「在日朝鮮学生美術展」―広島初の開催
毎年全国各地をリレーしながら開催されている「在日朝鮮学生美術展」の広島展が、昨日23日から旧日本銀行広島支店で始まりました。
この美術展は、全国の朝鮮学校の子どもたちが応募した11、168点の作品の中から選ばれた受賞作品のうち金賞作品約500点を全国巡回作品として、全国10カ所の会場をリレーしながら開催されています。このコンクールは、今年度で48回という歴史を持っています。
今年度は昨年9月に神戸展をスタートに、千葉、福岡、大阪、島根(山陰展として、鳥取と交互に開催)、京都、東京、年を超えた今年に入り、神奈川、東海(今年度は名古屋)、北海道と続き、今年度最後の会場として広島展がスタートしました。全国の開催場所は、ほとんど朝鮮学校が所在する都市ですが、朝鮮学校のない山陰(島根、鳥取)では、日本の学校の先生や市民が主催し、12年連続で開催されています。
展示作業は、開催日の前日・22日の夕方から始まりました。この展示作業には、私も参加しました。送られてきた梱包が、次々と開かれると「あっ」と驚くほどの作品数が出てきました。初めての体験となった私は、これが本当に全部展示出来るのだろうかと危惧しました。
しかし、展示作業の中心となった朝鮮学校の先生たちの「全部見てほしい」との熱意で、何とか翌日の開催時刻までには、展示場一杯に全作品を展示することができました。これまで学園で開催していた時には、場所の関係もあり全作品がどうしても展示ができなかったそうですので、今回は「全作品の展示」をという気持ちが強かったようです。
展示された作品は、初級部1年生から高級部3年生まで、すべての年代の作品が揃っています。
準備作業が、23日の午前中までかかるということで、午後1時開場ということになりました。私が受付を手伝った午後1時からの3時間、訪れる人はポツリポツリという感じでしたが、熱心に見ている姿がありました。もちろん被爆建物である日銀を見学するため訪れた人もありましたが、その人たちもズラリと並んだ作品に目を奪われるのか、作品を見て回る姿も目につきます。
この展覧会の会期は、29日(土)までで、毎日午前10時から午後7時まで(最終日は作品撤去のため午後3時まで)開催されます。
こうした機会を通じて、少しでも朝鮮学校への理解が広がればよいと思います。ぜひ一人でも多く、展覧会を見に会場を訪れてください。
いのちとうとし
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