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2018年6月26日 (火)

東西四大学合唱演奏会 ――第67回目の演奏会ですが、若者の心意気を感じました――


東西四大学合唱演奏会

――第67回目の演奏会ですが、若者の心意気を感じました――

 

京都市北山の京都コンサートホールで開かれた東西四大学合唱演奏会に行ってきました。四大学とは、早稲田大学、関西学院大学、慶應義塾大学、同志社大学の4で、各校の男声合唱団が集うイベントです。今回で67回ですから、戦争の記憶が生々しい1950年代に始まったと考えて良さそうです。

 

4

 

その歴史があってのことだと思いますが、各校とも意欲的な楽曲を取り上げ、それぞれのグループの個性にあった演奏をしてくれた、と総括したいと思います。

 

詳細にわたってのコメントをするだけの力が私にはありませんし、早稲田大学グリークラブ、関西学院グリークラブ、慶應義塾ワグネルソサエティー、同志社グリークラブ、それぞれ一流の大学男声合唱団の特徴を簡単に記すことだけでも、かなりのスペースが必要です。

 

演奏会の大まかな構成と、それぞれ一行くらいのコメントを付けさせて頂いて、関心を持っていただけた皆さんには、次回是非、この演奏会に足を運んで下さいとお願いすることにしたいと思います。

 

Photo

 

大学の合唱団ですから、第一部では、全員が舞台に上って、順番に4校の校歌を歌います。国歌というと、どの国の歌でも戦争と切っても切り離せない存在になってしまうので、躊躇してしまうのですが、大学のレベルでは、純粋に仲間意識と未来を創ろうとする若者のエネルギーを感じることができるので、校歌や応援歌は文句なく大好きです。

 

第二部では、各校が、この一年間の活動のシンボルとも言って良いような楽曲を選んでの演奏をします。各校の特色が一番確かに感じられる一時です。プログラムの内容は、慶應義塾大学ワグネルソサエティーのホームページからお借りしました。

 

  1. 男声合唱組曲『岬の墓』

演奏 早稲田大学グリークラブ

作曲  團伊玖磨

作詩  堀田善衛

編曲  福永陽一郎

指揮  小久保大輔

ピアノ 清水新

 

  1. 男声合唱組曲『アイヌのウポポ』

演奏  関西学院グリークラブ

作曲  清水脩

作詩  近藤鏡二郎(採譜)

指揮  広瀬康夫

 

  1. Trinklieder und Lieder der Freundschaft ~「酒と友情」~

1.Wein und Liebe(酒と愛) 作曲:F.Schubert

2.Liebe und Wein(愛と酒) 作曲:F.Mendelssohn

3.Des Hauptmanns Wunsch(親方の願い) 作曲:A.Lortzing

4.Lied der Freundschaft(友情の歌) 作曲:R.Strauss

演奏  慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団

指揮  佐藤正浩

 

  1. 男声とピアノのための『帆を上げよ、高く』

演奏  同志社グリークラブ

作曲  信長貴富

作詩  みなづきみのり

指揮  伊東恵司

ピアノ 萩原吉樹

 

そして、第三部は、4大学のメンバーたちによる合同ステージです。

 

ここで演奏されたのは、みなづきみのりの構成で、”若き芸術家とのダイアローグ”による 男声合唱とパーカッションとナレーターのための 『エスノ・ラップ・ミサ Ethno-Rap-Mass』【委嘱初演作品】

演奏 東西四大学合唱連盟

作曲 千原英喜

 

作詞 みなづきみのり


男声合唱という美しくも力強い音楽に身を委ねながら、私はやはり、汚濁と混乱の極みに陥っただけでなく、理性は否定され虚妄のレトリックしか生き残れない今の日本社会・政治を思いつつ、何とか若い力が、そこから私たちを広い希望の広場へそして青き空に導き出してくれる術はないものかと夢想していました。

 

早稲田グリークラブの『岬の墓』は、白い船が赤い花の象徴する真実を新たな世界に運ぶイメージとして私の希望を述べていてくれたように感じました。関西学院グリークラブの『アイヌのウポポ』は、アイヌの言葉を日本語には訳さずに、自然と人間の仲介をする鳥の声を劇的に表現する若者たちの声も交えて、権力者によって蹂躙されながら、それに勝つ人間の声を、自然とともに、そしてその中には美しい恋の力も交えて表現していてくれました。

 

慶応義塾のワグネルソサエティーの『Trinklieder und Lieder der Freundschaft ~「酒と友情」~』は、ロマン派の作曲家たちの楽曲から酒と友情をテーマにしたものを4曲選んでの演奏でしたが、当時の背景から分るような完成度の高い構成から流れ出る若者特有の心意気が、十分に味わえる演奏でした。

 

そして同志社グリークラブの『帆を上げよ、高く』は、同志社の創設者である新島襄が若者たちに寄せた期待を3つの曲として構成されたバランスの取れた演奏でした。

 

最後の合同演奏では、こうした4大学の個性を上手く取り入れて、より大きな歴史の流れの中に浮べ、さらにそこから未来を展望する楽曲になっていました。

 

最後にはアンコールと各大学ごとの、仕上げの一曲を聞かせて貰うことができました。

 

でもそれ以上に私たち観客にとって嬉しかったのは、演奏会終了直後に、ロビーで4大学の学生たちが、仕上げの一曲を再度演奏してくれたことです。斜め後ろの階段からの画像でその雰囲気を感じて頂ければ幸いです。

 

Photo_2

 

この一時があったせいもあり、若者への期待がさらに大きく膨らみました。

 

 

[2018/6/25 イライザ]

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