若者

2017年10月13日 (金)

塩村あやか候補の応援に行ってきました ――「参加者の若さ」が印象的。懐かしい方々にもお会いできました――


塩村あやか候補の応援に行ってきました

――「参加者の若さ」が印象的。懐かしい方々にもお会いできました――

 

12日の1830分から塩村あやか候補個人演説会で、応援演説をしてきました。場所は安芸高田市吉田町吉田761の安芸高田クリスタルアージョ。安芸高田市役所の4階でした。塩村候補は、市民連合の努力で野党統一候補として擁立できましたので、安倍政権に鉄槌を加えるため是非、頑張って貰いたい人です。

 

会場は大きな講堂でしたが、約200人の方が熱心に耳を傾けてくれました。

 

                 

Photo

           

右の方にこちら向きで頭だけ見えるのが塩村候補です

 

与えられた時間は最初3分から5分だったのですが、選対の責任者森本参議院議員が気を使ってくれて10分になりました。それでも時間オーバーをしてしまい申し訳なかったのですが、熱き心の発露として受け止めて下さった方が多かったように思えたのですが、明日は時間内に収める積りです。

 

スピーチのポイントを7つ掲げます。

 

 野党各党そして市民団体や有志が中心になって塩村候補を「統一候補」として擁立できたことで、6人の立候補者がいるが、対立の図式は大きく「塩村」対「安倍一派とその亜流」ということになった。国難である「安倍」に勝利する選挙だ。

 ノーベル平和賞を受賞したICANは、被爆者や多くの平和活動家が育てた若いNGOだ。立憲民主党や塩村候補、森本議員も同じように私たちの世代が育てた若い世代のリーダーだ。これからに期待したい。

 立憲民主党の枝野代表は、「右か左かではなく、上からの政治か草の根の創る政治か」を問うているが、草の根の意味は多様性と寛容さにある。つまり、世界の経済は都市が引っ張っていて、その都市の力は都市の持つ多様性に由来する。その多様性を生かすのは「寛容さ」である。これが「草の根」の特徴だ。

 ケネディー大統領はかつて、「世界平和を創るためには、世界中の人々が愛し合う必要はない。お互いに寛容であることが最も大切だ」と言っている。「寛容」=「平和」だとも言える。

 これまでの保守政権は、憲法を勝手に拡張解釈して形振り構わぬ軍拡をしてきた。自衛隊の存在を明記したからと言って拡張解釈する癖の改まるはずがない。今度はその上を行く拡張解釈をする。それが核兵器の保有であることは火を見るより明らかだ。

 現行憲法は欽定憲法であり、それを改憲することは、天皇を元首だと見做している改憲派の言葉を使えば、「不敬」に相当する矛盾だ。これも改憲派を牽制する理屈として使えるはずだ。

 3区は塩村、比例は既にコミットメントがなければ、(会場には他の野党の支持者もいましたので)立憲民主党をお願いします。

 

塩村あやか候補個人演説会には明日も応援に駆け付けます。

 

日時  1013日  1830分から

場所  山県郡北広島町有田1220-1  千代田中央公民館

 

お近くお住みの方は是非御参加下さい。

 

 

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2017年10月10日 (火)

第48回総選挙 ――立憲民主党中国ブロックの名簿に登載されます――


第48回総選挙

――立憲民主党中国ブロックの名簿に登載されます――

 

 

「国難解散」の結果、総選挙が行われることになりましたが、それは10月10日告示、同22日投票の第48回衆議院議員選挙と呼ばれます。

 

その選挙で立憲民主党の枝野代表からお誘いを受け、現在の政治状況下、何をすれば一番満足できる結果につながるのか慎重に考えました。プラスになることが多くあるだろうという結論ですが、10月9日に広島県庁で記者会見を開き、思いの丈をお聞き頂きました。その際の冒頭の言葉をまとめて見ましたので、是非お読み頂ければと思います。

 

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2017109

 

 

市民の皆様・マスコミの皆様

 

 

この度、立憲民主党代表枝野幸男さんからの要請で衆議院選挙において、立憲民主党中国ブロックの比例代表名簿に、順位4位で登載させて頂くことになりました。立憲民主党への支持を広めるための位置付けです。

 

今回の選挙の争点については、改憲を進めるかどうか、核兵器禁止条約の発効と核廃絶のために積極的に行動するのかどうかという二点が重要だと考えており、自民・公明の与党、そして新たに結成された希望の党も、改憲は推進する、核兵器禁止条約には消極的という立場ですので、国政の行方を大変心配しておりました。

それに対抗する形で立憲民主党が結成され、何らかの形で応援したいと思っていましたが、上記の形での立候補のお誘いがありましたので、ブログ等で間接的に応援する以上のことができるかも知れないと考え、お受けすることに致しました。若い世代の枝野・福山議員をリーダーにした政党を多くの若者がフォローしていることを心強く思っていますが、私たちの世代もまだまだ一緒に頑張らなくてはならない時代状況にあります。

 

唯一の戦争被爆国を標榜する日本国政府が、核兵器禁止条約の批准をしないなどということは、これまでの被爆者の体験と努力を全く無視することで、到底許すことはできません。この点については、党派を超えた圧倒的多数の皆さんの賛同を得られるものと信じています。

ノーベル平和賞を受賞したICANは、被爆者をはじめとする、永年にわたる運動を作ってきた世代の薫陶を受け、実質的な成果を挙げるまでに育ってきた若い世代です。私には、立憲民主党の姿がこのICANと重なって見えてくるのです。

また、かねてから私が主張してきたように、日本国憲法は「都市型」の憲法です。それが、明確に表れているのが9条ですし、地方自治の制度です。さらに、被爆者の運動が明確に示してきたように、また今年のノーベル平和賞が認めたように、21世紀は市民と都市の時代です。その考え方が広まっている現在、憲法を変えることで、それとは正反対の、国家の統制力を強め、縦構造によって市民を支配する政治を目指すのでは、新たな時代を拓くことはできません。枝野代表の言葉を借りれば「右(翼)か左(翼)かなんていうイデオロギーの時代じゃないんです。上からか草の根からか。これが21世紀の本当の対立軸なんです」。

こうした考え方を共有している社民党・新社会党・共産党と協力関係を強くしつつ、改憲派の議員・核兵器禁止条約に消極的な議員が3分の2未満に減る結果になるよう、比例代表として頑張りたいと思います。

 

 

不一      秋葉忠利

 

なお、工事中の部分もありますが、公式ホームページを立ち上げましたので御覧下さい。

 

https://tadakiba.jimdo.com/

 

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また、この趣旨を動画としてお聞き頂ければと思いYouTubeにもアップしましたので、そちらも御覧頂けると幸いです。

 

https://youtu.be/mDiUjjGYoF8

 


また、公式ホームページも立ち上げましたので、お暇な折に御覧下さい。

 

https://tadakiba.jimdo.com/

 

 

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コメント

頑張って下さい。Facebookもぜひ。
Facebookをされてる立憲民主党の候補者に以下の応援のメッセージを送らせて頂いてます。
応援の意味で投稿を送らせて頂きます。札幌で政策提言を投稿しております。併せて意見を送らせて頂きます。こういう事もぜひ訴えて欲しいです。北はミサイルを選挙応援の為に飛ばすかも知れませんが、電磁パルス対策も含め何にもされてません。:この人達は本当に危機管理が分かっているのだろうか?軍事力行使するならせめて原発無くしてからしないと。https://lm.facebook.com/l.php?u=https%3A%2F%2Ft.co%2F62U3n9SY9t&h=ATOO0zLghHTOtVPfbOP6vojhjtNP4OJt5rvDa0YC78PG0I0D_uf9LYiDFFpOF5VuoUb0gSrrvAxI3bA2Yp9AIJbFWwmaYUfxywrqXSWkDJw2sEZjQZArrf4SQdXRI6HGvepp1NW00Q4&enc=AZOltumLunG5V2zkrSSYwcV8ACAjQP_wFgLOALUxQEivN6yOvlvaipK4Q3R8FF2F5Q_KbpzjJpUeuywS3oFFSFiI4B5laE31u95UmX3-ogY5vrXCfU9olQEKNvkifML05-4DcWw3oI4C_Cnvl6ODIDsO7USMCch2ij0ZfFU4lkpIHTGHKPHSh0YvI7xOHW8yG10&s=1

国政復帰・熱烈歓迎
90年初当選時に≪やがては社会党のプリンス≫
になる方と応援しておりました。
社民党からでなくて残念ですが、今そこにある危機を突破するには
そんなこと言ってられません。
お庭の薔薇もこの門出を祝って咲いたよう。

いいスピーチですね。
中国地区からの比例第4位というのは、ちょっと残念ですが、
小池さん、前原さんが大きく右旋回を明確にし、
秋葉さんが立候補したことで、
対立軸がはっきりしたようです。
立憲民主党はもしかすると、もしかするかも知れません。
政治の話なんかしたことのない息子も、これで投票する対象ができたといってました。
今回はそうした1票の重みを感じる選挙になりそうですね。
頑張ってください。

「岡久太朗」様

コメント有り難う御座いました。

福井県民の気持、そして市民の生活はとても大切だと思います。戦争の惨禍を知らずに、あるいは知ろうともせずに、戦争への道を舗装し高速車を走らせようとしている人たちには特に考えて貰いたいことです。

「されど映画」様

コメント有り難う御座いました。

まずは、立憲民主党の応援団に徹して、出来るだけ多くの人に、我々の世代の弟分である枝野・福山両リーダーへの理解を深めて貰いたいと思っています。

もちろん、同志である社民や新社会、共産票の増えることも期待しています。

「ゲン」様

コメント有り難う御座いました。

政党のあり方として、小選挙区で立候補するために何年も準備してきた人たちを差し置いて、外の人間を上位に据えることはできないでしょう。その人たちも含めて、より若い世代の政治家に育って貰うために、我々が頑張るということが大切なのだと思います。

息子さんの世代の皆さんにも、メッセージが伝わっているようで、とても嬉しく思っています。

2017年9月10日 (日)

フォトジャーナリスト・豊崎博光さん (2) ――拓殖大学での講義「科学・技術と社会」です――


フォトジャーナリスト・豊崎博光さん (2)

――拓殖大学での講義「科学・技術と社会」です――

 

フォトジャーナリスト・豊崎博光さんの紹介を続けます。かつて私も同じようなタイトルで講義をしたことがありますが、豊崎さんの講義のテーマは「核」です。授業計画を見て私も聴講したくなるような内容でしたが、豊崎さんからお送り頂いた授業用の資料を是非お読み頂きたいと思います。まず目的からですが、概要を見るだけで豊崎さんの熱意が伝わってきます。

 

               

Photo

             

拓殖大学正門 (同大学ホームページより)

 

講義題目――科学・技術と社会 (Science/Technology and Society)

講師豊崎博光 (TOYOSAKI  Hiromitsu)  文京キャンパスにて開講

(A) 授業の目的

世界はいま、科学技術が生みだした核兵器と原子力発電(原発)が併存する核の時代ですが、核実験や原発事故の放射能による被ばくの時代でもあります。本授業では、核兵器と原発の実像と被ばく被害の実相を深めます。

(B) 授業の到達目標

核兵器や原発の開発、被ばく被害を世界や日本の歩みの中で考えることで多角的に見る能力、議論できるカを得ることです。また、小論文を書くことで自分の意思を伝える力を養うことができるようになることです。

(C) 授業計画

 ガイダンス

授業の進め方、成績評価の方法について説明後、今日の世界と日本の核、原子力の時代、被曝被害を学ぶ問う授業の意義について解説します。

 原爆の投下と報道管制

広島、長崎への原爆投下による衝撃、原爆投下を日本や海外のメディアがどのように伝え、何が報道されなかったなどを検証し、原爆投下の実相について学びます。

 核軍拡競争のはじまり

第二次世界大戦後のアメリカとソ連(ロシア)についでイギリスも始めた核兵器開発と実験、核軍拡競争とそれによる影響について学びます。

 水爆の登場と原水爆禁止運動

原爆の1000倍以上の威力がある水爆の開発、アメリカの水爆実験によるマグロ漁船第五福竜丸などの被災事件をきっかけに始まった日本と世界の原水爆禁止運動について学びます。

 部分的核実験禁止条約の意義

米ソ英についでフランス、中国の核実験による”死の灰による地球規模の被害と、部分的核実験禁止条約成立の意義について学びます。課題の小論文の提出を求めます。

 ウラン採掘と核兵器製造、原子力発電

核兵器や原子炉の核燃料の製造はウラン鉱石の採掘から始まります。採掘から精錬、濃縮、核兵器や核燃料製造、核廃棄物の処理までの工程の被害や影響について学びます。

 原子力発電

原子力発電(原発)の始まりとその実像、原発が日本と世界に広がった政治的、社会的背景、そして核拡散防止条約などによる原子カの国際管理について学びます。

 原発事故の衝撃

アメリカのスリーマイル島原発、ソ連のチェルノブイリ原発と福島第一原発事故から原発事故被害とその影響の実相について学びます。課題の小論文の提出を求めます。

 反核・非核運動と反原発運動

米ソの中距離核ミサイル配備から始まったョーロッパの反核運動、太平洋の人々の非核運動と原発事故をきっかけに始まった反原発運動について学びます。

 被爆者からヒバクシャ

広島、長崎の原爆被爆者のほかにウラン採掘や核実験、原発の運転や事故などで生みだされる放射線被ばく者(ヒバクシャ)とそれらの入々に対する補償法について学びます。

 核が生みだす差別

核兵器開発や原発事故の被害、核廃棄物の処分などを世界の先住民族の人々に押しつけるニュークリア・レイシズムという事実、人権を無視した放射能人体実験について学びます。

 地球被ばく

核実験の死の灰や核兵器製造施設、チェルノブイリ原発や福島第一原発事故などで放出された放射能による地球規模の被害と影響について学びます。課題の小論文の提出を求めます。

 兵器廃絶の道

国際司法裁判所の核兵器違法判決、全面的核実験禁止条約の採択、非核地帯化条約の成立など眼に見える核兵器廃絶の道について検証し、核なき未来について学びます。

 核の負の遺産

核兵器の開発や実験、原発事故による被害、大最の核廃棄物の処分、放置される被ばく者など核開発の負の遺産について検証し、改めて核兵器、原発について考えます。

 まとめ

これまでの核兵器の開発と実験と製造、原発の運転と事故などとその被害の授業内容を振り返り、核・原子力ユネルギー利用の将来について討論します。

(D) 授業の方法

講義形式で進めます。各回の授業のキーワードを示して関心を持ってもらい、私が撮影した写真や取材で得た資料、新聞や雑誌の記事などをパワーポイントで見て学ぶことで各回の授業のテーマの理解を深めます。

(E) 予習・復習

授業の冒頭で、次回授業の課題と内容を提示し、参考図書や資料映像などを明示します。また、授業後はリアクションペーパーの提出を求め、リアクションペーパーの質間や疑問に答えることで理解度を深めます。

(F) 成績評価の方法

講義の内容に関して3回、課題の小論文の提出を求めます。成績評価は、小論文の内容についての評価が80パーセント、リアクションペーパーの内容評価が20パーセントです。

(G) 教科書・参考書

教科書は使用しない。授業ごとに講義内容を要約したプリントを配布し、その中で適宜、参考図書や参考文献などを紹介し、また資料映像の視聴を勧めます。

 

被爆体験と被爆者の哲学をできるだけ正確に後世に残すため、広島市では国内外の多くの大学と協力して「広島・長崎講座」の開講のお手伝いをしてきましたが、豊崎さんのコースは、そんな講座の一つのお手本として、もっと多くの大学に広まって欲しい内容です。

 

さらに、こんな内容の教科書、しかも豊崎さんの写真やデータもふんだんに使ってあるものが出版されれば、それを使って授業をしたいと考える人も増え、「広島・長崎講座」によって、次の世代への継承に勢いが付くのではないでしょうか。

 

「凄い人」シリーズは、不定期に続きます。

 

 

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2017年9月 8日 (金)

法政大学山口ゼミ(3) ――指導教官・山口二郎教授のコメント――


法政大学山口ゼミ(3)

――指導教官・山口二郎教授のコメント――

 

法政大学山口ゼミの広島合宿について報告してきましたが、やはり最後を飾るのは、指導教官・山口二郎教授の言葉です。

私も「理念」を重んじて現実を変えるという立場で頑張ってきた。しかし、最近、特に昨日は核実験があったばかりですが、現実主義からのアプローチが脚光を浴びている。とは言え、冷戦時代には大国の指導者たちはそれなりの枠組みの中での「合理的」判断をしてきたと言えるのではないか。

しかし、北朝鮮の言動、さらには非国家主体が核兵器を持つ可能性なども視野に入れなくてはならない時代になっている。それを受けて、力によるコントロール、威嚇等が必要だと論じる人たちも増えている。こういう東アジアの現実に対して、あなたはどう感じているのか。

 

               

Photo

             

山口教授と二人で

 

それに対しての私のコメントです。

核兵器を使わせない、戦争を始めさせない、ということを最優先課題にすると、話し合いしか選択肢はないのですが、実はもっと前からその努力をして来なくてはならなかったのです。そうしなかった付けが今の状況なのですが、例えば、一つの可能性として、トランプ大統領が金委員長と会って話し合いをするのが一番効果的なのではないかと今でも信じています。その具体的な話し合いの内容として、トランプ大統領の就任直前に「北東アジア非核地帯条約」を推進すべきだという手紙を送りました。

その内容は二回にわたってこのブログにアップしましたのでそちらをお読み下さい。アメリカの有力紙も手紙の一部を取り上げてくれました。それからかなり時間が経っていますが、このアプローチは、トランプ大統領、あるいは安倍総理がその気になれば今でも実現可能です。勿論そのためには、世界の世論を味方に付けなくてなりません。話し合いの目的は当然、核兵器を使わない・使わせない、そして戦争はしないことですし、そのための話し合いであることを前面に掲げればそれは可能です。さらに、核の独占体制を強化することではなく核廃絶が視野に入ってないと説得力は大幅に減じます。話し合いでの問題解決を提唱し実行すること、初めてトランプ大統領も安倍首相も歴史に名を残すことができるのではないでしょうか。

最後に山口教授の素晴らしいまとめがありました。

まず、「核兵器は使えない」という現実を日本が伝えることを出発点にすべきだ。日本がそう言うことにこそ一番説得力がある。北朝鮮問題の解決には、軍事的オプションはあり得ない。それはハッキリしている。このところ、「軍事的オプション」という言葉を使う人も出てきたが、それはあくまでも強がりと見るべきだ。

「使えない」ことを確認した上で、使えないのなら核兵器の保有には意味がなくなるのだから、なくして行きましょうという流れにならざるを得ない。北を核保有国として認めたら、という意見も出てきているが、そうなると、韓国も核武装したいと言うだろうし、となると日本も、という結果になる。しかし、「東アジアの非核化」という旗を、日本は降ろしてはいけない。

独裁者に言葉で立ち向かったって無力だと現実主義者たちは言うけれど、力で向っても無力だ。制裁を強化するという手段では今まで全く効果は挙がっていない。それなら、交渉によってまず緊張のレベルを下げるという方向が賢明な選択肢だ。

「田舎の学問より京の昼寝」と言われますが、山口教授そしてゼミ生の皆さんから大きな刺激を頂きました。最後に山口教授はカープの大ファンです。合宿の後、マツダ・スタジゥムで対阪神線の応援をして帰京されました。カープの勝利にまで貢献して下さり、再度、お礼を申し上げます。

 

 

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2017年9月 7日 (木)

法政大学山口ゼミ合宿(2) ――広島の魅力も味わって帰ってくれたことと思います――


法政大学山口ゼミ合宿(2)

――広島の魅力も味わって帰ってくれたことと思います――

 

法政大学の山口二郎教授ゼミの合宿が広島で開かれました。ゼミ生との意見交換から、彼ら/彼女たちの勉強振りが良く分り、明日の日本や世界への希望を新たにしました。

 

昨日に続いて、ゼミの皆さんの質問と私の回答のポイントを整理したものをお読みください。

 

               

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ゼミ生たち

 

 

 

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山口教授を囲むゼミ生たち

 

 

 核兵器禁止条約ができることで世界の子どもたちの力を通して、核兵器廃絶に弾みが付くという考え方について、子どもたちに被爆体験や核兵器禁止条約をどう理解させれば良いのか、またどのように彼らの力を生かせば良いのか。

 

(ポイント) 子どもと言っても、就学前から高校生まで幅は広いが、私が小学生の時に原爆についての映画を観てショックを受けたように、子どもたちに伝わるメディアで原体験を伝える努力は大切だと思う。そして、子どもたちの力が一番生きるのは、家庭内だ。頑固な父親が子どものアピールで考えを変えた例は、例えばアメリカ社会ではかなり多い。

 

 高校時代、アメリカの高校で「原爆投下は正しかった」と聞いてショックを受けた時、同級生たちとは具体的にどんなやり取りをしたのか。

 

(ポイント) 具体的なやり取りは覚えていない。でも、40年以上たって、シカゴで講演した時にはその同級生たちが聞きに来てくれた。昔の問題提起が役立ったのかもしれない。

 

 原爆投下という文脈で考えると、当事者は日米で、その他の国々は当事国ではないにもかかわらず、核兵器の廃絶に賛同してくれていると考えられる。当事者ではない人たちは、どのような形で被爆体験や核廃絶のメッセージを受け止め、核廃絶に取り組んでいるのか。

 

(ポイント) 核兵器については、冷戦時代には、一旦核兵器が使われれば、その時点での破壊だけではなく、「核の冬」という形で全人類が消滅するという科学的予測が行われた。大規模の破壊に加えて、地球全体が放射性物質そして爆発による破砕物によって覆われ、太陽の光が地表に届かなくなって地球の温度が下がる。その結果、食べ物がなくなって人類は滅亡するというシナリオだ。小規模の核戦争でも、それに近い結果になることが最近では分っている。つまり、核兵器が使われれば、当事者でない人はいなくなる。また、世界の都市はほとんど戦争の被害を受けている。その結果、「Never again!」、つまりもう二度と、同じような体験はしたくない、と強く願っている。そのような、都市としての経験と重ね合わせることで、核兵器の廃絶への気持は自然に生まれてくる。

 

 平和市長会議に加盟している都市や市長もいろいろな考えを持っていると思うが、あなたに取っての平和とはどのようなことなのか。

 

(ポイント) 積極的な平和とか消極的な平和という抽象的な整理の仕方もあるが、自分の置かれている立場や環境で、例えば一日も早くこの難民キャンプから出て平和な暮らしをしたい、と思う人もいるし、平穏な生活を続けている人が子どもたちのために実現したいと思う平和もある。自分の生活、今の時間の中で感じる大切なことから始めて、世界や未来を考えて理想像を描くことが大切なのだと思う。一緒に原水禁運動をしていた女性通訳たちから聞いた言葉で忘れられないのが「世界の平和は家庭の平和から」だ。

 

 都市は軍隊を持たないという立場から、核廃絶や戦争のない世界実現に向けての努力は自然にできるという話だったと思う。対して国のレベルでは、どちらが正しかったか、つまり加害や被害の立場からの議論が中心にはなる傾向があるにしても、国としても当然、努力をしなくてはならないと思う。その中で、日本政府としては何をすることが一番大切なのか。

 

(ポイント) 簡単に言ってしまうと、憲法に則った政治を行うこと。「力の支配」ではなく「法の支配」を尊重するという立場で一番大切なのは憲法だ。特に日本国憲法では99条の憲法遵守義務にもっと注目して欲しい。

 

 原爆についても記憶の継承が問題になっているが、福島の記憶についても震災遺構をどうするのかの議論がある。あるいは戦災遺構を残して行くべきなのか、ではどのように、といった議論が行われている。広島の経験からはどのような教訓が汲めるのか。

 

(ポイント) 原爆ドームが残されたのも、「あの日を忘れたい」と考える人たち、残して欲しくないと思う人たちが、消極的にではあっても賛成してくれたからだ。しかし、ドームは残されたが、劣化して行く。地震対策も必要だ。どうするのかを検討した結論として、最小限の修復をしながら自然に任せる、という方針になった。しかし、考えて見ると広島市内の至る所で深く掘れば遺構の出てくるところはたくさんある。ボルゴグラードでは、第二次世界大戦中には150万人もが亡くなり、完全な廃墟と化したが、復興のために、市全体を数メートルの土で覆ってから作業が始まった。ベルギーのイーペル市は第一次世界大戦で廃墟と化したが、戦後の復興は、戦前の街を再現する形で行われている。それぞれの地域で記憶を残す手法は違っているが、地域毎にその特性を考え、市民の生活を元に未来への想像力を働かせた結果だ。

 

広島では、平和についての体験をし、考え議論するのに加えて、広島の魅力も楽しんで帰って貰えたのではないかと愚考しています。

 

 

 

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2017年9月 6日 (水)

法政大学山口ゼミ合宿(1) ――大学生もしっかり勉強しています――


法政大学山口ゼミ合宿(1)

――大学生もしっかり勉強しています――

 

今の時期にゼミ合宿を行う大学も多いようですが、旧知の山口二郎・法政大学教授からゼミ合宿を広島で開くので協力して欲しいと連絡があってからほぼ二月、山口教授とゼミの学生諸君にお会いしてきました。

 

ゼミ生が自主的に広島を選んだそうなのですが、その熱意は最初の一時間余りの「講義」の後の質問とコメントとにしっかり反映されていました。準備段階で小著『新版 報復ではなく和解を』(岩波現代文庫)も読み込み、ゼミ生同士でのやり取りのあった上でのものであることを感じられる発言でした。

 

最初の「講義」の内容は、原水禁の分科会での発言に広島市政の柱をいくつか付け加えたものですで、省略しますが、9人のゼミ生の皆さんの質問・コメントをお読み下さい。日本、そして世界の未来に希望が持てるようになります。少なくとも私はそう感じました。私の回答のポイントも、当日言いたかったことを整理した上で短く付け加えました。

           


           

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山口教授(右端)とゼミ生たち――写真の掲載は全員からOKを頂いています。

 

 

 日本が今、核兵器を持つ必要はないけれど、将来、持つ必要が生じたときにはそれが可能になるよう、原発等は残して潜在的な核保有能力を保持すべしという議論があるが、どう考えるべきか。

 

(回答のポイント) 被爆者の結論は、今も将来にわたっても核兵器は必要ないし、当然、日本が持つべきでもないということだ。核保有の潜在能力を云々する人たちは、一つには、原発を続ける意味と核兵器の保有が表裏一体であることを認めていることになるし、経済的な正当化ができなくなった原発の存続を図るための苦しい言い訳にしか過ぎない。

 

 片仮名の「ヒロシマ」と今の「広島」の間の違いをどう考えたら良いのだろうか。片仮名の「ヒロシマ」は、1945年を起点にしていることは分るが、そちらに固定化されてしまっているような感じがある。

 

(ポイント) 広島はとても保守的な地域だ。2009年の総選挙で、各都道府県の一区で民主党ではなく、自民党が当選したのは、福井一区の稲田朋美以外は全て西日本で、中国5県、そして四国の愛媛と高知だ。その保守的な地盤の中で、核兵器についての考え方だけは、進歩的かつ世界的な普遍性を持っているという特徴がある。それは広島市長選挙で、自民党の推した候補がほとんど選ばれていないことに反映されている。そのような環境下、それでも地域としての合意が存在する事実をはっきり表明する目的で生まれたのが、「ヒロシマ」という片仮名表記だという解釈ができる。

 

 東京出身だが、広島とそれ以外の地域で、被爆体験や核兵器のついての温度差を感じている。

 

(ポイント) 確かに地域差はある。広島から離れた所に住んでいる被爆者が未だに差別を感じていたり、県外の大学に進学した若者が、自分たちの受けた平和教育が全国的には行われていないことに気付く等の例がある。差別に焦点を合わせると、被爆直後の広島で被爆者が差別を受けたという事実を知った時、私は大きな衝撃を受けた。また、外国で、被爆者であることを理由に結婚を許されなかった女性もいる。そして、時間と空間の互換性を視野に入れると、これは時間が経つと被爆体験が風化することと同根だと思う。

 

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熱が入ってかなり長くなりましたので、二つに分けたいと思います。次回もお読み頂ければ幸いです。

 

 

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2017年8月20日 (日)

高校生平和大使の演説中止 ――子どもたちには勝てないことを認めた外務省――


高校生平和大使の演説中止

――子どもたちには勝てないことを認めた外務省――

 

 

まずは、819日の朝アップされた共同通信47NEWSの記事をお読み下さい。

 

         

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これと併せて、「ユース非核特使」の活動報告をしている外務省のホームページもお読み下さい。


 

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今回は中止されましたが、2015年の軍縮会議ではスピーチができました。

 

このページの最後には、「「核兵器のない世界」の実現に向けて,日本はこれからも「非核特使」「ユース非核特使」と連携しながら,引き続きリーダーシップを発揮していきます」と高らかに決意表明しています。その口の乾かぬ内に「毎年必ずやると決まっているわけではない」なんて良く言えたものです。

 

仮に高校生が核兵器禁止条約に賛成だと言ったとしても、大人としてフェアに受け止めれば良いだけではないのでしょうか。政府がそれに反対しているのなら、プロの外交官として世界の外交官に向けて自分の立場を説明すれば済む話です。それとも、世界の良識を持つ国々を説得できないことだけは自覚しているのでしょうか。

 

高校生に発言させなかったのは、高校生たち――外務省のお偉いさんたちから見ればまだ子どもでしょ――のスピーチには説得力があるけれども、自分たちの理屈は通用しないことを認めたからなのだとしか思えません。

 

高校生の皆さん!  外務笑 (済みません、変換ミスでこんな漢字になってしまいました。訂正します。外務省です。) が負けを認めたくらい皆さんの言葉そして行動には大きな力があるのです。自信を持って、世界中に核兵器廃絶を呼び掛けましょう。

 

そして、「チョッピリ」勇気のある発言をしたばかりの河野外務大臣勇気ある発言を続けて下さい。大臣は、就任直後の記者会見でテレビ朝日の小池記者の質問に答えて、

 

「今や外務省の大臣でございますから,外務省がいい,頑張っているという印象を持っていただけるようにするのが私の責任だと思いますので,外務省頑張ってるねと言われるようにしていきたい,そうならなければそれは私の責任でございますので,しっかり責任を果たしてまいりたいと思います。」

 

と言っています。その責任を果して下さい。

 

天下の外務省が、子どもたちにはない権力を使って子どもたちの足を引っ張っるのでは、「いじめをしている」と見られたとしても仕方がありません。そんなところで「頑張って」も自慢にもならないでしょう。

 

日本や世界の子どもたちのために、そして未来のために「頑張ってるね」と認めて貰いたいのなら、せめて、外務大臣の指示によって、ジュネーブでの演説を復活させるくらいのことは必要だと思うのですが――。

 

 

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コメント

河野大臣頑張れ!

「セキニン」様

コメント有り難う御座いました。頑張って欲しいですね。

≪一日遅れですが≫
連日の外務省がらみ → 恥ずかしながら知りませなんだ。
前の日にはトップのチョッピリ勇気がほめられたのに、ねえ。
こういう見え見えのやり方は反発を招く。
それをあえてって。もう、ナメられている私たち。
河野3世 → 3.11のあと、いち早く反原発を唱え、
おお!と思わせたのものの、その後はダンマリ。
それが帳消しとなる仕事ぶりを見せてくれぇ、です。

「されど映画」様

コメント有り難う御座いました。

弱い者いじめは外務省の「伝統」です。1996年、国際司法裁判所が「核兵器は国際法違反かどうか」という勧告的意見を出すに当り、関係者が陳述する機会を作ったのですが、その際に「国際法違反だ」と主張しようとした広島・長崎両市長に陳述させないよう妨害活動をしています。

結局、良識を持った他の国の枠で両市長は感動的な陳述をしました。外務省は、「あれは国としての考え方ではない」という趣旨の反論をしましたが、国際的な説得力はありませんでした。今回は、その教訓を生かす積りだったのかもしれません。

大臣としてその「伝統」を変える心意気を持って欲しいのですが--。

河野さんは、大臣なる前には、ブログで普通は知り得ないことをたくさん発信されてました。
大臣になられて期待はしたいですが、内閣の一員になれば、自由には発信できないでしょうね。
今回の事は、政府に反する事は抑えつけるとする安倍内閣の意思なんでしょうが、今のネット時代には通じないでしょうに。
国連で外務省が高校生ほ発言をさせたら、安倍内閣の不一致になると思ったのでしょうね。
平和首長会議や広島市長や広島県知事は、外務省に対して強い非難をしてもらいたいですね。
安倍内閣により、戦争の音が聞こえそうになっています。その犠牲になるのは今の高校生なのですから。

「やんじ」様

コメント有り難う御座いました。

外務省にも外務大臣にも、勿論、安倍内閣そして総理大臣にも、「それじゃダメでしょ」と言い続けましょう。

2017年7月21日 (金)

同じお題で書きましょう ――「スカッとした話」とは言えないのですが――

 

同じお題で書きましょう

――「スカッとした話」とは言えないのですが――

 

大まかな比較になりますが、アメリカの小売店と日本のそれとを比べると、接客は日本の方が丁寧だという印象です。それも店によりますし、販売商品等にもよりますから一概には言えませんし、長く住んでいるとその土地の雰囲気にも慣れてきますので、普段の生活ではあまりストレスには感じなくなるものです。

 

そんな中で、郊外にあったSears(シアーズ)には良く行きました。特に、DIY関連の道具や材料は品揃えも豊富で品質も定評がありましたので、頼りにできる店でした。

 

             

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By Niceckhart (Own work) [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons

 

何を買いに行ったのかは覚えていないのですが、ある夕方、Searsの自動車部品売り場で私の番を待っていました。でも、前のお客さんと店員さんとの間はちょっとぎくしゃくしていて、それも店員の側が何かにイライラしている感じでした。

 

私の番になって、「What can I do for you?」という店員の声も荒っぽく苛立っていましたし、顔付きもちょっと険しさが残っていました。でも、根っから意地悪そうな人でもなく、何より若い学生っぽさがありました。因果なことなのですが長く教える立場にいたため、若い学生くらいの人を見るとつい一言出てきてしまうのです。

 

「ことによると、あなたに取って今日はいろいろ嫌なことがあったのかもしれない。そうだとしたら同情します。でもそれと、今日たまたまこの店にやって来た私たち客とは関係ないのでは?

 

一瞬の間をおいて、その店員の表情が変りました。

 

「あなたの言う通りです。あなたとは関係ありません。今日という日がもっと悪くならないように努力します。」

 

 

買い物を終えて、お互い同士「Have a good day!」そして「Have a good day!」と言って別れましたが、余計な一言かも知れなかった言葉の意味を汲んでくれた若い店員の賢さに感心しながら一日を締め括ることができました。彼に取っても少しは良い日になったのであればそれ以上望むことはありません。

 

 

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コメント

コメント失礼します。
まさに、このブログを読んでスカッと致しました。指摘を受けて直ちに反省し態度を改めた若い店員さん。素晴らしいですね。今の日本政治家の現状に嫌気どころか嫌悪、どこまで国民をバカにして、どれだけ嘘をつき続けるのか。みえみえの言い逃れ、虚偽答弁、自分自身に恥ずかしくないのか、、間違ったり、悪いと思ったら謝る、責任を取る。要職を辞す。当たり前の事だと思います。
店員さんの様な態度こそがスッキリとした尊敬に値する生き様です。

参加ありがとうございます。

若い店員さん、とても偉いですね。なかなか素直に
なれるものではないし、ましてや指摘されると反抗
したくなるのが若者じゃないですか。素晴らしいお話
をありがとうございました。

先生の言い方も素晴らしかったんですね!

こういう互いの思いが平和へと繋がって行くと思います。

「ハクセキレイ」様

コメント有り難う御座いました。大統領が罷免されること必至だったアメリカのウォーターゲート事件では、元々の盗聴より、それを隠そうとした嘘の方がより重く糾弾された記憶があります。

誰が読んでも真実としか思えない記録を否定し、自分で言った言葉も認めない政治家たちには政治に関わる資格などありません。

次の選挙、そしてその次の選挙、さらにこれからの数年間のすべての選挙で、都議会選挙と同じように自民党・与党には投票しないという決意を有権者がすれば政治は簡単に変るはずなのですが--。

「⑦パパ」様

コメント有り難う御座いました。こんなに素直に話が通じるのは例外だと言った方が良いかもしれません。でも、言葉がより大きな意味を持つ大学や言葉を大切にしている人たちの間では、このような会話が比較的多かったような気がします。

とは言え、どんな世界でも「自分こそ正しい」と信じて疑わない人たちの数も半端ではありません。となると、権力を持って、しかも「自分の言うことが全てだ」と根っから信じ込んでいる政治家たちが一番危険なのかもしれません。

「ふぃーゆパパ」様

コメント有り難う御座いました。そうですね。冷静さと謙虚さ、そして寛容さが平和の三本柱かもしれません。

2017年7月12日 (水)

核兵器禁止条約に至る道 ――世界法廷プロジェクト③ 市民から政府へ――

 

核兵器禁止条約に至る道

――世界法廷プロジェクト③ 市民から政府へ――

 

以下、『数学教室』連載”The Better Angels" 20153月号から転載

 

《草の根の「非核宣言」と政府》

 

核兵器の使用あるいは使用すると脅すことは国際法違反であることを国際司法裁判所に認めて貰うために、市民たちは力強く、効果的に動きました。

 

目標は、国際司法裁判所に「勧告的意見」を出して貰うことなのですが、そのためには国連総会か専門機関、例えば世界保健機構(WHO)が、その要請をする必要があります。現実には、この両方が要請をしたのですが、それもただ見ているだけで起ったのではありません。まずは運動の発祥地、ニュージーランドの政府を説得し、ニュージーランド政府とともに国連加盟国の中でも、志を同じくする国々に働きかけて、国連総会やWHOで、勧告的意見を国際司法裁判所に要請する決議を採択して貰うというシナリオを描いてその通りの結果を作り上げたのです。

 

この流れを簡単に整理しておきましょう。

 

l 1986年、元判事のハロルド・エバンズ氏が世界法廷プロジェクトを提案

l 1989年、IPB(国際平和ビューロー), IALANA(国際反核法律家協会), IPPNW(核戦争防止国際医師会議), PGA(世界的活動のための国会議員連盟)等のNGOの間でWCPへの支持が高まる

l 1993年5月14日、WHOが総会で、ICJに勧告的意見を求めるよう決議、9月に受理された

l 1994年12月15日、国連総会はICJに勧告的意見を求める決議を採択、数日で受理される

 

このような結果を出すために、市民たちは署名集めや集会、街頭からの呼び掛けという世界共通の手段も使いました。同時に、自分の属している組織毎の「非核地帯宣言」運動では、各家庭から始まって、職場、学校、教会、趣味の集まり等々、あらゆるレベルの団体に協力を呼び掛け、非核地帯宣言を出して貰うことに成功しています。

 

日本の自治体でも非核自治体宣言を積極的に出した時期がありました。しかし、その後の活動がどう続いているのかも大切です。庁舎や自治体内の目立つところに看板を立てることや、周年記念行事を催すことも続ける価値はあるのですが、ニュージーランドで行われたように、学校や家庭での「非核宣言」の場合には、子どもたちも巻き込んでの意見の交換や意思表示になります。子どもたちにとっては多くの場合、言葉だけ「非核」と言えばそれでことが済んだことにはなりません。次には何をすれば放射線の被害から身を守れるのかを考え問い詰めます。そこから次の行動が生まれるのです。

 

その影響だと考えて良いのだと思いますが、私が参加したニュージーランドでの平和集会には、驚くほど多くの若者の姿がありました。しかも、大切な役割を担っている人が多く、自らの考えもしっかりしていますし、明るく積極的かつごく自然に平和集会と向き合っていたのです。

 

ニュージーランド政府が動いた背景には、こうした世論がありました。でも世論の通りに政府が動いてくれないことも、世界の至る所で見られます。その点でもニュージーランドは特筆に値するのかもしれません。特にロンギ首相の果たした役割の大きさはもっと評価されるべきだと思います。彼の言葉を引用しておきましょう。

 

               

Photo

             

ロンギ首相

 

「もしニュージーランドのような国が核兵器に対してノーと言えないのならば、どのような国が核兵器に対してノーと言えるのか。もしニュージーランドのような国が核抑止論なくしては安全であり得ないとするならば、どのような国がそれなくして安全であり得るのか。」

 

日本政府の言葉であっても良いくらいの内容です。残念なことに、(別の意味では幸運なことに、とも言っておきましょう)、日本ではなくニュージーランドで、国民と政府とが一体になって核兵器のない世界を創るために努力をしたということなのです。

 

さて、国から世界への広がりには、ニュージーランドと同じ志を持つ国々、その中でもNAMという略称で呼ばれる非同盟諸国、そして多くのNGOが力を発揮しました。

 

国際社会に働きかける上では、国単位の枠組みが尊重されますので、国としてのニュージーランドが中心に動くという形を取るのですが、そこから先も大変です。国連加盟国だけでも200近くあるのですから、その一つ一つの国の代表と会い説得をすることはエネルギーも時間もかかる仕事です。政府の仕事を全てNGOが請け負うなどということは、当然不可能なのですが、NGOが政府の支援をするという立場で出来る仕事、それが政府の負担を減らすことになる種類のものもたくさんあるのです。市民の立場や視点を世界に広める、そしてその立場からまとめた核廃絶や勧告的意見等についての最新情報を、多くの国の外交官たちの伝えることはその一つです。

 

そのために、国際平和ビューロー、核戦争防止国際医師会議、国際反核法律家協会が中心になって、ケイト・デュース、ロバート・グリーン、そしてアラン・ウエアの3人が加わった、WPCの国際運営委員会が1992年に作られ、ここから効果的に国連大使を含む外交官、各国の外交担当者や議員、マスコミ等に最新の情報と市民からのメッセージを発信するだけでなく、ICJでの勧告的意見につながることはできる限り何でも引き受けて対応するという超人的な仕事を分担しました。

 

(次回はロビー活動について)

 

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2017年6月29日 (木)

第36回反核平和の火リレー出発式

 

「語り継ごう 走り継ごう ヒロシマの心を」

 

第36回反核平和の火リレーが出発

 

広島県青年女性平和友好祭実行委員会が主催し、今年で36回目を迎えた「反核平和の灯リレー」が、昨日(28日)原爆投下時刻の午前8時15分、平和公園慰霊碑前を出発しました。

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雨上がりの午前7時45分、平和友好祭実行委員会吉浪泰祐副実行委員長の司会で始まった「反核平和の灯リレー出発式」は、まず慰霊碑への献花、全員で黙祷、続いて「平和の灯」からの採火が行われ、その火は、新田康弘実行委員長の持つトーチに点火されました。

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         激励のあいさつをする佐古正明県原水禁代表委員(右端)

続いて激励の言葉。最初のあいさつに立った佐古正明県原水禁代表委員(広島県平和運動センター議長)は、「安倍政権によって危険な方向への政治が進んでいます。そして憲法9条を変えるといっています。憲法改悪を許さない運動が求められています。戦争を知らない世代が、9割を超えている今、どう戦争の被害を伝えるのかが大きな課題となっています。この反核平和の火リレーがその大きな役割を果たすことを期待しています。」と激励。前田耕一郎広島県被団協事務局長は「戦争をなくし、核兵器廃絶を強く願っています。それを引き継いだくれる人々となっていただくことを望んでいます。」と期待を込めたあいさつ。

 

スタートを前に新田康弘第1走者は「24全市町を走り継ぎ、戦争への危機感が薄れているが、核兵器の絶対悪、戦争反対を訴え、一人でも多くの人に、ヒロシマの心を届けていきます。」と決意を表明。

 

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そして広島県音楽サークル協議会の皆さんが歌うテーマソング「平和の火よ走れ」に送られて一般公募に応募したランナーを含め5人が元気に慰霊碑前をスタートしました。

このリレーは、県内各地の青年女性に引き継がれ、県内を一周した後、7月21日の午後6時に慰霊碑前に到着します。

 

このリレーに対する期待を込めて、広島県被団協は、各地の被爆者団体に対し「私たち被爆者は一緒に走れませんが、リレーを温かく迎え見送るにあたって、一声青年女性を励ましてください」と案内をしていただいています。

 

このリレーが取り組まれている最中の7月7日(ニューヨーク時間)には、「核兵器禁止条約」が採択される予定とです。「核兵器廃絶・被爆者援護」を訴えて続けてきた「反核平和の火リレー」にとっても、節目の年のリレーと言えます。そして一人でも多くの人々に「ヒロシマの心」が届くことを願わずにはいられません。

 

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