選挙

2018年6月13日 (水)

米朝首脳会談 ――当事者意識を持てなかった日本政府――


米朝首脳会談

――当事者意識を持てなかった日本政府――

 

今日はこの話題以外には考えられませんが、とにかく無事に終って良かった、というのが第一の感想です。

 

20180612beicho2018061200731

 

二人が署名した共同宣言には、4項目の合意が盛られています。

 

(1)米国と北朝鮮は、平和と繁栄を求める両国民の希望通りに、新たな米朝関係の構築に向けて取り組む。

 

 (2)米国と北朝鮮は、朝鮮半島での恒久的で安定的な平和体制の構築に向け、力を合わせる。

 

 (3)北朝鮮は、2018年4月27日の「板門店(パンムンジョム)宣言」を再確認し、朝鮮半島の完全な非核化に向け取り組む。

 

 (4)米国と北朝鮮は、戦争捕虜、戦闘時行方不明兵の遺骨の回収、すでに身元が判明している分の即時引き渡しに取り組む。

 

具体的ではないとか、CVID (complete, verifiable, irreversible denuclearization――完全、検証可能、不可逆的な核廃棄) への言及がない、等々の批判が早速出ています。

 

しかし、ほとんど言及がなされていないことが不思議なのが、昨年の夏や秋の米朝関係です。「米朝核戦争」とか、米朝が戦争を始めたらどちらが勝つか」と言った活字が躍っていたではありませんか。今日の米朝会談で真っ先に指摘されるべきなのは、それほどの危機が回避された事実なのではないでしょうか。

 

特に、「ミサイルが飛んで来たら」という想定の下、避難訓練が全国的に行われたほどの危機が回避されたことについて、政府から一言あっても良いのではないでしょうか。

 

そして朝鮮半島の完全な非核化までには時間が掛るかもしれません。でもそれは今回の会談のネガティブな側面ではなく、非核化には時間が掛るという現実を理解することの方が大切です。

 

我が国の立場を考えると、朝鮮半島の非核化だけではなく、日本も含めた北東アジアの非核化がを目指すのが一番合理的です。この点については、広島県原水禁がトランプ大統領とキム委員長に宛てた手紙の中で提案している通り、「北東アジア非核兵器地帯」の創設に向けて日本も積極的な役割を果すべき事柄です。

 

しかし、世界に現存する「非核兵器地帯」の歴史を辿ると、非核兵器地帯ができるまでには時間が掛っているのです。次の表を御覧下さい。

 

                                                                                   
 

条約名

 
 

地域

 
 

面積 km²

 
 

加盟国数

 
 

発効の日時

 
 

努力の始った年

 
 

トラテロルコ

 
 

ラテンアメリカ

 

カリブ海諸国

 
 

21,069,501

 
 

33

 
 

1969-04-25

 
 

1958

 

 

 
 

ラロトンガ

 
 

南太平洋

 
 

9,008,458

 
 

13

 
 

1986-12-11[1]

 
 

1972

 
 

バンコク

 
 

アセアン

 
 

4,465,501

 
 

10

 
 

1997-03-28[2]

 
 

1971

 
 

セメイ

 
 

中央アジア

 
 

4,003,451

 
 

5

 
 

2009-03-21[3]

 
 

1992

 
 

ペリンダバ

 
 

アフリカ

 
 

30,221,532

 
 

53

 
 

2009-07-15

 
 

1961

 
 

国連総会決議

 
 

モンゴル

 
 

1,566,000

 
 

1

 
 

1998-12-4

 
 

1992

 

 

10年くらい掛っても不思議ではないのです。アフリカの場合、半世紀近く掛っています。だから何もしなくても良いという訳ではなく、努力をしても、しかも元々核兵器を持っていない国々が非核地帯条約を結ぶのにも時間が掛るのですから、核兵器の廃棄そのものがかなり難しい問題であることは認識する必要がある、という点を指摘したかったのです。

 

それにしても、日本政府の当事者意識の欠如には驚きを通り越して呆れていますし、安倍政権には一日も早く退陣して貰う以外の選択肢がないことを改めて痛感しました。

 

拉致問題について米朝会談で発議して貰えたのは、多額の税金を費やして、要りもしない武器や軍用機や軍艦船等を買う約束をしたのですし、日本からの輸出品への関税も容認してしまい、トランプ大統領の言うことは何でも「Yes, yes」としか答えないのですから、最低限のお返しなのでしょうが、その結果、「日朝トップ会談」をしたいというのですから、何をか況やです。

 

日本にとって大事な問題であれば、それが拉致であれ、ミサイル攻撃であれ、国民を守るために総理大臣が強い意志を持って相手国に乗り込み、粘り強く交渉をするのが普通なのではないでしょうか。それが国民を代表するリーダーとしての責任なのではないでしょうか。

 

虎の威を借りて、「圧力だ圧力だ」と喚き散らし、対話の「た」の字話し合いの「は」の字も拒否してきた安倍総理はそんな勇気を持ち合わせていなかったということなのですが、そんな狐の言うことが今さら信用されるでしょうか。政権が変り、世界的にも信頼される人物が総理大臣として、真摯に交渉を始めるべきではないのでしょうか。

 

そのためにも、来年の参議院選挙、統一自治体選挙、(そして広島市長選挙も) が大切です。でも、その前にも私たちにできることがいくつもあります。その一つは、自治体毎に、「非核自治体宣言」を採択すること、既に採択している自治体ではそれを再確認する決議を採択し、姉妹都市や平和市長会議等の組織を通じて、韓国の都市と共同の日韓都市間非核地帯を設定すること等です。

 

この点については、改めて詳説したいと思います。

 

[2018/6/12 イライザ]

[お願い]

文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ
広島ブログ

コメント

今回の米朝会議が催されてのは、北朝鮮のアメリカへの核攻撃こ可能性が生じたからだと思います。アメリカに核攻撃するのは中国とロシアですか、そこに北朝鮮が加わった。しかしながら中国やロシアは驚異であっても実際に核攻撃の可能性は低いですが、北朝鮮は経済的な事もあり、核攻撃の可能性は低くなく、またアメリカに敵対するテロ組織にや敵対国に核兵器を渡す可能性も低くないですね、
今回の会議の第一目標は、アメリカは北朝鮮が核攻撃をしない事、北朝鮮はアメリカが軍事侵攻しない事だと思いますから、成功だったと思います。
それとあの短期間で、おおくのマスコミが言っているような事は無理でしょう。確かなら方向付けが得られたのが重要だと思います。
そして近いうちに、韓国と中国を交えて、韓国と北朝鮮の戦争の終結宣言を期待します。
政治家の二世三世として、のほほ〜んと大学生活をした人と、国のあり方について西側の最高教育を学び、国際政治や国際関係をしっかりと学んだ人のの差が、今回の米朝会議になったと思います。
北朝鮮の脅威を過激に印象付けて、戦争できる国を目指すために、拉致問題も全く行動しなかった。
トランプ大統領への要望は、アメリカの州知事がやるような事をしたのですから、あの人はアメリカの州知事だという事ですね。

「やんじ」様

コメント有り難う御座いました。

昨年は、核戦争は秒読みだという論調でマスコミが報道してきたのてすから、まずは戦争が回避され、話し合いで問題を解決するという方向性が確認できただけで、出発点としては大出来です。

アメリカの州知事の中には、後の大統領になった、カーターやクリントン、そして大統領候補にまで擬せられたバーニー・サンダースのような人たちがいますし、州の権限でトランプの違法行為を止めさせようとする知事もいますので、腰抜け宰相と一緒にするのは気の毒なような気がします。

2018年5月20日 (日)

第3回関係政党等意見交換会 ――国会の動きと広島での野党の結束――


3回関係政党等意見交換会

――国会の動きと広島での野党の結束――

 

打倒安倍を目指して野党が結集するための準備会ですが、今回で三回目になりました。今回の大きな違いは、57日に国民民主党が設立されたことですが、国民民主党の広島県連代表と看板の換った森本真治参議院議員と、無所属になった佐藤公治衆議院議員から、それぞれ簡潔な国会報告がありました。

 

3

 

お二人の報告を要約しておきましょう。

 

国民党の出発当初には「対決より解決」などが強調され、ちょっと心配な部分もあったが、審議に復帰して以来の動きはこれまでとあまり変っていないように見える。支持率もあまり変化はない。また新潟県知事選挙の結果が国政に与える影響もかなりあるだろうと考えられるので、そちらにも注目して行きたい。

 

自公政権が特に力を入れているのは、「働き方改革」と「カジノ法」だ。森・加計問題については、中村愛媛県知事の本気度が凄い。中央対地方という構図も加わってこれも予断を許せない。

 

これからの国会情勢を考えると何が起きても不思議ではない。会期の延長も、1週間か10日か、あるいは3週間になるか、どれになっても不思議ではなく、混乱状態のまま会期が終ることも考えられる。

 

こんな状況下、打倒安倍に向けて、来年の地方自治体選挙・参議院選挙を睨みつつ野党が結集して行こうという方針を再確認しました。通常国会終了後にできればイベントを開きたいという参加者全員の意向を元に、来月を目処に「会」を設立するための方向性を確認し、名称も決めるため、今後メール等での意見交換をしつつ具体化を進めることも決まりました。

 

この「会」のまとめ方も、市民運動というよりは政党が中心になっての動きだという風に整理した方が分り易いのではないかという点も共有できました。

 

とは言え、まだまだ未知数の部分もあり、具体的に動き出すことによって幅の広い層から注目されるようにできればという思いも大切にして行くことになります。

 

せっかちな私にすれば、ゆっくり丁寧に合意形成を図って行く皆さんの辛抱強さに学ぶことの多いのがこれまでの会合でした。

 

[2018/5/19 イライザ]

[お願い]

文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

 

広島ブログ
広島ブログ

コメント

ご報告ありがとうございます。当面、政党は政党で、また市民連合は市民連合で、それぞれの持ち場でがんばっていければ良いと思います。他地域ではすでに首長選挙での共闘に至っているところもありますが、やはり、最初は顔を合わせ、次は、共同行動をすすめて、信頼関係を造っていくというのが基本ですね。

゛ せっかちな私 ゛ 様
お疲れさまでございました。
せっかちでなければ生きていけない、時もあらぁな、です。
5/19 朝日朝刊→豊永郁子教授の《 政治季評 》
〈 忖度生むリーダー / 辞めぬ限り混乱は続く 〉
これだって、もっと早くに載せてほしかった。

「hiroseto」様

コメント有り難う御座いました。

首長選挙の方が野党連合・市民連合の活躍に期待できるのかもしれません。地域差もあるともいますので、一歩ずつ確実に前に進めたいですね。

「されど映画」様

コメント有り難う御座いました。

安倍総理、柳瀬元秘書官の嘘まで愛媛県の文書で暴露されてしまいました。これ以上の抗弁は無理なはずです。一秒も早い辞任しか、手はありません。

2018年4月29日 (日)

第2回関係政党等意見交換会 ――特別なイベントを開く方向です――


第2関係政党等意見交換会

――特別なイベントを開く方向です――

 

310日に開かれた、第一回関係政党等意見交換会の第二回目が、広島市内のホテルで開かれました。前回同様、民進党の森本真治参議院議員、民進党広島県連の福知基弘幹事長、希望の党の佐藤公治衆議院議員、そして社民党広島県連合の檀上正光代表、同福山権二幹事長、プラスそれぞれの党の事務局と私が参加しました。

Photo_2

                         

 今回も野党が結集して安倍政治を倒すためのさらなる努力をしなくてはならないことが再確認されましたし、このような形で、直接、顔を合わせて情報を交換し今後の道を探ることの意義も共有できました。

 

前回以降の新たな展開は、民進党と希望の党が合流して「国民民主党」を結成することが決った点ですが、これについては森本参議院議員と、佐藤衆議院議員から報告がありました。

 

マスコミで報道されていることと重なる点もありますが、簡単にまとめておきましょう。

 

新党の結成は57日に行われるが、新体制ができるのは9月。また、現在の両党の議員数は100名を超えるが、その中の何名が新党に参加するのかについては、57日を待たないと決定的な読みは難しい。そのために議員としては支援組織や多くの有権者や市民の声を聴きたいと思っている。同時に現在の6党の連携は強化しているし、選挙の準備もそれぞれ着実に行っている。

 

国会の状況としては、内閣退陣に至るまでの通常のシナリオ、つまり野党とマスコミが批判を強め、それが自民党の中での亀裂を生み、その結果として政権交代が起るというメカニズムが今回は機能していない。異常事態だが、そんな中、自民党は「IR法」と「働き方改革法」の二つだけは数を恃んで成立させたいという動きを示している。

 

野党の結集を図る目的の一つは、もっと多くの人に立ち上がり声を出して貰うことだが、そのためには、前回も話題になったイベントを開きたいが、それを「特別な」ものにする必要があるのではないか。

 

このような思いを受けて、民進党の事務局が中心になり、来月か再来月を目途に、「フォーラム」等の中から魅力的な名称を採用して内容を固めつつ、メール等で連絡しながら新たなイベントの案を作ることになりました。特に若者に参加して貰えるような、そして関心を持って貰う契機になるようなイベントにしたいという条件も付けられました。

 

そして今後も、定期的な会合は続けます。

 [2018/4/28イライザ]

[お願い]

文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

  

広島ブログ
広島ブログ

2018年4月28日 (土)

歴史的南北首脳会談 ――緊張緩和からより平和な世界への転機に――


歴史的南北首脳会談

――緊張緩和からより平和な世界への転機に――

 

歴史的な首脳会談が開かれた427日、やはり、この日の意味について一言コメントしておきたいと思います。

  

Photo


南北軍事境界線上のパンムンジョムで開かれた韓国のムン・ジェイン大統領と北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の会談は大きな成果を挙げました。

 

それは、「朝鮮半島の完全な非核化」と、現在は「休戦」している朝鮮戦争(1950~53年)を年内には終戦宣言によって終らせることを目指すとの合意をしたからです。「南と北は、完全な非核化を通じて、核のない朝鮮半島を実現するという共同の目標を確認した」と明記、さらに、1953年に締結された朝鮮戦争の「休戦協定」を、一時的な「休戦」に限らずに、戦争を最終的に終結し平和な関係が日常になる「平和協定」に転換するため、南北米の三者、あるいは南北米中の四者会談を勧めることにも言及されています。

 

さらなる詳細はマスコミが報道していますので、今回の会談についての私的な感想を二三述べておきたいと思います。

 

嘘を嘘とも認識できない安倍政権に反論するのも大人気ないのですが、「対話のための対話は意味がない」と国会でも答弁した安倍総理の言葉とは正反対の結果になりました。その安倍総理はまたもや前言を翻し、今回の板門店宣言を歓迎しています。

 

でも安倍総理がどう言おうとも、対話を続けることは大切なのです。対話のための対話でも、その他の形の対話でも、対話がなければ平和的な解決はあり得ません。ですから、今後、二か国から、3ヵ国、四カ国の間での「対話」や「会談」が開かれることになったのは大きな成果です。

 

でも、その「対話」や「会談」に日本が参加できるのかどうかが心配です。対話には反対、圧力を掛け続けろ、と言ってきた安倍政権に取っては計算済みの結果だと思いますが、私たち国民にしてみればとても残念なことだと思います。しかし、それで諦めてはいけません。

 

安倍政権にはできないと思いますが、新たな平和を目指す「対話」に日本が参加するためには、日本の平和政策をもう一度しっかりと世界に向って発信することから始めるのが順序です。例えば、朝鮮半島の非核化には大賛成、しかし、それだけでは十分ではなく、日本も含めて北東アジアの三国、つまり南北朝鮮と日本は核兵器を持たないという宣言に広げたいと、改めて日本の立場を確認すれば良いのです。

 

それが一つの出発点になって、以前にも言及した北東アジア非核地帯創設につながるためには、5月か6月に開かれる米朝会談が重要ですが、それについても、日本政府が積極的に関与できるようには見えません。「圧力を掛け続けろ」という立場は、「北風」に頼る考え方です。今「南風」が吹いてようやく南北会談が開かれたのですから、日本政府も「南風」の恩恵に預かり、かつ米朝の信頼関係構築に役立つよう、「対話」路線に乗り換えての提言を始めるべきでしょう。

 

南北の首脳は相当の勇気を奮って今回の首脳会談を実現させました。安倍政権には、到底それだけの勇気は期待できませんので、この際、解散総選挙という自民党・安倍シナリオに乗って、日本の政治を振り出しに戻してから、少し時間的には遅れても、平和な世界を目指す政治創りを私たち市民の立場から目指したらどうかと思うのですが――。

 

[2018/4/27イライザ]

[お願い]

文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

 

広島ブログ
広島ブログ

コメント

この期に及んでも『ウミを出しきって...』。
もとよりうすっぺらな見識と認識の持ち主だもの、
これらはまったく驚くにあたらない。
「犯罪じゃないし」(朝日4/15橋本治)←と思っているうえに、
「行政の長の自覚がない」(朝日4/28読者)←資格ともにあろうはずもないのだし。
それよりも情けないのはメディアの多くがいまもって大甘なこと。
先週NHKBS 『大統領の陰謀』1976 再見。
おおそうだった All The President's Men が原題だった。
All The king's Men『オール・ザ・キングスメン』 1949(日本公開1976)もあった。
All The バカ殿's Men ばっかりの国、美しいはずだ。

朝鮮半島の非核化には、具体性が無いと言う人もいますが、このような目標を口にし文書にする事は大切だと思います。
また、非核化には在韓米軍が韓国内に配備しているであろう核兵器の撤去も含まれるでしょうから、米国が賛同しないといけませんね。
そして今回の会談で良かったと思う事は、今までのような交換条件をつけるような事でなく、両国の代表が平和への共通の目標と終戦です。特に終戦をしようとした事は、とても良い事だと思います。
拉致被害者の方達には残念ことになりましたが、朝鮮戦争の終戦が問題解決の早道かもしれませんね。
日本はアメリカにリードを持たれているよく吠える犬としか見られていないような気がします。

今回の共同宣言には
「朝鮮半島の非核化」とかかれているようですが、
それは
韓国内にある米軍基地に保有されている核もふくまれることになりますね。
そうなると、それは米軍の韓国からの撤退を意味することになるのではないでしょうか。
アメリカにとっては、軍事費の削減にもなることでしょうから、歓迎でしょうね。
でも、それによって日本は危険な状態に置かれると解釈するでしょうから、
日本国政府は韓国の非核化はすべきでないと反対するのではないでしょうかね。

「されど映画」様

長い間、時代を共にした政治家の中で、ニクソンが最悪だと思っていましたが、それを凌ぐ存在が日本に現れるとは思ってもいませんでした。

自分で言っていることの意味が全く理解できない人間 [註を付けると、勝手に脳内変換が行われていて、自分に取ってはそれなりの意味があるであろうことが怖いです。] が行政府の長として「君臨」している状況を何とかして変えたいですね。

「やんじ」様

コメント有り難う御座いました。

今回の共同宣言には歴史的意味があると思います。

トランプに取っては、紐も付けていないのにすり寄ってきて、口笛一つで何でもする犬、叩いたりしてもすり寄ることは止めない犬くらいの存在なのではないでしょうか。

「ヒカクカ」様

コメント有り難う御座いました。

日本政府は、私たちとは異次元の発想で朝鮮半島の非核化に反対するかもしれない、という予測は正鵠を射ているように思います。「朝鮮半島からは核がなくなった、でも日本は持っている」、と嘯くのでしょうか。安倍という個人による自衛隊の私物化と合わせて日本の核保有を考えると、末恐ろしいシナリオが現れてしまいます。

これで、
金正恩、文在寅、トランプの3氏がノーベル平和賞を受賞したら、
日本から、お笑い大賞、Rー1グランプリを授章しましょうね。

日本政府は拉致問題の解決=拉致被害者の救出と考えているようですが、時間を戻すことはできないわけで、日本より北朝鮮で多くの時間を過し生活を築いている拉致被害者に、日本か北朝鮮かという二者択一を迫ることも苛酷であり、その解決は日朝の国交正常化以外にはないだろうと思います。

そして核問題も北朝鮮としては米国との国交正常化さえあれば核を持つ理由もなくなるはずで、北朝鮮も、かつての日本やベトナムのように、反米国家から親米国家へ転換すれば、何もかも解決するというのはあまりに楽観的でしょうか。

「グランプリ」様

コメント有り難う御座いました。

先ずは米朝会談がどうなるかですが、期待したいですね。

「工場長」様

コメント有り難う御座いました。

国交の正常化が基本的だという御指摘、その通りだと思います。さらに、世界は非暴力的・平和的になってきていますので、その延長線上で物事は変って行って当然です。もちろん、その方向への努力は続けなくてはなりませんが。

2018年3月11日 (日)

関係政党意見交換会   ――反安倍を確認して強力な結集を!――


関係政党意見交換会  

――反安倍を確認して強力な結集を!――

 

森本真治参議院議員と佐藤公治衆議院議員の呼び掛けで、310日に、「関係政党意見交換会」が開かれました。森本議員と佐藤議員はそれぞれ民進党、希望の党に属していますが、加えて社民党の代表と立憲民主党関係者では昨年の選挙に出た経緯があり、私が参加しました。

 

Photo_2

                             

 この会で表明された意見は、冒頭マスコミに公開された森本議員の挨拶が良いまとめになっています。となると、その後の会議を開いた理由がないではないかとの指摘も出てきそうですが、現在の政治状況について、ここに集まる前からしっかりした共通認識があったからだと解釈した方が正確だと思います。以下、森本議員発言の要約です。

 

安倍政権に対抗するため、国のレベルでは6党がしっかりスクラムを組んで頑張っている。今日は共産党の出席はないが、この会の内容も伝えたいと思っているし、今後の連携もして行きたい。

 

安倍政権に対抗する上で、今後の政治日程が重要になるが、来年の統一自治体選挙や参議院選挙は既定の事実だ。国民投票の可能性もある。

 

2月には民進党の党大会が開かれ、新たな党としての出発が確認されたが、大塚代表の意向は3党の再結集にある。4月末を目標に働き掛けが続く。

 

一方広島県内では、来週、社民党と民進党の県連大会がある。民進党の場合、議論される内容としては地域政党の可能性や市民を巻き込んだ緩やかな地域ネットワークの可能性等が考えられるが、とにかく、野党の結集が重要だ。

 

具体的には、9条や核廃絶は広島としては当然のことであり、なかでも核の必要性を特に強調し始めている安倍・河野路線を打破するため、広島からの強力なメッセージを発信することが喫緊の課題だ。

 

その後の意見交換で、私にとって勉強になった何点かを挙げておきましょう。複数の方々の発言をまとめています。

 

まず、現状認識として、「結集」する意味は、9条や核といった問題以前の政治の「大義」にある。日本の政治が生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされているという認識の下、日本の政治の命を懸けての結集が必要だ。

 

それが誇張でないのは、国会での議論もそうだが、地方自治体の議会や行政の中でも「国が作ったこの文書は改竄されていないのか」「国からの通達を信じて良いのか」といった疑問から議論が始まることから良く分る。

 

結集した結果として、市民運動や幅広い有権者にインパクトのあるものにすることが大切だ。今起きていることは右・左といった区分けではなく、上下や前後という方向性を持った高次元のものになってきている。その中身を整理し、高齢者や若者とも生活レベルでのコミュニケーションを通じて危機感を共有し、そこから生まれた目標を「ヒロシマイズム」というようなものにまとめたい。

 

そして、具体的には、統一自治体選挙や参議院選挙での結果につなげたい。

 

一回の会合ですべてが決まる訳ではないので、「結集」することを再確認し今後も協議を続けようという点では意見が一致しました。そのために月一くらいの頻度で集まること、また次回のたたき台にするために、全国的にはどのような動きが起きているのかを調べて報告すること、さらには、5月の連休明けくらいには、幅広い人たちに結集の意味を共有して貰えるようなイベントを開きたい、といった形での合意ができました。

 

[2018/3/10イライザ]

[お願い]

文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

 

広島ブログ
広島ブログ

コメント

広島3区は、すでに市民連合で、ガンガン活動してます。広島県内全体に市民、政党双方のこういう流れを強めたいですね。

「hiroseto」様

コメント有り難う御座いました。

全県に広げましょう!

2018年1月28日 (日)

野中さんの思い出 ――衣鉢を継ぐ政治家は誰か――


野中さんの思い出

――衣鉢を継ぐ政治家は誰か――

 

野中広務さんが逝去されました。92歳ですが、出来れば100歳までも生きて、厳しくも的確なアドバイスをし続けて欲しかったという気持です。

 

1990年に私が衆議院選挙で初当選した時に、社会党の一年生議員30人ほどの仲間が集まって政治を新しくするための政策集団「ニューウエーブの会」を立ち上げました。最初にしたことの一つが、「先生と呼ばない呼ばせない」運動です。政治家だという理由だけで、「先生」になってはいけないし、そう呼ぶ人がいたら、自分たちは対等の関係で仕事をする決意だという説明をするという趣旨でした。

 

しかし、政治の世界でも、自然に「先生」と呼びたくなるような人格者や、後に付いて行きたくなるお師匠さんのような人が沢山いました。例えば、元衆議院議長だった故田村元「先生」ですし、野中広務さんも立派な先生でした。でも、野中さんは「さん」なのです。

 

             

Hiromu_nonaka_199807

               

 

人情味あふれる人柄で、同時に戦争と平和、憲法の価値、弱者とともに歩むといった基本的姿勢については揺るがぬ信念を貫き通す頑固な人でもありました。大物政治家の持つべき資質として必要不可欠な「政治力」については、万人の認めるところですので、多言はしなくても良さそうです。

 

私たち、当時、社民党の議員として行動を共にしていた何人かが野中さんの下へ集まるようになったのは、彼が、1997年4月に「日米安保条約の実施に伴う土地使用等に関する特別委員長」として、委員会報告を本会議でした後でした。沖縄の米軍基地確保のための特別措置法でしたが、報告が形の上では終ってから野中さんは、かつて沖縄を訪れたときに宜野湾市の嘉数の丘で、タクシー運転手から聞かされた言葉「お客さん、あそこで、あそこで、私の妹は殺されたのです。アメリカ軍じゃないんです」を前置きにして、最後に、「この法律がこれから沖縄県民の上に軍靴で踏みにじるような、そんな結果にならないようことを、そして、私たちのような古い苦しい時代を生きてきた人間は、再び国会の審議が、どうぞ大政翼賛会のような形にならないように若い皆さんにお願いをして、私の報告を終わります。」で締め括りました。

 

この一節は、国会の議事録から削除されてしまうのですが、削除すること自体、国会として恥ずべきことだと思います。それはさておき、演説中の「若い皆さん」に私たちも入るはずだと考えて、現宝塚市長の中川智子さんたち一緒に野中さんに会いに行ったのが、始まりでした。

 

何度かお会いする内に御自分の体験を元にいろいろなことを教えて下さいました。「自分たち子どもたちの子守をしてくれたのは、朝鮮人の女性だった。当時、忙しく立ち働いていた両親が子どもたちのためにと考えた結果だった。この女性がとても優しい人で、いっしょにご飯を食べたり、いっしょに寝たりもしたことが、朝鮮の人たちへの私の原点だ。」

 

そんな雰囲気で、野中「先生」ではなく、兄貴分的な感じで野中「さん」と呼び続けましたし、相談事にも乗って貰いました。

 

議員を辞めて広島市長選挙に出るときも相談しましたが、まず、強く引き止められました。私としては、広島市長の世界的な意味や被爆者のメッセージを後世に残す意味などを説明したのですが、その後に、「選挙には勝てるのか?」という厳しい一言がありました。「勝てます!」と答えましたが、勝つためには何でもするという決意を固めさせるための戒めだったのかもしれません。

 

そして、選挙が始まると、「内閣官房長官 野中広務」という銘の入った自筆の檄文を贈って下さいました。

 

そして当選後にはお祝いの一席を設けて下さったのですが、そこでのアドバイスは「議員と首長は違う。議員の立場での発言はいくら鋭くても問題はない。でも、首長の発言で最も気を付けなくてはならないのは、議員を侮辱してしまうことだ。本人にそう聞えてしまったら、それは侮辱になってしまっている。君ならし兼ねないから、注意すること。」でした。

 

これは、首長と議員との関係だけではなく、私の対人関係についての兄貴からの親身の諫言でした。でも、なかなか野中さんの意に沿うのは難しく、ようやく最近になって少しずつ改善の徴が見えてきたような気がしています。

 

数多の思い出を噛みしめつつ、野中さんの御冥福を心からお祈り申し上げます。

 

 

[お願い]

文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

 

広島ブログ
広島ブログ

コメント

野中広務氏とそのような接点がおありだったとは。
アキバ・ウィークリーにニューウエーブの会、なつかしいです。
あの頃のことなら「社会党」表記のほうが。
(昔の名前でいいじゃん=党名もどしなよ派、なもので)
今日のTBSサンデーモーニング→ 野中氏ミニミニミニ追悼。
国会でのVTR『...若い皆さんにお願いをして... 』→ これですかしら。
その前を映す気骨が局側に、あるわきゃないかTBSでも。
2003『渡邉恒雄 メディアと権力』by魚住昭がおもしろかったので、
2004『野中広務 差別と権力』を。
ナベツネと比べること自体ナンセンスながら、読み物としては少々地味でした。
それがかえって野中氏らしいか。

「されど映画」様

コメント有り難う御座いました。紛らわしい書き方をしてしまい、申し訳ありません。「ニューウェーブの会」の時は社会党でしたし、その頃の仲間も多くいて一緒に行動していました。中川さんたちが当選したのは、社民党に変ってからですので、そのあたりの線引きをきちんとしておくべきでした。御指摘に沿って、社会党と社民党の違いが分るよう、少し書き直しました。有難う御座いました。

『渡邉恒雄 メディアと権力』by魚住昭と『野中広務 差別と権力』の御紹介、有難う御座います。追悼のためにも、野中さんについてのこの二冊、読んで見る積りです。

風貌からタカ派に見えていましたが、ハト派でしたよね。
好き嫌いは別にして、政治家らしい方が減りましたよね。

「⑦パパ」様

コメント有り難う御座いました。

そうですね。小選挙区という酷い制度のせいもありますが、小粒で個性のない政治家ばかりという感じさえします。

2017年11月24日 (金)

選挙時のマスコミ調査票 ――内容は同じ ⇒ 全社の統一調査票にすれば――


選挙時のマスコミ調査票

――内容は同じ ⇒ 全社の統一調査票にすれば――

 

公示日のブログで触れたことですが、第48回総選挙で大変だったことの一つは、マスコミの調査票でした。 (以下、その時の引用が続きます)

 

「特に大変だったのは、調査票の書き込みです。初めて自分で書くという経験をしましたが、細かく色々なことを書き込まなくてはなりません。しかもかなりプライベートなことまで、そして、生れてから今までの歴史を全て網羅しなくてはなりません。

 

まずは朝日新聞社の調査用紙を御覧下さい。

             

Photo

               

 

 

Photo_2

 

1社の用紙に記入するだけでも大変なのですが、マスコミ関係の全社からの依頼がありますので、総量はかなりあります。多くの人が手伝ってくれている場合でも、調査用紙の記入の大変さは聞いていましたが、家人と二人で手分けして掛っても、疲労困憊でした。しかも、内容は各社ほとんど同じです。時間が勿体ないとは思いましたが、とにかく午後までには済ませることができました。改善のための提案を選挙後にできればと思っています。」

 

ということで、問題提起です。調査票の内容は、朝日新聞社の物を示しましたが、大同小異です。そこからの提案

 

 マスコミの統一調査にして候補者の負担を少なくする――各社毎に別の調査票を配りその一つ一つを候補者に書かせるのではなく、マスコミの方で書式を統一して、候補者は一枚だけ書き込む。それを各社が必要に応じてコピーして使う。

 候補者の個人情報は、必要最小限にする――例えば、子どもの通う学校名まで必要だとは思えませんし、三親等以内の(故人も含まれる)国会議員、首長等の経験者も、世襲制の助長にはなってもあまり意味のある情報とは思えません。

 趣味や感銘を受けた書物、配偶者とのなれそめ、武勇伝、エピソード等、仮に候補者紹介の際に使うにしろ、調査票に書かれていたからという理由だけで使うのでは、官僚的にコピペをする結果にはなっても、血肉のある候補者像にはつながらないように思います。

 さらに、候補者の自己申告をそのまま載せることにはならず、必ず裏を取る必要があるはずですので、そちらの取材中心にすべきではないでしょうか。あれだけ大変な思いをして書き込んだ調査票について、ある記者からは「学歴詐称」の疑いを掛けられましたので、この点は深刻だと思います。

 過去の調査票を活用する--過去に選挙に出た人については、調査票のかなりの部分はすでに何度となく情報を提供している事柄です。その中で、生年月日などは変りません。以前にマスコミが集めているデータを打ち出して、それに加筆訂正をする形にすれば、お互いずいぶん時間を節約できるように思います。

 

さて、このような問題提起をした理由の一つは、これだけの情報を提供していても、これまでの何回もの選挙の最中、そして選挙後にしつこいほどマスコミが直接、または電話で聞いてきた事柄があるからです。それは、新聞の発行日、あるいははテレビの放映の日に、候補者である私が何歳なのかという問合わせです。

 

調査票の一番最初に、名前と生年月日は明記してあります。にもかかわらず、何月何日には何歳ですか、と問い合わせてくる意味が全く分りません。時間を掛けて調査票に書き込んでも、こんな基本的情報さえ無視されてしまうのですから、他の事柄も有効に使われているとは思えません。いっそのこと、調査票そのものを止めてしまっても良いのではないでしょうか、とまで言いたくなってしまうのです。

 

 

[お願い]

文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

 

広島ブログ
広島ブログ

2017年11月 6日 (月)

選挙権を賢明に行使するには ――マスコミの役割は大切です――


選挙権を賢明に行使するには

――マスコミの役割は大切です――

 

 

                             

Img_0634

 

昨日の続きです。

 

安古市高校の生徒さんたちの質問は素晴らしかったのに、十分には答えられなかったことも補足しての「回答」です。

 

質問をしたのは3年生でした。

 

18歳になったので投票はしたけれど、日常の生活の中で詳しく政治について知ることも考えることもないまま、曖昧な態度で投票をしてしまった。でも、政治について詳しく知っている人と同じ一票だということに違和感を持っている。それをどう考えたら良いのか、また次の機会にはより良い投票をするのにどうしたら良いのだろうか。

 

講演後、船津校長先生から伺ったのは、3年生は選挙についてグループに分かれてディスカッションをするなど、しっかりと勉強をしていたということでした。政治について詳しく知っている人、あるいは真面目に考えている人は、恐らく少数だと思いますが、安古市高校の3年生は、その少数の中に入っていると言って良いのではないかと思いました。

 

にもかかわらず、こんなに謙虚に自分の立場を見詰めて考えられること自体素晴らしいと思いますし、一票の価値についての疑問は民主主義の基本であるのと同時に、「多様性」の意味そのものへの問い掛けでもあるのです。

 

私が十分に答えられなかったと反省している点は、まず、この3年生が「自分なりにしっかり勉強して投票したこと自体、素晴らしい」ときちんと言って上げられなかったことです。そしてもう一つは、仮に、政治のついての知識が十分にないということが本当だとして、それでも投票することには大きな意味があるという点です。全ての人が日常レベルで政治に関心を持ちしかもある程度の時間を使って勉強した上で投票することになればそれは素晴らしいのですが、現実的にはそれほどのことは望めないと思います。

 

しかし、少数派の、政治に詳しい人だけが投票することによって政治が良くなるとは考えられません。関心を持ちつつも十分には分らない、しかし漠然とした思いだけはあるのが普通でしょう。そんな人々がもっと多く投票することで、つまり投票率が高くなることで、いわば「無意識」の内に、あるいは「意識下」に感じている社会に対する思いが、「多様な」結果として現れることが期待できるからです。

 

この視点からは、投票を義務化する、つまり、投票に行かない人には罰金を科する制度さえ必要だと主張しても良さそうです。ブラジルやオーストラリアでは義務制が取られていますので、これらの国の先例からも学びつつ、検討しても良いのではないかと思います。

 

しかし、ここまで述べたことで質問に対して十分に答えたことにはならないのです。私が受け止めた質問の内容は、ある程度の関心があり真面目に取り組んでも、日常的な情報だけでは自信を持って投票できないという現実です。

 

高校生は学校で勉強できますし、先生の質問することも日常的にできるのですが、それ以上に、そして社会人の場合、最大の情報源はマスコミです。そのマスコミの情報が不十分だという点が問題なのではないか、というのが私の率直な感想でした。その点については再度取り上げたいと思っています。

 

それを補完できるのがネット情報ですが、それも玉石混交です。しかし、出発点としてお勧めなのが、早稲田大学の水島朝穂教授のホームページです。特にその中の「直言」は必読です。

 

こうしたネット情報を出発点に、日常的な「自分のためのネットワーク」を作ることで、効率的な勉強を続けるのも一つの可能性です。

 

最後に、生徒代表からお礼の言葉がありました。講演の中で、「都市の特徴として、多様性を生かすために、市民がお互いの違いに寛容で、上手く折り合って生活していることが重要」だという点に注目したこと、そしてこれは都市だけに限った話ではなく、学校の中でも同級生たちとの間で、自分から積極的に発言するのと同時に、相手の言葉にも耳を傾け、それを自分の考え方に取り入れることでより豊かな内容にできると思った、という感想を述べてくれました。

 

このような問や感想を貰ったことで、スピーカー冥利に尽きる、という感慨を覚えましたし、改めて若い世代への期待に胸膨らんだ午後になりました。

 

 

Img_0590

 

 

[お願い]

文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

 

広島ブログ
広島ブログ

コメント

日本人には昔から性善説があって、人間は生まれながらにして皆善人であるは
最近の事件事故を見ていると当てはまらないのではないか。選挙についても考え
方の修正が必要ではないか。多様性や数の論理と言った言葉が卒業の時期に
来ているといいたい。前回のメールでも書きましたが、欧州の選挙は各政党が
独自の主張(中には極右や極左という怖い政党もある)を展開し、フリーハンドで
戦って民意の結果により一つの政党が過半数を取れなければ連立を模索すると
いった制度です。国民からは解り易いので投票率の上昇は期待出来ます!

「鯉の応援団」様

コメント有り難う御座いました。

自民・公明与党の「数の論理」を振りかざして、何の議論もせず、丁寧に説明すると口では言いながら議会も開かずに解散するようなことは「卒業」すべきだと思いますが、これは性善説ではなく、弱い者いじめの範疇に入るのではないでしょうか。

「多様性」については、LGBTについての理解もようやく広がり始まったばかりですし、多様性の出発点であるはずの女性の地位についても、世界経済フォーラムによる2017年「ジェンダー・ギャップ指数」において、日本は調査対象144カ国のうち、114位と前年より3つ順位を落とし、過去最低でした。これで「卒業」はないでしょう。まだ真剣な努力さえ始まっていない、としか考えられません。

2017年11月 5日 (日)

「多様性」を中心に選挙制度を考える ――今の制度では民意が反映されていないと8割の人が考えています――


「多様性」を中心に選挙制度を考える

――今の制度では民意が反映されていないと8割の人が考えています――

 

昨日の続きです。「多様性」を確保するという視点から政治を考えて見ることが、今の時代を生きる上での基本になって欲しいという思いです。

 

                 

Photo

           

 

多様性を最大限に保障する政治制度は、全員参加制度です。100人の集団で、100人すべてが最終決定に関われば、最も多様な意見が反映されることになるからです。その対極にあるのはその中の「一人」による独裁制であることも分って貰えると思います。

 

しかし、国という大きな単位で、常に全員参加の決定を行うのは難しいので、選挙で代表を決めることになります。そのためには、何らかの基準を設けて選挙制度を整備する必要がありますが、何のために選挙を行うのかの再確認から始めるべきだと思います。

 

「政治改革」の名の下に導入された小選挙区比例代表並立制というシステムを推進した人たちは、「政権交代のできる制度」こそ最優先されるべきだと主張しました。そのためには、民意の忠実な反映、特に多様性を確保することは二の次三の次という価値観をあからさまに表明して、マスコミもこぞってその考え方を支持しました。こんな暴論で事が進んだ背景にあったマスコミの驕り、そして一部の学者の知的不誠実さを忘れてはなりません。

 

もし政権交代をすること自体が、多様性以上に尊重されるべきであるのなら、選挙など行わずにジャンケンで決めることにした方がお金もかからず、確率的には半々で権力が変りますので、その方が良いという議論さえ可能です。

 

しかし、政権交代を実現するために選挙制度のデザインをすることは本末転倒です。元々の母集団でも大切だった「多様性」が選挙の結果にも保障されることが本則でなくてはなりません。つまり、選挙の本来の目的とは「多様性」の確保であり、それこそ最優先されるべきなのです。そして母集団と同じように、その多様性を生かすためには寛容さがなくてはなりません。力の強い側が、力を恃みにして弱者を押し除けてはいけないのです。つまり、話し合いと創造的な折り合いを付けることが基本です。

 

そのための選挙制度としては、少数派の意見も投票結果に反映される比例代表制度が当然の選択です。実は、この点を理解するためには、その正反対のことが起きればどうなるのかを考えて見ることが役に立ちます。

 

極端なケースとして独裁制を考えると、そこで否定されている最大の要素は「多様性」だと言って良いでしょう。もう一つ、独裁制の下では、独裁者が全てを決めることになるので、当然、時間は掛りません。時間の有効活用等、時間を持ち出して話し合いを拒否する、あるいは話し合いの時間を短くすることは、独裁制につながる道であることもしっかり確認しておく必要があります。

 

もう一つ、多くの政治家や政党が「自らの身を切っての改革」といった旗印の下、推進しようとしている「議員数削減」も、「多様性」の視点から考えると決して陥ってはいけない落とし穴です。

 

数学ではしばしば、物事の本質を理解するために、「極端な」ケースを想定して、つまり「思考実験」として物事を考えることが有効です。議員削減の極端なケースとは、議員数を極限まで減らして一人にしてしまうことです。それは、独裁制ですので、「議員削減」が何を目指しているのかはこのことだけからも明らかでしょう。

 

しかも、多くの場合、「身を切る」あるいは「身を切られる」のは、少数派、あるいは弱者の代表で、議員数削減に賛成する人たちは、削られることはなく身分は安泰である場合がほとんどです。「身を切る」改革とは結局、弱者を排除し切り捨てるための口実として使われていることが分ります。

 

最後に二つのグラフを御覧下さい。最初は内閣府が2014年に行った世論調査で、今の政策に民意が反映されているかどうかを聞いています。大雑把に総括すると、8割ほどの人は「反映されていない」と考えています。そして残りの2割くらいが「反映されている」という意見ですが、小選挙区比例代表並立制が導入された1994年くらいから急激に乖離が進んだことは記憶しておくべきでしょう。

 

 

Photo_2

そして民意が反映されないのは、小選挙区制が原因です。5割に満たない得票率で、8割もの議席を占有する結果に多くの有権者が不満を持っているということなのですが、得票率と議席占有率の大きな乖離もグラフとして見ておきましょう。

 

Photo_3

 

安古市高校の生徒さんたちの質問は次回に回さざるを得なくなりましたが、質問は素晴らしかったのに、十分には答えられなかったことも補足しての「回答」を、次回アップします。

 

[お願い]

文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

 

広島ブログ
広島ブログ

コメント

多様性は別の見方をすれば解りにくいと言う事も出来ます。投票率の
低さもこの辺が原因ではないでしょうか。私は欧州の選挙制度の方が
良い様に思う。各政党が旗の色を鮮明に出しフリーハンドで選挙戦を
行い、民意の結果によって一つの政党が過半数を取れなければ初めて
連立を模索するという事です。国民には解り易い選挙といえます!

「鯉の応援団」様

コメント有り難う御座いました。

ここで言及されているのはフランスの過半数当選式小選挙区制のことでしょうか。それとも国会における総理大臣の指名についてなのでしょうか。

後者だとすると、例えばドイツでも日本でも下院における投票で過半数を得た人が指名され、日本の場合は参議院との関係はありますが、過半数を得た人がいない場合は決選投票になります。ここで、「連立」の可能性が出てきますが、基本的にドイツと日本の間で制度的な違いはないと考えた方が良いように思います。

前者だとすると、ドイツは小選挙区当選優先拘束名簿式比例代表制で、フランスとは違います。基本的には比例代表で、小選挙の当選者が多いと「超過議席」が与えられるという仕組みです。

政党色を出して選挙を行っている政党は、日本にもあります。「フリーハンド」で選挙という意味が私には良く分りません。

わたしは、市民連合が「多様性重視」のこういう方向の議論を提起し、各野党の統一綱領として提案していくことが大事だと思っており、すでに内部的に提起しています。各野党が変に合併せずに、それぞれの良さを活かしたほうが、野党全体のパイも伸びるでしょう(参院一人区と衆院小選挙区では次回一回限りの棲み分けは仕方がないですが)。

「hiroseto」様

コメント有り難う御座いました。

野党全体として推進できる共通の指針を一つか二つ明確に示せれば、政治の状況はかなり変ってくると思います。そのためには「多様性」のように少し抽象的でも、これからの社会の本質をハッキリ召している概念が大切だと思います。

市民連合、頑張って下さい。

2017年11月 1日 (水)

立憲民主党候補者意見交換会 ――これからの活動が楽しみです――


立憲民主党候補者意見交換会

――これからの活動が楽しみです――

 

1030日の昼、東京のホテルで立憲民主党から立候補した約20人と党の幹部の皆さんとの意見交換会がありました。103日に結党後、まだ一月も経っていない党ですし、10日公示、22日投票の選挙があったため、その日はようやく党本部ができそこへの引っ越しの日でした。その本部も手狭で、議員全員が集まるだけのスペースさえないとのことでした。

 

意見交換会はまず枝野代表の挨拶から始まりました。

 

             

20171031_19_57_36

               

 

結党から日の浅い政党だが、今回の選挙で78人が立候補、そのうち55人が当選した。当落という結果は巡り合わせだと考えられるが、候補の一人一人が違った状況の中、それぞれの選挙戦を繰り広げることになった。実に多様な人材が多様な戦いを展開してくれた。結果はどうであれ、今後も胸を張ってそれぞれの地域で活動していって欲しい。私からは皆さんに感謝の言葉を差し上げたい。

 

今後の党運営についても、皆さんと相談しながら、前回の民主の票より多い1000万を超えた比例票を投じて下さった皆さんにまたメディア報道に反映されているような大きな期待に応えたい。

 

そして、会の最後には、街頭での演説その他の演説の際、主語は「私」つまり「I」を使うこと。「私たち」「We」ではなく、ここにいる私という一人の人間が信念を持って皆さん一人一人に責任を持つ意思を明確にすること、また私という人間が責任を持って皆さんの代表として活動する決意も伝えることができる、という実践的かつ政治家としての基本姿勢についてのアドバイスもありました。

 

福山幹事長の挨拶は、枝野代表による労いの言葉に続けて、立憲民主党結党の最初のメンバーとして共に闘った同志としてこれからも一緒に頑張って行こう、という呼び掛けでした。

 

20171031_19_58_15

 

内容は多岐にわたり、党運営や今後、候補者一人一人がどのような立場で関わるにしても役立つ、事務的な手続き等まで包含したものでした。当然お金の話もありましたし、地方組織の今後について、党員サポーターや後援会等についての党本部の方針等も示され、頭の整理になり実務的にも納得できる内容でした。

 

この日、参加した候補者の皆さんは、何方も感動的な一分間スピーチをなさったのですが、全部は載せ切れません。その中の一人、神奈川二区で、菅義偉官房長官の対抗馬として立候補した高橋野枝さんの小気味良い言葉から全体像を想像して下さい。

 

神奈川二区、須賀官房長官の選挙区から立候補しました。その結果は、菅官房長官に対して次点です。

 

私の名前「野枝」は伊藤野枝にあやかって付けられたそうです。しかも、「枝野」をひっくり返すと「野枝」になることからも、全国から応援を貰いました。

 

12日間街頭に立ちました。その間、いくつかの数値目標を立てたのですが、全部クリアーできました。私の三段跳びの計画は、今回はデビュー戦、次回は比例で復活当選、そして三回目には小選挙区で勝つことです。

 

当日の参加者の中で私は最高齢だったと思いますが、若い世代の政治家がしっかり育っている様子を目にし、次の目標に向かって決意を表明する姿に感動し、大きな期待を持つことができました。

 

 

[お願い]

文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

 

広島ブログ
広島ブログ

コメント

立候補した以上は当選して欲しかったですね。
日が経つにつれ、悔しさがこみ上げてきました。

「ゲン」様

コメント有り難う御座いました。

最初から、比例名簿の最後に名を連ね、小選挙区での重複立候補ではありませんので、あくまで、名簿上位の若い候補たちを押し上げることが目的でした。その役割は果せたと思いますが、十分にその意図が伝わらず、御迷惑をお掛けしてしまいました。申し訳ありません。

より以前の記事一覧

2018年7月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31