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2020年2月12日 (水)

紀元節復活反対!平和・民主主義・人権を守る2・11ヒロシマ集会

かつて「紀元節」と呼ばれ、1966年に「建国記念日」と名を変えた2月11日、自治労会館で、憲法を守る広島県民会議・原水爆禁止広島県協議会・広島県平和運動センター・戦争をさせないヒロシマ1000人員会が主催する「紀元節復活反対!平和・民主主義・人権を守る2・11ヒロシマ集会」が、開催されました。

憲法を守る広島県民会議の赤木事務局長の司会で始まった集会は、最初に主催者を代表して広島県平和運動センターの佐古議長があいさつ。佐古さんは「私たちが毎年この日に反対集会を開催するのは、かつての間違った戦争への道を突き進んで時代背景を復活させようと考える勢力に対抗するため。安倍政権は、長期政権のおごりゆるみがピークに達している。今まさに、そのおごりの政権運営によってもたらされているのが、中東への自衛隊派遣。明らかな法律の拡大解釈であり、閣議決定だけで片づけようとしており、憲法違反以外の何物でもない。昨年の天皇の退位と即位、元号も令和と変わり、天皇を賛美するキャンペーンが張られた。子どもや孫の世代に、平和で民主的な社会を残していくため、ともにがんばる決意を固めあおう」と呼びかけました。

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今年の記念講演の講師は、歴史学、政治学者として活躍されている山口大学名誉教授で現在明治大学特任教授の纐纈(こうけつ)厚さん。演題は、この集会にふさわしい「元首天皇制改憲構想に拍車をかける精神・思想動員―国民統合強化と戦前回帰志向の果てに―」です。

纐纈さんは、「紀元節は神話にさかのぼる歴史観。しかしこの日は、戦前は非常に重要な日であった。帝国憲法が発布した日でもあり、天皇を中心として人を集め宇宙を創ると考えた日でもある」とまず指摘。そして、自民党が2012年に作成した「自民党憲法草案」の第1条に「天皇は日本国の元首」とされていることを批判しながら、むしろ日本国憲法は、「第2章戦争放棄」と「第1章天皇」を入れ替えるべきだとの考え方を披歴。さらに天皇制が「心を支配する権威のシンボル」としての役割を果たしている現実を「戦前は、精神・思想動員が教育現場で行われてきたが、戦後もそれが再生している」とし「私たちは、新しい戦前に生かされている。これを実態的に法制化するのが『憲法改正』だ」と強調され、そして私たち自身が「被害者になる前に加害者になることによって被害者になることを回避する」ようになってきている現実を指摘されました。「今の若い人たちは、天皇の戦争責任と言っても遠い感じを受ける人が多くなっている。」だから、これからの課題として「過去の戦争に責任はなくとも、明日の戦争に責任がある。という未来責任の認識を共有することが大切だ」と問題提起されました。お話はもっともっと深い内容でしたが、少しでも全体の雰囲気を知っていただきたいと思い、私が気になったことを掲載しました。

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会場いっぱいとなった参加者130人、新たな視点からの「天皇制の問題点の指摘」、満足のいく講演だったと思います。

集会は、最後に下記の「集会アピール」を確認し終了しました。


2・11ヒロシマ集会アピール

2月11日は、明治政府が制定した「紀元節」にあたります。「紀元節」は、日本の歴史が天皇を中心として展開されてきたと考える歴史観(=皇国史観)のもと、初代の天皇が即位したとされる日で、皇国史観が国民統合と戦争動員に大きな役割を果たしてきたことは周知の事実です。

 そうして制定された「紀元節」も、「主権が国民に在する」とする現日本国憲法の施行で、1948年7月に廃止されました。

 しかし、1950年代以降、「紀元節」復活への動きが活発化し、1967年、当時の政府・自民党が各界の反対を押し切り、名称を「建国記念の日」と変え、事実上「紀元節」を復活させたのです。

以来私たちは、戦争賛美の日であったこの日を、日本の平和と人権に関わる歴史認識を問い、平和と民主主義・人権発信の日に変えるため、毎年、集会・行動を行っています。

7年に及ぶ安倍政権のもと、日本は大きく形を変えてきました。秘密保護法・戦争法・共謀罪法など、人権を制約し憲法上も問題のある諸法律を強行成立させ、安保関連予算も年々突出して増大させるなど、「戦争をする国」へと舵を切りました。そして、「圧力」に偏重した外交姿勢は、中国・韓国・北朝鮮という日本にとって最も身近な国々との緊張状態を高めてきました。

そしてついに2月2日、安倍政権はイランとの核合意を一方的に破棄したアメリカの要請に応え、緊張が高まる中東に「調査」を名目に自衛隊の派遣を強行しました。このことは戦争放棄を国是とする憲法を持つ国として、決して許されるものではありません。

こうした動きと軌を一に、昨年5月の新天皇の即位では、皇室関連行事がマスコミで連日報道され、11月9日の天皇陛下即位を祝う国民祭典では、「天皇陛下万歳」が連呼され、「親しまれる皇室」作りが進められています。

 安倍首相の悲願であり、自民党が示す改憲案には、9条の改悪とともに、天皇を元首とすることが明記されています。かつての戦争で天皇の果たしてきた役割りを思い起こさざるを得ず、「建国記念の日」だからこそ、こうした点からも政治・社会を点検しなければなりません。

 私たちは、平和と民主主義が守られ、人権が尊重される社会を築くための不断の努力と今なお消えない戦争の傷を作り出した当事者であるという自覚をもって、アジア諸国を中心とする諸国との協調と和解を進めることに全力をあげます。

 戦争につながる一切の動きを許さない運動を「被爆地ヒロシマ」から発信していくことをあらためて誓い、集会のアピールとします。


いのちとうとし

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