせないでください。」教育者としての訴えが胸に響きました。

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最後は、朝鮮高校の卒業生で現在朝鮮学校の教師を務める控訴人の訴えです。まず現在自分が教えている子どもたちの様子を紹介しながら、民族教育の大切さを「朝鮮人である自分自身を知り、愛するようになる過程は、民族教育無しでは説明できません」と訴えるとともに、朝鮮人への差別が続いてきたことへの強い思いを語りながら、朝鮮学園が無償化適用除外となったニュースを聞いた時の気持ちを次のように述べました。「あまりにも淡々とニュースが読み上げる声に、開いた口がふさがりませんでした。『ああ、私が生まれて育ったこの国は、私に朝鮮人として生きる権利などないと、そういっているのか』あの瞬間の、憤り、悲しみ、驚き、・・・いろんな感情がごちゃまぜになって、こみ上げた瞬間を、今でも鮮明に覚えています。決して忘れることなどできません」そして「朝鮮人として生きるのは贅沢でしょうか?朝鮮人だから、自分らしく生きることを、否定されてもしようがないのでしょうか」この訴えに裁判長の顔が上がった姿が印象的でした。

この制度が始まって以来10年間に無償化の支援を受けることなく236名が卒業しています。広島地裁で不当判決(2017年7月19日)が出されて以降、毎月19日に街頭に出て市民に訴え続けた子どもたちの姿も忘れることはできません。もうこんな差別は、これで終わりにしなければなりません。

この心からの訴えに、裁判所はどう応えるのでしょうか。そして私たち日本人がどう応えようとしているのでしょうか。そのことも厳しく問いかけられた今日の公判でした。

裁判長が「判決は、10月16日午後3時から言い渡します」と述べて、今日の38分間の公判が終わりました。地裁ではすべて却下された本人尋問、証人尋問が、全国で初めてこの控訴審では実施されました。良い判決が出ることを期待せずにはいられません。

午後7時から朝鮮学園で、生徒、保護者、在日朝鮮人のみなさん、そして日本側の支援者  約60名余りが集まり、コロナ対策ということでいつもより短時間となりましたが、判決に向けての決意を固めあう報告集会が開催されました。

いのちとうとし

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