スポーツ

2018年7月21日 (土)

アメリカの高校のプール ――同じお題で書きましょう――


アメリカの高校のプール

――同じお題で書きましょう――

 

無抵抗降伏論はまだ続きますが、今回は、「同じお題で書きましょう」に参加のためお休みです。

 

夏になればプールです。これまで多くのプールで楽しい時間を過してきましたが、主に学校のプールや公共のプールが近いこともあって簡単に利用できました。それ以外のプライベートな場では友人の家のプール、お隣さんのプールに良く招待されました。

 

プールでカルチャー・ショックを受けた経験はかなりあるのですが、その中で最も印象に残っているのはアメリカの高校のプールです。

 

私の子どもの頃はまだプールが一般的ではなく、小学校や中学校にはプールがありませんでした。海が近かったので、「文句を言うな。海に行けば良いだろう」と親や先生から言われたのですが、高校に入ってプールで泳げたときにはとても感激しました。

 

でも、それは屋外のプールでした。今なら屋内プールがかなり普及していますので、一年中泳げるのだろうと思いますが、当時は、「プール」 = 「夏」 でした。

 

日本の高校での 「夏」 = 「プール」 という等式の中には、夏になると水泳部で活躍していた友人たちの姿が重なっていました。秋が新学年になるアメリカの高校でも、9月からしばらくの間は水泳部が活躍するだろうと思っていたのですが、そうではありませんでした。

 

Ephs

アメリカの高校のプールサイドで行われたオペレッタの一シーンです。

 

何と、水泳は冬のスポーツなのです。何で?というのがすく頭に浮んだ言葉でしたが、それは、冬季オリンピックの代表種目が水泳だと言われるのと同じくらいの衝撃でした。

 

そして部活も季節毎に変ります。秋のスポーツの花形はフットボールですし、サッカーもようやく取り入れられ始めていました。冬になると、バスケットボール、レスリング、水泳です。シカゴ近くの私の高校にはアイスホッケー部はありませんでしたが、ボストンでは、アイスホッケーが冬のスポーツの花形に加わります。そして春は野球と陸上といった具合に一年に三種類のスポーツを経験できるのが特徴です。

 

私は、秋はサッカー、冬はレスリング、春は陸上を経験しましたが、未だに水泳が冬のスポーツだと聞いた時のショックは、ハッキリ記憶しています。

 

[2018/7/20 イライザ]

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コメント

さんかありがとうございます。

う~んどうしても理解できません。なんで冬なんでしょうかね?
スキーは夏のスポーツだ!くらい変ですw

「⑦パパ」様

コメント有り難う御座いました。

夏休みが長いので、夏のスポーツを他の季節に分散させなくてはいけないのと、屋内プールが原則なので、季節を選ばないということが考えられます。当時、吃驚しましたが、水泳部には入る積りがなかったので、「何故」までは聞かなかったのではないかと思います。

2018年5月25日 (金)

アメフトだけがスポーツじゃない ――そして大学も原点に戻って欲しい――


アメフトだけがスポーツじゃない

――そして大学も原点に戻って欲しい――

 

内田元監督と井上コーチの記者会見は、一欠けらの誠実さも感じられず、保身に汲々とする醜さ全開の二時間でしたが、日大は大学として元監督やコーチの立場を守る姿勢を崩してはいないようです。

 

そんな環境では、不安に駆られたり、いくら好きでもアメフトは続けられない、と感じる日大の学生が出てきても不思議ではありません。いや廃部の可能性さえ取り沙汰されています。勇気ある記者会見を開いた宮川泰介君も反則タックルの責任を感じてアメフトをする権利はない、と言っています。「これからのことはまだ考えられない」のも今の時点での正直な気持でしょう。

 

そんな若者たちが少しでも参考にしてくれたらという気持で、恐らくは「これまで視野に入っていなかった可能性」を紹介したいと思います。「アルティメット」という競技です。

 

これを、今の時点で、冷静に事態の把握をする余裕は恐らくないであろう若者たちに押し付ける積りは毛頭ありません。でも、少し時間が経って、これから先を考えられるようになった時、こんな情報から少し視野が広がり、アメフトともアルティメットとも違う分野にも目が向くことにつながるかもしれません。

 

アメフト、レスリング、そして相撲の世界等で問題になったのは、狭いタテ社会の中で、監督やコーチ、親方、そして選手同士の中では先輩が、「絶対的」と言って良い力を持ち、直接の暴力も含む、暴力的な言動でその社会を支配していることです。それを、教育をする組織である大学が適切に指導できないのでは、情けない限りです。今回の日大、そしてレスリングの至誠館大、さらに政治がらみなら加計学園でしょうが、本来の崇高な目的を再度認識して、再出発してくれることを祈っています。

 

勿論、素晴らしい監督やコーチに恵まれて理想的な選手生活を送れる若者もいるでしょうが、一つの可能性として、全く別のチーム・スポーツではあるけれど、身体的接触が原則として生じないスポーツを選ぶことも考えたらどうでしょうか。

 

アルティメットは、フリスビー (というのは商標ですので、一般名の「フライング・ディスク」、略して「ディスク」を使うことの方が多いのですが) を使って、アメフトあるいはラグビー、中にはバスケットボールに近いという人もいますが、そんなルールで得点を争うゲームです。

 

そして、他のスポーツと違うのは、審判も監督もいないという点です。ルール違反については競技中に選手同士が協議をして合意しながら進めるという超「紳士的」ゲームです。一昨年、簡単にルールを説明していますので、そちらを御覧下さい。

その後、何度か、このゲームで活躍している息子たちについても報告しています。(1)ここと、(2)ここです

 

Photo

 

監督、コーチ、そして審判もいないスポーツ、そして問題になった悪質タックル事件の起る余地のない、しかも、スポーツとしての面白さは十分に味わえる種目があることをお伝えしたかったのですが、如何でしょうか。

 

我が家の息子たちが二人ともこの競技に魅せられたのには理由があると、親馬鹿の私は考えています。

 

二人とも中学・高校では吹奏楽部に属していました。そして、ここは親馬鹿そのままの評価ですが、かなり高いレベルの演奏ができるようになり、部としての水準も全国レベルであると自負していました。しかし、コンクールの審査は数人の「権威者」による主観的基準によって行われます。結果として、全国大会には出られない大きな壁を作られてしまったのですが、そんな経験から、監督も審判もいない、そして最終結果は「得点」という客観的数字で決るアルティメットという競技が、中高時代の経験の対極の存在として魅力的に映ったのではないかと思います。結果的には、二人とも、そのアルティメットで全国制覇をすることができましたので、親馬鹿丸出しの解釈もあながち荒唐無稽ではないのかもしれません。

 

暴力団に代表されるような、力を軸にしたタテ社会構造によって、スポーツの本来の魅力を味わえなくなってしまっている若者がいるとしたら、アルティメットのような可能性のあることに気付いて欲しい、狭い息の詰まるそして自分の個性が殺される、ことによると自分自身まで殺される可能性のある世界から、広い空に飛び出して貰いたいと願うのは、どの親でも同じなのではないでしょうか。

 

[2018/5/22 イライザ]

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2018年5月24日 (木)

諸悪の根源は安倍政権 ――でも、「真実」を語ることでその根は絶てる――


諸悪の根源は安倍政権

――でも、「真実」を語ることでその根は絶てる――

 

日大アメリカンフットボール部の選手だった宮川泰介君の記者会見で真実は明らかになりましたが、内田監督、井上コーチらの責任者は未だに自らの関与は否定し、日大も公式の見解を明らかにしていません。そして、このパターンがそっくりそのまま安倍政権のこれまでのやり口を踏襲していることは、馬でも分るほど単純明快です。

 

この件について、私も数回、憤懣やるかたない気持をお伝えしてきましたが、大変嬉しかったのは、コメントを寄せて下さった方々が、正鵠を射る言葉でしっかりと批判をして下さったことです。まず、お浚いをさせて頂きます。

 

l 「アレは、試合中の、プレーでは、ありません。監督の、指示が、あろうと、なかろうと実際に起こした、暴力です。それも、悪質です」 (60sp」さん)

l 「極めて悪質なパワハラですね。81日まで、自粛するとのことですが、即刻クビですね。」 (「カチ」さん)

l (安倍政権と日大アメフト部の監督・コーチについて) 「目くそと鼻くそくらい違いそうですね」 (「⑦パパ」さん)

l (政権と官僚、そして日大事件とを比べて) 「嘘、隠す、改竄し、真実を語らずに辞める。全く同じですね」 (「やんじ」さん)

l 「宮川選手の記者会見を見ましたが、これはかなり悪質なパワハラですね」 (「パワハラ」さん)

l 「日大や前監督の対応は、警察に追い詰められる暴力団の対応と同じですね」 (「やんじ」さん)

 

その他にもコメントを頂いていますが、コメントをお寄せ下さり、心から感謝しています。

 

時を同じくして、愛媛県が国会に提出した文書よって、安倍総理大臣の大嘘が再び暴露されました。この文書には、総理が2015225日に加計孝太郎理事長と面談し、「新しい獣医大学の考えはいいね」と述べた、つまり獣医学部新設構想に同意を示していたことが記されていました。これは安倍首相のこれまでの主張「加計氏から獣医学部の新設について相談や依頼があったことは一切ない」「計画を知ったのは2017120日」が嘘であることを証明しています。

 

Shinz_abe_official

総理官邸のホームページから

 

そして、ネット上には「獣医学部がいいねと安倍が言ったから、225日は加計学園記念日」といった「狂歌」も投稿されています。健全な市民意識が蘇りつつあると考えるのは単純過ぎるでしょうか。

 

しかし、22日に安倍総理は、この日に加計孝太郎氏と会ったことを全面否定し、その根拠として「念のため、昨日、官邸の記録を調べたが、確認できなかった」を挙げています。でも、以前の答弁では複数の側近も総理本人もこのような記録は廃棄していると明言しています。

 

このパターンを整理すると、次のようなことの繰り返しです。

 

 不都合な真実や事実を突きつけられると「全面否定」する。

 その根拠については「発言を控えさせて頂きます」と言って無視する、あるいは「丁寧に説明する」といってその場を凌ぐがその後は何もしない、あるいは嘘を言ってごまかす。

 根拠として公開される文書があれば、廃棄するか、廃棄したと言って誤魔化す、あるいは文書を改竄する。

 「責任は自分が取る」とは言うが、実際は何もしない。

 時間が経つことで、追及する側が疲れてしまったり、他の重要案件が現れてマスコミや市民の目が逸れることを待つ。

 

内田元監督や井上コーチのえげつないやり方で、このパターンが今まで以上に克明に認識されましたし、「雨後の筍」のように、同じパターンのスキャンダルが続出していることから、政治面で起きていることについても、多くの市民の心を動かすきっかけになるのではないかと思います。

 

もう記憶の彼方に消えかかっているようにさえ思える、財務事務次官のテレ朝女性記者に対するセクハラがあり、柳瀬元秘書官の「記憶の限り」で消えてしまっていた記憶が戻ったり、狛江市長はセクハラを全面否定し続けた挙句の果てに事実を認めざるをえなかったり、日本社会全体が同じパターンで覆い尽されています。

 

それもそうでしょう。ある意味、全国民のお手本にならなくてはならない立場の安倍総理大臣、麻生副総理、そして自民党・公明党の幹部たちがこのパターンを自ら作り出し演じ、その嘘や虚構を守るために必死になってマスコミやオピニオン・リーダーたちを駆り出し、操作しているのですから。

 

でも、その嘘や虚構を暴いて、腐敗や堕落、妄奸邪曲・専横驕奢・傲岸不遜を一掃することは可能です。真実を知っている人たちの何人かが、勇気を持って真実を述べれば良いのです。反省と謝罪、そして真実のために記者会見に臨んだ宮川泰介君のように。

 

勇気ある行動をしている人たちがまだ他にもいることは皆さん御存知の通りです。レープ被害を実名で公表し正義を貫こうとしている伊藤詩織さん、セクハラを告発したテレ朝の記者や狛江市の職員、愛媛県知事の中村時弘さんがすぐ頭に浮びますが、多くの人々の勇気ある行動によって、日本も人類も何とか生き続けることができたのです。

 

財務省その他の省庁のお役人の中にも真実を知りながら躊躇している人がいるはずです。改めて、未来は、そのあなたの決断に掛っています。是非勇気をもって前に出て下さい。

 

[2018/5/23 イライザ]

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コメント

昨夜の日大の会見は広報担当者まで加わりよくもアレほどの醜態を晒せるものだと感心しました。人からどう思われようが刑事責任は免れたいのでしょうね。この国はいつからこれほど腐っていたのでしょうか。

「荻野」様

コメント有り難う御座いました。

元監督やコーチの会見は本当にひどかったですね。国会での安倍答弁とドッコイドッコイという声もありました。

その酷さですが、安倍政権になってから、政治の劣化が加速したとは感じています。でも、かなり長い間、日本社会の通奏低音は、これに近いものだったような気もします。

2018年5月23日 (水)

アメフトと特攻隊 ――若者を欺いてはいけない――


アメフトと特攻隊

――若者を欺いてはいけない――

 

日大アメリカンフットボール部の選手だった宮川泰介君の記者会見を生中継で視ました。関西学院大学のクォーターバック (QB) に、故意に怪我をさせた「加害者」ですが、自らの行為を反省し、まずは被害者やその家族、そして関学大の関係者に謝罪をすること、そして真実を語るために、日本記者クラブで自ら望んで記者会見を開きました。

 

Photo_2

  {「顔を出さない謝罪はあり得ない」と言って顔を出した宮川君について、「まだ若いことに配慮して顔をアップ で映し続けることは配慮して欲しい」と要請したにもかかわらずアップが続いたテレビですが、ここでは、弁護士の画像をビデオからお借りしています。}


最初に弁護士から経過の説明があり、次いで宮川君から陳述書という形でのお詫びと事実関係の説明がありました。驚くべき真実が述べられましたが、まずは何点か重要だと思われる事柄を箇条書きでまとめておきます。

 

l 宮川君は昨年日大が全国制覇をする上でも貢献した優秀選手である。

l 事件のあった56日の一週間くらい前から、内田監督と井上コーチから様々な圧力が掛るようになった。例えば、①日本選手権には出ないと辞退するよう言われた②髪型も変えるように言われた③6日の数日前から練習にも参加させて貰えなくなった。

l この状態を変えたいなら関学のQB1プレー目で潰して来いと監督に言われた。

l 先輩からは、関学のQBが怪我をして、来シーズン出て来られなくなれば我々にとっては得だよなと言われた。

l 「潰してきますから出して下さい」と自分から監督に頼むくらいの気持じゃないと駄目だとコーチに言われた。

l 試合前にはコーチから「できませんでした」で済むとは思うなと念押しをされた。

l 言葉通りに実行したが、退場後、とんでもないことをしてしまったと後悔し、それ以来反省している。

l 被害者と家族には、自分の家族に伴われて個人の立場で謝罪に行った。一時間くらい話をした。

l 日大のアメフト部からの事情聴取はない。

l アメフト部からは退部した。今後、自分がアメフトをする権利があるとは思っていない。

 

質疑の中で内田監督や井上コーチに対する批判的な言葉を引き出そうとするマスコミに対しては、「自分が何かを言う立場ではありません」という形で、批判は避けていましたが、宮川君が何度も強調したのは、「指示があってもなくても、怪我をさせたのは自分ですから」ということでした。そして、今回の事件での教訓として、「何を言われても、自分の意思に反するようなことをしてはいけないということです」とハッキリと答えていた姿がとても印象的でした。

 

でも、監督やコーチなどの言動は教育者としてとても許せるものではありませんし、若者の未来のために力を合わせる立場の「大人」としても失格です。それどころか、これは、心理的物理的に一人の人間を追い詰めて意に反する行動を強制する「いじめ」あるいは「パワハラ」そのものです。監督やコーチに対しての厳しい社会的制裁が下されなくてはなりません。

 

いじめやパワハラが分り難ければ、暴力団という比喩が適切かもしれません。組長の強い意向があり、それを若頭が仕切って、「鉄砲玉」に手を下させる。タテ社会ではどこにでも見られる構造なのかもしれませんが、それが未だに、こんなにハッキリと機能している事実を見せられるのはやり切れません。

 

それだけではありません。宮川君が追い詰められ、その他の選択肢はないとまで信じ込まされて行動したパターンは、私の中では、かつて「志願」して特攻隊として出撃した若者たちの姿と重なりました。そんな形で若者を追い詰めてしまう環境を大人社会が作ってはいけないのです。

 

そんな情けない大人の中で育って行く若者たちに対して、第二次世界大戦を経験した大人たちが残したメッセージは、全人類的に共有されています。「上官の命令でも、力のある人の指示でも、自分の意思に反することをしてはいけない」です。

 

一度は、力に捻じ伏せられてしまった宮川君ですが、今日、自らの過ちを認め反省・謝罪した上で真実を述べてくれました。勇気ある行動だと思います。刑事事件として立件されるかもしれませんが、その場合にも反省と謝罪の姿勢を貫いて欲しいと思います。そして今回の教訓を生かした人生を歩んで欲しいと願っています。

 

宮川君の勇気に倣って私たち、大人社会も現在の政治を変えるために、チョッピリ勇気を出してみようではありませんか。その点については、次回、取り上げたいと思います。

 

[2018/5/22 イライザ]

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コメント

人間のクズというのはこういう大人たち(日大関係者)のことを言うのでしょうね。こういう奴等は特攻隊のことも未だに美化している連中です。

‪日大広報部の対応に欺瞞を感じるのに、安倍政権のモリカケ対応やセクハラ事件対応には欺瞞を感じないのだとしたら、その人には相当な欺瞞があると思います。‬

「小田」様

コメント有り難う御座いました。

若者の命、未来、人生を守るために、国も大学も大人社会も機能しなくてはならないのに、それとは正反対のこと、つまり自分たちのために若者を犠牲にするのは許されませんね。

「想」様

コメント有り難う御座いました。

総理大臣が、自らの言動を通して悪いお手本になっているのですから、何をかいわんやです。

彼の言っていることが事実ならば、真実でしょうが。
監督やコーチとの会話は、まるでヤクザ映画のセリフですね。
対立する組織の幹部を殺るために、若い衆を鉄砲玉として使う時のセリフと全く同じです。
そして、日大や前監督の対応は、警察に追い詰められる暴力団の対応と同じですね。

「やんじ」様

コメント有り難う御座いました。

おっしゃる通りです。でも、監督やコーチが記者会見をしても全く反省しているとは思えません。

次から次へと悪い手本が表に出てきてますが、よくそういう人たちが上に立てたものだ…
そういう人たちだからこそ上に立てたのか…
嫌な世の中です。

「和」様

コメント有り難う御座いました。

残念なことに、平気で他人を蹴落とせないと、競争に勝てないという側面も現実にはありますからね。同時にそんな風潮に負けないで頑張っている貴重な人たちもいます。皆で応援して行きましょう。

2018年5月22日 (火)

犯罪を犯してはいけない ――重言でないと伝わらないこともある――


犯罪を犯してはいけない

――重言でないと伝わらないこともある――

 

 

これまでも何度か繰り返してきましたが、「馬から落ちて落馬した」とか「注目を集める」といったような、無駄な、その上、美しいとは言えない表現に対しては、違和感のあることを私たちが発言し続けることで、より美しい日本語に満ちた社会ができて行くことを信じています。そう言った後で、正反対の主張をするのは気が引けますが、それでも現実には、明らかに重言だと言われている言葉、しかも、変換ソフトが必ず疑問符を付ける表現でも、正確に意味を伝えるためには使わざるを得ないものがかなりあります。今回はその一つを取り上げたいと思います。

 

それは、「犯罪を犯す」です。「犯」の字が既に使われていますので、「犯す」は重なってしまう、だから「犯罪を行う」とか「罪を犯す」に言い換えろという人もいます。でも、「罪を犯す」と「犯罪を犯す」では、意味が違います。

 

「罪を犯す」の方は、道徳的な意味合いが強く、極端な場合には、心の中で罪深いことを考えただけで「自分は罪を犯してしまった」、と思ってしまう人がいてもおかしくはない表現です。こんな場合に、「犯罪を犯してしまった」と思い込んで反省する人は多くはないでしょう。

 

対して、「犯罪」の方は、法律的に罪であると規定されていることがその意味ですので、それを犯すということは法律違反をすることです。

 

さらに、ある行為が「犯罪」であるためには、事実を元にそれが法律違反であることが立証されなくてはなりません。

 

今、世間を賑わしている日大のアメフト部の選手による「Kwansei Gakuin (ローマ字の綴りが「Kansei」でないこと、「西」が「せい」であるのは、漢音を採用しているからです。関心のない人にはどうでも良いことなのかもしれませんが) 大学の選手に対する傷害事件について、この視点を採用すると大切なことが分ってきます。

 

Photo

 

日大の内田正人監督は、「責任は全部自分にある」「だから辞任する」ということは言っていますが、何故、傷害事件が起きたのかについては何も語ろうとはしていません。

 

しかし、この事件が「罪を犯した」という内容ではなく「犯罪を犯した」という範疇の出来事なのだと、多くの人がビデオを見て感じているのですから、それが真実なのかどうかを確かめる必要があります。当事者である内田監督が自発的に説明するのが一番手っ取り早いのですが、司法の場では、「自分に不利になる証言をしなくても良い」そして「自分に不利になる証拠を出さなくても良い」という原則がありますから、それも尊重されなくてはなりません。

 

となると、真実を究明するためには、被害者が被害届を出して、裁判の場でたたかう必要がありそうです。そして、最新のニュースでは、被害者の父親が被害届を出したようですので、その方向に舵は切られています。

 

そして、裁判になれば、より真実に近付ける可能性が大きくなります。タックルをした選手 (A選手と呼んでおきましょう) が、いやいやながら、「NO」とは言えない監督に強制されてタックルをしたのか、それとも、自分の判断で、あるいは監督に「そんなことはしてはいけない」と強く教えられていたにもかかわらず犯行に及んだのかでは、犯罪の性質が全く違います。また監督自身が刑事責任を問われるかどうかも違ってきます。

 

監督や大学の権威が怖くて、真実を述べられなかったA選手が、刑事罰を前に、真実を話す可能性は大きくなるでしょうし、他の選手も、A選手だけが人身御供にされてしまう状況だと判断すれば、正直な証言をする可能性も増えるのではないでしょうか。

 

「犯罪」で大切なのは、裁判の結果として、法律違反が行われたという事実が確認されることです。事実確認なしでは「犯罪」かどうかの認定はできないのです。事実を述べずに「責任は自分にある」と述べることの無責任さは正にここにあります。そしてそれは、自らが犯罪行為に手を染め、自らの不利益を避けるために黙秘していることと、ほぼ同じことになります。

 

あるいは、全く別の可能性のあることも指摘しておかなくてはりません。内田監督が暴力を憎む素晴らしい監督だ、ということが明確に証明される結果になる可能性もあります。

 

「犯罪を犯す」という表現の背後には、こうした状況が存在します。頭の中の妄想だけで「罪を犯す」ことになるケースとの違いはお分り頂けたと思います。重言も大切な場合があり、責任を取ると言っても、真実が明らかにならないままでは責任を取ったことにはならない点も伝わったでしょうか。

 

でも、内田監督の場合は、「責任を取って辞任する」と言っているのですから、何も説明せずに、嘘の上塗りを重ね、辞めようともしない安倍内閣よりは、チョッピリましだと言っても良いのかもしれません。

 

[2018/5/21 イライザ]

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コメント

>何も説明せずに、嘘の上塗りを重ね、辞めようともしない安倍内閣よりは、チョッピリましだと言っても良いのかもしれません。

目くそと鼻くそくらい違いそうですね。

「⑦パパ」様

コメント有り難う御座いました。

ピッタリの表現、有難う御座います。今日は、愛媛の文書を否定しているようですし。年貢の納め時、も分らないようです。

今回、被害者の親は大阪では誰でも知っている有名な維新の市議で、これが加害者の親なら散々叩かれると思いますが、顔を出して会見までしても、そのことが報道には一切出てこないことに違和感があります。

「関西パパ」様

コメント有り難う御座いました。

ネット上では、このことが取り上げられ始めているようです。加害者選手の記者会見もあるようですので、全体像はハッキリするでしょう。

大学は教育の場でもありますので、若者の将来を大切にしたいですね。

10ヤード進む事を競うのに、15ヤード減のペナルティーを連続で2回やったのに、何の注意も交代もない。
明らかに作戦通りという事ですね。

国が乱れる時は、政治が腐敗した時ですから、内閣と官僚が腐っているのですから、民間の力のある人が同じことをしても不思議ではないですね。
嘘、隠す、改竄し、真実を語らずに辞める。
全く同じですね。

宮川選手の記者会見を見ましたが、
これはかなり悪質なパワハラですね。
日大の体質ですね。

宮川選手は爽やかな印象を残しましたが、
しかし、
ちょっとアホだともいえますね。

「やんじ」様

コメント有り難う御座いました。

安倍政治が周回遅れの世界観を日本中に撒き散らした結果だとも言えそうです。その点についても詳しく検証して行きましょう。

「パワハラ」様

コメント有り難う御座いました。

「アホ」と言うのはちょっと可哀相だと思いますが、比較的容易に力で捻じ伏せられる選手を選んで「実行犯」にしたのではないでしょうか。

2018年5月17日 (木)

暴力は、どこで振るわれても暴力 ――「どんな手段を弄してでも」を許してはいけない――


暴力は、どこで振るわれても暴力

――「どんな手段を弄してでも」を許してはいけない――

 

アメリカン・フットボールは力と力の激突するスポーツであることがその魅力の一つですので、怪我とは切っても切り離せない宿命にありますが、それでもアメリカでは、怪我を防止するためのルールの変更が行われてきましたし、最新の技術を使って身体の安全を確保する防具が開発され使われています。その中には、無防備のプレーヤーに対するタックルの禁止などが盛り込まれています。

 

今回の日大のプレーヤーによる、関西学院大学のQB(クォーターバック)への攻撃は、ビデオを見れば誰でも分るように、関学プレーヤーの視野には全く入らない後ろから全力で下半身を狙ってのタックルです。無防備かつボールからははるかに遠い地点でしかも後ろからタックルすることなど、安全性を高めようと努力をしてきたアメフト界が許しているはずがありません。それ以前の問題として、誰が見ても明確に相手を傷付けることを目的とした犯罪です。暴力はフィールドでもバーの中でも家庭でも、どこで振るわれても暴力なのです。

 

Photo

関学大提供の写真をネットからお借りしました

 

日大に対しての「抗議」等という生温い対応ではなく、傷害事件として関学は被害届を出すべきなのではないでしょうか。

 

そこで思い出すのが、昨年10月に起きた日馬富士による貴ノ岩関への暴行事件です。貴乃花親方が相撲協会内での「内輪」の話にせずに、警察に被害届を出したことは正しい判断だったのです。しかし、貴乃花親方の弟子貴公俊が弟子への暴力事件を起した事実は、相撲界における暴力体質が如何に深く浸み込んでいるのかを浮き彫りにしました。その教訓が今回生かされていないのは不思議なのですが、スポーツ界の中でも競技毎の縄張り意識が強く、他の競技での経験は生かされないのでしょうか。

 

伊調薫選手や田名部力コーチへのパワハラなどの不祥事も、「スポーツ」という爽やかなイメージとは裏腹に構造的な陰湿さと縁を切れないことを示しています。パワハラも力による嫌がらせや相手を屈服させる行為ですから暴力の一部として考えると、スポーツ界が暴力に汚染されている事実を再認識しなくてはなりません。確かに、最終的には「勝ちか負け」かの判定が全ての世界だと考えると、「どんな手段を弄してでも」という方向に走ってしまう可能性のあることは否定できません。

 

しかし、そうではなく、「ルール」を作り守ることを大前提としてのみ、スポーツそのものが存在するという出発点を各競技団体の幹部たち、とくに若い選手たちと日常的に接している監督やコーチが再度確認し、「ルールの遵守」そして「暴力との訣別」を100パーセント徹底することで、長期的な視点から未来に責任を持つ必要があるのではないでしょうか。

 

[2018/5/16 イライザ]

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コメント

今回のこと、信じられません。アレは、試合中の、プレーでは、ありません。監督の、指示が、あろうと、なかろうと実際に起こした、暴力です。それも、悪質です。倒れたQBを、さらに、ひっくりかえそうとしています。イライザ様と、同感です.日大は、自分のほうから、あの選手をベンチに、戻さなければ、いけません。それなら、多少、関学に対して、言い訳も、できましょうか。それすらしないで、試合参加続行ですから。審判員は、何を、やってるんですか。毅然とした態度を望む方が、おかしいですか。あの選手は、即、退場させなきゃ。彼の地なら、永久追放に、なりますか。アメリカの試合は、いいですね。ルールに、忠実ですから。見ていて、気持ちが、いいです、プロの試合も、大学の試合も。審判員も、独断できない場合には、本部のビデオ判定の結果とか、絶えず、無線連絡を、しています。だから、反則判定は、100パーセント妥当と、思われます。もっとも試合よりも、half time showが、好きです。最近は、ハーフ・タイムショーは、カットです、残念。マーチングバンドとかチアーリーダーを見るのが、好きなのですが。アメリカの試合は、かれこれ、四十数年見ています。今回のこと、イライザ様と、まったくの、同じ思いでいます。競技を逸脱した行動です。

これは極めて悪質なパワハラですね。
8月1日まで、自粛するとのことですが、即刻クビですね。

選手に同情する声もありますが、
チャンドラーの有名な台詞、
「男は強くなければ生きていけない。
優しくなければ生きる価値がない」
ではありませんが、
少なくとも彼は「アメフトをする価値がない」
のでしょうね。

「60sp」様

コメント有り難う御座いました。

おっしゃるように審判員も問題にしなくてはなりませんね。

大学より上だとかなり違ってくると思いますが、アメリカの高校のアメフトでは、男子ではプレーヤーが、女子ではチアリーダーが花形で、プレーヤーとチアリーダーのカプルが沢山いました。

フェアな試合をするかどうかについて、女性の視点も大きく影響していたように思います。

「カチ」様

コメント有り難う御座いました。

こんなに卑怯な行動は許されませんね。仮に、若気の至りで、若い選手の判断が未熟だとしたら、それに気付いて指導するのが監督であり、コーチの役割のはずです。それができなかったことについての責任も問われなくてはなりません。

今年2月にウォーター・ゲート事件の内部告発者を
描いた『ザ・シークレットマン』が公開されましたが(原題→本人名が入って長い)、
その監督ピーター・ランデズマンは、
『コンカッション』2015 (原題=邦題) という作品も監督しています。↓
〈 アメリカンフットボールが選手の脳に深刻なダメージを与える危険性を
確信した*医師が、真実を訴え続ける姿を描く 〉(wowow 5月の作品紹介より)

1月放映時→*ウィル・スミスは好みではないのでスルー。
週刊金曜日2/16号→同監督が特集され→前作と知る→運よく5月に
放映されクリア→見といてよかった。(*非白人)

「されど映画」様

コメント有り難う御座いました。

日本はアメリカに10年遅れている、とかつては良く言われていましたが、スポーツと怪我の関係についても、セクハラ・パワハラ等についての最近の状況から、ことによるとそれ以上の差があるのかなとさえ考えてしまいます。

2018年2月26日 (月)

第27回全国大学新人アルティメット選手権大会 ――親馬鹿レポートです――


27回全国大学新人アルティメット選手権大会

――親馬鹿レポートです――

 

平昌オリンピックで盛り上がっていますが、我が家ではもう一つのスポーツで盛り上がりました。アルティメットです。以前御紹介しましたが、事情があって削除しましたので、簡単にこのスポーツについて説明しておきましょう。

 

簡単に言ってしまうと、フリスビーを使ってのラグビー、というイメージが分り易いように思います。ウィキペディアでは、フリスビーを使ってのバスケットボールとフットボールを合わせたような競技という説明がありますので、そう理解しても良いでしょう。

 

競技の内容は、「100m×37mのコートで争われ、コートの両端から18m以内はエンドゾーンと呼ばれる。7人ずつ敵、味方に分かれて一枚のディスクを投げ、パスをつないでエンドゾーンを目指す。エンドゾーン内でディスクをキャッチすれば得点が記録される。」

 

この競技の大学選手権もあるのですが、今回は、224日と25日に静岡県富士市 富士川緑地公園で開催された第27回全国大学新人アルティメット大会です。参加できるのは一年生と二年生です。

 

その中継を「Fresh! by Abema TV」で観戦しました。優勝したのは息子Sが所属する早稲田大学ソニックスでした。前の年、第26回の全国大学新人アルティメット大会の優勝校は慶應義塾大学ホワイトホーンズで、息子Yがそのチームの一員でしたので、兄弟揃って新人戦では全国制覇をしたことになります。お恥ずかしい限りですが、親馬鹿丸出しのレポートでした。

 

             

Photo_2

           

優勝決定直後の早稲田チーム

 

そして準優勝は、偶然ですが二年とも大阪体育大学ボーシャーズでした。「来年は優勝」という声が聞えます。最後に、もう一つ親馬鹿の感想です。ウェブテレビで視るのも良いのですが、一度は現場で生の試合を見たいと思っています。

 

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コメント

おめでとうございます٩(๑´0`๑)۶嬉しい1日ですね
子どもを応援するのに親馬鹿にならないほうが無理ですよね(⌒▽⌒)

「和」様

コメント有り難う御座いました。

随分遅くまで、LINEで盛り上がりました。

その延長線上で考えたのですか、孫のある人は、孫への強い思い入れがあるようですね。でも、「親」馬鹿とは言っても「孫」馬鹿とは言わないようです。何故なのでしょうか、疑問が湧きました。

2018年2月24日 (土)

オリンピックのボイコット  ――戦争するよりは、はるかに良いのでは――


オリンピックのボイコット

――戦争するよりは、はるかに良いのでは――

 

昨日も触れましたが、スポーツと社会についてシリーズで書き始めたのは、尊敬する岡潔先生のエッセイが頭にあったからです。昨夜の『天才を育てた女房』は如何だったでしょうか。

 

さて、2月も終りに近付き平昌オリンピックもあと数日で幕を閉じますが、南北の融和報道も過熱しましたし、オリンピックに合わせての各国の外交面での動きもありました。その中で、北朝鮮の動きだけは「政治的」だと言われながら、全体的にはそれほど強くは非難されていなかったように受け止めています。

 

しかし、過去のオリンピックでは、国家単位でのボイコットが3回行われており、その時にはオリンピックと政治が大きな問題になりました。

 

まず、1968年のメキシコ・オリンピックではアパルトヘイト政策を続けていた南アフリカの参加をIOCが認めたことに抗議して、アフリカの26か国が不参加を表明し、ソ連等もそれに賛同しました。最終的にIOCは南アフリカの参加を認めずボイコットは回避されました。

 

また国家による政治的な動きではありませんが、1972年のミュンヘン大会ではパレスチナの武装組織「黒い9月」がイスラエルのアスリート11名を殺害する事件が起きています。

 

1976年のモントリオール・オリンピックでは、アパルトヘイト政策を巡って、南アフリカへの遠征を行ったニュージーランドチームの参加をIOCが許したことに抗議して、アフリカの22か国が不参加でした。

 

1976

                             

 

最も劇的なボイコットは1980年のモスクワ・オリンピックでした。その前年、1979年のソ連によるアフガン侵攻に抗議するアメリカが呼び掛け、日本、韓国に加えてソ連と対立していた中華人民共和国、またイラン、パキスタン等、ソ連の軍事的脅威に怯えていた国々など50カ国近くがボイコットしました。

 

それに対する報復として、1984年のオリンピックでは、表面上の理由はアメリカのグレナダ侵攻でしたが、ソ連等、東欧諸国地域16がボイコットしました。

 

19801984

 

 

ただし、1988年のソウル・オリンピックではほとんど全ての国が復帰しています。

 

1988

 

 

「スポーツに政治を持ち込むな」という言葉とは裏腹に、国家がオリンピックを政治的意思表示の場として使ってきた歴史を辿りましたが、国家単位で見た場合、戦争をするよりはこのような形での主張をする方がはるかに優れた選択であることは論を俟ちません。

 

それ以前の問題として、「政治的」という言葉がネガティブな意味で使わるときには、しばしば、「政治的」という言葉の定義そのもの、その結果として押し付けられるルールも、何らかの意味での「政治的力」を持つ人々の意思によって決められてしまう傾向があります。

 

そして、多くの人間的活動の場で見られるように、権力によって作られてきた社会の歪みは、人類史の中で「市民的」努力によって表現され言語化され、政治的な課題として捉えられ、さらに多くの人たちが力を合わせることで、全ての人間にとってより公平で理想に近い形に修正されてきました。

 

そうした面の例として、モハメッド・アリに続いて、1968年のオリンピックでの三人のアスリートの勇気を取り上げた意味も再度御確認いただければ幸いです。

 

画像は「夏季オリンピックの参加国の変遷」からお借りしました。

 

 

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コメント

こうして改めて整理されてみると、
政治的であろうが、なんであろうが、
武力でその意思を表現されるより、
不参加という形での表現のほうが、まだマシだという感じですね。

こんな解釈ができるとは、
ちょっと驚きです。

「セイジ」様

コメント有り難う御座いました。

戦争よりはボイコットの方がましですが、オリンピックを専ら国威発揚の場にして、「愛国心」⇒「戦争」という流れを目論んでいる人たちもいるようですので、要注意でもあります。

2018年2月23日 (金)

『天才を育てた女房』  ――「セックス、スクリーン、スポーツ」への警告には触れられていないかもしれませんが――


『天才を育てた女房』 

――「セックス、スクリーン、スポーツ」には触れられていないかもしれませんが――

 

今夜、223日の夜9時からNTV、広島では広テレの金曜ロードショウが素晴らしい番組を放映します。『天才を育てた女房~世界が認めた数学者と妻の愛』です。モデルは、私が尊敬する数学者、岡潔先生と先生の奥様みちさんです。

 

Photo


岡先生の簡単な紹介と、先生が警鐘を鳴らし続けた問題点については、「セックス、スクリーン、スポーツ」というタイトルで、昨年の5に御紹介しましたが、その中でも注目に値するのが、1965年に出版されたエッセイ集『春風夏雨』の中の次の一節です。

 

進駐軍が初めて来たとき「進駐軍は日本を骨抜きにするため、三つのSをはやらせようとしている」という巷説があった。セックス、スクリーン、スポーツである。今やこの三つのSはこの国に夏草のごとく茂りに茂っている。私に全くわからないのはこの国の人たちはこれをどう見ているのであろうかということである。

 

それに続けての先生の60年後の予測は、このような努力を行ったとしても、「六十年後には日本に極寒の季節が訪れることは、今となっては避けられないであろう。教育はそれに備えて、歳寒にして顕れるといわれている松柏のような人を育てるのを主眼にしなくてはならないであろう」でした。

 

安倍政権という「極寒」の時代に、「松柏」は既に現れているのでしょうか。松柏に期待しつつ昨年を振り返ってみると、岡先生の予言が60年を待たずして的中してしまった感さえあります。ではどうすれば良いのかを考えていたのですが、そこで閃いたのが、先生の当時の状況分析では「悪の権化」とでも言って良いかもしれない「アメリカのスポーツ」を検証してみたらどうかというアイデアです。それが、アメリカ社会やアメリカ文化、そしてその中での「スポーツ」に注目する理由です。日本社会を毒する最悪のものの一つが、岡先生流に表現すればスポーツ、特にアメリカ流のスポーツだとすると、「悪」そのものを理解することから新たに見えてくるものがあるかもしれないからです。

 

そのために、モハメッド・アリを手始めに、メキシコ・オリンピックの三人のヒーローオーストラリア政府の謝罪女子学生のトニー・スミスフットボール選手のキャパ―ニック等を取り上げ、アメリカ社会とスポーツの歴史を見てきました。そうすることで、我が国のスポーツのあり方、そして社会との関連についてを考える上でも参考になることがあるのではないかという問題提起の積りだったのです。

 

これも老化現象なのかも知れませんが、岡先生とアメリカのスポーツの関係について、きちんと説明した積りでいたのですが、今回チェックしてみたところ、数学教育の専門誌『数学教室』 (国土社刊、20184月号) には書いたものの、このブログには書いた積りになってしまっていて一言も触れていなかったことが分りました。説明不足も良いところなのですが、今回特にその部分だけをお読み頂くために、本稿をアップしています。

 

私の問題提起はともかく、キャストも豪華陣が揃っていますので、『天才を育てた女房~世界が認めた数学者と妻の愛』は是非御覧下さい。

 

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歴史探偵の気分になれるウェブ小説「北円堂の秘密」を知ってますか。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索すればヒットし、小一時間で読めます。その1からラストまで無料です。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレに最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。

法隆寺・夢殿と同じ八角円堂の
北円堂を知らない人が多いですね。

岡潔が後半生を暮らした奈良が舞台の小説です。

「omachi」様

北円堂について、また面白そうなウェブ小説を教えて下さり、有難う御座います。時代小説も探偵小説も好きなので、楽しめそうな予感がしています。

早速読んでみたいと思います。

2018年2月18日 (日)

アスリートの労働組合  ――アスリートの権利を守るため憲法が勧めている団体です――


アスリートの労働組合

――アスリートの権利を守るため憲法が勧めている団体です――

 

2016_20180217_23_05_51

                             

2016910日、巨人戦出らリーグ優勝した時黒田投手

(この記事とは関係ありませんが、この写真を自慢したくて載せました)

 

覚えていらっしゃる方は少ないかもしれませんが、日本のプロ野球でストライキの行われたことがあります。近鉄バッファローズとオリックス・ブルウェーブの合併、ひいては2リーグ12球団制度から1リーグ制への移行までを見込んだ球界再編の動きに反対して、2004年の918日と19日の土日にストライキを決行しました。

 

その結果、2リーグ制は維持され、その他のプロ野球界の改革も進んだのですが、こんなことができたのは、日本プロ野球選手会が労働組合として認められ、団体交渉権を保障されているからです。そしてこの団体交渉権、そしてストライキを決行する権利は憲法第28条で保障されています。

 

28条  勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。

 

日本プロ野球選手会は1980年に設立され、1985年に東京都地方労働委員会に認められ、正式に「労働組合」としての登記をしています。

 

日本プロ野球選手会の活動は、ホームページで御覧頂けますので、そちらに譲ることにしたいと思います。そして、最近問題になっている大相撲の力士会についても、簡単な比較をしたいと思います。

 

Ryogoku_kokugikan_tsuriyane_0521200

 

By Goki (Own work) [GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html), CC-BY-SA-3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/) or CC BY-SA 2.5 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.5)], via Wikimedia Commons

 

まず力士会は労働組合ではありません。親睦組織です。ウイキペディアでは、簡単な歴史が紹介されています。

 

昨年11月に開かれた力士会の内容は、日馬富士の暴力事件に隠れてあまり大きく報道はされていませんが、スポーツ報知の電子版では、かなり深刻な悩みの吐露されていたことが分ります。サワリの部分を引用します。

 

横綱・白鵬(32)=宮城野=は、元幕内の幕下・翔天狼(35)=藤島=ががんで闘病中だと明かし、人間ドック受診の義務化などが必要だと主張した。横綱・鶴竜(32)=井筒=は相次ぐ故障者の減少を願い、新年に関取衆全員で神社に出かけ、お祓(はら)いや必勝祈願を提案。会合では巡業の食住改善要求も出た。

 

「食住改善」とは、巡業中にビジネスホテルに宿泊することなどもあるようなのですが、例えばその際の食事を普通の宿泊者と同じ分量ではなく、多くして欲しい、部屋やベッドも大きなものが必要といった内容だと報じられています。力士の食べる食事の量が多いことは常識だと思いますが、力士会でこのような要望が出ること自体、呆れて物が言えません。これって人権侵害なのでは。

 

しかし、それ以上に相撲協会と力士会の関係を如実に示している報告がネット上にありました。「シジフォス」というブログです。このブログのユニークなのは、八百長を正式に認めることが力士の人権上の問題だという主張にあるのですが、それはブログを直接お読みの上判断して頂くことにして、力士会を労働組合にすべきだという点は傾聴に値すると思います。

 

シジフォスに引用されていた201121日付の毎日新聞の議事を、以下孫引きしますが、力士会の「要望」に対する協会側の「ゼロ回答」を見ると、対等な立場での交渉ができる労働組合として力士会を認めることが――そのためには世論の力が必要です――出発点なのではないかと思います。

 

大相撲の十両以上でつくる力士会と日本相撲協会執行部との初めての意見交換会が1日、東京・両国国技館であった。

力士会から会長の横綱・白鵬をはじめ70人中67人が出席し、放駒理事長ら4人の理事と約30分間話し合った。会は非公開で行われ、力士会から出された要望について、協会側が回答する形で進行したという。

協会側の説明によると、現在禁止されている自動車の運転を許可してほしいとの要望があったが、事故防止の見地から「これまで通り認めない」と回答。また、野球賭博への関与で昨年7月に協会を解雇された元大関・琴光喜が引退相撲をする場合に力士会として協力することへの是非の確認があり、「参加は各自の判断に委ねる」と答える一方、国技館の使用は認めないとした。

この他、力士会側から公傷制度(本場所の土俵でのけがによる休場は救済する)復活を求める声が上がったが、協会側は「すぐに復活させることはない」と説明した。

初場所中、幕内力士2人が酒に酔って飲食店内の備品を壊すトラブルがあったことから、席上、放駒理事長が力士会側へ注意した。会合後、白鵬は「協会の看板である関取として、自覚と責任を持ってやっていきたい」と語った

 

その他に、不祥事を起こした力士の処分に力士会の意見を述べる機会を与えてほしいとの要望は却下されたとのことで、結局力士会側からの要望で認められたのは協会と力士会との協議の継続だけ、というのでは、力士たちの声がいかに認められていないかが如実に分る「意見交換会」ではありませんか。これで思い出すのは、かつての社会党の代議士会です。どんな提案をしても、ほとんどすべて却下でしたが、執行部の報告ではそれなりの理屈が付けられていたのです。

 

そして、それから6年経った2017年に、巡業中に与えられる食事ではお腹が一杯にならないという悲鳴が出てくるのでは、あまりにも力士たちが可哀相だと思うのは、私だけでしょうか。

 

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