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2020年5月12日 (火)

新型コロナウイルス断想・その7 ――マスクによる国際貢献――

新型コロナウイルス断想・その7

――マスクによる国際貢献――

 

Pueyo氏は、マスクの装着を、国レベルで推進することの大切さを強調しています。中でも、チェコ共和国の取り組みを高く評価しています。そして当のチェコの人々や政府も、コロナウイルスについてのチェコの取り組みに誇りを持っています。

その施策の一つとして、チェコ共和国のアンドレイ・バビシュ首相そしてお隣のスロベキアでも、マスクの着用を国民に義務付けました。サージカル・マスク(不織布のマスク)は医療用に確保するという方針も、同時に守られ、一般の国民には不織布マスクは容易に手に入らない状態でした。しかし、義務化されたのですから、その方針に応えるために、市民が個人で、さらには様々なグループの中でマスクを手作りし、3日間で1000万枚のマスクを作り、義務化がスムーズに行われることになったということです。さらに、バビシュ首相は、トランプ大統領にも、コロナの感染を広げないため、アメリカでもマスクの義務化をすべきだというツイートを出しています。本当の友人とはかくあって欲しいですね。これについては、イギリスの新聞ガーディアンが、3月30日に報道しています。

https://www.theguardian.com/world/2020/mar/30/czechs-get-to-work-making-masks-after-government-decree-coronavirus

それだけではなく、チェコの政府は、マスクを活用しようという世界的呼び掛けさえ行っているのです。それを推進しているNPOである「Masks4All」にチェコ政府も協力して作られた「How to Significantly Slow Coronavirus?」というビデオが、その主張を分り易く訴えています。日本語の字幕にするには、歯車印をクリックして、「字幕」のところで日本語を選んで下さい。

 

 

その結果としての実績です。人口100万人当り何人が感染したかの数字ですが、ヨーロッパの他の国と比べても、日本や台湾と比べても、感染者数が少ないことは良く分ります。その全てがマスクのせいではないかもしれませんが、感染数が少ない国々は皆、マスクの装着率が高いということから、それが大きな要素だと見ることも可能です。

Photo_20200506181001

 

チェコ共和国やMasks4Allの姿勢を視野に入れて、「アベノマスク2枚配布」の問題点を整理しておきましょう。最大の問題は、安倍総理が日本国民の心を全く理解していないことだと敢えて断定しましょう。

店頭からマスクが消え、朝早くから行列をしても、特別の運に恵まれなければマスクは手に入らない状態は異常でした。何らかの方法で解消されなくてはなりませんでした。しかし、その状態の背景として、日本人のほとんどはマスクについてかなりの知識と経験があり、コロナウイルス危機に遭遇して求めていたのは、「高品質」で「装着し易い」マスクだったという点に安倍総理や取り巻きの皆さんは気付いていなかったのです。「マスクだったら何でも良い」ではなかったのです。

日本人のほとんどは、給食のときのマスクを覚えています。布製で必ずしも快適な付け心地ではありません。そして、風邪やインフルエンザの予防や、他の人にうつさないためにもマスクをしています。それより人数が多いかどうかは分りませんが、花粉症で、かなり長期にマスクをしないと日常生活が送れない人も多いのです。どのマスクには効果があり、どのマスクなら長く装着していられるか、良く知っています。自分でマスクを作ることのできる人もかなり多いですし、ちょっと教えて貰えば誰でも簡単にマスクを作ることはできる--これも常識です。

そのような知識のある人たちが、不織布マスク(サージカルマスク)を求めていたのです。同時に、布製マスク、手作りマスクについては、効果があるのかないのか、装着してもそれは気休めに過ぎないのではないかという不安が同居していました。最低限、手で顔を触る頻度が減るからという根拠に縋って、サージカルマスクはなくても、布製マスクは役立つのだ、と自分を納得させていた人もいます。

ですから、布製マスクを配布する決定をしたとき、安倍総理が国民に向って発するべき最重要メッセージは、布製・手作りマスクがコロナウイルスをコントロールするために役立ちますよ、という点だったのです。仮に自分が感染していたとすると、それを他人にうつしてはいけないとは誰でも考えることとでしょう。そのために、布製マスクは役立ちます、というメッセージです。

その点を強く印象付けるために、「ですから、私は自分で作ったマスクを付けています。作り方は、官邸のホームページを見て下さい」と言うべきでした。そうすれば、466億円の無駄遣いもしなくて済んだわけですし、そのお金を、PCR検査数を増やすための検査機関への補助金として使うことも可能だったはずです。

さらに、「アベノマスク」に対する批判のほとんど、例えば、枚数、安全性、どの企業に発注したのかについての「アベトモ」疑惑等々はなくなってしまうのですから、素晴らしい代案だと思います。

その延長線上の発信として、アメリカをはじめ、マスクの着用が無視されている国や地域に、マスクの効用を伝えることもできたではありませんか。本当の友人とは、苦しいときに、苦くても真に役立つアドバイスをくれる人です。トランプ大統領を説得してアメリカにマスク着用を広める一石を投ずることも可能だったはずです。

でも、3月28日、マスク配布発表時に安倍総理は、マスクも付けていませんでしたし、「3密」状態だったことは、前に指摘した通りです。それでは、マスクの重要性は伝わりませんし、国民の不安解消には一切役立ってはいないのです。

理由は良く分らないのですが、にもかかわらず、5月4日の緊急事態宣言一月延長が発表された日に、西村担当大臣が、それまで付けていた質の高いマスクを止めて、ちっぽけで、性能としては少し落ちる布製マスク、「アベノマスク」を着けていました。さらには、記者会見で、Pueyo氏の作った「Hammer and Dance」のグラフを使っての説明をしていました。ことによると、このブログをどなたか関係者が御覧になっていたのかもしれません。

だとしたら、再度お伝えしておきます。「アベノマスク」は、布製マスクにも効果があるという事実を伝えるために役立った。そして、サイズが合わなくても、曲って装着していても、多くの人が着けることでその効果が高まることも伝えられた。でも、それは、マスクをする習慣のない例えばアメリカの人たちへのメッセージとしての方がはるかに意味がある。国際貢献として、そちらに力を入れて欲しい。

同時に日本国民に対しては、批判されたことへの意趣返しとして、意地になって「アベノマスク」を装着し続けるのではなく、本質的な支援をして欲しい。

それは、コロナウイルスの深刻さについて、上っ面ペラペラ喋るだけの説明ではなく、具体的に役立つ施策を推進することです。PCR検査や抗体検査を広い範囲で行うこと、休業補償その他の経済対策を充実させて、コロナに誘引されての自殺が絶対に起らないようにすること、子どもたちの学業が今以上の悪影響を受けないよう、抜本的な制度改革を直ちに進めることですし、すでに崩壊している医療システムを再構築すること等、全てが時間との勝負になっています。

残念なことに、安倍総理自身が装着し続けている「アベノマスク」は、こうした私たちの期待には応えて貰えないであろうことを示す象徴になってしまっています。その小ささは、安倍晋三という政治家の人間的・そして政治家としての小ささそのものを表していますし、展開できる施策の間口の狭さを示しています。歪んだ着装の仕方は、論理性や事実の尊重が蔑ろにされていることを語り、誤った政策が展開されてもそれを修正することもできない無能さの証になっています。

コロナ危機から脱するためには、とにかく、現政権を一刻も早く辞めさせて、現実を見る力のある、そして合理的判断のできる、さらに国民とともに着実に危機の脱出を図れる新政権が必要です。

江戸時代に遡れば、暗黒の田沼時代を終らせるに当り、民衆の怒りの爆発、「打ちこわし」が大きな力になりました。平和憲法の下、政治的な影響力としては打ちこわしにも匹敵するような、「非暴力的」手段があるとすればそれは何なのでしょうか。

 [2020/5/12 イライザ]

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字幕、知りませんでした。どうも、ありがとうございました。グーグルで、世界中の有名なアーティストが、対新型コロナのオンラインコンサート開催、、、、、の項目が、ありました。支援、啓蒙、、、ですか。アメリカ、ドイツは、今までに、経験したことのない最大の危機であり、戦時体制で、臨むと。当方、ポカーンでした。事の重大さの、認識が、甘すぎました。今でも、甘いです.何とかなるさ、、と。本当に、甘いです。自分に、できることは、身近なことに、気を付ける、、ぐらいです。近所のスーパーが、フェイスシールド着用。数日後、不着用。顔、頭に、熱が、こもって、気分の、悪くなるレジの店員さん、複数人、、、発症と。当方、他人のことより、自分を、大事に、します。したいです。コロナという敵が、見えません。有名人の感染どころか、お亡くなりにも、なってます。気を付けようと、しても、どうしたら、いいのでしょうか。考えますと、怖いです。イライザ様、どうか、お気をつけてください。

今回のアベノマスクを筆頭にコロナに対する今の政権の対応の酷さを実感しております。


マスクが届く前にもう市中にマスク出回りました。

本当に必要なところにお金を使ってくださいと願うばかりです。

イライザ様が最後におっしゃっているように、今の政権が替わり国民を主体に考えてくれる政治であって欲しい

政治音痴の私でも政府が今進めている「検察庁法改正案」には憤っています。
#「検察庁法改正案に講義します」には500万を超える方々が賛同していますが、国民がこれだけ声を上げているのに、耳を貸さない。
などなど、もううんざりしています。

コロナ禍によって政治を少し考えました、、、

「60sp」様


コメント有り難う御座いました。

人類が遭遇したことのないような危機だと言う人もいますので、私たちの受け止め方が甘くなるのは、いわば当然です。しかし、科学者や医学関係の専門家、そして多くの人たちに情報を伝える責任のあるマスコミ、それ以上に「全体の奉仕者」としての責任を果さなくてはならない、政治家や官僚たちが、国民的合意を作りつつ、危機を乗り越える「リーダー」としての役割を果す必要があります。

我が国の場合、それが上手く入っていませんが、世界的にはそのような役割を果している人たちがいますので、その人たちの属する「ネットワーク」の一員としての役割を果して行くことで、全体のレベルアップをすることは可能です。

そのために役立つサイトを、追って紹介したいと思っています。日本の美風である、「マスクを着けること」が、役立っている事実にも自信を持ちましょう。

「ソーシャル・ディスタンス」も守りましょう。



「ポラリス」様

コメント有り難う御座いました。

コロナが契機になって、政治に目を向けて下さる方が多くなれば、日本社会は確実に良くなります。その第一歩として、「論功行賞」を法律にして行政の人事制度を戦国時代のものに戻し、検察を行政の意のままに操る「検察庁改正法」(改悪法と呼ぶべきですが)を葬り去りましょう。この法案が酷い理由はまだあって、民主主義の破壊であることはもちろんなのですが、特に、憲法15条の「全体の奉仕者」たるべき検察を内閣の奴隷にしてしまうからです。従って、明確に憲法違反です。

コロナが蔓延する中、デモができないと思い込んでいる人たちが多いように思いますが、全国一斉に、同時刻、一カ所につき数名が集まって、同じサインを掲げるようなデモならできるのではないでしょうか。どなたか、音頭を取って頂けると有り難いのですが---。


布製マスクは、ウイルスの侵入には効果は無いが、自らがウイルスを飛散するのを防げる効果はある。というのは、専門家も発言してましたね。
不織製マスクって、ウイルス単体は防がないのですよね。

手作りマスクを首相や専門家が推奨していたら、多くの手作り作家さんがおしゃれなマスクを競って作り、話題になったでしょうね。皆が競っておしゃれでカッコイイマスクをSNSで発信し、コロナウイルスの拡散を防げるとしていたら、世界中で流行して、政府がマスクの着用を義務付けなくとも多くの人が着用するでしょうね。
繊維メーカーもウイルスの拡散を防ぐ繊維を開発して、新しい需要も生まれますね。
能力がない首相とその取り巻きには、想像力にない人ばかりなんでしょうね。
このような危機状態でも、何も想定できないから、対策ができないですね。
一律10万円も、持続化給付金も、まったくスピード感が無いのは、国民を本気で救済するためには何をどうしたら良いのかもわからいのでしょうね。

「やんじ」様

コメント有り難う御座いました。

危機意識がない、当事者意識がない、共感力がない、知識がない、やる気もない(改憲は別)のような、歩く「ナイナイ尽くし」にこれ以上期待するのは止めましょう。次の内閣、次の政治をどう創るのか、皆で頑張りたいですね。

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今回のアベノマスクを筆頭にコロナに対する今の政権の対応の酷さを実感しております。
マスクが届く前にもう市中にマスク出回りました。

本当に必要なところにお金を使ってくださいと願うばかりです。

イライザ様が最後におっしゃっているように、今の政権が替わり国民を主体に考えてくれる政治であって欲しい

政治音痴の私でも政府が今進めている「検察庁法改正案」には憤っています。
#「検察庁法改正案に講義します」には500万を超える方々が賛同していますが、国民がこれだけ声を上げているのに、耳を貸さない。
などなど、もううんざりしています。

コロナ禍によって政治を少し考えました、、、

「60sp」様

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人類が遭遇したことのないような危機だと言う人もいますので、私たちの受け止め方が甘くなるのは、いわば当然です。しかし、科学者や医学関係の専門家、そして多くの人たちに情報を伝える責任のあるマスコミ、それ以上に「全体の奉仕者」としての責任を果さなくてはならない、政治家や官僚たちが、国民的合意を作りつつ、危機を乗り越える「リーダー」としての役割を果す必要があります。

我が国の場合、それが上手く入っていませんが、世界的にはそのような役割を果している人たちがいますので、その人たちの属する「ネットワーク」の一員としての役割を果して行くことで、全体のレベルアップをすることは可能です。

そのために役立つサイトを、追って紹介したいと思っています。日本の美風である、「マスクを着けること」が、役立っている事実にも自信を持ちましょう。

「ソーシャル・ディスタンス」も守りましょう。

「ポラリス」様

コメント有り難う御座いました。

コロナが契機になって、政治に目を向けて下さる方が多くなれば、日本社会は確実に良くなります。その第一歩として、「論功行賞」を法律にして行政の人事制度を戦国時代のものに戻し、検察を行政の意のままに操る「検察庁改正法」(改悪法と呼ぶべきですが)を葬り去りましょう。この法案が酷い理由はまだあって、民主主義の破壊であることはもちろんなのですが、特に、憲法15条の「全体の奉仕者」たるべき検察を内閣の奴隷にしてしまうからです。従って、明確に憲法違反です。

コロナが蔓延する中、デモができないと思い込んでいる人たちが多いように思いますが、全国一斉に、同時刻、一カ所につき数名が集まって、同じサインを掲げるようなデモならできるのではないでしょうか。どなたか、音頭を取って頂けると有り難いのですが---。

布製マスクは、ウイルスの侵入には効果は無いが、自らがウイルスを飛散するのを防げる効果はある。というのは、専門家も発言してましたね。
不織製マスクって、ウイルス単体は防がないのですよね。
手作りマスクを首相や専門家が推奨していたら、多くの手作り作家さんがおしゃれなマスクを競って作り、話題になったでしょうね。皆が競っておしゃれでカッコイイマスクをSNSで発信し、コロナウイルスの拡散を防げるとしていたら、世界中で流行して、政府がマスクの着用を義務付けなくとも多くの人が着用するでしょうね。
繊維メーカーもウイルスの拡散を防ぐ繊維を開発して、新しい需要も生まれますね。
能力がない首相とその取り巻きには、想像力にない人ばかりなんでしょうね。
このような危機状態でも、何も想定できないから、対策ができないですね。
一律10万円も、持続化給付金も、まったくスピード感が無いのは、国民を本気で救済するためには何をどうしたら良いのかもわからいのでしょうね。

「やんじ」様

コメント有り難う御座いました。

危機意識がない、当事者意識がない、共感力がない、知識がない、やる気もない(改憲は別)のような、歩く「ナイナイ尽くし」にこれ以上期待するのは止めましょう。次の内閣、次の政治をどう創るのか、皆で頑張りたいですね。

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