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2020年3月27日 (金)

広島県朝鮮人被爆者協議会会長李実根さんの訃報

広島県朝鮮人被爆者協議会会長として在日朝鮮人の権利確立と生活擁護のための活動を献身的に続けてこられた李実根さんが、一昨日の午後5時50分に逝去されました。

訃報の連絡を受け昨日午前、遺体が安置された玉泉院吉島にお別れに行ってきました。

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李さんとの思い出は、数え切れないほどありますが、私にとってどうしても忘れることができないのは、在朝被爆者問題を一緒にとりくんだことです。

1989年7月、被爆者の代表として石田明さんと共に、平壌で開催された「世界青年学生平和友好祭典」に「平和の灯」を持参して参加された李さんは、その祖国訪問期間中に共和国に10人の被爆者がいることを確認されました。その時以来、李さんにとっては、在日の被爆者問題と共に在朝被爆者支援が大きな活動の柱になりました。

そのための具体的な活動のスタートとなったのが、1992年の原水禁国民会議訪朝団の派遣でした。私も李さんと共に団員の一員として参加しました。その時、李さんが準備し持参されたのが、被爆者健康手帳申請用紙をもとにハングルに翻訳された調査用紙1万枚でした。訪問の最終日、交流の成果として、朝鮮民主委主義人民共和国(以下「共和国」という)の平和団体・朝鮮平和擁護民族委員会と原水禁国民会議は、共同コミュニケをまとめました。李さんの強い思いが実り、その第1に「日本政府が、帰国した朝鮮人被爆者に対しても、充分な補償をすることを強く要求する。その実現のため両組織は、最大限の努力を行う」と在朝被爆者問題に取り組む決意を宣言しました。

その訪問から約3年後の1995年2月に、共和国から嬉しい便りが届きました。共和国に被爆者組織「反核平和のための朝鮮被爆者協会」(後に「朝鮮被爆者協会」と改称)が発足したというニュースです。李さんの願いがひとつ実現しました。

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日朝被爆者交流を進めるヒロシマ訪朝団・左端が李実根さん

その報を受け、翌年の96年5月、広島からの「日朝被爆者交流を進めるヒロシマ訪朝団」を派遣し、在朝被爆者支援・交流のスタートを切りました。その成果は、97年9月には「朝鮮被爆者協会」の初来日、99年8月の平壌での「原爆写真展の開催」などなど、日朝間の交流が深まりとなって継続しました。

その両国の団体を繋ぐ役割を担ったのが、李実根さんでした。その李さんの助言を得ながら、私も事務局のメンバーとして深くかかわったことは、忘れることのできない思い出です。

もちろん2000年に入ってからも在朝被爆者の支援活動のための訪朝活動は続きました。

しかし、こうした李さんの努力にもかかわらず、在外被爆者問題が前進する中で、在朝被爆者は、被爆者援護法適用からも置き去りにされた状態が、今も続いています。

李さんにとって、在朝被爆者問題を前進させることができなかったことは、大きな心残りだったことだと想像できます。

今日の葬儀に参列して何よりも霊前に誓うべきは、「李実根さんの遺志を引き継ぎ、在朝被爆者問題の解決のために全力を尽くします」の一言だと思います。

李実根さん、盟友であった近藤幸四郎さん、石田明さん、そして宮崎安男さんたちと再び出会い、ゆっくりと思い出を語り合ってください。

合掌

いのちとうとし

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コメント

多くのご指導、助言をいただいた李さんでした。このブログにも書いておられますが、宮崎さん、近藤さん、石田さん、皆さん亡くならてしまいました。寂しい限りです。李さんとは広島市内で開催された朝被協結成何年かのパーティで少し話しをさせていただいたことを思い出します。ブログに載せている写真、貴重な物ですね。

木原さま
コメントありがとうございます。
大切な人たちが次々と亡くなったいかれ、寂しい思いが募ります。
それとともに、私たちは何をすべきか、何ができるのか、改めて考えさせられています。

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