アメリカ

2018年4月18日 (水)

 人形町・今半 ――若者が多いお店でした――

 

人形町・今半

――若者が多いお店でした――

 

東京で頑張っている息子たちに、たまにはちょっと贅沢で美味しいものを食べさせたいと考えて希望を聞いたのですが、やはり「肉」が良いという返事でした。焼肉は前にも行きましたので、友達が紹介してくれた店で美味しさには定評のある人形町・今半ということになりました。

 

「新宿の今半」で分ると思っていたのですが、新宿だけで3店舗あるとのこと、ちょっと迷いましたが、でも何とか辿り着きました。

 

大きく分けて、すき焼きとしゃぶしゃぶなのですが、私たちはすき焼きにしました。Z級グルメですから、とても美味しかったと表現すれば責任は果したことになりますが、もう一つ、育ち盛りの若者でもお腹が一杯になったのは嬉しいことでした。息子たちの近況も良く分り、教科書代なども渡せましたので、満足できる一夜でした。

 

味を損なわないように、食事中は写メ禁止にしましたが、最後のデザートは私の好みのミツマメ・あんみつ系のアレンジでしたので、これは記念に写真を撮りました。

 

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お客さんと言えば、高齢者もいましたが、若者の多いのがちょっと意外でした。例えば、如何にも良家の子女風のカップルが印象的でした。50年前の秋、MITで開かれたボストン日本人会で初めて会った音楽家のW氏とMさんがそんな感じでした。二人ともニュー・イングランド・コンサーバトリー・オブ・ミュージックの学生でした。その後親しくなってからは、いろいろな音楽談義をしましたし、当時、MITのオーケストラで活躍していた大前研一氏なども交えての交友を、世紀をまたいで新宿で思い出す縁になりました。

 

買い物の荷物を沢山抱えて入って来たのは、中国人の若いカップルでした。メニューを見て、二人が目で合図をしながら、何を注文するのかを決めたようで、そのときに二人が財布を出して中のお金を確かめて頷いた様子には、かつて、ニュー・ヨークで、当時はかなり高級だった日本食のレストランに入った時の自分自身が重なって、微笑ましい思いでしばらく見詰めてしまいました。

 

もっとも、メニューをちゃんと見るとそれほど値の張らないものもありますので、それなりに納得はできました。

 

帰り道は迷わずに地下鉄に乗れましたが、丸ノ内線と銀座線しかなかった時代のイメージで東京の交通網を理解しようとしている私には、都営線の路線図を頭に入れることなど所詮は無理な話で、スマホの道案内が頼りになりました。

 

[2018/4/16イライザ]

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コメント

福岡の人形町今半はJR博多シティにあるので、帰りの夕食は博多シティでラーメンが多いのですが、時間に余裕がある時には今半ですき焼きのこともあります。広島駅に車を置いていない時は、濃い味の甘いタレにはカベルネやシラーなどのワインがよく合いますし、何より無精な私には中居さんがしっかりフォローしてくれるすき焼きが高得点です。

「工場長」様

コメント有り難う御座いました。

すき焼きの味も東と西では違いますね。先日は、久し振りに江戸風のすき焼きでしたので、昔を思い出してしまったような気がします。

2018年4月10日 (火)

 中垣顕實法師から・その2 ――4月1日の質問に、ニューヨークからの返信です――

 

中垣顕實法師から・その2

――41日の質問に、ニューヨークからの返信です――

 

「グローバル・ヒロシマ」というテーマで41日に開かれた中垣顕實法師と私の対談の最後に頂いた質問の中に、中垣法師を指名してのものが二つありました。ニューヨークに戻られた師から丁寧な回答がありましたので、前回に続いて二つ目を御紹介します。


 

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以下、中垣師の答を引用します。

**********************************

「9・11以降、アメリカは内向きになっていったときかれますが、25年NYで布教されてきて、その平和活動をされている中で、どのようにその変化を感じておられますか。それはどのどのようなものですか。3・11のちの日本の変化をNYからどのように見ておられますか。」

 

アメリカといっても広いのでその考え方は地域によってまちまちですので、私の場合、基本的にニューヨークというアメリカの中でも特殊な立ち位置になると思います。

 

アメリカは内向きになってきたということですが、ニューヨークに関する限りはそれは必ずしもそうとは思われません。例えば私よく関わるインターフェイス(超宗教)関係などでは、9・11以降、より盛んになり、今までそれぞれの宗教で行っていたことを様々な宗教者たちが協力して行う傾向が一挙に増えました。宗教と自由ということからイスラム教やユダヤ教といった一宗教を差別することは間違っているということでニューヨークの宗教者たちが一緒に彼らを守ろうという行動にでましたが、これらは内向きではなく、外向きの行動です。実際、9・11の報道は報復賛成ばかりが報道され、報復反対を訴える多くの運動は報道されませんでした(そのあたりは私の著書『マンハッタン坊主つれづれ日記』をお読みください。この本は9・11の時に私のまわりでおこっていたことを書いています。それらは報道制限がなされていた一般の新聞やニュースには報道されなかったことです)。ある9・11の被害者の遺族会は広島や長崎を訪れ、その体験を学ぼうという外に向かう行動をとっていました。

 

もちろん、ニューヨークも9・11の前と後とを比べるとそのバイタリティーは変わりましたが、内に向かっていると感じたことはあまりありません。むしろ宗教間、また仏教間ともにより親しくなり、ともに協力して社会にはたらきかけていく機会が多くなってきたと思います。現在のトランプ政権に関しても、ニューヨーク州の立場は移民問題などに関しても正反対の立場をとっています。

 

3・11は私の半世紀の誕生日でしたので、アメリカにいながら自分とは切り離せないような感じがしています。ただ3・11に関して思うことは、報道は本当のことは公表できないようだし 、放射能汚染にしてもそんな簡単に解決できていないはずだが、まるで問題はないかのように扱われている、また、そのことを持ち出すと非国民のように取られるような変な体制ができているようです。福島原発の事故処理も完全にできていないのに、地震の多い日本でまだ原発にこだわるなど、何か論理にあわない行動が満ちあふれているように思われる。 また憲法第9条の問題にしても、現代に合わない憲法のように取り扱われ、本来第9条こそどんどん輸出して、諸外国もこのような憲法を作るように働きかければいいものを、その反対に軍事国家に近づこうとしている姿は、唯一の被爆国である日本が取る立場なのかと耳を疑う。他にもいろいろとありますが、個人的には、世界の流れについていこうとばかり気にしている日本ですが、唯一の被爆国である日本が世界の平和をリードしていくような立場をとれる国になってほしいものだと思います。

 

講演の時にもいいましたが、福島も広島も長崎も海外からみればすべて日本で起きたことです。日本ではそれらが県外で起きたことで自分には関係ないと思われる出来事であるかもしれませんが、世界的な目でみれば、すべて日本で起きたことであり、日本はそれらをしっかり代表した立場を表明し、行動していくべきなのだと考えます。

 

[ニューヨーク平和PRFファンデーション創始者・会長 中垣顕實]

  

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2018年4月 9日 (月)

 中垣顕實法師から ――4月1日の質問に、ニューヨークからの返信です――

 

中垣顕實法師から

――41日の質問に、ニューヨークからの返信です――

 

「グローバル・ヒロシマ」というテーマで41日に開かれた中垣顕實法師と私の対談では、最後に会場の皆さんから興味深い発言がありました。そこで取り上げる時間のなかったものについては質問用紙に書いて頂いたのですが、中垣法師を指名しての質問が二つありました。ニューヨークに戻られた師から丁寧な回答がありましたので、二回にわたってアップします。

  

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以下、中垣師の回答を引用します。

**********************************

 

「浄土真宗では自らの内の愚かさとそれに対する慈愛を説くとお聞きしました。それを説く時、その教えはどのような力になるのでしょうか。」についての私のからの答えです。

 

質問ありがとうございます。短い質問ではありますが、仏教的平和構築という上では、とても大切なことの質問ですので、少し答えが長くなることをお許しください。

 

まず、内に愚かさということは、常に欲、怒り、愚痴といった煩悩を持ちながら生きているということの自覚です。これは聖徳太子の『憲法十七條』の第十條に書かれている、「ともに凡夫ならくのみ」という言葉にも置き換えられると思います。私は近年この「皆凡夫なんだ」「皆愚かさを持って生きているんだ」という言葉が平和を考える中で一番大切なのではないのだろうかと思うようになってきました。第十條には、愚かさを知ることには、私はいつも正しいのでもなく、聖者のように悟りきっているわけでもない、ということがあるわけで、だからこそ、自分だけが正しいと思っても、相手の意見を聞こうという姿勢がそこに出てくるべきだ、という趣旨のことが説かれています。白黒をハッキリさせるというより、白でもなく黒もないグレーの世界を人は生きているのだから、双方ともに理解し合い、その上で共に何かを作り上げていく努力がなされねばならない。その根底の力が「内なる愚かさ」の自覚から生まれます。

 

100%の善人もいなければ、100%の悪人もいない。それは自分自身もそうだから、常に学び、少しでも真理に近づこうとする力にもなります。ただ完璧な人間はいない、といってどうしようもないから何もしないということではないと思っています。完全でないから、そこ共に語り合い、聞き合い、話し合うことによってより真なる平和な社会を目指す方向にむかう力が内なる愚の自覚であると思うのです。自分が完全な人間であるなら、他人の言うことなどに耳を傾ける必要がないのです。よって、そこには対話は生まれません。白黒をはっきりさせ、二分化してものを考える西洋思想とは異なるものです。誰でも間違いはあるが、そこから学び、過去を許していくところも、愚かさの自覚に他ならないと思います。

 

私は「凡夫の知恵」、「愚者の知恵」と呼びたいと思います。この知恵が力となって平和が構築されていくべきだと私は思い、新たなNPONY平和ファウンデーション)を今年3月から始めましたが、まさにこの「愚の自覚」から始める対話による平和構築を推進するものです。 平和の第一歩は自分の声を聞き、他人の声を聞くことからはじまります。自分はこれが正しいと信じて、相手を悪と決めつけ、自分が正義だと思い上がるところに大きな悲劇をもたらし、正義の名の下でなされた戦争は多くの尊い命をうばってきました。これらの悲劇を繰り返さない道を選択する「二度と過ちは繰り返しません」という言葉にも呼応していくものだと考えています。

 

またそのような凡夫に如来の慈愛は向けられているのだと阿弥陀仏の本願には説かれている。ただ可哀そうだから慈悲がかけられているということだけでなく、その愚かな命は同時に仏になるべき尊い身であるいうことを意味しています。阿弥陀如来の本願には「一切衆生」すなわち、すべての生きとし生けるもの、という言葉ですべての人間、生命、が悟りへの可能性を秘めた存在として語られています。そこにすべての命がかけがえのない存在として、共に平和を作りあげる同志としての存在となっていくのだと考えます。平和は平等なる仏さまの慈愛の眼を通して生まれる世界だと思います。私も貴方も凡夫であるけれども、慈愛につつまれた存在としてお互いに敬い、ともに真理に近づけるように対話を続けるならば、人種、国境を越えた平和の道が開かれていく力になるのだと思っています。他人を恐れ、敵対するのではなく、互いに信頼して、理解し合えるのだという思いを持ち続けることができるのは、浄土真宗においては如来の慈愛がかけられた存在であるというところから出てくる力といえましょう。

 

以上です。

 

[ニューヨーク平和PRFファンデーションの創始者・会長 中垣顕實]

  

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2018年4月 8日 (日)

 K.T ダイナー ――50年代、60年代のアメリカが味わえます――


 K.T ダイナー

――50年代、60年代のアメリカが味わえます――

 

トラットリア・ルッツォについては、以前御紹介しましたが、そこから吉和の方に向うと県道186号線に自然に入ります。そこから小瀬川沿いに少し行くと、右側にK.Tダイナーが見えてきます。年代物のアメ車が目印ですが、ドライブウェイを上がって行く風情が何とも言えません。

 

50年代、60年代のアメリカを再現してあるアメリカ式のダイナーだと聞いては、一度、どうしても訪ねない訳には行きません。

 

その日は、雨だったのですが、でも、下界の桜は散り始めていたのに、ここではまだ満開に近い感じでした。でも、道の上の花びらもきれいでした。

 

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 正面からもうアメリカ風で、期待で胸が膨らみます。

 

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 桜の花びらが敷き詰められた階段と入り口を通って店の中に入るのも風流でした。そして、内部も凝った造りですが、ちょっと暗めの照明なので、少し目が慣れてからその素晴らしさがじわじわと伝わってきます。

  

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ここで頂いたのは、もちろん、ハンバーグ。そしてきのこサラダです。 (日本語ではハンバーグとハンバーガーとの違いがあるようですが、英語では使い方が少し違うので、ここはエディターによる訂正が入っています。)

 

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 二人で食べて丁度良い量でしたし、ハンバーグは当然ですが、サラダの味も文句なしでした。レストランには雑貨コーナーもありましたが、隅にあった、昨年の残りでしょうか、クリスマス・デコレーションが気に入りました。

 

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 もう一つ、K.T Dinerでお勧めなのが音楽です。50年代のアメリカン・ロックが主でしたが、選曲は私が好きな曲ばかりでしたし、音響が素晴らしいことに感激しました。アンプやスピーカーも良いのでしょうが、高い天井と木の壁の創り出す空間で、一時、青春時代に戻った気がしました。当時の仲間たちを誘って、ここを一夜借り切ってパーティーが開ければと、夢はさらに膨らみました。

[2018/4/6イライザ]

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2018年4月 6日 (金)

 行動する宗教者・中垣法師 (その3) ――会場からの問題提起も本質を突いたものでした――

 

行動する宗教者・中垣法師 (その3)

――会場からの問題提起も本質を突いたものでした――

 

浄土真宗の「フリーランス僧侶」、ニューヨーク在住の中垣顕實さんと41日に対談をし、その後の打ち上げでも、多くの皆さんと話すことができました。また会場で頂いた質問も貴重でしたし、その場では発言して頂く時間がなかったため質問用紙に書いて頂いた御意見や質問にも目を通して、改めて41日にとても良い機会を頂いたことに感謝しています。

 

かつては激しい運動をすると、翌日には筋肉が痛くなっていましたが、最近は数日経ってから身体に影響が出るようになりました。老化現象なのですが、知的・精神的な刺激についても同じことが起きているようです。このところ、中垣師との再会そして41日の対談と影響が心の中に残っていて、それを丁寧に反芻しながら次の仕事に取り掛りたいと思っています。

 

中垣師の魅力の一つは「お人柄」ですが、対談の中でもまたその後の車の移動中や打ち上げ等でも、心から感心したのは「嫌いな人にはこちらから話し掛けている」という言葉とその実行です。「知らない人には挨拶する」も一対になっての対人関係の基本ですが、「嫌いな人に話し掛ける」のは、誰にでもできることではありません。そして、話し掛けることで相手との関係が変り、善循環を作るためには、話し掛ける際の自然さや真剣さや、そして己を虚しゅうできるのかどうかといったことに懸かってくるはずなのですが、これも、「言うは易し」の範疇に属している事柄のように思えます。

 

と言って足踏み状態でも困るのですが、でも、中垣師が強調したもう一つのことは、そこから抜け出す簡単な方法でした。「難しいことは言わなくても良い。考え過ぎることもない。まずは行動すること」――ここから始めれば良いのです。

 

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会場からの質問と宿題として頂いた質問や意見ですが、その全てを報告するだけのスペースがありませんので、独断と偏見でその中のいくつかを取り上げさせて頂きます。

 

 今若者の間で話題になっていることの一つに「二次創作」があります。一つのストーリーの中のキャラクターを別の環境や派生する場で活躍させたりということなのですが、広島も、その視点から見ると「ヒロシマ」が出てきたりしています。でも、元の「広島」に戻ることも大切なのではないかと思いますが、どうでしょうか。

 

(ア) 和歌で言う本歌取りに共通する考え方ですが、中垣師が最近、取り上げている「卍とハーケンクロイツ」の問題は、正にその点についての考察だと思います。長い間、幸せのシンボルだった「卍」が邪悪な目的のために使われ、その犠牲者たちに取っては究極の悪のシンボルになった。それを無視することはできないにしろ、元々の意味とどのような形での和解を図るのか、という問題提起です。この点については、彼の著書『卍とハーケンクロイツ』に詳しいのでそちらに譲りたいと思います。

 

会場から「宿題」として頂いた質問は、大きく分けると二つに分類できそうです。一つは、被爆体験を広島の外にもそして未来にも届けるために、それも効果的に行うためにどんな方法があるのか、という問題です。さらに、未だ発言をしていない被爆者たちの記録をどう残したらよいのかという問題提起もありました。

 

もう一つは、現在の社会のあり方についての問題提起です。情報の規制や操作が行われている中で、どうしたら正しい情報を得ることができるのか、その情報を元にした私たちの声を、これも効果的に広げるためにどうすれば良いのか。特に、平和についての声を広げるためには活動資金も必要になるけれど、戦争には投資しても平和には投資しない社会で、資金的な面で良い知恵はないだろうか、といった内容でした。

 

特に中垣師への質問が二つありました。

 

(A) 911以降のアメリカが変ったと言われますが、ニューヨークではどのような感じで変ったのでしょうか。またトランプ大統領後のアメリカの変化は? そして311以降の日本をアメリカから見るとどう映っているのでしょうか?

 

(B) 浄土真宗は自らの愚かさと、それに対する慈愛を説くと聞いていますが、平和を説くときそれはどのように力になるのでしょうか? 

 

どれも大変重要な問題です。このブログで皆さんと一緒に考えてきたテーマも混じっています。一回でお答えするにはスペースが足りませんので、過去のどの記事が参考になりそうなのか等も含めて、次回以降、順次取り上げて行きたいと思います。

 

中垣師はニューヨークに戻ったばかりでお疲れだと思いますので、しばらくしてからこのブログに投稿して頂くか、師のホームページで取り上げて頂くのか、お決め頂いた上で、再度お知らせします。

 

改めて素晴らしいイベントを開いて下さった皆さんに心から御礼申し上げます。

  

[2018/4/5イライザ]

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2018年4月 3日 (火)

 中垣さんとの対談会報告・その2 ――私にとって転機になるかもしれない経験の場でもありました――

 

中垣さんとの対談報告・その2

――私にとって転機になるかもしれない経験の場でもありました――

 

「グローバル・ヒロシマ」というテーマで、41日に開かれた浄土真宗の「フリーランス僧侶」、ニューヨーク在住の中垣顕實さんと私の対談の報告を続けます。

 

中垣師が現在力を入れている「卍とハーケンクロイツ」については、41日のブログで少し説明をしましたが、対談の場では十分に時間を割くことはできませんでした。幸い、若い大学生の質問が、全く別の視点からではありましたが、正に中垣師の問題提起の意味を問うものでしたので、それに答える形で会場の皆さんにもしっかり受け止めて貰えたのではないかと思います。再度、41日の記事もお読み頂ければ幸いです。


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 さて私の話したことなのですが、2016年、2017年、2018年と3年連続で、被爆者の願いである核兵器廃絶に関連のある大きな出来事が起きたことに焦点を合せました。オバマ大統領の広島訪問、核兵器禁止条約の締結、そして5月に予定されている米朝首脳会談です。

 

オバマ大統領には、2010年の一月、ホワイトハウスで直接、広島訪問の要請をしましたので、それが6年後に実現したことには、大きな感慨を持ちました。核兵器禁止条約は私が会長を務めていた平和市長会議が2003年に公表し、世界の都市が目標として努力し続けてきた「2020ビジョン」の中間目標として、2015年までの核兵器禁止条約を掲げていましたし、ノーベル平和賞を受賞したICANとも連携して大きな貢献をしてきましたので、2年遅れではありますが、これも、目標が達成できたもう一つの事例です。

 

米朝会談の成功のためには、現在進行形ですが、広島県原水禁としての働き掛けをすることになっていますので、5月の時点での良い結果につながれば、これも大変嬉しい出来事になります。

 

41日の対談で、こんなことを皆さんに報告しながら頭に浮んだのは、これら三つの事例だけでなく、私の人生の中で「目標」として掲げて、何らかの形でその実現のために努力してきた多くのことが、以前3回にわたって分析したように現実になっているという事実です。そして今回は、それには何らかの意味があるのかもしれないと感じたのです。

 

3回目の記事で予告した、1963年に立てた目標、「被爆者の代弁者として発言する」は、その後の「アキバ・プロジェクト」や市長として世界各地で、正にこのことを実現するための活動をしてきましたので、「実現」された中に入ります。

 

このように、私が立てた目標について、直接努力をした結果として実現したものもありますが、そうではないケースも多く、しかし、目標達成のための努力はしていたものがほとんどですので、何かが「実現」するかどうかの決定打を打ったかどうかとは別に、予測能力だけはかなり高いと言えるのではないかと自負しています。

 

仮にその能力が本物であれば、今後、それを意識して意図的に積極的に生かす、というもう一つの道が開けます。

 

「グローバル・ヒロシマ」の会場からの質問からも、未来への地図を描きその実現のための多くの人々の力を結集させることがいかに大切なのか、という方向性が改めて確認できました。それについては次回に。

 

[2018/4/2イライザ]

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2018年4月 2日 (月)

 「マンハッタン坊主」中垣さんとの対談はとても有意義でした ――グローバルな視点からのヒロシマを再確認できました――


 「マンハッタン坊主」中垣さんとの対談はとても有意義でした

――グローバルな視点からのヒロシマを再確認できました――

 

素晴らしい天気に恵まれ、桜が満開の平和公園でしたが、私たちは資料館の地下会議室で2時間半にわたる熱い時間を過しました。ニューヨーク在住の浄土真宗の「フリーランス僧侶」、中垣顕實さんと私の対談に、50人以上の皆さんが最後までお付き合い下さったのです。

 

このイベントのタイトルは「グローバル・ヒロシマ」でした。日本という枠組ではなく世界という枠組から広島を見直し、未来につなげることがテーマです。

 

この会の趣旨として中垣さんが強調されたのは、日本の外から日本を見ることの意味と、それを元にした私たちの頭のスイッチの切り替えです。日本国内での見方では、原爆は広島と長崎、そして原発事故は福島と地域的な色彩が濃くなって、それが「全」日本の問題であるという認識は、時とともに薄れる傾向があるのですが、ニューヨークから見ると、広島も長崎も福島も、「日本」で起きたこととして把握されています。その結果として、このどれをとっても、私たちがグローバルなスケールで関わろうとすると、「日本」としてまた「日本人」として発言し行動することを期待されるということです。

 

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さらに、在米33年になる中垣師が強調されたのは、外から見ると日本のことが本当に良く分るようになるという点でした。日本だけではなく、仏教についても浄土真宗にしても、外に出て、アメリカという「外界」から観察しその全体像を掴み出す必要に迫られることで、その本質が手に取るように分ってきたという感慨です。

 

でもその理解は、アメリカという土地に住んでいただけでは得られないのです。例えば、1994年から、ニューヨーク時間の85日の夜に、初めはニューヨーク本願寺で、フリーランスになってからはキリスト教会その他の場所で、広島・長崎原爆法要「恒久平和の日の集い」を開くことを通して、つまり具体的な活動を通して身に付けた理解なのです。初めは100名にも満たなかった参加者が、500名という規模に成長してきていることも、彼の努力の賜物です。

 

インターフェイス (interfaith---超宗教) というグループの主催で、2002年から10年間、911日にハドソン川で、9.11同時多発テロ犠牲者追悼灯ろう流しを続けて来られたことも大きな足跡です。

 

今回の対談の実行委員会とでも呼んだら良い方々は、このような中垣師の活動を広島から支えて来た皆さん、そしてそれを縁にしてつながりのできた皆さんたちのグループです。

 

中垣師に続いて私も、少し話をさせて頂き、会場からの発言、そして参加された皆さんからの意見や質問も貴重でしたが、整理をした上で稿を改めて報告させて頂きます。

  

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[2018/4/1イライザ]

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2018年4月 1日 (日)

 エープリル・フールの今日くらい真実に触れよう ――ニューヨーク在住の中垣法師との対話です――

 

エープリル・フールの今日くらい真実に触れよう

――ニューヨーク在住の中垣法師との対話です――

 

今日、41日はエープリル・フールの日です。嘘を吐いても良い日、嘘を吐かれても怒らない日、ユ-モアを楽しむ日ですが、安倍政権の暴走、それに盲従する高級官僚、そして追従するマスコミのせいで、我が国は、365日、一日24時間、一週7日間、全て嘘で塗り固められてしまったかの感があります。

 

海外でも、トランプ大統領の登場で、「フェイク・ニュース」が大手を振って歩くようになった結果、せめて41日くらいは真実を報道しようと、意図的に嘘を控えるメディアも登場しているようです。

 

それに倣って、今日の広島でも、真実を語り真実を聴くことを重んじましょうという呼び掛けです。大変、勝手味噌なお知らせになりますが、一昨日お知らせしたように、今日、午後二時から国際会議場で、中垣顕實法師と私の対談の会が開かれます。

                           

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中垣法師は、2010年にお会いした当時、ニューヨーク本願寺の住職でしたが、その後はフリーランスの僧侶として、仏教という軸に沿っての、平和や国際理解、地域の一員としての地道な活動などを続けて来られた方です。例えば、1994年から毎年85日に、広島・長崎原爆法要「恒久平和の日の集い」をニューヨークで開催されていますし、2002年から10年間、911日にハドソン川で、9.11同時多発テロ犠牲者追悼灯ろう流しを続けて来られました。

 

ニューヨークは人種のるつぼとも言われたことがあるほど、多様な人々が住んでいる地域です。それでも少数派の苦労は並大抵ではありません。「仏教」という立場も明確にしながら、地域に溶け込み、その地域を象徴する存在でもある警察との連携を密にして来られた実績には敬服します。

 

そして今回、8年振りにお会いするに当って、中垣師の近著『卍とハーケンクロイツ』を読ませて頂きました。こんなに凄い仕事をされていたのだということが分り、新たな敬意を抱いています。

 

「ハーケンクロイツ」とはナチスのカギ十字です。ホロコーストを経験された方はもちろん、西欧社会でのハーケンクロイツの位置付けは究極の悪のシンボルです。カギ十字を小さなデザインであろうとどこかに使うことは許されませんし、ナチスとの関連を知らずに使ったとしても囂々たる非難を受けるような存在です。

 

私自身の経験を振り返ると、小学生の時、未だナチスについての知識は全くなかった時代に、地図の記号としての「卍」を習っていました。物心が付いてからナチスについての知識も増え、特にアメリカで生活するようになってからは、カギ十字に嫌悪感を持つ気持も良く分るようになりました。

 

しかし、寺院のシンボルである「卍」と究極の悪のシンボルであるカギ十字との関連については、その必要もなかったのだと思いますが、ほとんど考えたことはありませんでした。

 

『卍とハーケンクロイツ』は、その関連を明快に解き明かしてくれるだけでなく、東洋そして世界における幸せのシンボルとしての「卍」の存在の意味を、説得力を持って伝えてくれています。内容については、「おわりに」から、中垣師の言葉を引用しておきます。

 

本書の基本は日本や東洋で使われる卍とヒトラーが使ったハーケンクロイツとの相違点また類似点を明確にすることであった。そしてそれを認識することが、現在、西洋と東洋での卍に関する諸問題の解決の糸口になると考えたのだ。

 

邪な行為のシンボルになってしまったデザインが、それ以上の長い人類史の中で果してきた役割、そして今後も果しうる役割を冷静に見詰めることで、人類史をどう捉えるのか、その中での特定の時期、特定の人々の体験をどう位置付けるのかという、歴史の捉え方についての学術的かつ分り易い一書になっています。一読をお勧めしますし、その著者の中垣師の謦咳に接する良い機会でもありますので、多くの皆さんの御来場をお持ちしています

 

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[2018/3/31イライザ]

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2018年3月30日 (金)

 グローバル・ヒロシマ対談 ――ニューヨーク在住の中垣法師との対話です――

 

グローバル・ヒロシマ対談

――ニューヨーク在住の中垣法師との対話です――

 

明後日の41日、日曜日の14時から、広島平和記念資料館の地下会議室で、ニューヨーク在住の浄土真宗(西本願寺)僧侶、中垣顕實さんとの対談を行います。多くの皆さんのお出でをお待ちしています。入場料は500円です。

                               

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チラシの裏側に詳しい紹介がありますが、中垣さんは、現在、ニューヨークの「Heiwa Peace and Reconciliation Foundation of New York, Ltd.」の創始者、会長を務めています。2010年にお会いした当時は、ニューヨーク本願寺仏教会に所属され、その後はフリーランスの僧侶として、仏教という軸に沿っての、平和や国際理解、地域の一員としての地道な活動などを続けて来られた方です。例えば、1994年から毎年85日に、広島・長崎原爆法要「恒久平和の日の集い」をニューヨークで開催されていますし、2002年から10年間、911日にハドソン川で、9.11同時多発テロ犠牲者追悼灯ろう流しを続けて来られました。

 

著書には、2010年に出版された『マンハッタン坊主、つれづれ日記』がありますが、最近では、『卍 (まんじ) とハーケンクロイツ――卍に隠された十字架と聖徳の光――』 (現代書館、2013) を通して、ナチスのシンボルになってしまった「まんじ」の歴史的意味を解説するなど、意欲的な活動を続けています。


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トランプ大統領の本拠地ニューヨークで平和や和解のための活動をして来られた僧侶の現地レポートがどんな内容なのか、興味津々ですが、浄土真宗を通してのニューヨークと広島からのメッセージも強力なものになるはずです。

 

[2018/3/25イライザ]

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2018年3月28日 (水)

 トランプ大統領とキム委員長への手紙 ――5月のトップ会談を成功させるための提案――

 

トランプ大統領とキム委員長への手紙

――5月のトップ会談を成功させるための提案――

 

2018327日に開かれた広島県原水禁の常任理事会で、アメリカのトランプ大統領と北朝鮮のキム労働党委員長宛に手紙を出すことが決りました。

                           

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手紙の中身は、310日にも言及したように、昨年トランプ大統領に提案したものを元にさらにブラッシュアップしたいと思っています。完成時には記者会見を開いて、このブログにもアップする予定ですが、今回は、キム委員長とトランプ大統領に提案の手紙を出す意味を「趣意書」としてまとめたものをお読み頂ければ幸いです。

 

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トランプ・キム会談を成功させるために(趣意書)

――両首脳に、「北東アジア非核兵器地帯」を設定するよう提案する――

 

広島県原水禁

 

本年5月を目途として、ドナルド・トランプ米国大統領とキム・ジョンウン朝鮮民主主義人民共和国労働党委員長の両首脳による会談の行われることが決りました。本来であれば、このような会談を提案し、場所を設定しその議題についても被爆者や世界の市民の意思を代弁して行動することで、日本国憲法の意思を実現する役割を果すべきであった日本政府は、周回遅れの世界観しか持てず、この役割を果していません。そればかりではなく、今起きている世界のパラダイム転換が全く見えず、米朝会談を妨害するような安倍政権の言動が世界の笑いものになっています。

 

それと呼応して、疑心暗鬼でこの会談の意味を考えている人も多くいます。しかし両首脳が、人類史的な立場から今後の世界のあり方についての画期的な成果をもたらすかもしれない可能性についても、真剣に向き合う必要があります。

 

もし、このような可能性が少しでもあるとすると、それを生かして、被爆者たちの願ってきた核なき世界実現のために、私たちができる限りの努力をすべきことも自明の理です。

 

そこで、被爆地広島の被爆者と市民を代表して私たち広島県原水禁は、両首脳に「北東アジア非核兵器地帯」を実現して貰うべく、次のような提案書を送りたいと思います。その中で、このような提案がイデオロギーとは無関係であること、現在の世界情勢、特に北東アジアの置かれている状況を考えると最も合理的な選択肢であること、またこの提案を実現することで、両首脳が世界史的に類稀なリーダーとして後世から評価されるであろうことなどを強調したいと思っています。

 

この提案は、昨年の1月に、ドンプ大統領就任直前に、代表委員秋葉が個人名でトランプ新大統領に向けて発信し、アメリカのメディア『ワシントン・ポスト』紙や『ボストン・グローブ』紙で取り上げられたたものを元にしています。また、今回他の団体・個人等からも同様の発信がある場合、または賛同を得られた場合には、協力し合ってより強力な運動体に育て、さらなる努力へとつなげられればと考えています。

 

[2018/3/27イライザ]

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[北東アジア非核兵器地帯]は、街頭に出るたびにわたしも繰り返し、訴えています。あちこちでの取り組みの積み重ねが世界を動かすことになれば、と思います。

「hiroseto」様

コメント有り難う御座いました。

このような構想のあることさえ知らない人の方が多いと思います。これなら、合理的だし、双方にメリットがかあると納得した人たちが増えて、その声が両首脳に伝われば、良い結果につながると思います。

頑張りましょう。

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