広島ブログ

無料ブログはココログ

« 東京の午後 ――歩行者天国とお見舞い―― | トップページ | 海洋プラスチック問題 (2) ――企業レベル・国レベルでの取り組み―― »

2019年4月30日 (火)

海洋プラスチック問題 ――明るい社会づくり運動での問題提起――

特定非営利活動法人 明るい社会づくり運動 (明社) の会議の二日目は、「全国都道府県会議」でしたが、その目玉の一つが、「マイクロプラスチック問題」でした。一日目に続いて、問題提起をしてくれたのは、大阪府大東フレンドフォーラムの大岸清さんでした。その問題定義の後、テーブルごとに討議を行い、最後にテーブルごとのまとめを発表する形式でした。

190429

190429_1

大岸さんは80歳を超えていますが、ある日新聞に載った高校生の投書を見てショックを受けました。海洋プラスチック問題について心配していること、何かしなくてはならないと感じていることを訴えている内容でしたが、「自分たち大人が責任を果さなくてはならない」と考え、行動し始めたという動機を語ってくれました。

さらに、大岸さんは、昨年カナダで開かれた先進7カ国首脳会議 (G7) で、5か国が署名した「海洋プラスチック憲章」に日本がアメリカとともに署名しなかったことにガッカリしました。憲章には多くの項目がありますが、分り易い目標を一つだけ取り出すと、「2030 年までに、各国は産業界と協力して、100%のプラスチックがリユース、リサイクル、また他に有効な選択肢がない場合は回収可能となるようにする。」があります。合理的な目標としか読めませんが、政府の反対理由は、一つには「市民生活や産業への影響」であり、もう一つは、「産業界ともある程度調整した上で、そして政府部内で関係各省と調整」した上でないと署名できない、ということでした。

大岸さんは、このNEWSに大いに失望した結果、政府が何もしないのなら市民が頑張るしかないとの決意に至ったとのことでした。では何をすれば良いのか?

一つには、海洋プラスチック問題について私たちが正確に理解すること、もう一つは、その理解を元に私たちが市民レベルで活動しなくてはならないのですが、それも、地域ごとに限られた活動だけではなく、全国的なネットワークを活用して行動することで目に見える成果を挙げなくてはならない、とまとめて良いように感じました。

私も、プラスチックの問題には長い間関わってきましたし、それなりの知識もある積りでしたが、改めて、いくつかのポイントにまとめておくと今後の活動のために役立つかもしれないと思いました。

先ずは、ポイントをまとめるに当って参照した二つの優れたサイトを御紹介します。一つは、早稲田大学の上沼ゼミの3年生西崎大悟氏による「海洋プラスチックごみを減らすために」

です。今後もアップデートされるようですので、楽しみです。

もう一つは、公益財団法人「地球環境戦略研究機関」持続可能な消費と生産領域ディレクター/上席研究員の堀田康彦氏による「マイクロプラスチック汚染と循環経済への大潮流:日本はなぜG7サミットで署名を拒否したのか」です。こちらのサイトの特徴は、日本政府や国会におけるこれまでのプラスの努力についても丁寧に触れられていることです。

さらにもう一つ、英語のサイトですが、「Ellen MacArthur Foundation」のサイトが役立ちます。

特に、2016年には、ダボスの世界経済会議で、このままの状態が続くと2050年に世界はどんな状況になるのかという試算を発表したことで有名です。特に、その中でも衝撃的だったのは、プラスチックの使用が今のまま続き、それが海に至る経路が今のまま続けば、という前提で、海中の魚の量(重さ)、と海中のプラスチックの量(重さ)とが、同じになるという予測です。

その点をマッカーサー財団のサイトから、図で示しましょう。赤で囲んだ部分を見て下さい。ペットボトルと魚の量が同じになっています。

2050

比重も違いますし、どこに魚がいてどこにプラスチックが漂っているのかも考えなくてはなりませんが、単純化すれば、魚が一匹いるところには、その重さと同じ量のプラスチックが浮いているということです。たとえば、50gのハゼ一匹がいると、その周りには、いろはすのボトル (約17g) が3本浮いているということになります。それも海のどこでも同じ状態で、ということなのです。これで深刻さはお伝えできたのではないかと思います。

[この項、続きます]

[2019/4/30 イライザ]

 [お願い]

文章の下にある《広島ブログ》というバナーを一日一度クリックして下さい。

広島ブログ
広島ブログ

コメント

道路の埋め込みに車から捨てられているコンビニのゴミが入った袋も原因なんでしょうね。
そして10月の消費増税で軽減税率が導入されますが、コンビニやスーパーのイートインで食べたら10%で持ち帰ったら8%となりますが、イートインで食べればプラスチックゴミはここではきされますから、リサイクル等になるます。
でも、持ち帰った方が安いなら、近くの公園で食べる人も増えるでしょうね。でもそこにはゴミ箱はなく、植え込みに破棄する人も増えるかもしれません。そうなればプラスチックゴミは自然界に破棄されて問題は大きくなりそうですね。

「やんじ」様

コメント有り難う御座いました。

おっしゃる通りのシナリオが進行しています。市民の力も生かして流れを変えたいものです。

« 東京の午後 ――歩行者天国とお見舞い―― | トップページ | 海洋プラスチック問題 (2) ――企業レベル・国レベルでの取り組み―― »

旅行・地域」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

環境」カテゴリの記事

アメリカ」カテゴリの記事

日本政府」カテゴリの記事

消費者」カテゴリの記事

コメント

道路の埋め込みに車から捨てられているコンビニのゴミが入った袋も原因なんでしょうね。
そして10月の消費増税で軽減税率が導入されますが、コンビニやスーパーのイートインで食べたら10%で持ち帰ったら8%となりますが、イートインで食べればプラスチックゴミはここではきされますから、リサイクル等になるます。
でも、持ち帰った方が安いなら、近くの公園で食べる人も増えるでしょうね。でもそこにはゴミ箱はなく、植え込みに破棄する人も増えるかもしれません。そうなればプラスチックゴミは自然界に破棄されて問題は大きくなりそうですね。

「やんじ」様

コメント有り難う御座いました。

おっしゃる通りのシナリオが進行しています。市民の力も生かして流れを変えたいものです。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 東京の午後 ――歩行者天国とお見舞い―― | トップページ | 海洋プラスチック問題 (2) ――企業レベル・国レベルでの取り組み―― »

2020年10月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31