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2019年10月21日 (月)

防衛省を防災省に (1) ――自然災害の激甚化に備えるために――

台風15号と19号による甚大な被害について、改めてお浚いする必要はないと思いますが、そのちょっと前の8月末には九州北部を襲った豪雨被害がありました。このような大規模災害に目を奪われて、ややもすると昨年の西日本豪雨の被害が遠いものに感じられてしまうのは、私たちの記憶のメカニズムに依るものなのか、情報操作の結果なのか、その両方なのかは良く分りません。しかし、戦争による被害、特に原爆の被害を記憶し続け同じ悲劇を繰り返さないように努力するのと同じように、自然災害についての記憶も大切ですし、その結果生じた悲劇を繰り返さないよう努力をすることも最重要であることを肝に銘じる必要があります。

この点については、昨年、ほぼ一か月にわたって提言をしたのですが、台風15号、19号の被害を記憶している人がまだ多い間に再度、問題提起をしておきたいと思います。まずは、昨年の7月14日にアップしたブログの記事を再掲します。長くなりますが、その後の提言の内容も順次アップして皆さんに再度お読み頂ければと思います。

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以下、2018年7月14日アップの記事です

自衛隊を災害救助隊に

――豪雨災害からの教訓 (5)――

 昨日の「大雨災害からの教訓(4)」への「後期高齢者」さんからのコメントでも鋭い指摘がありましたが、これほど多くの災害を経験していながら、未だにほとんど「学習」のできていない政治家や官僚、そしてそれを許している私たち主権者・市民がもう一度原点に戻って災害について考え直す時が来ているのではないでしょうか。

一つには私たちが、考え方の枠組みを大幅に変える (パラダイムの転換とも言います) 必要があり、新たな枠組みの中で自然に見えてくる問題点そして未来図を元に、大胆な発想で改革案を考え実行して行かなくてはならない、ということです。

新たなパラダイムの柱になるのは、災害が「たまに」「降り掛かって来る」「稀な出来事」ではなく、日本社会では日常的に起こる出来事だと捉えて対策を講じることです。確かに、大変な被害があるのですから、「非常事態」とか「異常事態」だと捉えるのは自然なことではあるのですが、「非常」とか「異常」という言葉が示しているのは、被害の範囲や規模が日常的ではないという意味だけではありません。それと同時に、こうした災害の起ることは例外的であり、日常的な対策とは別の、「例外的」なかつ、その事態が起きてから対応すれば良い事例なのだ、というメッセージも発しています。

 

そんな発想を転換するための第一の確認事項・提案です。

 1.大災害は、例外的な出来事ではなく、日常的、定常的な出来事として捉えること。

ちなみに、今年2018年に起きた災害で記憶しているものを並べてみると、(i) 1月23日の草津白根山の噴火、(ii) 死者の出た2月の北陸豪雪をはじめとする各地での豪雪、(iii) 3月と5月の霧島山新燃岳と桜島の噴火 (iv) 6月18日、死者4名、損壊家屋は3万戸近くになった大阪北部地震、(v) そして死者は200名を超えるであろう、7月の西日本豪雨と、半年ちょっとで大きな災害が目白押しです。

2018

それぞれ地域も違いますので、ある地域を取れば、数十年に一度の災害ということになるのかもしれません。実際の頻度はもっと高いという事実にも目を向けて下さい。広島地域を考えただけでも、例外的な豪雨災害は1999年、2014年そして今年と、6年に一度くらいの間隔で襲来していますし、地震や台風の被害も勿論ありました。しかし、議論を簡単にするため、仮に、数十年に一度だという前提を付けてみましょう。

となると、それと比較可能なのは、国体です。各都道府県を巡って開催する国体の一地方の開催頻度は47年間に一度です。でも、国体を「例外的」「異常」な出来事と捉えていたのでは、国体の開催などできなくなってしまいます。スケジュール通りに必ずどこかの地方で開かれる。という前提で国が方針を立て、予算を取り、必要な協力は地方にも民間にも求めて、初めて可能になっているのです。災害対策との共通点に気付いて頂けたでしょうか。

それに比べて、今年の災害だけを見ても、国体の5倍の頻度で起きています。一年を通すと、恐らく月に一度はどこかで甚大な被害が生じていることになるのではないでしょうか。その対策を国家単位で、しかも災害専門のお役所が専門家を揃え、さらに災害復旧・復興のための実働部隊が全国展開できるような組織があって初めて、災害に対する対策の出発点に立つことができるのではないでしょうか。

ですから、私の提言の一番大切な、そして多くの皆さんの賛同が必要なことは、

 

 2.自衛隊を災害救助隊 (名称はもっと魅力的かつ本質を表すものにしたいと思います) に改組する。

これからが大切な議論になりますので、皆さん是非参加して頂きたいのですが、まずは中心的な命題だけお知らせしました。明日以降、何故このアイデアが実現すれば、日本を救い核兵器の廃絶や世界の平和につながるのかを説明したいと思います。

[2019/10/21 イライザ]

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