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2019年9月 6日 (金)

「被爆者の森」を知っていますか

平和大通りの東端(田中町交差点から鶴見橋西詰)の両側に、「被爆者の森」があるのをご存知ですか。

先日、平和会館を訪れた時、棚にある「被爆者の森」とタイトルの付いたアルバムが目に入りました。アルバムの最初のページに「広島県被団協理事長坪井直」さんの「『被爆者の森』の現状についての報告」という文章が貼り付けられています。その文章には、「皆様方の核兵器廃絶の願いを結集して造った『被爆者の森』を15年後(1990年建設)の写真に託して現況をお知らせします。」と書かれています。そして、次のページからは、各県から送られた樹木の成長ぶりを写した写真が貼り付けられています。

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この「被爆者の森」は、日本被団協が1990年に、全国各都道府県に住む被爆者に呼び掛け、その人たちの核兵器廃絶と平和への願いをそれぞれの「県の木」に託して、被爆地に一堂に集め、全国、全世界へ発信したいとの思いからつくられたものです。その後、広島市に寄贈され、今は広島市が管理しています。

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そして「被爆者の森」の中ほど北側の緑地帯(ちょうど福山通運の倉庫前)に、「被爆者の森」の碑と並んで、「樹木一覧と位置図」がありますので、それを見れば、簡単に自分の出身県の木を見つけることができます。

Img002 Dsc_4067

私が、現地に着いて最初に探したのは、出身地島根県の県木「クロマツ」です。あらかじめ位置を調べていましたので、簡単に見つけることができました。平和会館のアルバムの写真(左)と比べるとずいぶんと大きく成長しているのにびっくりしました。すぐそばには、鳥取県の木があります。鳥取県の県木は「ダイセンキャラボク」ですが、植わっている木は「ナシノキ」です。「ダイセンキャラボク」は、低地では育ちませんから「ナシノキ」が代木として選ばれたようです。「ナシ」はいまが取り入れのシーズンですが、残念ながら実は一つも付いていませんでした。

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一番南の沖縄県はどうだろうと探すと何故か「カンヒザクラ」が植えられていました。県木は、「リュウキュウマツ」ですので、これも代木です。当初は、表示がなかったようですが、広島県被団協などの働きかけもあり、現在では「都道府県名、樹木の名称、被団協名」などが記載された表示板が付けられています。これらを含め13道府県の県の木が、気候が適さないなどの理由で、代木となっています。ちなみに広島県の県木である「ヤマモミジ」も、中国地方の他県と同じブロックに植わっています。

最近、「県の被団協が存続できず解散した」というニュースを聞くことが多くなっていますが、今であれば「被爆者の森」は誕生しなかったと思います。ですから、各県被団協から送られた「県の木」によってつくられた「被爆者の森」は、各県に被爆者組織があったことをいつまでも語ってくれる役割も担っているような気がします。

平和大通りの緑化が進んだのは、1956年(昭和31年)から57年に、当時財政難だった広島市の呼びかけに応えた県内市町村の団体や個人の供木運動で寄せられた樹木によってだと言われています。この「供木運動」とともに「被爆者の森」の建設経緯も決して忘れてはならない歴史だと思います。

いのちとうとし

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