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2019年8月14日 (水)

香月泰夫のシベリアシリーズ展を観る

12日、13日と妻の実家がある山口に墓掃除のため、帰郷しました。街を歩いているといたるところに「香月泰夫シベリアシリーズ展」のポスターが張り出されていました。

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山口県立美術館開館40周年記念コレクション特別展として、7月23日からスタートし、8月18日まで開催されています。このシベリアシリーズは、全部で55点ありますが、すべて山口県立美術館が所蔵しています。同美術館が所蔵しているといっても、全作品が一挙に展示されるのは、8年ぶりとのことです。ちょうどよい巡り会わせとなりましたので、さっそく美術館を訪れました。入場料のシニア料金600円(大人は800円)を支払い、展示場へと歩を進めます。

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展示会場は、Ⅰ.応召―戦地の香月泰夫、Ⅱ.敗戦、そしてシベリアへ、Ⅲ.セーヤ収容所、Ⅳ.チェルノゴルスク収容所、Ⅴ.復員―日本海をめざして、Ⅵ.〈私の〉シベリアの6章で構成されています。展示場に入って、まずびっくりしたのは、並んでいる作品が、私の想像を超える大きさだったことです。入り口に置いてあった「出品目録」を見ると、ほとんどが100cmを超えています。

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特に大きい作品は「涅槃」で、130.3cm×194.3cmあります。最も小さな作品「湿地」でも72.9cm×49.9cmですから、作品の大きさが分かると思います。この大きさだけでも圧倒されますが、一枚一枚丁寧にキャプションを読みながら、進んでいきました。キャプションには、こんな経歴が書かれています。「香月泰夫は、1911年生まれ。32歳という遅い年齢で1943年に召集を受け、満州へ配属となり、奉天(現在の瀋陽)で終戦を迎え、進駐してきたソ連軍によってシベリアに抑留され、1年9カ月ほど過酷な労働に従事した後、1947年4月に解放され帰国しています。」キャプションを読む進むうちに、何とも言えない思いに駆られてきました。それは、私の父親がたどった道でもあったからです。父は、家族とともに満州・奉天で魚屋を営んでいましたが、終戦もまじかになった1945年7月25日(と聞いていますが)にすでに40歳を超えていたにもかかわらず、現地召集を受け兵役に就き、そのわずかな時間にもかかわらず、香月と同じようにシベリアへの抑留の道を歩んだのです。厳しい抑留生活に耐え、香月と同じように1947年に帰国しています。残念なことですが、当時の様子を生前父から聞くことはありませんでしたので、父も同じような体験をしたのだろうなと思いながら、全作品をじっくりと見ました。

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さらに香月泰夫のシベリアシリーズには、満州に住んでいた日本人が貨車で運ばれる様子を描いた「避難民」という一枚がありますが、それを観ながら、今度は残された私の家族(母と子ども5人)もこんな様子だったのだろうかと想像せずにはいられませんでした。これまでもいくつもの展覧会を見に来ていましたが、こんな思いをしながら見た展覧会は、今回が初めてです。そんなことから、最初から見直し、結局2度観ることになりました。

この展覧会をぜひ多くの人に見てほしいという気持ちですが、残りの期間は後わずかです。本物を見るのが一番ですが、「シベリアシリーズ」については、何冊かの出版物で紹介されていますので、ぜひそちらを読んでみてください。

いのちとうとし

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